電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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こんにちわ!東風乃扇です!

新章突入!です!


ギャラルホルン編
邂・逅


 魔法少女事変から色々あったある日、いつもの通りに働いていると。

 

「急ですまないが、しばらく本部で待機して欲しい。」

 

 お店に来た弦十郎さんが俺とセレナに頭を下げてきた。

 

「いや、全然構いませんが。」

 

「何か問題ですか?」

 

「ギャラルホルンに反応が出た。」

 

「っ!?」

 

 新たな戦いの可能性を感じる言葉に俺とセレナは声を呑む。

 

「店には話しておく、車に乗ってくれ。」

 

「わかりました。」

 

「了解です。」

 

 俺たちはすぐに荷物をまとめる。

 

──

 

 本部に付き、待機室となる部屋に通される。

 

「あ、奏。」

 

「翼さんは?」

 

「今はちょっと離れててな。日本に居ねぇんだよ。」

 

「さて、現状の説明を始める。」

 

 正面モニターにギャラルホルンが写し出される。

 

「俺とエルフナインで調べたところ、非常に安定して出力が上がっている事がわかった。」

 

「今までのと何が違うんだ?」

 

「恐らく正しい形で起動していると思われる。」

 

「むしろ今までの物がイレギュラーな形での起動だったようです。」

 

 キャロルとエルフナインが様々な計測結果を表示し、説明していく。

 

「この場に居ない装者達と合わせて、しばらくは様子を──」

 

 弦十郎さんの言葉を遮るように、アラームが鳴る。

 

「ギャラルホルンに反応か!?」

 

 言いおわるや否やキャロルが部屋から駆け出す、俺達もそれに続く。

 

「おいっ!何が起きてる!」

 

 ギャラルホルン保管室に飛び込み、近くのスタッフにキャロルが聞く。

 

「急なエネルギー反応と共に光が広がってます。」

 

「戦闘可能な奴を残して他のスタッフは速やかに退避しろ!」

 

 俺、奏、セレナ、キャロルを残して部屋から出ていく。

 

「キャロル、戦えるのか?」

 

「ふん、舐めるな。錬金術師だぞ?」

 

 光を放つギャラルホルンを警戒しつつ、キャロルを見るが、彼女は不敵に笑う。

 

『全員!来るぞ!』

 

 グリッドマンの言葉に身構える、光の中から人が現れる。

 

「うぇっへっへっ。こんにちは。」

 

 光から出てきたのは、フード付きのコートを着た1人の少女だった。

 怪獣アノシラスの子供、怪獣少女アノシラス2世だ。

 

「えっ……?」

 

「女の子……?」

 

「油断するな、ギャラルホルンを通して来た奴だぞ?」

 

『いや、大丈夫だ。』

 

 キャロルが呆気にとられる奏とセレナを注意するが、そこでグリッドマンが俺の主導権を取って声をかける。

 

「どう言うことだ?」

 

『彼女は怪獣だが、人に危害は加えない。』

 

「なっ!?」

 

「怪獣!?」

 

「うん、そうだよ。」

 

 3人が驚き、彼女はグリッドマンの言葉を肯定する。

 

『しかし、君がなぜ?』

 

「グリッドマン、君を迎えに来たんだ。」

 

『私を?』

 

「そう、君が倒さないといけないんだ。」

 

 恐らくは本来、俺が転生する筈だった世界の事を言っているのだろう。

 

「そう言えば、グリッドマンはこの世界にたまたま来たんだったな。」

 

 奏が、思い出したように手をたたく。

 

「どうするつもりだ?」

 

 キャロルがこちらに話しかける。

 

『私はハイパーエージェントとして、奴を追わねばならない。』

 

「そうか。」

 

『これは、私の問題だ。君たちは……。』

 

「なに言ってんだよグリッドマン。仲間だろ?手伝わせろって。」

 

「そうですよ。それに、優太さんだって行くんですよね?」

 

「うん。そのつもり。」

 

 グリッドマンから俺に主導権を戻してセレナの言葉に答える。

 

「決まりだな。エルフナイン。お前は残って観測と他の奴らに説明しておけ。」

 

 キャロルが部屋の外に居るエルフナインに通信機で話す。

 

「じゃあ、行くよ……。」

 

 部屋をギャラルホルンの光が包んでいく。

 

──

 

 光が収まると、俺達は古びたコンクリートの部屋に居た。

 

