電光戦姫シンフォギアSSSS   作:東風乃扇

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皆さんこんにちは、東風乃扇です。

ゼンカイジャー、リバイスどちらも楽しい!
記念作品って完成度が高いなやっぱり。




交・差

 敵を撃退に持ち込んだ後、疲労で動けない俺達は、キャロルと新世紀中学生のお陰でなんとか離脱して、拠点としている廃墟に戻る。

 

「今回はなんとかなったが、あのヤドカリ怪獣どうすんだ?」

 

 一息ついた後、ボラーが問いかける。

 

「攻撃力、防御力もさることながら、あの生成能力は厄介だ。」

 

「あぁ、倒してもキリが無い。」

 

 マックスの言葉にキャリバーが頷く。

 

「あ、最後のヤツは何やったの?あれも錬金術でしょ?」

 

「たしかに、何をやったんだ?キャロル?」

 

 ヴィットが思い出したようにキャロルに問いかけると、奏も続いて問う。

 

「元々は対グリッドマン用に作っていた術式で、対象の繋がりを断つ物だ。」

 

「繋がりを断つ?」

 

「あぁ、それによってジャンク……グリッドマンの依代からのバックアップを無くし無力化、もしくは弱体化を狙った物だ。」

 

「今回はそれを使って何をしたんだ?」

 

「まず、ヤツの力の源は何だと思う?」

 

 問うだけで無く、頭を動かせとキャロルは言う。

 

「……負の感情?」

 

「そうだ。次にソレ(負の感情)はどこから来ている?」

 

 俺の答えに頷いたキャロルは次の問いを出す。

 

『ソレはヤツ(カーンデジファー)と契約した者から……。』

 

「グリッドマン、人から無限に感情を引き出せるか?」

 

『いや、そんなことをすれば廃人の様に──まさか!?』

 

「そうだ、ヤツは他人の感情を奪って燃料としているんだ。」

 

 グリッドマンが確信すると同時にキャロルが答えを告げる。

 

「だから、オレが作った分断の結界でヤツの兵隊どもは霧散した。」

 

「つまり、その供給源を見つけて対象出来れば……!」

 

「そう、ヤツの戦闘力は下がり、対処しやすくなる。」

 

 キャロルが見つけた敵の弱点に全員が納得する。

 

「しかし、他人の感情を奪うってどうやってるんだ?」

 

「確かに、キャロルはわかる?」

 

 敵がしている事を知ってもイメージが出来ず、俺と奏が訪ねる。

 

「前にオレがやった記憶を奪う様に直接奪うのが確実だが、それならグリッドマンやコイツ等(新世紀中学生)が見つけていてもおかしくないはずだ。」

 

「確かに、少なくとも我々がこの世界に来てから、そういった事件の情報は拾えていない。何か特殊な方法で集めているのかも知れない。」

 

 キャロルの言葉にマックスが頷く。

 

「とにかく、次はヤツも対策を取ってくるはずだ。気をつけて事にあたるぞ。」

 

「そうだな……ふぅぁ。」

 

 流石に疲れが来て、あくびがでる。

 

「今日は激戦だったしな。早めに飯食って休もうぜ?」

 

「あ、あぁ。そうだな……っ!?」

 

 俺のあくびに微笑みながら奏が提案し、それに返事をするキャリバーが何かに反応する。

 

静かに、近付いてきている。

 

 マックスも察し、小さな声で伝える。

 

 コッコッコッと静かに足音が近付いてくる。

 ここは廃墟であり、周りにも人が来る理由は無いはずだ。

 

「……。」

 

 全員が息をのみ、玄関に集中する。

 

 足音は玄関の前で止まる。つまり、この部屋に俺達が居ることに気づいていると言うことだ。

 

「夜分にすまない、少し話をさせて貰えないだろうか?」

 

 ノックと共に声が聞こえる。この声は──

 

「俺の名前は風鳴 弦十郎、超常災害対策機動部タスクフォース、S.O.N.G.の責任者だ。」

 

 扉越しの自己紹介にやはりと思いつつ周りを見る。

 

どうする?

 

今ここで逃げても、すぐに見つかりそうだぞ?

