火継ぎの魔術師 作:フロム崇拝者
「あー疲れた」
「おう将輝、お疲れさん」
「将輝お疲れ。新入生答辞、よかったよ」
入学式を終え合流した3人。これから先は学生証を発行所属クラスを確認すれば、後は自由時間となる。
「クラスどうだった?」
「俺はA組」
「僕も同じ」
「てことは、全員同じか」
「良い事なのか、悪い事なのか...」
「おい蓮火、その言い方はないだろう?」
「悪りぃ悪りぃ。で、これからどーするよ?」
「やる事もやったし、ホームルームでも覗いて行くか?」
そう言うと3人は教室へと移動する。しかし学生証を発行している事務室から1年A組の教室まではかなり距離があり、また人ごみもあったため大分時間がかかってしまった。
「ここか?」
「結構かかるね...」
「集会がある時の移動の目安だなこりゃ」
教室へ入ると何人かが中に居た。彼らも自分の席を確認しに来たらしい。
「えーと...ここか?」
「ありゃ、将輝。どうやら隣みたいだね」
「そりゃ、ありがたいな。助かるよ」
「良いよなぁ...」
「蓮火?」
「俺だけ1人離れてるとか...」
仕方あるまい。名字が一条と吉祥寺、そして祿陸では明らかに1人になる事は目に見えている。
「ま、ほら、しょうがないさ。よくある事だ」
「将輝、それ逆効果だよ...」
「将輝ェ...」
「と、とにかくだ!席も確認した事だし、帰ろう!蓮火、帰りに何か食いに行こう?」
「将輝さん、マジ最高」
「蓮火はそれで良いのかい...」
早速帰り支度を終え、3人は昇降口へと向かった。途中、人だかりが多いかったが、なんとか切り抜け校舎を後にする。
「にしても腹が減った」
「まだ昼にもなってないんだけど?」
「昨日夜中まで練習してたのは言ったよな?」
「ああ。聞いたぞ」
「実はそん時から腹が減ってて、朝も食ったけど足りんかった」
「そりゃしょうがない」
「いや、なんで朝に沢山食べて来なかったのさ...」
そんな事を駄弁りながら3人は校門をくぐり抜け、帰路へと着いた。
高校生活は初日から寄り道スタートらしい。
カタカタカタカタカタッ...
新入生が講堂へ向かう中、講堂近くのベンチでは1人の生徒がフルスクリーンPC動かしていた。
「やはり有力な情報はないか...」
その生徒の名前は『司波達也』。国立魔法大学付属第一高等学校の今年度新入生にして、新入生総代である『司波深雪』の兄である。
「あれからもう2年も経ったのか...」
現在彼の頭を悩ませているのは、2年前の夏に起きたあの事件。そしてその時に自分の家族を、そして何より自分を助けてくれた謎の存在だった。
ピリリリリリッ!ピリリリリリッ!
その時の事を細小に思い出そうとした所で携帯が鳴り、それに応答する。
「はい、
次回の投稿は未定。ぼちぼち待ってて下さい。