転生者を裁く救世主   作:ガンダムラザーニャ

16 / 27
エルトリアとケルベロス

「ここが、惑星エルトリアか…」

 

「復興が進んでるって聞いてましたけど、綺麗なところですね」

 

「けど、ここにジャークマターがいるんだよね」

 

「私もここに来るのは初めてですけど、ディアーチェちゃんたち大丈夫かな?」

 

「ここに、あの二人がいるのか…」

 

「兄さん、無理はしないで」

 

「ティーダさん、そう言えばここに連れてこられたって言ってたからな…」

 

「それにしても、ディアーチェたち大丈夫なんだろうな?」

 

バンとかこ、アストルフォ、なのは、ティーダ、ティアナ、スバル、ヴィータはエルトリアに着いてから周りを警戒しながら探索する。

 

残りのメンバーはバトルオリオンシップに残って警備に当たっていた。

 

見た感じでは平穏を思わせる自然に溢れた草原だった。

 

『皆気を付けて!

今あんたたちのいる所に四人そこに向かって走ってきてるわ!

転生者じゃないところを見ると、恐らくこの惑星の住人よ!』

 

霞からの通信を聞いて、バンたちはその方向を見ると、四人の少女が互いに担ぎ合うように走ってきた。

 

しかも四人のうち三人は、なのはとフェイトとはやてを幼くしたような少女だった。

 

「あれは、ディアーチェちゃんたち!?

それにイリスちゃんも!」

 

「あの様子、何かに追われてるような…」

 

「隊長っ、恐らくあれだよ!

彼女たちの後ろから転生者の反応がっ!」

 

そう言って彼女たちの後ろをよく見ると、ドレスを着た貴婦人のような姿をした巨大なロボットが足からブースター吹かして追いかけていた。

 

「こいつっ、ニーアオートマタのボーヴォワールじゃねぇか!!」

 

「まさか、こいつも転生していたなんて!」

 

「皆気を付けて!

あれは、とてつもなく強いよ!」

 

「わかります、でもだからあの子たちを助けないと!」

 

「僕も、特典が暴走してたからこの惑星の現状は知らない。

でも、少なくともユーリを助けるためにも、今のことだけは!」

 

「行くぞ!!」

 

バンたちは変身して、ディアーチェたちが攻撃に当たる前に防いで前に立つ。

 

「スーパースター シシレッド!」

 

「シノビスター カメレオングリーン!」

 

「スピードスター ワシピンク!」

 

「ポイズンスター サソリオレンジ!」

 

「ビーストスター オオカミブルー!」

 

「ナイトスター ユニコーンバイオレット!」

 

「レイジングハート!」

 

「グラーフアイゼン!」

 

「究極の救世主!」

 

『宇宙戦隊 キュウレンジャー!!』

 

「キュウレンジャー…?」

 

「いや、二人見覚えがあるやつがいるぞ」

 

「ディアーチェちゃん、レヴィちゃん、シュテルちゃん、イリスちゃん!」

 

「お前ら無事か!?」

 

「…っ、貴様その顔は、なのはにヴィータか!?」

 

「どうしてここに…!」

 

「まさか、ボクたちを助けるために?」

 

「…それにこの人たちは」

 

「この人たちは私たちの味方だよ。

さぁ、ここからは私たちが引き受けるから、後ろに下がって!」

 

四人はなのはのことを知ってるから驚いたが、大人しく下がった。

 

「…ねぇ、あなたたちが持ってるそれってまさか…!」

 

「説明は後だ!

とにかく、あいつを倒すぞ!」

 

「待って…!

