さくら荘のペットな彼女と錬鉄の英雄   作:あるにき

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序章 ペットな少女と、家政婦さんがさくら荘にやって来ました
原作開始に至るまで その1


それから少女——椎名ましろをマスターとし聖杯戦争に参加する…はずだったのだが、問題が起きた。

まず、他のサーヴァントが召喚されていない。これ自体は私が一番最初に召喚されたと考えれば納得できるが、私が彼女に呼び出されてからおよそ2年が経過している。それでもなお他のサーヴァントが召喚されないということは、そもそも聖杯戦争がによって、——つまりは聖杯による召喚ではないのではないか、と考えられる。

根拠はひとつ。

サーヴァントは本来なら召喚の際、聖杯によってその時代に適用するための知識が与えられる。しかし今回それがなかったのだ。

どうやら私の生前となんら変わらないようなので特に支障もなかったが。

また、マスターの魔力量、魔術回路の本数は圧倒的でまず間違いなく魔術師の世界においてイレギュラーレベルだった。

しかし、たとえ聖杯戦争による召喚でなくとも呼ばれた以上、捨てられる時まではサーヴァントとしての役目を果たそう。

 

そして問題その2

 

彼女はいわゆるアトリエ暮らしの画家、なのだが同じアトリエに住んでいるのは全員女子。

霊体化すれば問題は無いには無いが、女子だけという理由に少々目のやり場に困る格好をする輩もいたため霊体化して常に一緒にいる、というのば断念。

妥協案として、アトリエの掃除洗濯、料理などをする使用人の職についた。無論国籍を取得(偽装)して正式なルートを通って就職した。

基本的にマスターは常にアトリエで絵を描いていたのでアトリエで働くというのは都合が良かった。マスターとの仲も良好で嫌われたりすることもなく、むしろそれなりに好意をもって接してくれている自覚がある。(ちなみにここでも女難の力は健在である)

とりあえず問題その2は解決。

 

問題その3

 

彼女は画家で、その絵の才能は折り紙つきだ。なんでも生物を描けば「本物よりも本物らしい」なんて言われている。我がマスターながらに鼻が高い話ではあるが…彼女の私生活はおよそ全て絵に捧げられたもので、絵以外のことは壊滅的にできないのだ。掃除洗濯料理全て無理。1人で着替えることもままならない。

 

私の血が騒いだ。このままではダメだと。

そして私は彼女にこう言ったのだ。

 

『別に…身の回りの世話を全てやってしまっても…構わんのだろう?』

 

『リタがやってくれてるわ』

 

『なにっ?!』

 

というような会話があった。

そしてそのリタ。リタ・エインズワースと一緒にましろの世話をするようになった。(とはいえ私には使用人としての仕事もあるのだが)

その途中、リタの抱えている闇に気づいてしまった。闇がどんなものかはさておき、私はあえてそれに触れず、放置することにした。理由はその闇は私ではなく彼女、ましろが解決すべき問題だ。私がやるのも良いがそれではマスターにもリタにもためにはならんだろう。今のマスターにどうこうできる問題ではないし、時間が解決してくれるものではない。第1リタはましろにその感情を、闇をさらけ出す気は無いようだ。いつ爆発するのか分からない爆弾のようだと思い、それ言ったら睨まれたのを覚えている。とりあえず私は、彼女たちの成長を見守ろうと思う。また、マスターはリタにパソコンの使い方を習っていたが、空いた時間に私も教えることにした。なに、録画の仕方を教えたら吹き飛ばしてくるような野蛮なことはないので楽な仕事ではあった。それとアトリエ内に一室を借りていてそこで生活しているのだが、サーヴァントには睡眠など必要ないにせよせっかく眠ることのできる設備を提供してもらっているのだが勿体無いような気もして、毎日基本的には毎日にしっかり寝ている。それと起きたらワイシャツ一枚だったり裸だったりするマスターが私の布団に忍び込んでいるのが悩みの種だ。そこで寝なければいいのではないかと思いそれはそれで彼女が心配するので甘んじてそれを受け入れている。

彼女はパソコンを使って漫画を描いていたらしく、日本の漫画雑誌に連載も決まった。しばらくして彼女は日本に留学することとなった。

 

 

——————————————————————

 

