Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
それから3日が経ち。
衛士詰め所。
機体調整作業に当たっていたユウヤ達は整備スケジュール上において発生した
半端な空き時間により暇になったためハンガー脇にある殺風景な詰め所で
ポーカーをしながら暇を持て余しているとユウヤがこう言った。
「俺上がるわ、ちょっと外の空気吸ってくる。」
「やめとけって、この空気何だか変な感じがするぜ?」
それを聞いてVGが止めようとするもユウヤはこう続けた。
「大丈夫だ、近くをぶらぶらする程度だし万が一の際には逃げ切れる自信は
十分だ。」
そう言ってじゃあなと出て行くのを見てタリサは頭を掻きながらこう呟いた。
「何かここってさ・・・居心地悪いんだよなあ。」
それを聞いてVG達もこう続けた。
「そりゃあ当たり前だぜ、俺らはお邪魔虫に見えるだろうぜ?」
「それに後方からテスト目的で最前線に来る人達なんて私達だって
信用していないじゃない?」
「彼らからすれば我々は腰抜けと見ても仕方あるまいな。」
イブラヒム中尉がそう言うとそう言えばとステラがこう続けた。
「けどだからと言って非協力的なのもねえ・・・。」
「あんだ?何かあったのか?」
VGがそう聞くとステラはこう答えた。
「情報提供の不足、連絡不徹底、受け入れ態勢の不備、対応の粗雑さ、
現地部隊の態度・・・どれも最悪って言った処ね。」
「なあよステラ。お前未だ」
「そうね、前にユウヤにも言われていたけど中々ね。・・・こびりついて
直らない物ね偏見って。」
ステラはそう言って少し不満そうな表情をしていて・・・無理な笑顔を
浮かべていた。
嘗てグアドループ基地における懇親会でも一悶着あったあの事を思い出して・・・くすりと含み笑いした。
「どうしたんだよステラ?」
「なんかいい事でも思い出したのかよ?」
タリサとVGが何かあったのかと聞くとステラは2人を見て・・・少し笑い気味でこう言った。
「ゴメンナサイ、だってあの時2人がボコボコにされて椰子の木に
括りつけられた時の事を思い出してつい。」
「「アアアアアアアア!!!!!!!‼」」
それを聞いて断末魔の様な悲鳴を上げるがステラはこう続けた。
「だってあの時の貴方達の顔凄い酷い光景だったのを思い出してwwwwwwwwww」
「おいステラ!それ思い出すんじゃねえ!!」
「って言うかアイツのせいで俺達酷い目見たどころか
ペナルティも課されているんだぜ!!もう絶対バカンスに悪ふざけ何てしねえから速く解放してくれーー!!」
VGはそう言って頭を抱えているがイブラヒム中尉がこう言った。
「まあわからんわけでもないな。いきなり現れて程よく終わって
ハイさよならする連中なぞ誰が信用するものかとな。おまけにアフリカ連合の『ドゥーマ小隊』が派手にやらかしてくれたからな。」
「派手にとは・・・一体何があったんです中尉?」
ステラがそう聞くとイブラヒム中尉は少し苦々しくこう答えた。
「小隊全員が実戦未経験でいきなりここで地獄絵図を見せられて
パニックを起こしたのだ。」
「良いねえアフリカはよ。平和で、その国の衛士もさぞ人道的ですかね?」
タリサが頭の額を押さえてそう言うとイブラヒム中尉はこう続けた。
「だろうな、後催眠暗示も薬も使わなかったらしくてな。
全員シェルショックを引き起こして本国に逃げ帰ったそうだ。」
「結果俺らの風当たりが酷いのはそいつらのせいってことですよね?」
「ああ、そうだ。全く嫌なものだ。どちらも使わないなど
それでこそ人道的と言うものなのにな。」
イブラヒム中尉はそう言って頭を抱え、眉を顰めていた。
これは最前線衛士としてならば当たり前の事であるのに国がそれを使わずに結果他の衛士達に迷惑をかけるどころか前線部隊の足手纏いになると言った
恥を晒したのだ。
現にアフリカ連合はこれを機に各部隊に最前線に送り込んでこの様な失態を
繰り返させない様にしている。
と言う話を聞いているが何分噂程度なので信用などこれっぽっちもしていない。
「それって・・・ユウヤ大丈夫かしら?」
「「「あ」」」
ステラの言葉を聞いてイブラヒム中尉達はヤバっと言った表情になっているが
ステラはこう続けた。
「彼って周囲の状況を把握できるし臆病過ぎない程度に慎重な行動は
出来ているけどなんか・・・問題起こさないと良いんだけど。」
「「「・・・・・・」」」
それを聞くと今度は3人共少し顔を青ざめていた。
もし何かやったとしてもユウヤの事だ、倍返しでし返すと思うが
それが原因で更に状況が悪化した場合を考えて・・・イブラヒム中尉は
全員に向けてこう言った。
「今すぐにブリッジス少尉を呼び戻せ!まだ近くにいるかもしれん!!」
「「「了解!!」」」
それを聞いてステラ達は急いで向かって行くのを見てヴィンセントは
こう呟いた。
「・・・何があったんだあいつら?」
ま、俺には関係ないだろうなとそう思いながら仕事を再開するが・・・。
お前にも関係あるんだぞヴィンセント。
ユウヤ関係ともなれな最悪な時にいないお前は役立たず。
「誰が役立たずだ誰が!!」
次回は例の問題行動。