やっぱり、あれは…」

 

イリスはバンたちのキュータマを見て何かを言おうとしたが、バンたちはボーヴォワールに目掛けて攻撃を開始する。

 

ボーヴォワールは笑い声をあげながらリング状のビームや高エネルギーの球を周囲にまき散らす。

 

しかも時折イリスやディアーチェたちに攻撃しようとするため、バンとティーダとなのはがそれを迎撃する。

 

スバルとアストルフォが高速で移動しながら攻撃をしてるが固くてあまり効いてる様子がなかった。

 

かこもティアナもミサイルを撃ち落とすのがやっとだった。

 

ヴィータは連続でハンマーを叩き付けるが、出力が高いのかすぐに立ちあがってきた。

 

「ぐっ、こいつは厄介だな…!」

 

「ねぇ、あなたキュウレンジャーなんでしょ!

なら、これを使って!!」

 

後ろにいたイリスが何かをバンに向けて投げた。

 

「うおっ、これって…!」

 

バンはそれを見て思わず驚いた。

 

それは緑色のキュータマだったが、トショカンキュータマとは違った雰囲気あるものだった。

 

それを回すと三つ首の番犬ケルベロスの紋章が浮かび上がる。

 

「これはケルベロスキュータマ!?

何でお前がこれを…!」

 

「説明は後だ!

貴様らはやつを倒すのだろう、だったらそれを使うが良い!」

 

「…わかったぜ!」

 

ボーヴォワールは頭からリング状のビームを撃とうとする。

 

「させないよ!

トラップオブアルガリア!」

 

「ギガントシュラーク!」

 

ボーヴォワールの足元をアストルフォが穿ち、さらに地面にめり込むようにヴィータが叩き付けて完全に動けなくなる。

 

「これでとどめだ!!」

 

『キュージャベリン!』

 

『ギャラクシー!!』

 

バンはキュージャベリンを連結した状態でケルベロスキュータマをセットして狙いを定める。

 

ボーヴォワールは焦ってるのか歌いながら強力なビームを撃とうとするがそれよりも早かった。

 

「行けっ、ケルベロスインパクト!!」

 

「ディバインバスター!!」

 

「アンタレスインパクト!!」

 

「ルプスインパクト!!」

 

「ハミリオンインパクト!!」

 

「モノケロスインパクト!!」

 

ケルベロスキュータマのエネルギーが籠ったキュージャベリンの投擲は、真っ直ぐとボーヴォワールの胸を貫き、なのはたちの攻撃はそこからさらに飲み込んだ。

 

その攻撃がボーヴォワールを内側と外側から爆発させて、同時に光となって消えた。

 

「…転生者反応、今ので消えましたね」

 

「ふぅ、何とかなったな…」

 

「あの、皆さん無事ですか?」

 

「あぁ、何とかな。

貴様らが来てくれて助かった、礼を言うぞ」

 

近くにあった木に持たれながらディアーチェはバンたちに礼を言う。

 

「そう言えば、貴様らは知ってるが、そこのやつらは一体誰だ?」

 

「あぁ、この人たちは協力関係を結んでバンさんとかこさんとアストルフォさんで、それから私たちが設立した機動六課の魔導士のティアナとスバルとティーダさんなの」

 

「よろしくな♪」

 

「よろしくお願いします!」

 

「そうか…。

ならば我らも名乗らねばな。

我が名はディアーチェ、そしてこいつらはシュテルとレヴィ、そしてイリスだ」

 

「そう言えばさっきなのはが名前を呼んでいたね…」

 

バンたちは互いに自己紹介してディアーチェたちから事情を聴いた。

 

突如、このエルトリアにオカマ魔女と名乗る二人組の変態が転生者を連れて征服しに来た。

 

その際に、ユーリを連れ去られてしまった。

 

ディアーチェたちは何とかユーリを連れ戻そうと、住人のエルトリア人を避難させようと各自バラバラになりながら戦った。

 

キリエやアミティエたちとはまだ合流できてないがディアーチェはシュテルとレヴィと合流することができた。

 

そしてイリスは、先ほどのボーヴォワールにハッキングされそうになったところを見つけて撤退しようと必死だった。

 

「…マジかよ」

 

「やっぱり、このエルトリアの状態は、あのオカマ魔女の仕業だったんですね…」

 

「うげぇ、あの変態たちが?」

 

「ねぇバンさん、そのオカマ魔女って何者なんですか?」

 

「…俺たちの知ってる限りだが、文字通りオカマの魔女の双子だ。

無機物だろうと有機物だろうと何でも別の生き物に変える魔法が得意だな、変態だけど」

 

「あと、男の人なのに、女性用のバレリーナの服を着ていますね」

 

「男なのに女の格好を?