 

ここは素直に対応した方がいいと思います。

 

どの道、この世界の奴らとも話はしないと行けないだろう。

 

 奏、セレナ、キャロルの話を聞き、新世紀中学生を見るとこちらに任せると頷きが帰ってきた。

 

「どうぞ、入ってください。鍵は掛かってません。」

 

 俺が代表して答えると、扉が開かれる。

 

「汚くてすみません。座ってください。」

 

「失礼するよ。」

 

 俺の勧めにしたがって、俺達と向かい合う形で座るこの世界の弦十郎さん。

 

「さて、まずは自己紹介からさせて貰いますね。」

 

「あぁ、よろしく頼む。」

 

 少し暗い部屋の中で俺達はここに来た目的とこれからの事を弦十郎さんに話していく。

 

──

 

「完全聖遺物、ギャラルホルン……それによって繋がった平行世界達……さらに異世界からの侵略者か……。」

 

『いきなりの話で混乱するのは仕方ないだろう。』

 

「だが、真実で現実だ。受け入れろ。」

 

 俺達の話を聞いた弦十郎さんは腕を組み、目を閉じて少し考えている。

 まぁ、いきなりこんな話を聞いて、はい。わかりましたとはならないだろう。

 

「予想以上の状況で理解と驚きが追い付いていないが、君達を信じるに足るのはわかった。」

 

 目を開いて、こちらを見る弦十郎さん。

 

「君達に協力を頼みたい。この事態の早急な解決の為に。」

 

 言葉と同時に頭を下げてきた。

 

「えぇ、お願いします。」

 

 俺が弦十郎さんで握手する。

 

「念のためにオレとコイツ等(新世紀中学生)は別行動させて貰うぞ。」

 

「俺達は別動隊って訳ね。」

 

「確かに、敵の所在が掴めない以上、全員で固まるのは良くないか。」

 

「堅苦しいのはキライだし、それでいーぜ。」

 

「い、異存は無い。」

 

 キャロルが別行動を取る事を新世紀中学生を指しつつ言うと、それに皆が従う。

 

『わかった。気を付けてくれ、奴はどこに潜んでいてもおかしくは無い。』

 

 俺達は弦十郎さんと一緒に、廃墟を後にした。

 

──

──

 

 一方、もとの世界で未来は家主が不在となった優太の家を目指していた。

 前々から任務等で自宅を空ける際、冷蔵庫の管理等を任されているからだ。

 

「優太さん、何時帰って来るんだろ?」

 

 ついそんな独り言を口にしながら歩いて居ると、1人の少女が目に入る。

 アノシラス2世、未来は当然ながら彼女の事を知らないので、近付き話しかけた。

 

「君、こんなところでどうしたの?」

 

「うん、お姉ちゃんを待ってたんだ。」

 

「え?私を?」

 

 アノシラスが未来を待っていた事を伝えると困惑する。

 

「うぇっへっへっ。」

 

 未来の様子を見て、アノシラスは笑う。

 

──

 

 取り敢えず未来は、この少女を1人に出来ず、近かった事もあり、優太の家に招いた。

 ちょっと気になったので、ついでに風呂に入れ、冷蔵庫の処理ついでにご飯をご馳走した。

 

「そっか、君のお父さんがグリッドマンに助けられた事があるんだ。」

 

「うん。」

 

 アノシラスから怪獣であることや、今回優太達をある世界に送った張本人で有ることを聞き、驚きながらも話を続けていた。

 

「あ、そういえばどうして私を?」

 

 思いもよらぬ話につい夢中で聞いて居たが、アノシラスは自分に会いに来たことを思いだした。

 

「えっと……これ。」

 

 ランドセルを漁り、その中から小さな袋を未来に渡す。

 袋の結びを解き、手のひらに出すといくつかのガラス玉の様な物が転がった。

 

「これは……ビー玉?」

 

「ちょっと違うかな。でも、大切な物を護るために必要な物。」

 

 不思議な力を感じる透き通った珠を見つめる未来。

 

「なんで私なの?」

 

「本当はグリッドマンに渡したいけど、それじゃ駄目だから。お姉ちゃんに持ってて欲しいんだ。」

 

「それって保険ってこと?」

 

「うん、そうとも言うね。」

 

「わかった。君がそう言うんなら、私が持ってるね。」

 

「お願いね、お姉ちゃん。あ、もう行かなきゃ。」

 

 アノシラスは立ち上がり、ジャンクの前に立つとジャンクが起動し画面から光を放つ。

 

「じゃあ、気をつけてね。うぇっへっへっ。」

 

