Muv-Luv Altanaitibe トータル( ´艸`)クリップス   作:caose

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 戦いが・・・始まろうとしてる。


コマンドポストにて

 司令部地下12階・戦闘指揮所

 前線部隊の補給と集結拠点としての利便性により最低限の設備(最低限と言うのは戦闘に関わりのないものがないだけ)しかない為に間借りするような感じで

派遣部隊用コマンドポストが配置された。

 その指揮所にお互いにサンダーク中尉とイブラヒム中尉が向かい合うような感じで座っていた。

 そして互いの隣にはハイネマンと唯依が座っていた。

 これは椅子が足りないだけではなく自分が外野側に立つことでより客観的な意見を述べれるんじゃないかと思いこの状況に於いて賛成している。

 するとサンダーク中尉が戦域データ映像を見てこう言った。

 「全部隊及び戦車部隊、ヘリ部隊、ミサイル部隊、艦隊の配置が今先ほど

完了した。後はBETAの上陸を待つだけとなったが果たして」

 「・・・来るかどうかですね。BETAが我々の予測通りに来るのか如何か?」

 「その通りだ。奴らは幾つかの作戦に於いて我々をあざけわらうかのように

すり抜け利用して我々を窮地に追い込ませている。だがしかし貴官らは

これで良いのか?今までは砲撃戦だけで事を済ませていたのに何故?」

 イブラヒム中尉はサンダーク中尉に向かって問いたださんとするかのように

睨みつけていた。

 圧倒的な物量を誇るBETAであるが侵攻ルートが分かれば後は集中砲火で

殲滅できる。

 だがこれは光線級によって阻まれていたがカムチャツカ半島の山々が

天然の要塞の様な役割を果たしているために限定的な場所であるが

航空兵器を用いた爆撃が可能となっている。

 それ故に初期段階から航空兵器を投入出来るからこそソ連軍による

中遠距離攻撃により半島の死守が可能となっているのだが何故試験の為に

この様な綱渡りめいた作戦を立案できるのかと思ってこうも続けた。

 「それに貴官は《チェルミナ―トル》を我々の護衛兼援軍として

派遣してくれたことにも気がかりだ。《不知火・弐型》とあれは同じ

高機動格闘戦型戦術機。密集型と広範囲型と小さな違いはあれど同じ思想で

作られているのだ。だが今回の目的は新型・・・いや、既に実戦検討もされているレールガンの砲撃試験。まさか貴官の目的は三度目の正直による

友好ではなく・・・レールガンの実態と実証実験からなる威力偵察とも言われても仕方がないと思われるがそこの所はどうなんだ?」

 イブラヒム中尉がサンダーク中尉に向けて疑惑の問いをぶつけるがそれは唯依も同じ意見であった。

 レールガンのサンダーク中尉、いや・・・ソ連軍全体がそれを並々ならぬ

興味を抱いているのが明白なのだ。

 目的が威力偵察における情報収集ならアラスカでは暗黙の了解としてアメリカが率先して行っているのだが超法規的における・・・技術の奪取に盗用、妨害、

暗殺、勧誘、あらゆる手を尽くすかもしれない。

 それに備えて相手の出方を伺い、予測或いは掌握することで人的被害を最小限に抑えようとしているのだ。

 するとサンダーク中尉は暫くして・・・こう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「成程・・・確かにその可能性は十分に考えられますが

お忘れではありませんか?我々ユーコン基地に派遣された試験小隊全隊員の目的は次世代機の開発を見据え既存の戦術機の性能向上を模索し、互いに技術、経験、

知識を共有することで共通の敵でもあるBETAに打ち勝つと言う目的があります。」

 そうですよねと聞くとイブラヒム中尉は確かにとそう答えるとサンダーク中尉はこう返した。

 「我々が今回の事を企画したのはそのための一環です。

ソビエト連邦はホスト国としてよりよい環境を国連実験戦闘部隊に提供することで皆様のお力添えとさせて頂いております。」

 それにと言ってサンダーク中尉はこう続けた。

 「わが国では党上層部の政策に反対する者が多くいましてな。

それにより我々のようにアメリカに疎開した人間に対して厄介な因縁を

付けられることがあるにはあるので彼女達には顔なじみのある相手方の下に

置いておいた方が良いではないかと思っているのですが

これで宜しいでしょうか?」

 そう聞くとイブラヒム中尉はそうかとだけ言って目の前に集中した。

 矢張りどこに行ってもこの話題だけは尽きないなと思っているのだ。

 前線から辛くも逃げ延びた人たちは後方の難民キャンプに入るがお偉方は

良いところに住み自分たちはテントの中で環境は最悪と言った感じだ。

 やっかみ事など上げればキリがないしそのために中にはBETAは神のみ使いだと

訳の分からない事を言う《難民救済戦線》などと言った組織が出て中も外も

大変なのだ。

 「(ブリッジス少尉からすれば《そんなことしているから勝てないのに

俺達人間ってバカですよねえ~~》って言いそうだな。)」

 事実ユウヤはRLFの事をそう言う風に思っておりそんな事するのに

力注ぐくらいなら仇でもあるBETAを殲滅するって言う意気込み見せて

軍に入隊して欲しいよなと言っているのだ。

 それは唯依も同じだ。

 国内では受け入れ先が困難な場所も数多くあり今でも避難所で過ごしている

民間人が後を絶たないのだ。

 我々は何とどう戦えばよいのか・・・その自問が未だ全員を苦しめていた。




 多分次回が・・・戦闘かな?
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