Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
ユウヤがもう何度目か分からない十字路に差し掛かるとエボルトがこう言った。
「(これで6回目の十字路かよ。奴さん達仕掛ける気あるのかよ~~。)」
意外にちゃんと数えていた。(暇だから)
そしてユウヤは機体のマニピュレーターの甲をかざした。
戦術機にはメインであるコックピットと直結している赤外線カメラと両腕の
マニピュレーター内部にあるサブカメラがありそれで状況を把握するのである。
それで曲がり角の向こう側を確認しようとすると複数のウィンドから警告信号が
出てきた。
音響センサーがタリサ達を捕らえたのだろうがユウヤは未だ動かなかった。
音響センサーが捕らえたのは駆動音であるがそれはデータリンクした僚機の複合センサーによる三角測量を用いているため候補の一つとして認識しただけである。
然もビルは音響を反響させて正確な位置が分かりにくいのである。
ユウヤはコンサートホールにへと機体を動かしてホールの陰に潜むとある事を
考えていた。
するとエボルトがユウヤにこう聞いた。
「(お前もしかしてあいつらの考えをトレースしているのかよ?)」
「当たり前だろエボルト、対人戦で重要なのは相手の印象を読んでどのように攻めるのかを考えるのが基礎だぜ。」
ユウヤがそう答えるとエボルトはこう言った。
「(恐らくあのイタリア人はタリサって奴のお目付けも兼ねて援護すらタイプで、
あのガキは性格上お得意の距離での戦いを所望するタイプだろうな。)」
「まあ確かにな、あのヴァレリオって奴はイブラヒム中尉の言葉からあらゆることが出来るとなるとタリサは性格上〈突撃前衛〔ストーム・バンガード〕〉タイプだから
今回は遠距離戦でサポート側に回るとなると・・・奴らがそれをする場所は・・・
ここと・・・ここだな。」
それはビルの間と間の一方通行級の幅しかないところと逆に広い十字路周辺を選び
その中から近くて確実な場所をリストアップするとそこまでスラスターを噴かして
行くとそこに遠隔操作式の発煙筒を置いてまた向かうと言った単調な行動を
繰り返していった後ポイントが確実に見通せるビルの陰に潜むと暫くしてある機体が
慎重な動きでやってきた。
複合センサーから出た機種はと言うと・・・。
「『ストライク・イーグル』ってことは・・・あいつか。」
そう言うと先にばら撒いた発煙筒の半分を着火させてヴァレリオの機体を
飲み込ませるもヴァレリオは瞬時に制動しながら牽制射撃をしながら近くのビルの陰に潜みこむも・・・。
「ほいっと。」
そこからまた煙幕が出て直ぐに出るとそこからユウヤは何発か射撃するも
ヴァレリオはそれを冷静に判断して今度は二つ通り過ぎたビルに入るも・・・。
「はずれ。」
又もや煙幕が立ち上った。
「またかよーー。」
今度はそのままビルの奥に入り込んだことを確認したユウヤはステラいこう伝えた。
「アルゴス4、ピザの配達人が路地に入ったから丁重に案内してやってくれ。」
『アルゴス4了解って・・・まさかここまであなたの思い通りな展開に
なるとはねぇ。』
「ああ全くだ、タリサならまだしもあいつもだからな。つうかこの作戦ってあんまり意味ないと思ってたんだがなあ。」
煙幕を使う少し前
『え、反応があった。』
「ああ、だから少し作戦を伝えてえんだ。」
ユウヤの作戦と聞いてステラは無言で頷くとユウヤはこう言った。
「まず俺が煙幕を道の幾つかと路地裏に均等に置くから煙幕が二、三回出たら通信してくれ。んでタリサだったらそのまま俺が何とかする・・・でヴァレリオだったら
あんたが相手をしてくれ。」
フィールドは俺が整えるからよと言った後ステラは了解と返して通信を終えると
ユウヤは煙幕筒を手に持ってこう言った。
「ま、少し色を加えるがな。」
その時のユウヤの顔は悪戯する子供のような顔であった。
そしてユウヤは今度は自分に煙幕を噴射させてビルの間から十字路に入って少し低いビルに匍匐前進して移動しようかと思った瞬間・・・警告音が鳴り始めた。
「やっと来たか!!クソガキ!!」
ユウヤは犬歯が見えるようにニヤッと笑うとタリサが本来は禁止されている
オープン回線を使ってこう叫んだ。
「手前はあたしがぶっ潰す!!」
そう言いながらペイント弾を撃ちまくるもユウヤは低いビルを諦めて再びビルの陰に忍び込んだ。
「逃げんなよ!!このヤンキーが!!」
それでも尚撃ちまくるタリサだったがユウヤは素知らぬ顔で背面部の銃を使って撃ちまくるもタリサはそれを余裕で避けた。
「当たるかよ!!」
そういった瞬間・・・ビルの屋上から煙幕が出てきた。
「な、何だー!!」
タリサはびっくりしてそのまま上に向かうとそれを見た。
幾つもの煙幕筒が屋上にあったのだ。
「畜生卑怯だぞ!!堂々と戦えよ!!」
「いやだね。」
タリサの言葉にユウヤは嫌味たっぷりで答えた後ユウヤはそのまま最初にいた
コンサートホールに向かった後残弾の確認と同時に短刀を手に取ってこう考えていた。
「≪今のタリサの奴はイブラヒム中尉のデータが邪魔して上手く使いこなしてねぇと考えると・・・攻めるのは・・・。≫」
ユウヤはある事を思い着いた瞬間タリサがユウヤの頭上から覆いかぶさるように
短刀を突き立てようとした瞬間ユウヤは・・・。
「あらよ。」
突撃銃をタリサ目掛けて投げ始めたのだ。
「おわアブね!!」
タリサは短刀で叩き落した瞬間ユウヤは既に消えていた。
煙幕も付けて・・・。
「もお!!いい加減にしろよな!!」
今度はジャミング付きで何処にいるのか把握できなかったのだ。
そう普通なら・・・。
突然タリサの機体が何か衝撃を感じた。
「うわ!!」
その瞬間赤外線センサーが機能不全に陥ったことと右手が使用停止になった事が報告されるとイブラヒムからある事が伝えられた。
『アルゴス2、機体状況からこれ以上の戦闘が不可能と見て撃墜判定とみなす。』
「・・っ・・・なっ!!」
すると煙幕が晴れてきたのでコックピットから降りてよく見ると・・・。
首元と機体の右腕の付け根に短刀を刺した・・・ユウヤの機体がそこにいた。
「これにて状況終了!全機作戦開始位置まで後退せよ。」
「・・・そんなウソダーーー!!!」
タリサの悔しい声が天に突く勢いとほぼ同時にイブラヒムの撤退指令が出た。
戦い終わりて地固まる。