お久しぶりです。東風乃扇です。
色々とあって遅れてすみません。
早速本編をどうぞ。
本部の司令室には普段と違う物が置かれていた。
最新鋭の各種機器と真逆の存在、古びた自作パソコンジャンクだ。
「司令、やはり中の部品が負荷からくる発熱などでやられているようです。」
「恐らく、イグナイトモジュールの負荷をグリッドマンが受けた際にジャンクにフィードバックされた可能性が高いな。」
藤尭が本体を開き、中を調べている。
「しかし、よく予備の部品がありましたね。」
横に積まれたジャンクと同世代の部品を見て呟く。
「これはジャンクの近くに置いてあったんです。」
「もしかしたら、優太くん自身も何か察して対策を取っていたのかも知れないな。優太くんの容態は?」
弦十郎は現場を見つつも、治療を受けている優太の事を確認する。
「はい、必要な処置は終わりました。幸い使用されたカッターもそこまで歯が長いものでも無かったので、すぐに目覚めてもおかしくないと。」
「逆に目覚めないのはおかしい、と言うことか。」
友里の報告を聞き、弦十郎は考える。
「優太くん、グリッドマン、2人を繋ぐのはやはりジャンクなのか。」
──
チフォージュ・シャトーへ侵入したマリア達、その前には大量のアルカ・ノイズが立ちはだかる。
「退けええぇぇっ!」
「邪魔っ!」
「デェェェスっ!」
「うおおぉっ!」
4人はノイズを蹴散らし、突き進むと広間のような場所へ出る。
「ここは……。」
「どうかしたの?アンチ?」
「アレクシスに連れられて、やって来た場所だ。ここで俺はこの姿を得て、イーターを倒したんだ。」
グリッドナイトが覚えてる場所だったので、その事を言うと、マリアは広間にある物に気が付く。
「倒したイーターはアレね。」
「うへぇ、なんでそのまま何ですかネ?」
「罠かも、近付いちゃ駄目。」
マリアが指差したのは力なく倒れるイーターの姿だった。
「見た目が前のアンチと一緒だからアレを見てると気分が悪くなりそうデス。」
「先に進もう。」
「そうね。」
罠を警戒し、イーターを迂回するように広間を通り抜ける。
ユルサナイ
「何の音──
広間を出る直前で何かが聞こえ、振り替える4人はその光景に絶句した。
オマエヲ……コロス……
倒れていたイーターの体が急に膨れ上がる。
バリッバリッと脱皮するように膨れた部分を破り、繊維を纏めたような細い腕が出て、そのままそこを広げるように人のような異形の怪獣が出てきた。
「な、何よ……アレ。」
「今までの怪獣と違う……。」
胴体と頭部は1つになっていて、まるで豆のサヤを思わせる。そこには縦に亀裂があり奥から覗く赤い目玉がグリッドナイトを見ている。
「なんか、細いデスね。」
「だが、殺気は本物だ。注意しろ!」
今までの怪獣とは違い、あまりにも細く力が有るようには思えない。しかし、それの放つプレッシャーは異常だった。
ハァッ……!
力なく垂れ下がった腕を揺らしながら、グリッドナイトへ真っ直ぐに走ってくる。
「俺狙いか!皆!離れろ!」
目の前に来た敵に合わせ、拳を振るうグリッドナイトだが、直前で飛びはねて避けると同時に背後を取られてしまう。
コノテイドダッタカ……?
「ぐぉっ!」
「アンチ!」
後ろから思いっきり蹴られるグリッドナイト、マリアが近づき剣を振るが、それも軽く避けられてしまう。
「切ちゃん!」
「調!」
調と切歌が挟み込む形で攻撃するも、アクロバティックな動きで捉えられず、反撃を喰らってしまう。
ソロソロ……キエロ!!
赤い目玉が怪しく光り、そこから光線が放たれる。
「ぐあぁぁっ!」
「アンチ!」
グリッドナイトは光線を喰らい吹き飛ばされる。
「相手が速すぎる。何とか動きを止めないけど……。」
「動きが無茶苦茶すぎて訳がわからないデス!」
調と切歌はそれぞれのアームドギアを展開し、拘束を試みるがすべて空振りに終わる。
「うおおぉっ!」
グリッドナイトは正面から突撃し、敵の攻撃に合わせて何とか腕を掴む。
ハアアアァッ!
掴まれた腕でグリッドナイトを床に叩きつける。
「今だ!やれ!」
「っ!」
「やあっ!」
「でりゃ!」
グリッドナイトはダメージを受けながらも、敵を放さず動きを制限させる。
そこに3人は攻撃を仕掛ける。
グアッ!
