鞠莉卓,東四局終了時点
南:ルビィ 36800
西:曜 24800
北:鞠莉 28200
東:果南 10200
梨子(まだ5回しか皆が上がったところをみてないけど、なんとなくわかったことがある)
梨子(それぞれ、捨てる牌や上がり方に特徴があるみたい)
梨子(まず曜ちゃんは、とにかく鳴きが多い。鳴いてはやめの上がりを目指すスタイルなのかな)
梨子(鞠莉ちゃんは、曜ちゃんが鳴きそうな牌を優先して捨てている気がする。そんなこと狙ってできるのかはわからないけど……曜ちゃんの鳴きの大半は鞠莉ちゃんからのものだ)
梨子(果南ちゃんはまだ上がりはないけど、緑の牌を優先的に捨てているように見える)
梨子(出来ている面子でもそれが緑だったら捨てちゃったりもするし、なぜなんだろう?)
梨子(ルビィちゃんは、いつも上がりの一歩手前まではいっているみたいだけど、曜ちゃんの鳴きのせいであまりツモが出来ていないから進みが遅い)
梨子(でも今回は、曜ちゃんの鳴きがないから出来そうだね)
ルビィ「リーチ!」
曜「リーチかぁ、私まだ全然できてないのにー」
梨子(南一局が始まってまだ6巡目。普通に考えたら、まだ出来ないのが普通なような気がする)
梨子(ルビィちゃんも速攻型なのかな?)
鞠莉「ルビィはほんとはやいわねー」
果南「そうだねー……あっ、ツモ」
曜「えっ!?」
果南「3000、6000かなー」
梨子(その手は全てが青の牌だった。清一色という役らしい)
ルビィ「その手でなんでリーチしないんですか?倍満届くのに」
果南「確かにそうかも。ミスだったなー」
鞠莉「果南は点数計算がテキトーなんだから」
果南「うるさいなぁ。跳満上がれれば十分でしょー」
鞠莉「まだ3位なのに?」
曜「ははは……でもこれで私が4位になっちゃったよ」
鞠莉「オォーゥ! 曜、ファイトデース!」
梨子(順位が明確につくっていいうのは、良くも悪くもって感じなのかな……)
曜「よぉーし、今度は頑張るぞー!」
*****************************************
曜「ロン! 8000だよ!」
果南「あちゃー!」
梨子(果南ちゃんが上がってから、曜ちゃんは二回連続で上がった)
梨子(また鳴きを駆使した速攻だ。この戦法って麻雀で強いのかもしれない)
ルビィ「曜ちゃん強いね!」
曜「いやー鞠莉ちゃんが進めてくれるからかなぁ~」
ルビィ「鞠莉ちゃん……」
鞠莉「面目ないデース……」
果南「もう2本場だもんねー。鞠莉、責任取ってよね」
鞠莉「t、tryはしてみマース」
ルビィ「ははは……ルビィも頑張ってみるよ」
曜「曜ちゃんの勢いは止められないよー! ヨーソロー!」
梨子「でも曜ちゃん、2回連続で上がるなんて、すごいね!」
曜「えへへ~ でも梨子ちゃん、実はそこまですごいことでもないんだよ」
梨子「そうなの?」
曜「さっきも言った通り、今回は鞠莉ちゃんの捨て牌が私の手牌に合致してたから速く上がれたってのが大きいよ」
曜「それに、基本的に麻雀は運が入り込むゲームだから、『運がいい』の一言でまとめられちゃうんだよね」
曜「将棋とかオセロとかなら、運の要素がないから、強い人は単純にその人の技量だよね」
梨子「あれよね、なんだっけ、有限ゼロ……」
鞠莉「二人零和有限確定完全情報ゲームね。理論上は完全な先読みが可能なゲームのことよ」
曜「そうそう。そういうゲームに比べて、運ゲーと片付けられちゃう部分はあるんだよね」
梨子「そうなんだ……」
果南「やってみたら、全然そんなことないのにね」
ルビィ「だよね! 色んな戦い方や駆け引きがあって、すっごく面白いよ!」
曜「今度梨子ちゃんもやってみようよ!」
梨子「ええ、そうね。やってみようかな」
鞠莉「やってみるといいわ~奥が深いわよ☆」
梨子「はい!」
鞠莉「あっ、ツモデース! 300、500の2本場は500、700!」
鞠莉卓,南二局終了時点
北:ルビィ 29300
東:曜 32000
南:鞠莉 24000
西:果南 14700
曜「あ~あ、連荘途切れちゃった」
果南「いいでしょ2回も上がったんだから」
鞠莉「まぁ、連荘阻止したのゴミ手だけどね~」
ルビィ「上がれるだけすごいよ……ルビィ全然上がれないもん」
果南「ルビィちゃんは東1に大きいの上がったでしょ」
ルビィ「そうだけど」
曜「まぁまぁ、まだ南三局だし、全然チャンスはあるよ! 頑張ろう!」
ルビィ「うゆ!」
梨子(と言いつつも、ルビィちゃんは半ばあきらめの様子だ)
梨子(このゲームは南四局で終わりみたいだから、あと2回はチャンスがあると思うけど)
梨子(点数的にも、負けてるってわけでもないし)
梨子(ルビィちゃんって、そんなに諦めるの早い子じゃなかったはず……)
梨子(なんか別の理由があるのかな……私にはわからないけれど)
果南「あ、それチーね」
鞠莉「やっぱり果南はピンズ好きねぇ~昔から変わらないんだから」
果南「いいでしょ別に! この打ち方しかできないんだもん」
梨子「青い牌を集めるっていう打ち方ですか?」
