プロトM4A1   作:鋭利な刃

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この物語はひねくれた試作型M4A1と母親であるペルシカさんの微笑ましい親愛ストーリーです。

ヤニキメてたりひねくれてたり生活力クソ雑魚ナメクジな女の子が好き。
つまりペルシカさんすこすこのスコーピオン。




朝と訓練

目が覚めると、つい舌打ちをしてしまうこの癖を何とかしたいとは思ってる。

思ってはいるのだが、意識を浮上させ目を開いた瞬間に飛び込んでくる光景を前にすれば、舌打ちしてしまうのは仕方がないことではないか?

むしろ舌打ち程度で済んでいるという事を誰か褒めてくれても良いのではないだろうか?

……こんな時、プライドなんてものをそこら辺に投げ捨てる事が出来たらどれほど楽か。

だがしかし、私にはそんな事は出来ない。悔しい事に。

だからこそ。今私の目に写っているこの光景に苛立ちや殺意を覚えても、私は拳を振り下ろしたり、引き金を引くなんてことはせず、ただ全力で怒鳴り、罵るだけ。

正面から捻り潰せないと、意味なんてないのだから。

 

 

 

 

「……いつまで私の横で寝てんだクソ女ァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

「全く。もう少し添い寝してあげてる母親に対して優しく起こすなんて事は出来ないの? プロト」

「出来る出来ない以前にお前を母親だと思いたくないし添い寝なんて真っ平御免だしさっさとくたばって欲しいんだけど今すぐに」

 

「早口ねぇ。もう少し落ち着きなさい」

 

「だ れ の せ い だ !!」

 

えーと、っと首を少し傾げ、顎に手をやるクソ女。

 

「プロトが私を嫌ってるのは事実で、その原因はプロトの大切に思ってた物を根こそぎ奪い放り捨てたせいで、そうなるように仕向けたのは私だから……」

 

そこでハッと何かに気づいたように私の方を見るクソ女。

笑顔で自分のことを指さした。

 

「全部私のせいね」

 

「……」

 

よく堪えれたと自分でも思う。正直今すぐにでも殴り掛かりたいが、このクソ女を正々堂々真正面からぶっ潰すと決めたのは私。

ちっぽけなプライドだけど、でもそのちっぽけなものを大事にしたいと思っているからこそ、堪えれたと思う。

……相当危なかったが。

 

さて、と呟きクソ女は私のベットから起き上がる。

服装は寝巻きなどではなく、ちょっと臭ういつも着てる白衣。正直それで寝るのはアホだと思う。

「朝食を食べに行きましょう。その後は楽しい楽しい訓練よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物陰からほんの少し顔を出し、目をこらす。

AR持ちが2体。盾とHG型の銃剣持ちが2体。

こちらにはまだ気づいていないが、それでも周囲を警戒しながらジリジリとこちらへ近づいてくる。

腰の左側へ手をやり、巻いているベルトに引っ掛けてある閃光手榴弾を手に取る。

奴らとの距離は約30メートル。まだ遠い。もっと、もっと近づいてこい。

28。25。20。17。15!

左手に持つそれを投げる。狙いは奴らの目の前。13メートル先辺り。

投げたらすぐさま銃を構える。狙いは盾持ち。しかしまだ引き金は引かない。

投げて直ぐに閃光が走った。ちょうどこちらを見ていた盾持ちとAR持ちが一体ずつその光を真正面から浴び、ふらつく。

尽かさず引き金を引く。放たれたのは弾丸ではなく殺傷榴弾。半径1.5ヤード(1.372メートル)内に大ダメージを与える強力な1発だ。

ただ、強力な分反動も強く、必死に堪えるが耐えきれず尻もちをついてしまった。

榴弾により盾持ち1体は瀕死。もう1体も巻き込まれ重症。

AR持ちはダメージこそ負ってないが爆風により怯んだため、なんとか起き上がり体勢を立て直す時間は稼げた。

引き金を引く……前にグリップにあるスライド式のボタンを2つ、スライドさせる。

放たれたのは弾丸。心做しか普段よりも素早く、そして高威力の弾丸が放たれ、それが片方の頭を吹き飛ばした。

もう1体のAR持ちが体勢を立て直す前に頭を吹き飛ばし、勝負はついた。

私の勝利。状況終了。

 

 

 

 

 

 

 

目の前の蓋がパカッと開き、その先にはクソ女の顔が私を覗き込んでいた。

何か言う前に体を起こし、入っていたカプセルから出る。

 

「お疲れ様プロト。『Anti-Rain』使いこなせるようになってきたじゃない」

 

ああウザイ。褒められる相手がこのクソ女じゃなければ素直に喜べるのに。

……でもまぁ、そこまで悪い気はしなかった。

 

『Anti-Rain』

簡単に言えばクソ女が考えたコンボ技。

閃光手榴弾で錯乱させて殺傷榴弾で一掃し、一時的に銃をオーバーフローさせ射速と火力を底上げし、掃除する。

戦場に出ている人形達の戦闘データから生み出された訓練用の敵とはいえ、今のところほぼ敵無しなのだから凄い。

クソ女発案でさえなければ賞賛の嵐なのに。

 

「でもやっぱり榴弾の反動には耐えられないか。でもこれ以上パーツを付け加えてたら機動力が損なわれるし、削る訳にもいかないし……」

 

思案しているクソ女を放置し、部屋に戻る。

……疲れた。被弾こそしなかったものの何処から現れるか分からない奴らに気をつけ必死に索敵し、バレないように奇襲を仕掛ける。

言うだけなら簡単だが、実際にやるとなると凄まじく難しいし頭を使う。1時間程の訓練だったが正直もうへとへとで今にも意識が落ちそうだ。

何とかしてベットにたどり着き、ドサッと倒れ込む。

数秒後には意識を落とし、眠りについた。

 




描きたくなったのでプロトのステータスを

火力C 39 命中B 46 回避B 46 射速B 69 HPC 470 成長A
陣形効果 5番を中心に2.3.6.8.9 内のARに対し射速上昇15% 会心率上昇25%
スキル『Anti-Rain』開幕CT5秒/CT30秒
プロトのスキル。簡単に言えばRO635以外のAR小隊のスキル全部のせ。
一つ一つの数値自体は落ちている(射速上昇45%→30% 火力上昇70%→50% 12倍火力→8倍火力 4秒間目眩→2秒間)
順番として、閃光手榴弾→殺傷榴弾→火力上昇T+突撃集中T
火力上昇Tと突撃集中Tに関しては効果時間が共に8秒になっている。



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