初めて攻撃が当たり、大きく吹き飛ばされる。
「やはり、防御力は余り無いようね。」
「ヒョロヒョロの見た目通りデス!」
「このまま押しきる。」
そのまま追撃をかけようとするが、相手との間にある隔壁が動きだして塞がれてしまった。
「なっ!」
「罠?」
「仕切り直すにしてもタイミングが不自然だ。」
「あっちの隔壁が開いたデスよ!」
急な出来事に驚くが、このまま時間を浪費するわけにも行かないので、開いた隔壁の先へ進む。
進んだ先にある部屋で待っていた人物を見て、切歌は露骨に嫌そうな顔をした。
「まさか私たちを誘導してたのは……。」
「ドクター・ウェル。お前だったのか……。」
腹から血を流し、服を赤く染めながら腕のネフィリムで何かを操作してるドクター・ウェルだった。
「血が足りなくて、シャトーを完全に奪えないから、難儀しましたよ。」
血の気が少ない顔をマリアたちに向ける。
「さて……戦場で僕と取引だよ!」
ウェルの声が響き渡る。
「貴方の触れてるものがシャトーの制御装置ね。それを破壊すれば……。」
「馬鹿ですか貴女は!そんなことしたら制御が効かなくなって暴走しますよ!これだから脳筋は!頭の中に筋肉じゃなくて脳ミソ入れとけよ!」
「じゃあ、どうすれば?」
話していると、壁を破壊して先程の敵がアルカ・ノイズを連れて表れる。
ミツケタゾ
「くっ!もう来たのか!」
「おい!戦うのは良いがコッチを巻き込むなよ!」
「好き勝手言うなデス!」
それぞれが構えて、戦いを始める。
──
制御端末とウェルに影響が出ないように戦うマリア達だが、急いでシャトーを無力化しなければならないと言う焦りと、先程の戦闘でもうまく決定打を入れられない敵の存在が、苦しい戦いを強いられていた。
『生きていたか!ドクターウェル!何をするつもりだ!』
「わかってるんでしょう?錬金術とは理解、分解し構築するもの。ならば……。」
『まさか!シャトーの術式を書き換えて反転させるつもりか!?そんなことをすればシャトーと一緒に貴様等も……!?』
「ええ、消えてなくなりますね!それがどうしたっ!?」
「「「「!?」」」」
ウェルの発言にマリア達も驚きを隠せなかった。
「「ああぁっ!」」
一瞬の動揺を逃さずノイズに突かれ、調と切歌が飛ばされる。
『マリアさん!端末をウェル博士に渡して下さい!こちらからできる限りのサポートをします!』
端末からエルフナインの声が響き、それを聞いたマリアはウェルに端末を投げ渡す。
「ドクター!」
「んんっ!?」
『端末をシャトーに!サポートします!』
「胸が踊る!だが!?出きるのかい!?」
『こちらにはフォトスフィアがあります!それを使えば!』
「なるほど!あのオバハンのネタか!」
『演算はこちらで行います!そちらは再構築を!』
──
「頼むわよ、エルフナイン、ドクター……っ!」
ノイズは減ったがいまだに一番の脅威である怪獣は倒せずに居た。
「うおおぉっ!」
ウオオォッ!
グリッドナイトの攻撃は当たらず、逆に何度も攻撃を受けている。
「ぐっ!だがっ!読めてきた!」
ナニッ?
グリッドナイトは敵の攻撃を読み切り、カウンターを入れる。
「憎しみしか無い貴様に俺を倒すことは出来ない!」
グリッドナイトの言葉通りに、先程までとは打ってかわり、一方的な戦いになる。
「3人とも!俺に力を貸してくれ!この憎悪を断つ!」
周りのノイズを倒しきった事を確認したグリッドナイトは敵を投げつつ、声を上げた。
「ええっ!わかったわ!」
「うん!行くよ!」
「見せてやるデス!」
3人はグリッドナイトの言いたいことをすぐに理解する。
3人の歌声が共鳴し、光に包まれる。
イッタイナニヲ
光がそのままグリッドナイトを包み、鎧となる。
『『『「重奏騎士!グリッドナイト・アンサンブル!」』』』
体の各所にそれぞれのギアを思わせるパーツが装着されたグリッドナイト、調が良くやるようにスケートを思わせる動きで一気に近づく。
「はぁっ!」
肩アーマーが変形し、紅く染まった鎌を振るう。
アアアアッ
振り向き様に手に持った剣で斬りつけ、吹き飛ばす。
『『『「これでぇ!終わりだぁっ!グリッドナイトオオォォ……!」』』』
腕で大きく円を描き、その軌跡には光輝く4色のエネルギーが残り、円となる。
『『『「カルテット・サーキュラー!」』』』
腕を振りかぶると、そのままエネルギーは敵に向かって進み、体を真っ二つにし爆発する。
「やっと終わりましたか、そろそろこっちも──っ!?」
ウェルの言葉を遮るように、シャトーの内部は強い光に貫かれる。
はい、前回に続いて今回もグリッドナイト回です。
敵は原作のナナシBですね。アレクシス曰く中の人。
次回にはグリッドマンと優太が復活できるはず。
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予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)
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GXからオリジナル
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XVまでやってからオリジナル
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GXからオリジナルの後、AXZ、XV