SLAYER'S CREED   作:EGO

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Memory03 労力は最低限で

 朝早くの辺境の街のギルド。

 冒険者たちで賑わうその場所は、彼らにとって重要な拠点である。

 依頼を受け、報酬をもらい、等級を上げ、さらなる依頼に挑む。

 このサイクルをこなすためには、ギルドそのものを始め、そこに優秀な職員たちがいなければこなせない。

 そんなギルドの中に、他の冒険者たちとは一線を画する冒険者が二人いる。

 

 片や最弱の魔物であるゴブリンを狩り続ける男、ゴブリンスレイヤー。

 

 片や『ならず者(ローグ)』とはいえ人間を狩り続ける男、ローグハンター。

 

 一見共通点のなさそうな二人だが、一時期一党を組んでいただけあり、割りと一緒にいる姿を目撃されている。

 現に今も━━、

 

「最近、野盗狩りの依頼が減っている気がする」

 

「そうか。だが、ゴブリンは一向に減る様子がない」

 

「手伝うか?」

 

「頼む」

 

 在野最高である銀等級冒険者二人が、ゴブリン狩りに行こうとしているのだ。

 だが、それを止めたり他の仕事に誘ったりする者はいない。嘲るものはいるかも知れないが。

 一日中兜を被って素顔も知れない男と、一歩間違えれば大量殺人鬼になりかねない男という、変わり者二人の会話に介入する勇気があるものは━━、

 

「あ、ゴブスレおはよ~」

 

 いた。ゴブリンスレイヤーを省略して呼ぶほどに、手慣れた様子で。

 透けそうなほど鮮やかな銀色の髪は、彼女の動きに合わせて揺れ、何となく尻尾のようだ。

 そんな銀髪武闘家は、口許に食べ滓をつけたままローグハンターの隣に腰を掛ける。

 

「いや~、ご飯はこっちのほうが好きだな~。向こうの店主さんは一言多いもん」

 

 不機嫌ですと言うように捲し立てる銀髪武闘家を気にする様子もなく、ローグハンターは彼女に遅れて現れたもう一人に声をかけた。

 つい最近一党に加え、既に何度か仕事を共にした駆け出しの冒険者。

 

「おまえは食べられたか?無理をしているなら言ってくれ」

 

「大丈夫です。もう慣れました」

 

 女魔術師はそう返し、銀髪武闘家の隣に腰掛ける。

 そしてハンカチで彼女の口許をぐりぐりと無理やり拭い始めた。

 

「この人の食べ方には慣れませんが……!」

 

「えー、美味しく食べられればそれでいいでしょ」

 

 明らかな怒気のこもった声だったが、銀髪武闘家は気にしない。彼女がショックを受けるのは、ローグハンターに何かしら言われた時ぐらいだ。

 ローグハンターはギルド内を見渡し、首を傾げた。

 

「ゴブリンスレイヤー。最近一緒にいたあの神官はどうした」

 

「聖職者としての務めだそうだ。ここ三日は会っていない」

 

 ゴブリンスレイヤーの相変わらずの端的な言葉に、ローグハンターは「そうか」と頷いて女魔術師に目を向けた。

 

「そう言えば、おまえはその()と一党組んでいたな。次の仕事はそちらに同行するか」

 

「いや、別に気遣いは……」

 

 ローグハンターの言葉に、女魔術師は遠慮がちに首を振る。

 だが、悲しきかな。この日は野盗退治の依頼がない。

 頭目である彼の指針故、優先順位は野盗の次にゴブリンだ。

 ゴブリン狩りの時はゴブリンスレイヤーに同行するのだから、その女神官とも一緒となる。

 

「あ、そうだ、牛飼さん元気?」

 

 そんなもの知らんと、銀髪武闘家がゴブリンスレイヤーに問いかけた。

 牛飼さんというのは、街の郊外にある牧場に住む娘のことだ。

 ゴブリンスレイヤーの幼なじみらしく、人一倍彼に気を遣っていると聞く。

 ゴブリンスレイヤーはいきなりの質問に驚いたのか、それとも困ったのか、僅かに沈黙してから口を開く。

 

「……問題ない」

 

「女の子に対してそれだけ~?」

 

「ああ」

 

 相変わらずの反応に、銀髪武闘家は処置なしと肩をすくめる。

 一方的かもしれないが、友人と思っている同年代の女性の幼なじみ(想い人)がこれなのだ。

 振り向かせるのは苦労しそうだね~。なんて、いくら他人事でも軽くは言えない。

 自分は恵まれている。隣にいる自分の想い人は人一倍他人の想いに敏感なのだ。そして、それに応えてくれる。

 

「ま、人ぞれぞれか」

 

