Aqours!麻雀大会!!   作:moyurun

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梨子「懸ける想い、輝きを求めて」

 

 

 

梨子(東場が終わり、決勝戦は南場に突入した)

 

 

梨子(千歌ちゃんはダイヤちゃんと鞠莉ちゃんに圧倒されて途中気力を失いかけてたみたいだけど、曜ちゃんの上がる姿を見て気力を取り戻したみたい)

 

梨子(そうはいっても、千歌ちゃんの点数はかなり低い……)

 

梨子(ここから逆転できるのだろうか)

 

 

鞠莉「リーチ」

 

 

果南(鞠莉……容赦ないね。完全に勝ちに来てるよ)

 

梨子(ここから千歌ちゃんの逆襲が始まると思ったけど……)

 

梨子(鞠莉ちゃんの勢いはまだ止まらない!)

 

千歌「……」

 

花丸(千歌ちゃん……これ以上削られて大丈夫ずら?)

 

善子(普通に考えたら、絶望的でしょうね……)

 

ルビィ(でも千歌ちゃんのあの気迫、まだ諦めた訳じゃないみたい!)

 

ルビィ(まだわからないよ!)

 

 

鞠莉「……ツモ。2000、4000」

 

鞠莉「……?」

 

ダイヤ「鞠莉さん、どうしたんですの?」

 

鞠莉「いえ……」

 

果南(おそらく、鞠莉はまた跳満を上がるつもりだった)

 

果南(でも、上がれなかった……?)

 

 

鞠莉(この南場、何か起きそうですね……)

 

 

南一局終了時点

東:ダイヤ 29300

南:曜   18100

西:千歌  6300

北:鞠莉  46300

 

 

 

*****************************************

 

 

 

ダイヤ(南二局、千歌さんと鞠莉さんの点差は40000点)

 

ダイヤ(普通に考えたら、逆転はほぼあり得ない)

 

ダイヤ(ですが、なんですの? この胸騒ぎは……)

 

 

千歌「……」

 

 

曜(……千歌ちゃんが来る、間違いない)

 

曜(昔から千歌ちゃんはそうだった)

 

曜(相手が強大であればあるほど、千歌ちゃんの勝ちたいという気持ちが強ければ強いほど、千歌ちゃんは強くなる)

 

曜(スクールアイドルだってそうだ。普通、μ'sみたいなすごいスクールアイドルを見たら、誰だって『この子達は特別だから』と思ってしまう)

 

曜(でも千歌ちゃんは違う。『私もこんな風になりたい!』そう、思うんだ)

 

曜(強大なものに物怖じせず、立ち向かっていくその胆力……)

 

曜(私は、それが千歌ちゃんの一番の魅力だと思う)

 

曜(そしてそれは、麻雀であっても変わらない!)

 

 

梨子(千歌ちゃん……すごい集中力)

 

梨子(手牌だけじゃなく、相手の捨て牌、手牌、山まですべてに意識を向かわせている様だ)

 

梨子(まったく……歌詞を書く時もこのくらい集中してくれればいいのに……)

 

 

千歌「……」

 

 

梨子(いえ、それは違うわね)

 

梨子(千歌ちゃんは書きたいと思ったテーマを見つけられれば、簡単に詩を完成させてくれた)

 

梨子(集中力がないんじゃない。心の底から取り組めるきっかけが足りないだけ)

 

梨子(そのきっかけさえあれば、千歌ちゃんはいつだって輝ける!)

 

 

千歌「ツモ」

 

千歌「800、1600です」

 

鞠莉「ワーオ……」

 

ダイヤ「……はい」

 

曜「はい!」

 

 

果南(千歌の静かな上がり……これはもう、止められない、か)

 

 

 

*****************************************

 

 

 

曜(千歌ちゃんが上がった……しかも、それまでダイヤちゃんの前では一度でも上がれなかったツモ上がりでだ)

 

曜(これは、いうなれば肩慣らしだ、次にくる高い波のための)

 

曜(千歌ちゃん……!)

 

 

 

ダイヤ「ツモ。300、500ですわ」

 

千歌「……!」

 

曜「え」

 

鞠莉「あらぁダイヤ、ゴミ手なんてらしくないんじゃないの?」

 

果南「そうだね、いつもは『3ハン以下の手なんてこの黒澤ダイヤには相応しくありませんわ!』とか言ってるくせに」

 

ダイヤ「そうでしたっけ? 上がれる手は上がった方がよろしいと思いまして」

 

ダイヤ「それに……」

 

鞠莉「ん?」

 

ダイヤ「なんでもありませんわ」

 

 

曜(次は千歌ちゃんが上がると思ったんだけど……どうしたんだろう)

 

曜(まさかこれで千歌ちゃんの勢いが……!)

 

 

千歌「……」

 

 

曜(…大丈夫だ、まだ千歌ちゃんは集中してる!)

 

曜(千歌ちゃんの親が流されちゃったのは痛いけど、これならまだ!)

 

曜(頑張れ! 千歌ちゃん!)

 

 

 

*****************************************

 

 

 

梨子(この麻雀大会も、遂にオーラス)

 

梨子(遊戯室はこれまで以上に静まり返っている)

 

梨子(千歌ちゃんの異常なほどの集中力に皆も圧倒されている……)

 

花丸「……」

 

善子「……」

 

ルビィ「……」

 

果南「……」

 

 

ダイヤ「……」

 

鞠莉「……」

 

曜「……」

 

 

梨子(麻雀って、こんな空気になるものなの……?)

 

梨子(まるで、ラブライブ決勝の控室のような緊張感……)

 

梨子(いや、あれはAqours9人で臨んだものだし、比較にはならないかも)

 

梨子(それにあの時、私達はラブライブを心から楽しんでいた)

 

梨子(もちろん負けたくない気持ちもあったけど……それは今のこの雰囲気とはまた違う物だったような気がする)

 

 

千歌「……」タン

 

 

梨子(心なしか、千歌ちゃんの打牌が力強く感じる)

 

梨子(それほど、この局への気持ちは強いものなんだろう)

 

 

ルビィ「……頑張って。」

 

ルビィ「千歌ちゃん、頑張って!」

 

曜(ルビィちゃんが静寂を切り裂き、声援を発した。それにつられてか、一年生と梨子ちゃんは口々に声援を送る)

 

 

花丸「まだ諦められないずら!」

 

善子「そうよ! ここで勝って、三年生たちをギャフンと言わせてやりましょうよ!」

 

 

ダイヤ「まったく、どうしてわたくし達は敵役になってますの?」

 

果南「まぁ、あんだけ好き放題暴れたら仕方ないよね」

 

鞠莉「いいじゃない。卒業前に、先輩の偉大さを存分に味わわせてあげまショウ」

 

果南「……それもそうかもね」

 

 

梨子(果南ちゃん達も、すっかり敵役として受けて立ってしまっている)

 

梨子(……三年生を倒してほしいという気持ちは私にはあまりない)

 

梨子(麻雀のことはよくわからないし、三年生のことは大好きだ)

 

梨子(……でも)

 

梨子(今は千歌ちゃんに勝ってほしい!)

 

 

梨子「千歌ちゃん、頑張って」

 

 

 

千歌「……梨子ちゃん」

 

千歌「うん。私、頑張るよ」

 

 

 

 

千歌(とはいったものの……)

 

千歌(この手牌、ほんとに勝てるの!?)

 

 

ドラ表示:八

 

一一四八九47②白白中發西

 

 

 





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