果南「あーっと、そうなんだけど、うーん、参ったなぁ」
ルビィ「ピンズが集まるのには、条件があるんですよね?」
曜「えっ、ルビィちゃんすごい、果南ちゃんと一回やっただけでわかるなんて」
梨子「どういうこと?」
果南「まぁ、もう隠してても仕方ないかぁ」
鞠莉「そうデース! おとなしく白状するデース!」
果南「鞠莉は知ってるでしょ…… えっとね、私はね、南場でピンズが来やすくなるんだよ」
果南「でもそれにはルビィちゃんの言った通り、条件がある」
果南「それは、東場でソーズを捨てておくこと。この緑の牌ね」
梨子(果南ちゃんはそう言って捨て牌の緑の牌を指さす)
果南「だから南一局であがった清一色も、私にとっては当然というか、見慣れた光景だったんだ」
梨子「え、それって……偶然とかじゃなくってことですか?」
曜「やっぱ普通はそう思うよね」
梨子「そんなオカルトみたいなこと、あり得ないと思うんですけど……」
鞠莉「梨子、この世界にはね、何か得体のしれないものがいたりするものなのよ」
鞠莉「そしてその得体のしれないものは、麻雀の卓上で姿を現すこともある」
果南「なんかその言い方だと私が化け物みたいじゃん」
鞠莉「現にそうでしょう? 子供のころ、南場に4回連続倍満上がられたの、まだトラウマなんだから」
ルビィ「ルビィ、そんな人と打ってたんですか……」
果南「いやいや怖がらないで!? この半荘は大したことないからさ!」
曜「ほんとかな……」
果南「まぁみてなって。あ、ツモ! 3000、6000!」
梨子(そういって果南ちゃんは手牌を倒す。その手は解説通り、青い牌のみだった)
梨子(どういうことだろう。前半に緑を捨てたら後半に青が手牌に入ってくる?)
梨子(全自動麻雀卓よね? わざとそういう風に積むとかでもしない限り、そんな偶然の偏りあるはず……)
鞠莉「不思議そうな顔をしているわね。まぁ無理も無いわー私も最初疑ったもの」
鞠莉「でも、もっとあり得ないことされたのもあって、果南のはまだマシくらいには思えるようになったわ」
梨子「え、他にも果南ちゃんみたいな人がいるんですか!?」
曜「私の知ってるうちじゃそんな人他にいないけどなぁ」
梨子(じゃあ、もしかしてダイヤちゃん……?)
鞠莉「まぁこっちの卓は先に終わりそうだから、後で向こうの卓を見に行ってみるといいわ」
梨子「はい……」
梨子(なんだか妙な胸騒ぎがする、千歌ちゃん達大丈夫かな?)
南三局終了時点
西:ルビィ 26300
北:曜 29000
東:鞠莉 18000
南:果南 26700
曜「さぁて!私達はオーラスだね!」
ルビィ「うん! オーラスなのに、点数が平らだよぉ」
果南「鞠莉がちょっと沈んでるけどね」
鞠莉「ノープログレム! このくらいのハンデ、ひっくり返してやりマース!」
梨子「皆オーラス、頑張ってください!」
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梨子(南四局は至って静かだった)
梨子(いつも鳴きを入れていた曜ちゃんも、今回は何もしなかった)
梨子(正確には、出来なかったという方が正しい気もするけど)
梨子(果南ちゃんも、さっきみたいに手牌のすべてがピンズになることはないみたいだった。それでも他の人よりは多い気がするけど)
梨子(ルビィちゃんだけ、手は出来ているように見えるんだけど……聴牌になるたび、聴牌を崩すような牌を切っている)
梨子(これは一体何をしているんだろう)
鞠莉「じゃあ、リーチ! いっきマース!」
果南「ついにきたか……」
ルビィ「そんなぁ。ルビィ、もうダメみたいだよ……」
曜「くっそー、何もできない!」
梨子(鞠莉ちゃんのリーチ後、三人は鞠莉ちゃんの捨て牌にあるものと同じ牌を捨てていった)
梨子(絶対に振り込まない牌、ベタオリというらしい)
鞠莉「カモォォォォォン! ツモ!」
鞠莉「リーチ一発ツモピンフタンヤオドラ1! 3000、6000!」
梨子(リーチしてから1巡でツモ上がると、一発って役になるんだ……)
梨子(そんなのただの運よね? まさか鞠莉ちゃん、狙ってやったとか……)
鞠莉「これで終局ね! 点数計算しましょ!」
南四局終了時点
南:ルビィ 23300
西:曜 26000
北:鞠莉 30000
東:果南 20700
梨子「鞠莉ちゃんが一位で曜ちゃんが二位……」
曜「おぉ! 滑り込みセーフで決勝いけた!」
ルビィ「あーぁ、負けちゃったよぉ」
果南「まぁ、仕方ないね。鞠莉、私の分も頑張ってよね」
鞠莉「もちろんデース! あいつのドヤ顔崩してやらないとね!」
梨子(そうして鞠莉ちゃん達の麻雀は終わった)
梨子(皆が片づけを終え立ち上がろうとした時、千歌ちゃんの大きな声が聞こえてきた)
千歌「こんなの絶対おかしいよ! おかしい! あり得ない!」
そんなオカルト、あり得ません(キリッ
を言わせようと思ったけど、さすがにキャラ的に無理でした。
ここからオカルト具合が加速します。
ちなみにAqoursで唯一『牌に愛された子』なのはルビィです。