 銀髪武闘家がそう言うと、ゴブリンスレイヤーが立ち上がって受付へ。ローグハンターも彼に続き、二人で受付嬢の前に立った。

 新人時代なら、その二人を前にすればまず間違いなく涙を浮かべていただろう。

 だが、これが五年続けば慣れるというもの。

 

「お待ちしていましたよ!」

 

 受付嬢の飾り気のない自然な笑みと共に、その表情通りの声が男二人を捉える。

 そして、この二人の返答はいつも決まっている。

 

「「━━ゴブリンだ」」

 

 

 

 

 

「なんでゴブリンは村を襲うんでしょうね?」

 

 ゴブリン退治の依頼書を引っ張り出しながら、受付嬢はそんな事を呟いた。

 別に返答を求めたものではないだろう。だが、目の前にいる相手が悪かった。

 

「……簡単な話だ」

 

 目の前にいるのはゴブリンスレイヤー。恐らく、ゴブリンに関する知識で彼を上回るものはそうはいない。

 彼はそう言うと、独白のように言葉を続ける。

 

 ━━ある日突然、自分たちの住処が怪物どもに襲われる。

 奴らは我が物顔でのし歩き、友達を、家族をなぶり者にし、玩具にし、最後に殺した、とする。

 連中はげたげたと笑って、その死体を投げ捨てた、とする。

 そして、それを最初から最後まで見ていた、とする。

 

 ━━許せるわけがない。

 

 あらゆる手を使って報復してやろうと、行動に移す。

 探して、追い詰め、戦い、襲いかかり、殺して、殺して、殺していく。

 もちろん失敗することもあるだろう。

 ならば次はどうするか考え、考え続け、機会があれば片っ端から試していく。

 そうしてくる内に━━━………

 

「『楽しくなってくる』か?」

 

「む」

 

 その途中で、ローグハンターが割って入った。

 彼の表情もまた真剣なものだが、若干の怒気が込もっていることも確かだ。

 なぜ彼が怒っているのかわからないゴブリンスレイヤーだが、ローグハンターはこう付け加えた。

 

「生き残ったそいつがどうこうは知らんが、おまえはゴブリンスレイヤーだ。()()()()()()()()

 

「……だが、似たようなものだ」

 

 ゴブリンスレイヤーが小さくそう漏らすと、ローグハンターと受付嬢はほぼ同時に息を吐いた。

 まず口を開いたのは受付嬢だ。頭に角でも生えそうな雰囲気を放ちながら、ゴブリンスレイヤーに言う。

 

「あのですね。その理屈だと、あなたに依頼を仲介してる、私たちはどうなります?魔神とか邪神に()()()()()()()ですか?」

 

「……そんなつもりは━━━」

 

「なら、俺はその仲間の魔物ということになるのか?」

 

「………そんなつもりは、ない……」

 

 不定期とはいえ相棒であるローグハンターからの追撃は、流石のゴブリンスレイヤーにも堪えた様子だった。

 その隙に受付嬢は取り出した依頼書をローグハンターに手渡す。

 

「そんな事を言っていると、依頼を斡旋してあげませんよ?ローグハンターさんがいますから」

 

「ああ。たまに俺が『ゴブリンスレイヤー』を名乗るだけだ。問題ない」

 

「いや、それは困る。おまえにも野盗狩り(しごと)があるだろう。迷惑はかけられん……」

 

 二人はその言葉を待っていましたと言うように笑い、ローグハンターは依頼書をゴブリンスレイヤーの鎧に叩きつける。

 ゴブリンスレイヤーがそれをしっかり受け取ったことを横目に、ローグハンターはこう告げる。

 

「おまえが俺に思うように、俺もおまえにそう思っているんだよ。おまえは誰かがやらなきゃならないことを、誰よりも率先してやっているだけだ。もっと堂々としろ」

 

「そうですよ。あなたは銀等級、在野最高の冒険者なんですから」

 

「………」

 

 二人のチームプレーに、ゴブリンスレイヤーはついに答えられなくなった。

 彼が黙る時は返答に困っている証拠。五年も付き合いのある二人は、その事を重々承知している。

 ローグハンターは肩をすくめ、受付嬢は小さく苦笑。

 そしてようやく返ってきた返答は━━、

 

「……それで、ゴブリンはどこだ。規模は」

 

 仕事に関する話だった。

 露骨に話題を逸らされただけだが、彼がそうすると決めたのなら乗ってやろう。

 何せ彼はゴブリンスレイヤー。小鬼を殺す者なのだから。

 

 

 

 

 