「ここは?」

 

「廃墟の一室のようだな……。」

 

「あれ?あの子は?」

 

「居ない?」

 

 俺とキャロルが部屋を見渡して居ると、セレナと奏がアノシラスが居ないことに気づく。

 

『恐らく彼女の役割はここへの案内人だったのだろう。ここまでは来ていないようだ。』

 

 心配しなくて良いと、グリッドマンが伝えると2人は頷いた。

 

「じゃあ、これからどうする?」

 

「まずは状況を把握しないとな。グリッドマンが追っている存在って何だ?」

 

『そうだな。まずはそこから説明しよう。』

 

 グリッドマンに体の主導権を渡すと同時に話し始める。

 

『私が追っている存在とはカーンデジファー。』

 

「カーンデジファー……。」

 

『奴はハイパーワールドで、伝説の悪魔と呼ばれる程凶悪な存在だ。』

 

 かつてカーンデジファーがどんな悪事を働いたか、大まかな説明を聞き、3人はカーンデジファーの驚異を認識する。

 

『そして、奴は我々ハイパーエージェントから逃れる為に、様々な世界に転移を繰り返している。』

 

「それで、先程の子が……。」

 

『アノシラスは平和を愛する優しい種族だ。我々がカーンデジファーを追っていると知り、協力してくれたのだろう。』

 

「カーンデジファーって奴がこの世界に居るのは確実なんだな?」

 

『もしくは奴の力を受けた存在、凶悪な怪獣かも知れない。』

 

「アレクシスが作り出した怪獣よりも強いのか?」

 

『アレクシスの怪獣とは根本が異なる。一概に比べることは出来ない。だが、強力で凶悪な存在なのは変わらない。注意してくれ。』

 

 その後も、いくつか質問を繰り返し、一通り済んだ所で今後の方針を決める。

 

「まずは情報収集だな。」

 

『そうだな。ここがどんな世界かを知らなければ。』

 

「よし、それならこれをそれぞれ持っていけ。」

 

 キャロルからミサンガのような物を渡される。

 

「これは?」

 

「認識を阻害する術式を込めた物だ。具体的には人としては認識されるが、個人としては認識され辛くなる。」

 

「どういう事だ?」

 

「仮にこの世界でも、天羽奏がアーティストで居たとしたら、外を歩いた時点で騒ぎになるだろう?それを防ぐ事が出きる。」

 

「なるほど。これをつけていると、『町中でたまたますれ違った人』位の認識しかされないって事ですか?」

 

「そうだ。これなら、この世界にもS.O.N.G.ような組織が存在しても、簡単には捕まらずに済む。」

 

「確かに、この世界の組織が協力してくれるとは限らないもんな。」

 

「何か注意点は?」

 

「こちらから話しかけたり、目立つような行動を取れば効果は薄れる。買い物位なら平気だとは思うが、テスト前の品だ。基本的には静にしていればいい。」

 

「わかった。」

 

「まずは現在地の確認か?」

 

「出来れば図書館とか行きたいな。」

 

 俺たちは廃墟を後にする。

 

──

 

 図書館で調べたところ、基本的には俺達の世界と大差ない事がわかった。

 

「しかし、アタシが死んでるのか……。いや、グリッドマンがあの時来てなかったら、死んでたな。」

 

「新聞見る限りだと、私も居ないかな?マムも居ないみたいだし……。」

 

「少なくとも、この世界にS.O.N.G.が有ることは確認出来たな。」

 

 やっぱ情報統制されてるから、知りたいことの半分も解らなかった。

 

『皆、敵だ。』

 

 グリッドマンが俺達に声をかけると同時に街中に警報が鳴り響く。

 

「どうする?」

 

「流石に見て見ぬ振りは何て出来ねぇよ。」

 

「行きましょう。」

 

「可能なら、この世界のS.O.N.G.と協力したいけど……。」

 

「それはしっかりと確認してからだ。同じ人物でも全然中身が違うのは体験済みだろ?」

 

 避難する人の間を抜け、敵が出た方へ向かう。

 

──

 

『諸君!数日前から確認されている謎の生物だ!』

 

『前回よりも数が増えています!気をつけて!』

 

 各自が通信機を通じて聞かされる情報に顔を歪める。

 

「またアレかよ!」

 

「いまだに正体が掴めていないのは厳しいな。」

 

「出所、目的どちらでも良いから知りたいものね。」

 

