Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス   作:caose

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 仲間や家族、愛する者たちの為になるなら。


誰かのために

 「な、・・・何だこの報告書は・・・?」

 「見ての通りです。中尉。」

 タカムラ中尉はユウヤのJIVESでの戦闘データを見た後ユウヤの報告書を

見比べてみるがどれもこれも真っ当とは程遠い物であった。

 「ハイブの天井を長刀で壊して・・・そのまま戦闘に突入・・・2、3度

同じことが起きて戦闘終了時には・・・。」

 「全兵装が空になったのです。」

 タカムラ中尉の言葉にユウヤはしれっと答えるが損害状況も酷いの一言に尽きるのであった。

 「機体頭部は未だしも両腕の関節摩耗が限界値を越え・・・脚部に関しては

右足損傷大で本来なら二度と治らないレベルの機体損傷って・・・。」

 「どうしました中尉?」

 ユウヤは頭を抱えるタカムラ中尉を見て尋ねるとタカムラ中尉は大声でこう言った。

 「貴様はナニしてるのだーーー!!!」

 「はい?」

 ユウヤは何言ってるのか分からなかったのだ。

 「貴様はドウイウ考え方なのか分からないが色々と聞くぞ!!良いな!!」

 「は、はい。」

 ユウヤは尻込みしながら答えるとタカムラ中尉は息を荒立ててこう聞いた。

 「何故長刀をハイブの天井に刺したのだ?」

 「はっ!幾つかスリーパーされたところがあり脆くなっている箇所が確認された為BETAを振り切る時間稼ぎを実行したからであります!」

 ユウヤの言葉に対してはタカムラ中尉は意見が幾つかあった。

 「何故時間稼ぎを実行したんだ?BETA共が突撃して通路が簡単に

開けられるのだぞ?」

 「それでも最初よりかは狭くなりますので連中の数を限りなく減らすことが

出来ます。」

 ユウヤの言葉にはタカムラ中尉は少し考え始めた。

 確かに堅牢であるハイブの内壁は堅いがそれでも弱くなっている部分が

存在している。

 そこを潰しておけばいかにBETAであっても再建には時間がかかるだろうと

思うからだ。

 然しタカムラ中尉自身は納得していなかった。

 「貴様は計画を何だと思っているのだ?」

 正直言えばユウヤがこの計画で「不知火」に乗ること自体納得していないのだ。

 「この計画には我々帝国の未来が掛っているのだ!!」

 「だが来てみれば最高補の戦技研出向だといっても機体をまともに動かすことも

出来ず、真っ当な操縦も出来ない変態ときたものだ!!」

 然も目標水準よりも低いため本来の計画よりも遅れが生じていた。

 「この計画を私物化されることを許すことも出来ないし更に言うなら!!」

 然しこの一言はユウヤをキレさせる言葉となった。

 「前線の者たちが頑張っているからこそ我々はこうして暢気に演習『ごっこ』に興じられのだぞ!!」

 「・・・ごっこだと?」

 突然ユウヤが机を叩きつけてこう言った。

 「何だ?」

 タカムラ中尉は目つきを鋭くするとユウヤはこう言った。

 「俺の事はまだいいぜ。自分の失態で計画に支障が出るからっつう理由ならな。」

 「けどな・・・あんたは戦術機を作る人間にもリスクがあるって分かってんのか?」

 「機体を整備する人間はデータの一つもミスが無いのか入念にチェックしたり

帰ってきた際の損傷状況とかも把握しなきゃいけないし取りこぼしが無いかと

いけねえし俺達テストパイロットだってな自分のテストした機体が突然爆発したり

言うこと聞かずに暴走したりとそういうリスクを背負ってやってるんだよ!!」

 「それにもう一つ言うなら機体の調整もそうだ!こっちの意見を聞かずに推し進めて上から言うだけで実際に乗ったやつの口から出た言葉を聞こうともしない!!

これで戦術機が組み上がるなんて阿保か!!『不知火』の二の舞食って

同じ轍踏むぞ!!」

イブラヒム中尉からも少し遅くしてみないかと進言するも脇目も降らず進行

しているのだ。

 更に言うならば「不知火」は元々対BETA戦に備えて急遽作られた機体だが衛士の要望聞き過ぎたせいでガッチガチになってしまい現在のような状態になってしまったのだ。 「最後に言うがよ!!俺以外にここにいる連中にも同じこと言えるのかよ?」

 「あ・・・。」

 タカムラ中尉は失念していた。

 ここにいるテストパイロットは全員前線から出向しておりテストパイロットになったのも国を奪還したいと願ってきたからである。

 「『演習ごっこ』とかいうけどなあいつらだって本当は仲間のいるところに

いたいのを我慢してまでここにいて戦術機を作ってそれで仲間が一人でも多く救えると信じて血反吐吐く迄頑張ってんだぞ。」

 そしてユウヤはブリーフィングルームの出入り口に向かっていくときこう言い

残した。

 「あんただけじゃねえんだよ。国を思ってんのわよ。」

 そう言ってユウヤは出て行くが残ったのはどうすればよいかと悩むタカムラ中尉であった。




 皆の為に闘おう。
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