 今回の依頼の始まりも、よくあることだ。

 森に打ち捨てられた砦に、ゴブリンが住み着いたというのだ。

 既に村娘が拐われ、助けに向かった冒険者も帰ってこない。もう三日も前のことだ。

 そのゴブリンを殺すため、ゴブリンスレイヤー、ローグハンター、銀髪武闘家、女魔術師、そしてギリギリで合流した女神官の五人は、森を進んでいた。

 ローグハンターのタカの目が件の砦と、見張りのゴブリンである赤い影を捉えた。

 他の四人では、大きな砦はともかくとして、その上にいる小さな小鬼の姿を視認出来るような距離ではない。

 だが、五年で酷使と言っていいほど使われたタカの目は、さらに研ぎ澄まされている。

 本来の補足範囲を越えた先にいる小鬼の影すら、彼が見逃すことはない。

 

「見えたぞ。見張りのようだ」

 

「こ、ここから見えるのですか?」

 

 ローグハンターの報告に、女神官が驚きながら問いかけた。

 彼は一度頷き、少し目を細めて注視する。

 

「……サボっているな。他には見えん」

 

「ゴブリンに優等生っているのかな?」

 

 ローグハンターの報告に銀髪武闘家がそう返した。

 その疑問に答えたのはゴブリンスレイヤーだ。

 

「勤勉なゴブリンはいない。だが、探せばいるかもしれん」

 

 今回の作戦は単純だ。

 ゴブリンたちの根城になっている件の砦は、森人たちが打ち捨てたもの。森人の作り出すものは、森の木々の力を借りるものが多い。

 つまり、非常に燃えやすい。本来なら何かしら防火の術がかけられているのだが、砦は既に捨てられて長い。それも意味はないだろう。

 ゴブリンスレイヤーとローグハンターは、背中に回していた弓を構える。

 

「弓は苦手なんだがな……」

 

「ゴブリンに当てる必要はない。砦を焼くだけだ」

 

「そうだが、まあ、当たればいいか」

 

 弓を構える男二人をよそに、女性三人は自分の体を風避けにしながら火打石を擦る。

 地面に突き刺してある矢の(やじり)にメディアの油を染み込ませた布を巻き、火をつけていく。

 女魔術師は火の魔術を使えるが、ゴブリンスレイヤーに止められた。

 彼曰く『温存しろ。使いどころがあるかもしれん』とのこと。

 女魔術師はその事を重々承知している。

 ローグハンターからも言われているのだ。

 

『魔術は魔術でしか出来ないことに使うべきだ。魔術無しでもやれることも多いからな』

 

 ━━と、度々と言っていいほどに。

 

『魔術無しで魔術師五人をまとめて相手取り、無傷で殺してみせた』

 

 学院では「嘘」だと言われていた噂も、彼と共に行動すればその信憑性は増していく。

 

 ━━人を殺すのに、魔術は手段の一つでしかない。

 

 彼らが攻撃の準備を終えた時、見張りのゴブリンはようやく彼らの存在に気づいたのだ。

 

 

 

 

 

 そのゴブリンは、ただ退屈そうに森を見ていただけだ。

 彼が見張りをしている隙に攻めてきた冒険者を仲間たちが返り討ちにし、そいつらを見逃した罰としてその後のお楽しみに参加できなかった。

 なぜ自分だけが、あいつだってサボっていたじゃないか。

 自分が悪いとは考えない。仲間外れにするあいつらが悪いのだ。

 そのせいで、オレはこんなに退屈にしていると、そのゴブリンは信じて疑わない。

 その時、砦の近くにいくつかの火を見つけた。

 バカな冒険者どもが使う松明とかいうものに似ているように見える。

 ゴブリンはじっと目を凝らし、その顔を醜悪に歪めた。

 女だ。しかも三人。金髪の女は小柄だが、他の二人、特に銀髪の女の体はデカイし、強そうだ。

 きっと良い声で鳴いて、こっちを楽しませてくれるに違いない。

 あの強気な目が自分に屈服する瞬間を想像し、下半身に熱が集まることを感じながら下卑た笑い声をあげた。

 そして、その想像が本物になることはなかった。

 一際強い邪念のようなものを感じたローグハンターが放った矢が、その眼窩を貫いたのだ。

 彼を貫いてなお鏃の炎は消えることなく、砦に巻き付く朽ちた大木を燃やしていく。

 ゴブリンたちは慌てふためき、炎を放った敵を、ひっそり暮らしてきた自分たちを理不尽に襲う襲撃者の姿を探す。

 見つけたところでどうにもならない。

 次々と放たれる火矢が砦に、時にはゴブリンに突き刺さり、燃やしていく。

 敵がどこにいるかもわかっていないゴブリンに比べ、その火矢を放つ二人は楽なものだった。

 丸見えの砦に向かい、ひらすら火矢を放つだけだ。

 投石や投槍による不意な反撃に警戒こそすれど、接近には銀髪武闘家と女魔術師、女神官が警戒してくれている。

 防御は彼女たちに任せ、火矢をひたすら放ち、放ち、放つ。

 砦全体に炎が広がった頃、彼らは移動を開始した。

 砦の正面にある出入口の前に陣取り、ローグハンターと銀髪武闘家は布で口許を覆うと、出入口脇の物陰に身を潜める。

 その時、砦から逃げようとするゴブリンたちが出入口に殺到し始めていた。

 彼らの目には憎悪が宿り、視界に入った三人だけに向けられる。

 一人だけ男がいるが、女が二人もいる。あいつらをどう陵辱し、殺してやろうかと考える。

 憤怒に歪む先頭を走るゴブリンに向け、女魔術師がその杖を向ける。

 

