Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス 作:caose
野外格納庫に囲まれた狭い通路に差し掛かったクリスカは
イーニァと一緒にいる中で気配を感じたクリスカ達は後方を振り向いた。
そこには数人の見知らぬ・・・若い少年少女達がいた。
フライングジャケットの胸には赤い五芒星とソ連軍衛士のウイングマークが
付けられていた。
クリスカとイーニァは前線で戦っている兵士達に向かて敬意をもって接しようと
彼らに振り向くが突如真ん中に立っていた青年が一人二、三歩前に進み出て
顎を上にしてこう言った。
「お前らがアラスカから来た腰抜け共か?」
そう言った少年衛士の表情はあからさまな侮辱と敵意で満ち溢れていた。
何故同胞でもある自分たちに向けてそんな感情を向けているのかと思い
イーニァが怯えていると少年衛士がイーニァの表情を見てだらしなく笑いながら
こう言った。
「おいねーちゃん、無視してんじゃねーよ。それとも何か?俺達みたいな
野蛮な連中と口聞いちゃあいけねえってママに言われてんのか?あ??」
ぎゃはははと笑っている少年少女達を見て何のことなのだろうかと思っているが
クリスカは自己紹介をした。
「私はソビエト陸軍中央戦略開発軍団・331特殊実験開発中隊の
テストパイロット『クリスカ・ビャーチェノア』少尉だ。」
そう答えるとその衛士は黒い薄笑いを浮かべてこう返した。
「中央のエリートさんですかあ・・・で、それがどうした?
だから何だって??」
「私達は祖国の為に戦う同胞・・・なのにお前たちはどうして
我々に敵意を向けるんだ?」
それを聞いた衛士達一同が失笑してこう言った。
「同胞だあ・・・調子に乗ってんじゃねえぞ党の雌餓鬼どもが!」
失笑した衛士が憎悪にも似た怒声を浴びさせると次々に少年少女達が
こう続けた。
「自分たちだけさっさと逃げやがったくせに何が同胞だクソが!!」
「散々搾取させやがって!ぶっ殺すぞこのクソアマーー!!」
「いざとなったら捨て駒みたいに俺達を見捨てるじゃねえか!!」
それを聞いてクリスカはさらに混乱してこう言った。
「ま、待ってくれ!お前たちだってソ連軍の」
それを聞いて衛士の一人が奥歯を噛みしめて顔を近づけてこう言った。
「違う・・・お前はロシア軍だ!!」
「な・・・何を・・・言っているんだ・・・?」
訳が分からないと言いたげな顔をしているクリスカに向けて更にこう続けた。
「ソ連軍なんて元からねえんだよ!手前らロシアが押し付けたんだ!!」
「わ・・・分からない・・・何の事」
「とぼけてんじゃねえぞごらあ!!お前らがいる部隊はな・・・
ロシア人しか入れねえんだよ!!」
それを聞いてクリスカは目を丸くしてこう呟いた。
「ロシア・・・人?」
「アラスカに逃げたのは殆どがロシア人だろ!!前線で戦っているのは
それ以外のはアタシらみたいな被支配民族何だ!!」
確かにソ連にはロシア以外にも幾つかの共和国が存在していたがそれらを纏めてソビエト連邦でありソ連軍はそれを守るために彼らは戦っているのではないかと
そう思っていたのが・・・ガラガラと崩れ落ちていく感触を感じた。
「クリスカ?!大丈夫!!」
「大丈夫・・・大丈夫よ。」
そう言いながらもクリスカは何か湿っぽくて重いものが
両肩にのしかかっていくような感じがしている中で声が聞こえた。
「こいつらどうする?剥いちまうか!?」
「ああ、金網に縛り付けて8番ハンガー前のフェンスに吊るしておこうぜ!」
「おい~、332中隊の親父たちに喰わせるぐらいなら先に頂いちまおうぜ!?」
「(喰わせる・・・頂く・・・一体何の?)」
クリスカはそれを聞いて混乱していると・・・
衛士達がクリスカとイーニァを引き離そうとした。
「いやだあ!いやだあ!!クリスカ!?クリスカーー!!」
「イーニァ!!」
イーニァが悲鳴を上げると衛士の一人がイーニァを見てこう言った。
「へえ・・・ちびの癖に結構でかいじゃねえかよ。」
そう言って衛士の一人がイーニァの頬に・・・舌で舐めず去った。
「!!・・・貴様あーーー!!」
それを見た瞬間にクリスカの目が・・・紅く輝き始めた。
ユウヤの実家。
「あら?何かしら?」
家の中で食事の準備をしているミラが何事かと思ってユウヤの部屋に向かった。
ユウヤがアメリカ軍に入隊する前にミラが病気で倒れた際に
エボルトによって転送され彼女を北部の病院に送ったのだ。
南部の病院だと人種差別によって満足な治療が出来ないかもしれないと
感じたからだ。
それとエボルトのネビュラガスによる少量での治療の結果奇跡的に治る事に
成功したのだ。
その後彼女は実家を離れて北部に行ったのだ。
ユウヤの部屋には戦術機の教本と共に・・・嘗て拾ったパンドラボックスが
置かれていた。
中には未だ相当量のフルボトルと変身グッズが入っているが
その中にある銃型・・・トランススチームガンが震えていた。
するともう一つ・・・紫色に輝いているフルボトルがそこにあった。
「一体何が!!」
ミラは何事だと思ってパンドラボックスを閉めようとした瞬間に・・・
フルボトル毎何処かにへと消えた。
「一体何が・・・起きようとしているの?」
次回は・・・変身?