Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス   作:caose

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 海の上ではちゃんと周りを見るように。


島に着いて

「中尉!どうしたーー!!」

 「ブリッジス少尉!?」

 ユウヤは泳いで唯依達の乗っているボートに向かうとそれを見て驚いた。

 あの冷静な篁中尉がここまで狼狽していることに驚いていたがその理由は

直ぐに明らかになった。

 「クリスカ!どうしたんだよおい!!」

 クリスカが力なく横たわっていたのだ。

 眉間に皺を寄せて苦しそうに呼吸が荒くなっているのを見てどうしたんだと

思っているとエボルトがこう言った。

 「(待てよユウヤ、イーニァと同じでこいつも海が怖かったんじゃあ

ないのか?)」

 「【はあ?そんなのある訳・・・・!!】」

 ユウヤはそれを聞いてまさかと思ってこう聞いた。

 「お前まさかイーニァの前でやせ我慢してたのかよ!?」

 そう聞くとクリスカは黙って頷いた。

 「この馬鹿が!!」

 ユウヤはそう言うのを見て唯依がこう聞いた。

 「どういう意味だいブリッジス少尉!一体どういう意味なんだ!!」

 そう聞くとユウヤはこう答えた。

 「こいつもイーニァも海を見たことがないから怖がっていたんだよ!

こんなことだったらイブラヒム中尉の所に残すべきだったぜ!!」

 そう言うとユウヤは周りの環境を見ていた。

 波風が強くなり正直な所戻るのは無理だなと思っているとユウヤは

眼前にある島を見てこう言った。

 「取敢えずはあの島に行くぞ!近いし救難信号出しておけば

明日には救援が来る!」

 「分かった!」

 唯依はユウヤの言葉を聞いてクリスカを楽な体勢にさせ直すと

一緒にオールを漕いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これは想定外の状況です!直ちに救援を!!」

 「必要ない。計画は予定通り進める。」

 「馬鹿な!このまま遭難でもされては計画以前に」

 「案ずるな、何のためにここまでお膳立てしたと思っているんだ?」

 「まさか!?」 

 「分かったのならば安心して我々の事の成り行きを見守ろうではないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 追い風だったのが幸を奏して何とか着いたユウヤ達は砂浜に

向かって行くのを見てほっとしていた。

 もしも右側にある岩礁ら辺に行っていたら・・・土座衛門であったことで

あろう。

 然し幸運はそう長くは続かなかった。

 押し波と引き波によって陸地迄一向に差が縮まらないのだ。

 するとユウヤはオールの柄の部分を持って海に突き刺して感触を確認して戻すとこう考えた。

 「柄迄の範囲から見て何とか海に入れるし柄の先端が削れていねえとなると

ここには岩がねえって事だな。」

 「(そうだな、これなら直ぐに飛び込んでも大丈夫なようだぜ。)」

 エボルトがそう言うとユウヤは唯依に向けてこう言った。

 「篁中尉!」

 「何だ!!」

 「俺はこれから海に飛び込んでボートを曳くからクリスカを頼む!!」

 「分かった!だが気を付けろよ!!」

 唯依がユウヤに向けてそう言うとユウヤは海に飛び込んでボートを曳いた。

 引き波の時は足を踏ん張らせ、押し波の時には3段飛びするかのように

向かって行くが陸に行けば行く程・・・難易度が高まった。

 それは・・・。

 

 

 

 

 

 

 「ぐお・・・重い。」

 「今何か言ったか・・・・」

 「何でもねえよ!!」

 ユウヤはぎろりと睨みつける唯依を横目にしてそう言った。

 水位が膝を下回るにつれて軍用ボートが重くなっていき引き波によって

加算された重さで脚が笑い始めてきたのだ。

 「もしかして・・・・!!」

 唯依はまさかと言ってユウヤと同じように飛び降りると唯依はこう言った。

 「私が押すから貴様は引っ張れ!」

 「!!・・・了解。」

 ユウヤはそれを聞いて一斉にボートを曳いた。

 「ふんぬう!」

 「んくう・・・!!」

 2人はお互いに息を合わせてボートを砂浜迄曳いた。

 すると篁中尉が・・・倒れこんでしまった。

 「うわ!」

 「おい、大丈夫かよ!?」

 ユウヤがそう言うと唯依はこう答えた。

 「大丈夫だ!心配するな!!」

 そう答えるとユウヤは10mほど離れた椰子の木にローブを括りつけて

固定した瞬間に・・・疲労感が襲い掛かってきた。

 「ハア・・・はあ・・・ハア。」

 ユウヤは膝を衝いて4つんバイになって深呼吸をしていた。

 「大丈夫か!?ブリッジス少尉!!」

 唯依がそう聞くとユウヤはこう答えた。

 「ああ・・・少し時間をくれ・・・中尉はクリスカの方を・・・

見ていてくれ・・・何かで・・・覆った方が良い。」

 そう言うと唯依はこう返した。

 「分かった。だがバッグの中身を見てみたがファストエイドキットの装備が

E規定準拠ではないから大したことが出来るかどうか。」

 そう言って鞄のチェックしている中で唯依はそう答えるとユウヤはこう返した。

 「くそ・・・ちゃんと・・・チェック・・・しとけよ・・・な!」

 そう言うと唯依はこう返した。

 「恐らくであるが最前線ではない事から緩んでいたのであろうな。」

 そう言うと唯依はユウヤに向けてこう言った。

 「立てるか?」

 「ああ・・・何とかな。」

 ユウヤはその言葉を聞いてそう返すと唯依はこう指示を出した。

 「良し、先ずはビャーチェノア少尉の体温を下げない様にするために

洞窟に行って火を焚こう。」

 そう言うとユウヤは立ち上がって周りを見渡してある場所を指さした。

 丁度近い場所にある洞窟であった。

 「あそこなら森に近いしここからも近いから岩場だから一人くらいは

入れると思うぜ。」

 そう言うと唯依は暫く考えてこう言った。

 「そうだな、食料についてはおいおい考えるとして先ずは拠点の確保だな。」

 そう言って2人はクリスカを中心にして肩で持ち上げて移動した。




 荷物のチェックは入念に。
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