 画面に吸い込まれるようにアノシラスの姿は消えた。

 あまりにも自然に行われたため、未来は見ているしか出来なかった。

 

「と、取り敢えず皆に伝えなきゃ!」

 

──

──

 

 俺達は弦十郎さんに案内され、初めてだが見慣れている本部である潜水艦に来ていた。

 夜中だったこともあり、この世界の装者達には翌日顔合わせが行われる事になった。

 

「で、あたし達はいつまで待機なんだ?」

 

 奏が誰に向ける訳でもなく、口にする。

 弦十郎さんに言われ、部屋で待機してるのだが、かれこれ30分は経過している。

 

「まさか、怪獣が?」

 

「それなら、俺達も呼ばれるよな。」

 

『大きなトラブルでなければいいが……。』

 

「まさか、響の遅刻とか?」

 

「あー……。」

 

「可能性がゼロだと言えないのが……。」

 

 ふと、思い付いた可能性をあげると2人も妙に納得してしまった。

 

すみません!遅れましたぁ!……あれ?」

 

 急に近づいてきた足音と共にドアが勢い良く開かれ、この世界の響が入ってくる。

 

「あー……隣の部屋じゃ無いかな?」

 

「そ、そうみたいですねー。失礼しましたー……。

 

 気まずそうにドアを閉めながら部屋を出ていく響。

 

って!?えぇーーーっ!?

 

 ギャグの如く、直ぐにドアを開けなおして、大声で驚く響。

 

「遅れた挙げ句うるせぇぞ!このバ……カ………?」

 

「立花!どうし……っ!?」

 

「響先輩!?どうしたの!?」

 

「デデデース!?」

 

「え、えぇ!?」

 

 叫び声に反応して、隣の部屋から装者達が集まってくる。

 まぁ、そろって驚いて固まってるが。

 

「あー、すまない。説明をする前だったんだ。」

 

「まぁ、この反応を見ればわかります。」

 

 弦十郎さんが謝りながら、部屋に入ってくる。

 

「し、師匠!」

 

「これは一体どういうことですか!?」

 

 弦十郎さんに説明を求める装者達、彼女達を落ち着かせながら、弦十郎さんは答える。

 

「とにかく、まずは落ち着いてくれ。彼等は今回の事件に関しての協力者だ。響くんが来てから順を追って説明をする予定だったんだが……。」

 

「す、すみません……。」

 

「取り敢えず、皆さん座ったらどうですか?」

 

「立ったままじゃアレだしな。」

 

「この部屋でやっても一緒ですし。」

 

「あぁそうだな。席に付いてくれ。」

 

 弦十郎さんの言葉にこちらを気にしながらも席につく。

 

「さて、まずは自己紹介からかな。俺は翔 優太。それと相棒のグリッドマン。」

 

『グリッドマンだ。よろしく頼む。』

 

 壁に掛けられていたモニターにグリッドマンが映ると、装者たちが驚く。

 

「知ってると思うけど、あたしは天羽 奏。」

 

「セレナ・カデンツァヴナ・イヴです。」

 

「彼等は完全聖遺物、ギャラルホルンの力でこの世界にやってきた。平行世界のS.O.N.G.に所属しており、あの怪物を追っているそうだ。」

 

 弦十郎さんの言葉に続く形で、色々と説明をしていく。

 

──

 

 一通り説明を終えると、装者達は理解しきれていないのか、目の前の奏やセレナに思うことが有るんだろうか、静かにこちらを見るだけだ。

 死んだ人物とほぼ同じ人間が居るのだ、思う事は多々有るだろう。

 

「先も説明した通り、彼等の仲間も合わせ共同戦線を張る。だから──

 

 弦十郎さんの言葉を遮るように警報が鳴り響く。

 

『皆、怪獣だ!』

 

「みたいだな!アクセス・フラッシュ!」

 

「先に行くぞ!セレナ!」

 

「はい!奏さん!」

 

 俺はグリッドマンと一体化し、コンピューターワールドを突き進み、奏とセレナもグリッドギアを纏って後に続く。




今回はここまで、やっとこの世界の装者達と協力していきます!
次回もお楽しみに!

感想等もお気軽にどうぞ!

予定ではGXのシナリオやってオリジナルに行くんですが、XVまでやった方が良いですか?(キャロル関係の話が色々変更されると思う)

  • GXからオリジナル
  • XVまでやってからオリジナル
  • GXからオリジナルの後、AXZ、XV
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