Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
「ふぉわ~~あ。よく寝たぜ。」
ユウヤがそう言って起きると唯依がこう呟いた。
「まあ、確かにな。我々2人を担いでいたしその前にボートを
引っ張っていたからな。」
するとクリスカがこう言って謝った。
「済まなかったブリッジス!今回は私が倒れたことで皆に迷惑を」
「ああ、良いよそれくらい。イーニァの手前見栄っぽいものを張りたいって
気持ちはな。」
「イヤ!私はそんなつもりじゃ」
「どんな理由があったとしてもだ、お前はイーニァを守りたいって思ったから
嘘ついただけだ。そんで倒れちまったがそれはイーニァの経緯を聞いて
お前は大丈夫だと思っちまった俺の軽い気持ちでこうなった。これは俺のせいだ。」
「だが!」
「この話はこれで終わりにするぞ。」
ユウヤは尚も食い下がろうとするクリスカを見て取敢えず
ここ迄とそう言うとユウヤは唯依に向けてこう言った。
「中尉、取敢えず俺はボートの様子を見に行ってくるからクリスカの事を
頼みてえんだ。こいつ思いこんじまうとどうしよもねえからな。」
「・・・了解した。お前も気を付けておけ。風は少し収まり始めたが
それでも用心しておくようにな。」
「了解。」
唯依に向けてユウヤは敬礼してそう答えると洞窟から出て行った。
それを見つけていたクリスカを見て唯依はこう思っていた。
「(全く・・・どいつもこいつも我儘と言うか心配性だな。)」
ま、私もその一人かもなと唯依は火を見ながら自嘲していた。
「【お前もなんだかんだ言ってあの子の事心配してんじゃねえかよ。】」
「喧しいぞエボルト。あいつ何だかほっておくと迷路に迷い込んだみてえな
顔をしてそうだからな。万が一って事もある。」
「【ハイハイ、そうしておくぜ。ってユウヤ、何んか気づいてねえか?】」
「ああ、隠しているが感じるな。」
「【これも企画なのかねえ?】」
「そうだったとしたらあのキットは・・・そういう意味かもな。」
「【あのお嬢ちゃん達にはどういうつもりだ?】」
「盗聴器使われたらどうしようもねえからあれを使って話す。」
「【成程な、あれなら盗聴される心配ねえわな。】」
「【けどどうするんだよユウヤ。ネビュラスチームガンは
コテージの中だぜ。】」
「ま、何とかするしかねえだろうな。」
「【その場しのぎってか。】」
エボルトは呆れてそう言いながらユウヤの視界から出てくる情報を見ていた。
酷い風であるがそれでも最初よりかは幾分かマシであったのだ。
そしてユウヤはボートのある方向に向かって行って・・・その光景を見て
目を点にしてしまった。
「・・・嘘・・・だろ。」
そう言ってユウヤはまさかと思って万が一に備えて紐を樹に括った時に
付けたオールを見ようと木の後ろを重点的に調べるとそこにあったのは・・・。
「・・・やってくれたなおい。」
ユウヤはそう言って木の陰に隠されていた・・・
オールと切られたローブが見えた。
するとユウヤは・・・ニヤリと目元に影を差した状態で笑って・・・
こう呟いた。
「これ考えた連中・・・全員どうしてやろうか~~~。」
ヒヒヒヒと・・・まるで山姥が旅人をドウヤッテ喰い殺そうかと
考えているような感じであったが・・・ユウヤの足元の影が一瞬であるが
コブラが見えたかのような感じであった。
「何!ボートが流されていただと!!」
「ああ、これじゃあGPSで俺らを探すのは無理そうだぜ。」
ユウヤは唯依に向けてそう報告した。
何せこれは最悪のシナリオなのだから。
これで後は救助隊が来るのを待つしかない感じだ。
それが明日なのか・・・最悪一週間はかかるであろう。
何せあんな稚拙なキットの作成や通信機を故障させるくらいに酷い基地だ。
それ以上も覚悟しなければならない。
するとクリスカは狼狽した様子でユウヤに向けてこう聞いた。
「ブリッジス、我々はいつ助かるのだ!?ここにいたらイーニァが」
「大丈夫だクリスカ。助けは必ず来るって。今お前がやることは取敢えず
寝る事だ。今後の事は明日考えるから。」
そう言ってユウヤはクリスカに寝るように伝えておいてクリスカが寝たのを
確認するとユウヤは唯依に向けて・・・持っている枝でこう書いた。
『篁中尉、俺達は多分人災に見舞われれている。』
「?」
『俺達以外にも人間がいる。それもすぐ近くに。』
「!!」
『ここからは手話で会話したいから了承してくれ。』
唯依はそれを見て頷くとユウヤ達は軍で使う手話でこう話した。
『一体どういう事だ!』
《俺達は如何やら何者かの陰謀に巻き込まれた可能性がある。》
『一体誰が‼』
《分からねえが取敢えずは重要事項はこれでいきてえからそれで良いか?》
『分かった。何者かの陰謀が分かったら・・・私にも伝えて欲しい。』
《?》
『これを考えた奴を成敗したくてな。』
《俺も同行して宜しいでしょうか?篁中尉》
『構わん、ブリッジス少尉。寧ろ貴官の実力を存分に発揮させる許可を
私が取ろう。・・・思いっきり暴れてこい。』
お互いに手話で語った後・・・2人はイイ笑顔でこう呟いた。
「「さあ・・・血祭りタイムだ。」」
ヒヒヒヒと2人の薄気味悪い笑い声が洞窟に響いた。
それを見ていたエボルトはこう思っていた。
「【こいつらってもしかして・・・同じタイプだったのか?】」
同族嫌悪かと思いたいほどであった。
ああ・・・どんどんと壊れていく。