仮面ライダーフォーゼ ~IS学園キターッ?~ 作:龍騎鯖威武
1時限目「白・座・薬・頭」
一夏は両手を握り締めて呟く。
「おれは、みんなを守れる力が欲しい…!」
目の前に現れた仮面ライダー達。彼らは一夏の求めるそれにとても近いものだった。
自分も彼らの心に近づこうとするが、力までは手に入れることは出来ない。
「仮面ライダーに…なりたい…!」
しかし、仮面ライダーにはどうすれば成れるのか…。
「なら、仮面ライダーを勉強することだな!!」
そんな一夏の肩を叩いたのは…。
仮面ライダーフォーゼである、城茂宇月だった。
「仮面ライダーを…勉強?」
「そ!ライダーになっても、その事をしっかりと分かってなきゃ意味が無いだろ?」
確かに一夏は、まだまだフォーゼやメテオなど仮面ライダーのことについて知らない事が多い。
「でも…どうやって…」
「心配するな!このおれが、手取り足取り、チキンと…いや、キチンと教えてやる!」
…というわけで。
緊急特別授業、開始!
~学べ!仮面ライダーフォーゼ・コズミックエナジーの秘密!~
「起立」
がらんとした教室で、一夏が起立する。
教卓には宇月がいるのだが、学園の制服ではなく「OSTO」と書かれた青いツナギを身に纏っている。
さらに教卓の上には奇妙な形をしたヘルメットがある。
「よろしくおねがいします。…で、宇月」
「ここでは先生と呼んでもらおうか?」
なぜか口調がかなり暗く落ち着いたものとなっている。
「は、はぁ。…あの、先生のその格好は…?」
「物知り鉄仮面、タチバナだ」
「タチバナ…誰それ?」
「いきなり勉強不足だね」
教師が良く使っている指し棒(先端はフォーゼの顔)を一夏に向ける。
「TVシリーズ「仮面ライダーフォーゼ」において登場した、仮面ライダーメテオの支援者であり、ヴァルゴ・ゾディアーツだった男、江本州輝の仮の姿」
「そんな人が…いたのか…」
まぁ、かなり奇妙奇天烈な姿のため、一夏は少し引いている。
「まず、君の問題として原作シリーズの仮面ライダーを、しっかりと確認していない事だ。特にフォーゼを見ていれば、コズミックエナジーやアストロスイッチの詳細も事細かに描かれている」
そう言って、取り出したのは…。
テレビシリーズ、仮面ライダーフォーゼ・全12巻、
劇場版シリーズ、MOVIE大戦MEGAMAX、スーパーヒーロー大戦、みんなで宇宙キター!、MOVIE大戦アルティメイタム、スーパーヒーロー大戦Z。
以上のDVDディスクだ。
ちなみにブルーレイディスクではない理由は聞いてはいけない。
そう、決してスピンオフだから予算不足などとは、口が裂けても言ってはいけない。
小説だから予算も何もあったものではないが…。
…メタ発言はこのくらいにして続きを見てみよう。
「これを見て、学んで欲しい…と言いたいところだが、生憎、時間も掛かるしお金も掛かる。スーパーヒーロー大戦系に関しては、フォーゼの出番も半分以下だ」
「買わせるつもりだったのか!?」
一夏のツッコミを無視して、タチバナスタイルの宇月は残念そうにそれらを仕舞う。
「ということで私自ら、ご教授しよう」
そう呟いて、フォーゼドライバーを装着する。いつものようにスイッチを押して…。
<3><2><1>
「変身!」
レバーを引いた右手を上に掲げると、タチバナスタイル宇月の体は煙のオーラに包まれ…。
良く見慣れた姿「仮面ライダーフォーゼベースステイツ」に変化していた。
「よぉし!まず、変身に欠かせないフォーゼドライバーだけど…」
「キャラが戻った…」
結構、演技派なんだ。
一夏は宇月にそんな感情を抱きつつも、ツッコむ事はせずに話を聞き続けた。
「これ、原作とは大きく違う点が2つあるんだ。それはなんだ?」
「は?」
突然、問題を出される。間の抜けた返事になってしまったが、とにかくその答えを考察してみる。
「そうだなぁ…ヒント!」
一夏は答えを導き出すために、フォーゼBSにその手がかりを尋ねた。
「…第2話を参照。以上!」
「それだけかよ!?」
あまりにもヒントが少なすぎる。
フォーゼ原作との違い…。
「…あ!」
一夏はふと思い出した。
自分自身が、その証明になっていたのだ。
「変身者を特定しなかった!劇中、おれはメテオとフォーゼに変身したから、間違いない!」
自信満々に答えた一夏。正解は間違いない。
「正解!」
イメージ通りの答えが返ってきた。
「TVシリーズの第14話「毒・針・猛・襲」で、弦太朗さんがスコーピオンの毒に侵されたときの会話に…こんなものがある」
フォーゼBSは何処からかリモコンをとりだし、VTR映像を流す。
「心配すんな…。何が…ホロスコープスだ…!」
そのシーンでは、如月弦太朗が苦しんでいる。
そしてメディカルスイッチの件が出てきたとき、城島ユウキがふとこんな言葉を漏らした。
「あ…そうか…弦ちゃんじゃなきゃ、フォーゼは使えない…」
「あの場には、変身可能かもしれない人物が幾人かいたにも関わらず、あの言葉。つまり原作のフォーゼは変身者を自由に変更できないんだ!」
「よっしゃ!」
ガッツポーズをする一夏。
「…で、もう一つは?」
「…へ?」
少し興奮していたため、違いが二つあったことを忘れていた。
「も、もうひとつ…」
改めて記憶をたどるが、思いつかない。そもそも、さっきの答えも間違いないとは思っていたが、勘ではある。分かるわけがない。
「ブッブー。50点」
どうやら時間切れのようだ。50点は先の変身者選定に関する答えだろう。
「まだまだだな、一夏!仮面ライダーになりたきゃ、ライダーの勉強は大事だぜ?」
「あ、あぁ…」
さすが、現役の仮面ライダーだ。仮面ライダーの知識は詳しい。
…豆知識とか言わないで欲しいのは、作者の心の中の声であろう。
「結局、答えは?」
「それは…」
「読者の皆さんにも募ります!」
「お、おい、だからメタ発言…!」
「もともとブッ飛んだネットムービーを目指したスピンオフなんだから、こんくらい平気だ!」
教室をあとにしようとするフォーゼBS。その後姿がやたらとカッコいい。
教室から少し離れた廊下で、フォーゼBSはNSマグフォンを弄っている。
画面に表示されているのは…この小説の本編だ。
「…あと一つの答え…なんだっけ…?」
続…く…?
次回
仮面ライダーメテオの謎…?
あの雄叫びは…
メテオストームになれないのは!?
ホアチャアアアアアアアアアアアァッ!!!
2時限目「隕・石・拳・法」
キャスト
織斑一夏
城茂宇月=仮面ライダーフォーゼ
城島ユウキ(映像のみ)
如月弦太朗=仮面ライダーフォーゼ(映像のみ)
あとがき
久しぶりにスピンオフを書いて見ましたが…
…あんまりぶっ飛んでないですね(汗)。
次回は、メテオ編です!