Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
2001年8月3日・ソビエト社会主義共和国連邦カムチャツカ州・
国連軍北極海方面第6軍・ペトロパブロフスク・・カムチャッキー基地・
国連軍方面司令部ビル地下2階・第3ブリーフィングルーム
イブラヒム中尉はこの部屋に於いて今回の試験内容の目的を言っている中で
ユウヤはエボルトと話をしていた。
「(やっぱあるのか?盗聴器。)」
「【あああるぜ、そこら辺にな。】」
それを聞いて流石仮想敵国と思っていた。
「よって今回の本試験の目的は主にだが『不知火・弐型』と
『アクティブ・イーグル』の実戦における即応性と並行し、
僚機との緊密なコンビネーションにおける問題点の洗い出しであり・・・。」
「久々の最前線だからイブラヒム中尉気を引き締めてるなあ。」
「そうなのかVG?」
「ああ、ま・・・俺もだけどな。」
VGはそう言って顔をいつもとは違って引き締めているとユウヤがそれをみて
こう言った。
「お前何時もそんな感じにしたらモテるだろうな。」
「そうそう俺って普通はチャランポランってどういう意味じゃお前!?」
「喧しいぞVGって貴様の阿保面は何時も同じであろうが!!」
「中尉!それって酷くないですか!?」
VGはイブラヒム中尉の言葉を聞いて酷いと言うがイブラヒム中尉は
お前は何時もの事であろうとバッサリと斬り捨てられた。
「・・・お前後でポーカーするけど覚えとけよ。」
「ハイハイ。」
ユウヤは後ろから聞こえるVGの恨みつらみの小言を聞いて軽く流して
聞き戻しながら周りを見ていた。
VGやイブラヒム中尉だけじゃない。
タリサやステラも同じ表情であった。
つい前までユウヤを除いた衛士全員が最前線で戦っていたのだ。
ここから感じる空気を肌で感じて体が反応しているのであろうと思っていた。
そんな中にてマイペースダナと感じるサンダーク中尉と
ハイネマンの姿が見えた。
「(サンダーク中尉なら未だしも何でアンタも来てんだよ!技術畑だろうがって普通にソ連と話してるし!!)」
「【やっぱ技術漏洩の噂って強ち嘘じゃねえだろうな。】」
「(それならあそこ迄普通の話すのも納得だな。)」
エボルトとユウヤはその考えを話していた。
するとイブラヒム中尉が全員に向けてこう言った。
「それでは評価試験スケジュールについてだが篁中尉から追加要請があり
既にここに運ばれている奴について説明があるからブリッジス少尉は
特によく聞くようにな!!」
「ハ!」
ユウヤはイブラヒム中尉からの注意に対して綺麗に答えた。
そしてイブラヒム中尉と変わって唯依が演壇に立つと背後にある
プロジェクターから日本から持ち込まれた新型兵装の三面図や諸元表、
細部の画像などが所狭しと表示された瞬間に・・・先ほどまで不平不満を
呟いていた整備兵達から感嘆の声が響いた。
「(おいおいおい、あんなもん迄持ち込んだのかよ日本は!!)」
「【へえ・・・こっちでもあそこ迄の奴は作られてねえな。】」
エボルトですら感心するほどと言われるそれは・・・こう書かれていた。
『試製99型電磁投射砲』
詰る所のレールガンだ。
然も戦術機用の。
それを見て周りが驚いていた。
間違いなく虎の子と言わんばかりの兵器をよく持ち込んだなと感心したり
これが量産できればと希望を持つ者もいた。
中でもサンダーク中尉にハイネマン、
ヴィンセントは目が飛び出るんじゃないかと思わんばかりの勢いで
それを見ていた。
すると注意や説明をしていた唯依がこう続けた。
「尚、『不知火』系統の中で『弐型』以外は既にテストを終えており
運用試験に際しては予期せぬ問題を予測し、考慮した上で柔軟な対処を。」
「(あ~あ、間違いなく一度使ったらレポート課題だろうな。)」
「【序に威力次第じゃあスパイがあっちやこっちやら来そうだな。】」
ユウヤとエボルトはお互いの考えを述べていた。
何せユウヤの場合はテストパイロットであるため使った際の注意や改良点、
更には機体の相性も考えた上で纏めなければならないため大変なのだが
そうすることで前線の兵士達の生存率が高まるという物である。
信頼性が低いのならば高めるための努力をする事こそ
テストパイロットの力なのだ。
無表情である様に見えるステラも苛立ちをあらわにして不満げに
レールガンについての説明を聞くタリサ、退屈そうに辺りを伺うVGも
ブリーフィングの要点を聞いて自分ならば如何使うと考えていることが分かる。
「(後でポーカーの時に聞いてみよう。)」
ユウヤはそう考えていた。
後唯依にも聞いてみようとも考えている。
恐らくだが彼女も使ったことがあるんじゃないかとそう思っているからだ。
「尚強化モジュール換装後のレールガンとの適合試験に於いてだが
これもアラスカで後日行うものとするがブリッジス少尉を始め
『アルゴス試験小隊』各員にもシュミレーションでやって貰う事となるから
留意するように。」
何か質問はと聞くとユウヤはこう聞いた。
「では自分が、今回虎の子ともいえるこの兵器ですが量産するにあたっての
注意点などはありますか?」
『‼』
それを聞いて全員が唯依に向けて目を大きく見開いていた。
これの量産は祖国奪還と言う目的に最も重要な言葉なのだと
そう思っているからだ。
すると唯依はこう答えた。
「無論だ、ブラックボックスされているところがある為先ずは日本で開発されることとなるだろうがそれでも各国に行き届けれるであろうと考えている。」
それを聞いて分かりましたとユウヤが座った後で全員がざわざわと話していた。
威力次第では祖国に報告しなければという者や整備できるんだと喜ぶ者、取引を考える者等が話しているのが聞こえた。
「【こりゃあ大変なことになるぜ~~】」
エボルトはニヤニヤと笑いながらそう言うのが見えるような感じがした。
次回は実際に見て。