Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス   作:caose

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 そう言えば普通ならばこの時点でロシアに変わっていたんだよな。
  


いざソ連へ。

そして暫くしてソビエト社会主義共和国連邦・カムチャツカ州・アヴァチャ湾・

強襲戦術機揚陸艦ミトロファン・モスカレンコ、上部甲板。

 ユウヤは接岸間近と言う報告を受けて甲板の上に上がったユウヤは鈍色の雲で

覆い尽くされた空を見上げていると・・・何かを感じた。

 「(何だこの感じは!これが最前線かよ!!)」

 そうお思いながら目の前にある景色を眺めていた。

 ソ連が誇る第一級要塞都市《ペトロパブロフスク・カムチャッキー基地》の光景はまさに・・・この世の終わりであった。

 岸壁に揺蕩う茶褐色の水面から沸き上がる橙色の泡。

 散在する濁った水溜まりと劣化した舗装道路。

 錆とタールにくすんだ数々の湾岸設備。

 桟橋に係留されたままの軍用艦の成れの果て。

 そして海からは排水をそのまま流しているのであろう腐った潮の匂いが。

 何よりも海鳥が1匹も見当たらない。

 「【こいつが最前線ねえ。正にこの世の終わりを具現化したような

光景だな。】」

 「(エボルト、お前はこの光景と何かが覆い尽くすかのような感じを

味わった事はあるか?)」

 「【いやねえな。他の星にいたとしてもこんな感じじゃねえ。って言うか

大体俺何も考えずに星ぶっ壊して潰してきたからな。】」

 参考にもならねえよと言ってこう続けた。

 「【それにしてもなんか寒い感じだがここってアラスカよりも緯度が

低いはずだろ?】」

 「(確かに寒いと感じるがどちらかと云やあ突き刺すような感じがするな。)」

 「【BETA共が手当たり次第にぶっ壊しているんだろうなって・・・

可笑しいと思わねえか?】」

 「(?)」

 「【ここ迄ぶっ壊して迄侵略するって大概だぜ?余程奴らの母星は生き物が

住みにくい惑星って事になるぞ?】」

 「(確かにここ迄酷いって言うのもそれなら納得がいくけど環境を

変化させるだけでここまで徹底的にするって言うのも可笑しいな?)」 

 ユウヤはエボルトの言葉を聞いて確かにと考えていた。

 何か考えがあったとしても資源が欲しいと言うならこんな事せずに

特定の資源(水だったら潰す)だけを奪えばいいのにとそう思っていると

エボルトはこう考えていた。

 「【もしかして奴らも俺と同じように?】」

 そう考えていると・・・ヴィンセントが現れた。

 「よう、ユウヤ。こんな所にいたのかよ?」

 そう言いながらユウヤの隣に座ると目の前にある山を見てこう言った。

 「・・・凄い山だよなあ。」

 「ああ・・・あれを見ているとここが最前線って言うのが嘘な位にな。」

 そう呟いていた。

 2人にとって前線は初めての事なのでここが最前線だと言われても

感触がないのだ。

 するとユウヤはヴィンセントに向けてこう聞いた。

 「そういやあお前準備良いのか?こんな所に居てもよ?」

 「俺らの準備はまだまだ先の話さ。先ずは戦術機だよ。」

 ユウヤの問いにヴィンセントは《不知火・弐型』を見ながらそう言うがその時の表情は・・・不機嫌であった。

 「まあ、お前の言いたいことは分かるぜ。お前が一番楽しみにしていたもんな『不知火・弐型』と『吹雪』の換装モジュール。」

 「ああそうだよそうだよ!あいつらの新しくなる雄姿を壱番に見れるのは

俺達整備士なんだぜ!!それなのにいきなり実戦データをとるなんて

ボーイング社は阿保かっツウの!」

 「それお前大声で言うってどんだけ溜まってんだ不満。」

 こいつは帰ったらいの一番に酒を奢らないといけないとユウヤは

そう感じていた。

 するとユウヤはヴィンセントに向けてこう言った。

 「けどまあこいつはチャンスだと俺は思ってんだ。」

 「チャンス?」

 「ああ、戦術機のテストパイロットとして俺は未知の環境に実戦って言う試練を克服して俺達の『不知火・弐型』を最も実績と信頼性を兼ね揃えた機体に

仕上げるってこんなこと言ったらタリサ達に怒られることは間違いないだろうが

こんな降って湧いたような話に乗らないって言うのも可笑しいだろ?」

 「・・・確かにそれ聞いたら連中怒るだろうな。」

 「だろ?篁中尉何てそれだからな・・・クリスカ達も間違いなくだが。」

 「当たり前だろうな。あいつらにとっちゃあここは故郷何だからな。

俺だってもし自分の故郷に向けてそれ言ったら何言ってんだって

ぶん殴っているだろうぜ。」

 「だからお前と一緒ならこんな事言えるのさ。絶対に生き残って

『不知火・弐型』を完成させてやるさ。今の状態であっても

あいつは最強だってな。」

 そう言ってユウヤは『不知火・弐型』を見ているとヴィンセントがこう言った。

 「そうだな、ここでぶー垂れても換装モジュールが届く訳じゃねえな。

俺も最大限の整備をするからさ・・・生き残ろうぜ。」

 「ああ。」

 そう言ってお互いに拳を軽くぶつけあった。

 そんな中に於いて山の向こうでは支援砲撃の音が未だ聞こえていた。

 「まだ向こうは戦闘中か。」

 「一体どんだけのBETAが屯っているんだろうな?」

 ヴィンセントはそう呟きながらそれじゃあなと言って甲板から下に

向かって行った。

 そしてユウヤは一山向こうにある戦場を感じてこう呟いた。

 「・・・一体俺達の敵はどんな奴ら何だろうな。」

 その言葉を聞いて答えるのは・・・海の波音と砲撃の音だけであった。




 たった一つの事象でここ迄変わるとはね。
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