「とにかく今は急がないと!」

 

 この世界のS.O.N.G.の装者達は、シンフォギアを纏い、数日前から現れては暴れる謎の生物と戦っていた。

 

「このっ!」

 

「伐採デース!」

 

 まるで黒い蜥蜴の様な生物で爪や牙を用いた攻撃などを行って来る。大きさは人と同じ位だ。それぞれのアームドギアを使い倒していく。

 

「ホントに数だけは多いな!」

 

「囲まれると危険だ!気を付けろ!」

 

「お互いの位置に気を付けるのよ!」

 

 2人1組となり、囲まれぬように戦う。

 

『皆さん!上空に巨大なエネルギー反応です!気をつけて下さい!』

 

 突然の警告と共に黒い霧の様な物が広がり、魔方陣の様になると、そこから巨大な謎の生物が現れる。

 

「なっ!何て大きさなの!?」

 

「あれが親玉かっ!?」

 

 あまりの巨体に驚く装者達、そして、巨体の着地による振動で体勢を崩してしまう。

 

「しまっ──

 

 当然、その隙を逃さず襲いかかる周りの生物達、装者達は対応出来ず、そのまま攻撃を受けると思ったが、そこに3つの人影が飛び込み、敵を弾いた。

 

「大丈夫か?」

 

「ふぅ、間一髪ですね。」

 

「全く、この程度でだらしない……。」

 

 自分達を守ってくれた人物は背を向けたまま、敵と睨み合う。

 

「えっ……か、奏……?」

 

「セ、セレ……ナ……?」

 

「キャロルちゃん……?」

 

 背中と声しか解らないが、それでも一部の者はそれで察した。

 この人物の正体に。

 

──

 

 S.O.N.G.本部の指令室に、驚きの声が響き渡る。

 

「ガングニール、アガートラームだとぉっ!?」

 

「残りの1人のこの反応、あれは……キャロルの。」

 

「なぜ、奏さんが……?」

 

 エルフナインや緒川をはじめとした各スタッフにも動揺は隠しきれなかった。

 当然だろう、死んだはずの人間が現れ、装者達を助けたのだから。

 モニター越しの彼女達は巨大な生物に怯む事無く、何かを喋る。

 

「再びエネルギー反応っ!?」

 

「皆さん!すぐに体勢を!」

 

 先程の巨大生物と似たような反応が現れ、警戒を促すと同時に、空に青白いゲートの様な物が表れそこから巨人が現れる。

 

「巨人!?」

 

「一体何が起きているんだっ!?」

 

 その場に居る者で弦十郎の問いに答えられる者は居なかった。

 

──

 

 奏達はグリッドマンが表れたのを見ると、そのままアームドギアを構える。

 

「さて、そっちは頼んだぜ?」

 

「では、私達も始めましょう。」

 

「あぁ、この程度の敵なら問題ない。」

 

 グリッドマンが格闘戦を始めると同時に後ろを見る。

 驚きや疲れからか、後ろに居るこの世界の装者達はまだ動く気配が無いが、問題は無いと判断し、敵に向かって突撃する。

 

「でりゃあぁっ!」

 

「はぁっ!」

 

「爆ぜろっ!」

 

 敵を吹き飛ばすと、霧散し黒い塵になっていく。

 

「なんだこれ?」

 

「生き物では無いようですね。」

 

「耐久はノイズ以下だな。」

 

 単体で見ればグリッド・ギアやイグナイトモジュールを使わずとも簡単に倒せる程だったが、目の前の怪獣から産み出されてるのか、数が全然減らない。

 

「おい、あれを倒さないと消えない感じか?」

 

「かもしれん、おい!」

 

「早めにお願いしますね!」

 

『「わかった。』」

 

──

 

 3人に答えると同時にしっかりと構え直す。

 

『優太、奴は本体では無い様だ。』

 

「あぁ、弱すぎるし、存在が薄い。」

 

 目の前のこいつもただの塵の集合体の様だ。

 おそらく、相手に長期戦を強いて弱らせるのが目的か。

 

『コアはあそこだ!行くぞ!』

 

「あぁっ!」

 

『「グリッドオォ……ビイィームッ!!』」

 

 戦いを通して得た情報から、集合体の核を撃ち抜く。

 声をあげることも無く、敵は大量の塵となった。

 




はい、今回はここまで!

ギャラルホルン編です!向こう側はXDの世界だと思って頂ければ!

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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