Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
『こちらの目的が!どういう事だね唯依ちゃん!‼』
「小父様・・・じゃなかった巌谷中佐落ち着いてください」
『ああ・・・済まない、何せ急にそんな事を言うもんでつい。』
「そちらも安全ではありませんので万が一があったらこの計画は」
『分かっている、彼からのアプローチがあったからね。それで、
どうして分かったんだ?』
巌谷は一端落ち着いてそう聞くと唯依はこう答えた。
「彼が言うには第一に機体についていた埃と劣化した部分だそうです。
わが国の現状を想定し機体の安置状況を鑑み、何処で保管されているのかを
推理しました。」
『ふむ・・・それで次は?』
「第二に死蔵されていた場所です。わが国を除外すれば
アメリカ本国である事を計算しておりました。」
『・・・・・』
「最後にハイネマン自身の噂を統合して考えた結論だと言われておりました。
そこについては不確かな証拠だと言ってはぐらかしましたが
彼のあの勘の良さは正直言って恐怖でした。それに彼の戦術や戦闘能力も異様です。このままでは我々の計画が発覚されるのも時間の」
『唯依ちゃん、君はパイロットの交代を希望しているんだね?』
「ハイ!このままでは我々の存続に一定の負荷を」
『君の言いたいことも分かるがそれは無理なんだ。』
「何故です?!」
『今回彼を起用させるように提案したのがハイネマン自身なんだ。』
「な!!」
『彼を起用しなければこちらの計画には加わらないと言う脅し付きでね。
それで彼にしたんだ。』
「一体どうして・・・」
『分からないが彼には何か考えがあると考えたほうが良い・・・気を付けておけよ唯依ちゃん。』
「了解!」
巌谷の言葉と共に唯依は敬礼した直後に通信が切れた。
「・・・一体何を考えているのだ?」
唯依はハイネマンに対して疑惑を持ちながらもそう考えた。
「ふー、唯依ちゃんも大変だな。」
日本において通信していた巌谷がそう言いながら背伸びをしていた。
「然しハイネマンも何を考えているのか、バレれば会社だけではなく
自分の立場も危ういはずだ。それだけの危険を顧みずに彼を起用させるには理由があるのか?」
巌谷はそう言って考えていた。
何せ本人の進退にも大きく関わるはずなのに何故とそう思っていると
巌谷はとある場所に電話をかけた。
「ああ、もしもし私だ。情報部に至急問合せしたいんだ。」
そしてアラスカ。
「ふ~。」
唯依は息を吐きながら外に出て夕焼けを見ていた。
日本とは違い視界一杯に広がる自然のパノラマが夕日を美しく映していた。
そんな中で唯依は内心こう考えていた。
「(ブリッジス少尉を起用するように言ったのはハイネマン自身・・・彼の噂はアメリカにいる彼がよく知っているはずなのに何故何も言わないんだ?もしかしてあそこ迄勘が良いとは気づかなかったのか?それとも・・・
まさか我が国の弱みを握らせるために態と!!
まさかブリッジス少尉はアメリカが送り込んだスパイか!?
それならあそこ迄の勘の良さも予想が付く!!)」
違います。素で然もエイリアンによる講習を受けているからです。
「(となれば厄介だ!このまま計画を進めていたら我が国は其の儘破滅だ!!
直ぐ様に小父様に伝えてこの計画のテストパイロット・・・ダメだ!!
彼以外に適任が思いつかないーー!!)」
ああもうと思いながら唯依は夕暮れの中頭を掻き毟っていた。
その本人はと言うと・・・。
「・・・バスを待っていただけなのに何故こうなったんだ?」
ユウヤはそう呟きながら周りを見ていた。
右を見れば自分の手を掴んでいるイーニァ。
左を見れば同じく自分の手を握っているクリスカ。
「・・・何でこうなったんだ?」
「【そりゃあお前が誘ったからだろう?】」
「(まあ、そうだがな。)」
エボルトの言葉を聞いて肩を落としながらそう答えるが何で手を繋ぐんだと
そう思っていると・・・イーニァがこう答えた。
「この間一人で寂しかったから~~。」
「へえそうなんだって・・・何で俺の考えている事分かるの君!?」
何て恐ろしい子と少女漫画宜しくの目と稲妻がユウヤを襲った。
するとクリスカがこう聞いた。
「どうしたんだブリッジス少尉?」
「いや・・・何でもってそう云やあ俺お前の事名前で呼ぶけどお前は何で
俺の名前呼ばないんだ?」
「何を言っている?読んでいるだろう?」
「そりゃあファーストネームはな、だけど名前を・・・
『ユウヤ』って呼んだことないだろ?」
「・・・そうだな・・・だが何故それを聞く?」
「俺達って一緒に飲みに行ったり無人島で遭難したりと一緒の事が
多かったろ?」
「・・・確かに。」
「だからさ、もう他人行儀はやめてほしいんだ。俺も名前呼びだからお前もさ」
ユウヤはそう言って自分のセカンドネームを言わす様にそう聞くが
クリスカは何故かオドオドとしているようすであった。
「・・・クリスカ?」
イーニァはどうしたのと思うような顔をしていると暫くしてクリスカは・・・
ユウヤに向けてこう言った。
「分かった・・・ユウヤ///////」
クリスカは顔を真っ赤にして・・・そう言うとユウヤはこう返した。
「イヤなんで顔を赤くするの?こっちも恥ずかしくなりそうなんですけど!!」
ユウヤはそう言って顔を赤くしながらもリルフォートに向かう事となった。
道中その光景を見て微笑ましいなと言う視線が3人を貫くのは
暫くしての事である。
次回は酒場で。