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亜鈴は自分をバカだと思った。このまま順当にいけば、前野は少女を殺しただろう。なのにどうして、俺は情報を教えてしまったのだろうか。前野が少女なんかに思いを寄せているのに嫉妬していたのか、少女が単に気に入らなかったのか。……多分、そうじゃない。正直、前野が望むなら何をしても構わないのだ。そう思っていた節があった。でも今は違う。あの女の……本条の目を見て思った。自分は”変わること”を恐れるあまり、自分から歩み寄っていなかったんじゃなかったのかと。本当に少女から前野を奪いたいなら、”前野を殺してでも”自分のモノにするべきではなかったのかと。亜鈴の手にはカッターナイフが握られていた。
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もう外は真っ暗だ。一秒でも早く、少女の元に行きたい。ただそれだけを思って、雨の中、傘も差さずに”目的地”へと走り駆けていく。けれど雨は本条の幾つかの後悔を洗い流してくれない。自分の行動の甘さが、少女をあんな男の元にやってしまったのだ。それは一生傷のように離れない。ふぅ……と息を吐く。段々、亜鈴が言っていた”目的地”が見えてきた。その場所は”売地”と書かれている、小さな教会のような建物だった。この中に少女がいるのだろうか。
「アイアイ……今助けるからね」
ポケットの中の”護身用”として祖母からもらったスタンガンをギュッと握り締め、教会の扉を開く。それと同時にどこからともなく、不協和音が聞こえてきた。別にそれを聞いたからと言って身体が痺れるとかそういうことはなかったのだが、どうにも不快にさせる音だった。
「やっぱり邪魔しにきましたか、”本条紗耶香”」
「アイアイを返してよ、”前野翔太”」
「”写真”……いいんですか、前より酷い物をネット上にばら撒く予定ですが」
「別にいいよ。私はアイアイだけいたら、名誉とお金とかそんなもの一ミリもいらないんだから!」
前野はふっ……と微笑み、上と指差した。何がと思いつつチラッと見ると、そこには……十字架に磔にされた少女の姿があった。殺意が胸の中に渦巻く。
「アイアイ!大丈夫!?」
「大丈夫……よ。大丈夫……」
何も食べていないからだろうか、少女の声はとても弱々しかった。本条は前野の方をキュッと睨みつけた。
「あぁ、怖い怖い……でも藍くんは渡しませんよ。私の大事な……”魂の片割れ”なんですから!」
前野は微笑みながら、ガソリンを巻き始めた。本条はそれを止めようと前野に突っ込んでいったが、”一歩”遅かった。前野はガソリンの上にライターを落とした。
「さよならです、本条紗耶香」
炎が、教会を覆い始めた。
もう投稿して一年ぐらいなの……かな?(二年だっけ?)
時が経つの早くないですか。呼吸何千万回しているうちに、もう4月ですよ。
私は時流に乗り遅れ、とび森に最近ハマり始めました。外に家具置きたい。