あの日。誘拐事件から救ってくれた紅い外套の男の名は、バームクーヘン神…じゃなくて、エミヤシロウというらしい。

なんでも彼は聖杯戦争というもののために召喚されたはずの英霊というものらしい。彼から聖杯戦争についてあれこれ聞くことができた。

なんでも、万能の願望機を巡って過去の英雄たちが覇を競い合う殺し合い。

その勝者にはすべての願いを叶える権利が与えられるのだとか。過去の英雄たちのことをサーヴァント、あるいは英霊と呼び、それには7つの役割がある。

 

セイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーサー。

それにエスクトラクラスがあるらしい。

 

でも、私はその殺し合いに参加するわけでもないらしい。なぜだか分からないけど他のサーヴァントは召喚されていないらしい。つまり私はものすごく強くて、身の回りのお世話をしてくれて料理上手なオカン(サーヴァント)をタダでゲットしたみたい。

彼は、どういう訳か国籍を取得して、アトリエの使用人として働いている。

エプロンと三角巾姿が似合いすぎていた。

次に、彼がどんな英雄なのかを聞いた。私はエミヤシロウなどという英雄の名前を聞いたことがなかった。そういえば逸話を残していない、と会った時に言っていたことからもっと分からなくなった。それで聞いてみたのに彼は…

 

『いずれ分かるよ。なにせ私と契約し魔力のパスが繋がっている。つまり、私の記憶を夢で見るかもしれないということだからな』

 

意味がよく分からなかったけど、2年一緒にいてよく分かった。一週間に一回ぐらいに夢を見るようになった。その夢は夢なのにこれが夢じゃないとすぐ理解できる、明晰夢だ。誰かの記憶だとすぐに分かった。

 

 

あぁ、これがシロウの記憶なのだと。

 

戦場だ。

命なんて容易く葬られる。地獄としか言えない状況だった。

その中に彼はいた。両手白と黒の剣を構え、戦場を走っている。

彼はたくさんの命を救い。たくさんの命を奪い。たくさんの命を——見捨てた。

仕方のないことだと思った。でも、それでも彼はたしかに人々を救っている。いくら見捨てた人がいるとは言えせめて助けた命には感謝されるべきことをしていたと思う。

しかし、彼にかけられたのはそんなものではなかった。

 

なぜ助けなかったのかと

 

なぜ殺してしまったのかと

 

なぜ見捨てたのかと

 

もう何回もこの夢を見ているせいでよく分からなくなってしまったけれど、最初の方は感謝もあったのかもしれない。人を助けるために死後の平穏すらも売り渡しているのだ。感謝され、英雄ともてはやされていた。でも最初はの話だ。

やがて彼の心は蔓延していき、ただただ無感情に人を助ける存在になっていた。でもそんな彼に与えられた結末は———争いの張本人を押し付けられ、死刑。

 

彼の生き方は歪だと思う。

自分より他人が大切。その考えはいいものだけど、度が過ぎていた。それはまるであらゆる物事の判断基準に自分が入っていないようだった。極端に言ってしまえば自己犠牲。

自分の死で誰かが助かるのなら彼は喜んで自らの命を差し出す。それは彼の生前の死際ですらそうだった。

死後、英霊となっても彼がやることは変わらない。ただ殺す。殺して殺して殺しつくす。

でも、なぜ彼がこんな歪な生き方をしてしまったのかよくわからない。一般人では到底できることじゃない。戦いの時の彼の顔にはなんだが、強迫観念のようなものに突き動かされているように思った。

私はそれが知りたくて。

彼と一緒に居たくて。

私は今日もバームクーヘン神のベットに忍び込む。

 

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彼女が留学するにあたって私も日本に行かねばならないのだが、彼女はすでにさくら荘という学生寮で暮らすことが決まっているらしい。

マスターがそこで暮らす以上、私も出来れば学校関係者となってそこで暮らせる、あるいは入っても問題ない立場にならなければいけない。

私とマスターの表向きの関係は、世話係としてのものだ。周り公認ではあったが彼女の後を追って一緒に日本行くのはまずい気がする。そこで私はアトリエでの仕事を辞め、イギリスでのエミヤシロウは失踪したことにし、日本にて新たな国籍を取得(偽装)した。

そして私は上手いことマスターの通う学校の関係者となれた。

 

私の仕事は————————




アンケート機能なんてあるのかよく分からないのでここで皆さんにアンケートを取りたいです。
エミヤの職についてです。

エミヤ、教師になる

エミヤ食堂(学食)オープン

どっちがいいでしょうか?コメントにて意見をお願いします。まじで
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