…何かアストルフォさんと」

 

「ボクをあんな変態と一緒にするなっ!!」

 

「す、すみません…」

 

スバルの言葉に激しい怒りを露にするアストルフォ。

 

彼の場合、いくら女装癖があるとは言え、オカマ魔女と一緒にされたのが余程嫌だったのだ。

 

「…それはそうとイリス、お前何でこれをお前が持ってたんだ?」

 

スバルに掴みかかるアストルフォを余所に、バンはイリスにケルベロスキュータマを見せる。

 

「これ、元々ユーリと一緒に見つけたものなの」

 

「え?」

 

「えぇ、この間ユーリと一緒に家の畑で作業してた時にね。

突然空からこれが降ってきたのよ」

 

「あの時はびっくりしたよね!

ボクはシュテルと一緒に窓から見てたけど流れ星みたいに!」

 

「うん、でもあの後で王様たちと一緒にこれが何なのか調べてもわからなかった。

でも、それが何かとてつもない力を持ってるのはわかった」

 

「私たちでは上手く使えないから、私が詳しく調べてエルトリアの発展に使おうと思ってたけど。

でも、それと同じアイテムを使ってるところを見てもしやと思ったから…」

 

「イリスちゃん?」

 

イリスが顔を下げて黙り込む。

 

よく見ると、涙を流していた。

 

「お願いっ、ユーリをっ、あの変態たちから助けてあげてっ…!

今もこうしてる間にっ、あの子は苦しめられてるかもしれないから…!」

 

「イリス…」

 

「頼む、我らからも頼むっ!

ユーリを、我らの家族を助けるのに力を貸してくれ!

この通りだ!」

 

ディアーチェたちは頭を下げて頼む。

 

知識だけ知ってるバンたちと、当事者のなのはたちも彼女たちが必死で頼み込んでることがよく伝わった。

 

それはあまり事情を知らないスバルたちも同じだった。

 

そもそも、八年前に彼女たちは様々な事情があって、今こうして絆を深めているのだ。

 

だから家族や親友であるユーリを助けたいという気持ちはまぎれもなく本心なのだ。

 

「…なぁ、そのオカマ魔女がいるところってわかるか?」

 

「…え?」

 

「元々俺たちは、このエルトリアとユーリが危ないって聞いたからここまで来たんだ。

お前らの家族を、ダチを助けたいって気持ちは、同じなんだよ」

 

「…それはつまり」

 

「あぁ、俺たちは必ずユーリを助け出して、オカマ魔女を倒してやる!

だからそいつがどこにいるか、わかるなら教えてくれ!」

 

「…!

感謝する…!」

 

「…この向こうに、オカマ魔女が現れたときに出現した変な城があるの。

ユーリも、その方向に連れ去られて…」

 

シュテルが指をさして方向を示す。

 

よく見ると変な形をした城がそびえ立っているのが遠目でも見える。

 

「なるほどな、あそこにヘンダ―城が…」

 

「あそこにユーリちゃんが」

 

「うぅ、あの変態と一緒にされるなんて…」

 

「だからすみませんってば…」

 

「けど、行く前にディアーチェさんたちの傷の手当てをしてからにしませんか?

見たところ、戦い続けたせいか、至る所に傷が…」

 

「すまない…」

 

「良いってことよ。

それまで俺たちは他に来ねぇか見張るからよ」

 

そうしてバンたちは、ディアーチェたちの傷の手当が終わるまでしばらく待機し、終わったところでヘンダー城に向かうのであった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。