Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス   作:caose

74 / 93
 戦いの匂いがする。


戦いの匂い

更に日本での会談から2日前のアメリカ合衆国・アラスカ州・ユーコン基地

 この日とある会議が開かれていた。

 出席者は4人。

 ハルトウイック大佐。

 サンダーク中尉

 イブラヒム中尉

 そして唯依のこの4名であった。

 何やら重要な会議に見えるがイブラヒム中尉の顔を見ると・・・

イヤな予感しかしないと感じる程であった。

 何せ憂色を眉間に漂わせていたのだ。

 イブラヒム中尉はサンダーク中尉に向けてこう聞いた。

 「・・・それは決定事項でありますか?」

 「あくまでご提案ですよドゥール中尉。もし良ければ

ご一緒にいませんかというお誘いなのですが?」

 「お誘いねえ。これがソ連の催しと呼ぶのならば悪趣味としか言いようが

ありませぬが?」

 イブラヒム中尉は資料を見てそう言いながらサンダーク中尉を見るが

その言動とは裏腹にもう決定事項である事が明白である。

 その証拠にハルトウィック大佐は窓際の景色を眺めているあたり

最早覆すことなど敵わないであろうと言う事が見て取れる。

 恐らくは既に各方面からの意向、自分たちならハイネマンがボーイング社をも

丸め込んでいるはずだと感づくがそれでもとイブラヒム中尉はこう考えていた。

 「(確かに今のメンツならば何とかなるかもしれんが不安要素は

ブリッジス少尉だ。確かに奴の成長速度は異常でシュミレーションでは

誰よりも長く生き残れるほどだが所詮はシュミレーションだ。

何かがあった時に備えた方法を覚えさせなくてはならないから

それを言い訳にすれば)」

 要はユウヤのBETAとの戦いは未だ不十分だとそう考えているのだ。

 それにもうすぐ『不知火・弐型』の装甲が到着するからそれも口実にすれば

いいんじゃないかとそう考えるとハルトウィック大佐が窓から眼を離して

イブラヒム中尉に向けてこう聞いた。

 「君の意見を聞きたいのだがドゥール中尉。」

 「は。正直な所サンダーク中尉の『要請』は想定外のカリキュラムですので、

我が隊の練度では試験内容そのものに不安が残りますし

それにブリッジス少尉は未経験者です。幾ら我が隊に最前線から来た衛士が

3人いたとしても相応の予備訓練が必要ですしそれに間もなく

『XFJ計画』の根幹となる機体の装甲換装が執り行われます。出来れば

それが終わってからの派遣が望ましいと」

 「・・・ふむ、ならばこれはどうかね?」

 ハルトウイック大佐はそう言ってとある手紙をイブラヒム中尉に手渡すと

イブラヒム中尉は差出人を見て・・・目を大きく開けた。

 「まさか!ボーイング社がこれを許可!・・・然も装甲換装は

戻ってきてからやる様に変更されて・・・!!」

 それを聞いたハルトウイック大佐はイブラヒム中尉に向けてこう言った。

 「それでは宜しいかな?」

 「待って下さい!」

 「何かね篁中尉。」

 そう聞くと唯依はこう答えた。

 「現段階において実戦試験は考慮すべきではありません!

確かに彼らは優秀ですがそれでもコンビネーション訓練に於いて

不安要素がありますし急いては事を仕損じると言います。先ずはちゃんと

足元を踏みしめてから行動を」

 「因みに言うがこれは日本政府でも許可は下りているぞ。」

 「日本政府が・・・!まさかそんな!!」

 「既に際は投げられている。これは決定事項である!!」

 「「・・・・・」」

 それを聞いたイブラヒム中尉と唯依は最早言葉を出すことが

出来なくなっていた。

 そしてサンダーク中尉が全員に聞こえるようにこう言った。

 「それではアルゴス試験小隊、イーダル試験小隊の他に欧州、アフリカ、

中近東、アジア地域の4部隊合同となる極東ソビエト戦線での合同運用試験の

実施を宣言したくここに発表いたす次第である。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそ!何でこんな急に!!」

 「そういうな篁中尉。私だってそう思うが最早決定事項だ。ならば俺達が出来る最大の行動を見せてやろう。」

 「最大の・・・ですか?」

 唯依は何ですかとイブラヒム中尉に向けて聞くとイブラヒム中尉はこう答えた。

 「派遣部隊を・・・アイツら全員を無事に帰還させることだ!

そのためには今俺達がやれる精一杯の対応をするべきだ!!」

 俺はそう思うなとそう言って部屋から出て言った後唯依は自分が出来る最大限は何かとそう考えていた。

 そしてあるものを思い出したがあれは間違いなく議会があれるどころか

内容次第では巌谷中佐の進退にも大きく関わる事であり自分一人の独断でと

そう思ってしまうがならば他には何だと思った。

 自分が『武御雷』に乗って共に戦うか?

 いや、斯衛の大事な機体を再び戦いに・・・

自分のエゴに皆を付き合わすわけにはいかないとそう考えると後は何だと考え・・最初の案に戻ってしまってこう考えた。

 「最早これしかないか・・・。」

 そう思い唯依はすぐさまに通信室に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「感謝します小父様。」 

 唯依は巌谷からの返信を聞いてそう呟いた。

 内容は成功でなんとかなるとそう書いているがそれでもと思っていた。

 「最早後戻り出来ぬか・・・。」

 そう言って資料の兵装を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 大型の砲台みたいな兵器。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試製99型電磁投射砲のデータを。




 次回はユウヤ達inソ連!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。