Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
ユウヤ達がここに来る10分前・・・
「今日は君たちに特別任務がある!!」
アラスカ基地にあるブリーフィングルームの一角にてサングラスを付けた男性が
そう言った。
その周りに座っているのはラテン系のイタリア人男性「ヴァレリオ・ジアコーザ」
彫刻のような容姿をもつ北欧系のスウェ―デン人女性「ステラ・ブルーメル」
小柄で色黒なアジア系のネパール人「タリサ・マナンダル」
そして広報官の隣にいるのが彼らをまとめる『アルゴス試験小隊』隊長にして
タリサと同じアジア系のトルコ人にして地元では英雄と呼ばれていた
「イブラヒム・ドゥ―ル」
そしてこのグラサンは国連の広報官である。
「ここは君たちが知っているようにあらゆる国の人間が民族、宗教、思想をも
超越してBETAから奪われた国土を取り戻すため日々奮闘しており、尚且つこのアラスカユーコン基地では東西の両陣営が手を取り合っているという人類大同団結の
象徴である!!」
広報官の言葉には全員え~~と思っていた。
実際はソ連の上層部である純潔のロシア人を守るために仕方なくアメリカに貸しを
作る形でここにいるだけである。
そしてアメリカも無料で貸しているだけではない。
そう遠くない未来にBETAがアメリカ本土に来た時に備えての防衛線を敷くために
貸したものであり駄目になればとある方法で葬ると言った裏の目的があった。
要は表向きには仲良く握手しているがもう片方の手ではお互い武器を持ち、
両脚はお互いに蹴り合っているのだ。
そんなことも知らないのかと思っていると広報官はある提案を口にした。
「それでだ!!東西の戦術機をこのアラスカの大自然をバックに撮影したのだ!!」
そう言うと広報官はタリサにこう言った。
「君がなりたまえ!!タリサ・マナンダル少尉!」
「はっ!!??何で自分なんです。」
タリサは自分よりもステラを選べよと言うと広報官はこう返した。
「ソ連軍の方は白人が殆んどでな。そうなると違う肌の人間が必要になるからだ。」
そう言う事情とイブラヒム中尉の命令で渋々と受諾した。
そして戦術機の所まで行くとソ連軍の二人の衛士がそこにいた。
二人ともまだ年が若く年長の方は十代後半ぐらいに見えるがもう片方は
まだ十代前半の少女であった。
これにはソ連のお国事情がある。
ソ連では十歳近くになると親から無理やり切り離して党の忠誠心を植え付けて
死を恐れない軍隊を作っておりその対象は殆どが非ロシア人が占めており一部を
除いては正規ロシア人は後方に存在している。
髪の色から姉妹だという事が分かりそして年齢から自分と大差ないなと思いタリサは近づいてこう言った。
「おーい。お前らソ連の衛士だろ?」
「「??」」
二人が振り向くとタリサは二人にこう言った。
「あたしアルゴス試験小隊のタリサ・マナンダルって言うんだ。よろしくな。」
そう言って手を差し伸べると年長の方がタリサの手を・・・払いのけてこう言った。
「二度と私達に近寄るな。」
「なっ!!」
年長の方の言葉にタリサが怒りを露わに仕掛けるともう一人の方から声がしてそれを見ると・・・。
「くすくす。」
笑っていたのだ。
そして撮影開始するぞと言われそれぞれ・・・特にタリサが怒った表情で機体に
向かって搭乗した後ニヤッとある事を考えた。
撮影用に配備されたC-130が自身が搭乗するF-15E「ストライク・イーグル」をこの基地で構想されている「フェニックス構想」のひとつである「プロミネンス計画」で開発された改良機F-15ACTV「アクティブ・イーグル」とソ連が独自開発した
複座席用戦術機Suー37UB「チェルミナートル」のみとなり撮影開始直前にタリサは
ある事をした。
それは「チェルミナートル」の背後から攻撃用のレーダーを照射してロックオンするという脅しを思いついたのだ。
そしてそれを実行しようとしたその時タリサの顔がニヤついた顔から引き締まった。
突然「チェルミナートル」が視界から消えたのだ。
「チェルミナートル」の大きさは各部にスラスターを増設した
「アクティブ・イーグル」よりも大型である為見失う事が無いと思っていたが
レーダーが「チェルミナートル」に気づいたときには自身が攻撃レーダーに
捕まったのだ。
それも火器管制が実戦モードであるという警告ダイアログというおまけ付きで。
「ちぃっ!!」
タリサの衛士としての本能がそうさせたのかどうかわからないが反射的に回避行動をとり、そのまま「チェルミナートル」の後ろについて格闘戦に映ろうとするとまたもやレーダーやセンサーからも消えたと思ったらまた自身の後ろにつくという
鼬ごっこ的状況になっていた。
それから10分以上続くと管制官から応答が出た。
「アルゴス3!直ちに指定座標に帰投せよ!!模擬戦闘の許可は下りてない!!!」
そしてタリサは怒鳴るような口調でこう返した。
「知るかボケっ!あっちは本気で殺そうとしてるんだ!!ちょっとは黙ってろ!!」
そう言って通信を切ると演習場を横断するという禁止事項を破りながらも
身を隠すことが出来る都市をイメージした射撃場へと向かった。
その先には新しい仲間が来ることを知らずに。
次回は会合編です。