Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
「う・・・ん。」
闇の中でクリスカはあるものを見ていた。
最初に映りだしたのは巨大な星。
惑星とも呼ぶものが目の前にあった。
するとそこが突如・・・幾つもの大爆発を起こしていた。
そして風景が変わるとクリスカはあるものを見て目を見開いた。
「何だあのバケモノは!!」
そこにいたのはコブラを模したかのような生命体。
二足歩行で走り回りそれは黒い箱を取ると宇宙に出て・・・星は爆発した。
その生き物は幾つもの惑星を破壊しながら宇宙を放浪してとある星に降り立った時クリスカは鏡に映るそれの姿を見て驚いた。
鏡に映るのは自分ではないナニカ。
全身の殆どが白と黒のローブで覆い、腰にはマントの様な物を身に着けていた。
そして顔はフェイスマスクを付けており正体は分からないが
角の様な物を生やした・・・自分がそこに写っていた。
「ウワアアアアアア!!」
クリスカはそこで目を覚めると目の前に唯依が心配するかのようにそこにいた。
「ビャーチェノア少尉!大丈夫か!?」
そう言うとクリスカは目を点にしてこう聞いた。
「ここは?」
「洞窟だ!大丈夫なのか!?気分は如何なんだ!!」
そう聞いているとクリスカはゆっくりとだが上体を起こして自己診断していた。
「(頭が痛い・・・頭痛か?それに体が重い。)」
そう思っているとクリスカは唯依に向けてこう聞いた。
「ここは・・・私は一体?」
何が起きたんだと聞くと唯依はこう答えた。
「記憶はあるか?何をどこまで覚えているんだ!?」
そう聞くとクリスカはこう答えた。
「軍用のゴムボートに乗って・・・海に出た。」
「そうだな、それで?」
「・・・分からない。そこから先はよく。」
「そうか、だがそこまで覚えているなら安心だな。とにかくまだ起きない様に
横になれ。」
「・・・私達以外に人は?」
「ああ、それなら。」
クリスカの問いを聞いて唯依がユウヤを見てこう答えた。
「あいつが私達をここまで連れて来てくれたんだ。」
「ユウヤ・ブリッジスがか?」
クリスカはそう言って横になって寝ているユウヤを見た。
「そうだったのか・・・。如何やら世話になってしまったようだ。」
「気にしなくていい。礼はブリッジス少尉に言え。私ではここ迄
辿り着けていたのかどうかさえ分からないのだ。」
天候は貴様のせいではないしなとそう言うと唯依はこう続けた。
「暫くすれば救助がやってくるはずだ。ボートにはビーコンがあるから
それを軍が拾ってくれたらそれで良し。何かあったら遠慮なく言うと言い。
ブリッジス少尉は起きたらボートの確認に行くと言っているしな。」
そう言うと唯依は何か思い出したかのようにこう言った。
「そう言えばだがビャーチェノア少尉とブリッジス少尉とは親しいようであるが2人は何か関係があるのか?」
そう聞くとクリスカは暫く考えていた。
ユウヤについてを離すとなると自然にあれを思い出すのだ。
ワインレッドカラーの装甲を身に纏ったあの姿。
兵士をまるで子供の戯れの様に相手をし、機械科兵相手に無類の力を出した
あの時の事を。
だがあの事件は表向きは演習として報告しており喋る事など出来ないのだ。
これがもし他国に知れ渡ったらどのような印象となるかは目に見えている。
これを口実に他国が介入するのではないかと言う事を。
それにネビュラガスも問題だ。
人知を超えた物質。
研究者たちはそれを解析して量産できないかと四苦八苦している。
それだけではない。
自らは『ブラッドスターク』と呼び『ライダーシステム』に関係する
システムの情報の提供をしてその代わりに自分たちの身の安全の保障と言う
へんてこな要求をする。
中には『ガーディアン』と呼ばれる無人機システムの情報迄提供し
それを戦術機に生かせるのかどうかという研究をとある機体を使って
研究もしている。
目的も何もかもが分からない敵とも呼ぶのか味方とも呼ぶのか分からない存在。
サンダーク中尉は利用価値があると踏んでおりお互いに利用する
関係の状態で在る。
そういう事も鑑みてクリスカはこう答えた。
「・・・イーニァが。」
「シェスチナ少尉?」
「ああ、イーニァがブリッジス少尉に懐いていてな。
リルフォートに連れて行ってくれてな。」
「初めてで怖かったが楽しいと言う自分がいた。」
「だが祖国では今でも同胞たちが必死になって戦っている。」
「私達だけがのうのうとそう思っていると・・・奴らの仲間がこう言ったのを
今思い出した。」
「?」
『俺達だって最初はそうだったぜ。慣れなくてな平和な環境に。」
『けど私達が造った機体や兵器が皆の命を長引かせれるのならと思うと
ここも悪くないんじゃないかなって思うのよ。』
『それに死んでしまった連中の分まで楽しんであっちに逝った時の土産話に
出来るしな!‼』
「そう言われてあの時は納得できなかったが今ならできる。」
「彼らも・・・祖国が大事なんだなと。」
「帰ったら謝らないとな。」
クリスカがそう言って笑うのを見て唯依はこう思っていた。
「(ああ・・・彼女は不器用なだけなんだ。本当は素直な奴なんだなと)」
そう思っていた。
次回はユウヤが起きてから。