「《サジタ()……インフラマラエ(点火)……ラディウス(射出)》!」

 

 力ある言葉が紡がれると杖に填められた柘榴石に超自然の炎が灯り、『火矢(ファイアボルト)』が放たれる。

 先頭を走るゴブリンは避ける間もなく直撃し、火だるまとなって後ろのゴブリンを巻き込んでいく。

 女神官は大きく深呼吸をすると、神々への祈りを口にする。

 

「《いと慈悲深き地母神よ、か弱き我らを、どうか大地の御力でお守りください》……!」

 

 一人の少女の真摯なる祈りによる守りの奇跡『聖壁(プロテクション)』は、何の問題もなく発動した。

 ゴブリンたちが殺到していた出入口が、不可視の壁で完全に塞がれた。

 多くのゴブリンたちがそれに阻まれるなか、二体だけが運よく脱出に成功する。

 ━━が、それまでだ。

 背後から伸びた腕に捕まり、一体は首をかっ切られ、もう一体は首をへし折られた。

 ゴブリンスレイヤーとローグハンターが頷きあい、銀髪武闘家もグッとサムズアップ。

 砦に取り残されたゴブリンたちは恐慌状態となり、悲痛な━━だが、同情する余地はない━━声で泣きわめく。

 だが、それもすぐに煙に巻かれて消えていった。

 

「━━ところで、奇跡の使い方あってるの?」

 

 周辺を警戒しつつ、口許の布を取りながら銀髪武闘家がそう呟いた。

 気にしていたことを直球で指摘され、女神官の口からやるせない吐息が漏れる。

 ゴブリンスレイヤーは中途半端な剣を抜き、ローグハンターに声をかけた。

 

「裏手、脱出路があるかもしれん。索敵を頼めるか」

 

「壁の向こうは見渡せないんだが、煙の向こうなら見つけられるか」

 

 だがその前に、とローグハンターはフードを取り払い、瞑目した。

 

「━━汝らの魂が、天上の神々へ届かんことを。眠れ、全てを忘れた安らぎの内で」

 

 ゴブリンたちにではなく、ここで汚され、死んでいった村娘や冒険者たちへの祈り。

 女神官も膝まずき、祈りを捧げる。

 ローグハンターの発した鎮魂の言葉がどこのものかはわからないが、噂ほど怖い人ではないことは確かだった。

 誰かの死に対して祈れるのだ。彼は、聖職者でもないというのに━━━。

 

 

 

 

 

 ━━━━━

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……なんで追いかけてくるんだよ?!」

 

「少し聞きたいことがあるだけじゃない!なんで逃げるのよ!?」

 

 とある街のとある街角。

 吟遊詩人が並の冒険者以上の速度でひた走り、その後ろを外套に身を包みフードを被った小柄な女性が追いかける。

 吟遊詩人が道を曲がった瞬間、誰かにぶつかり転倒した。

 

「おや、これは失礼」

 

 ぶつかられたほうは気にする様子もなく、その吟遊詩人にギョロリと目を向けた。

 ぶつかった方である吟遊詩人は、その相手を見て「ひっ!」と情けない声が漏れる。

 吟遊詩人の前にいるのは全身を鱗で包まれた、二足歩行のトカゲのような異形の種族。

 その種族名はそのまま蜥蜴人(リザードマン)。だが、滅多に出会う種族でないことは確か、怯えてしまうのは仕方ない。

 蜥蜴人に驚き固まる吟遊詩人に、追いかけてきた女性がようやく追い付く。

 

「……わ、私からこんなに逃げまわれるなんて、只人のくせしてやるじゃない」

 

 口許には笑みが浮かんでいるが、その目には玩具を見つけた子供のそれが浮かんでいた。

 

「へぇ……へぇ……耳長の、捕まえたか!」

 

 そんな彼女のさらに後方から、寸胴の体躯が特徴の鉱人(ドワーフ)が現れる。

 息を絶え絶えにさせながら、腰に下げた酒瓶を煽り「ぷへ~」と酒臭い息を吐く。

「耳長の」と呼ばれた彼女はフードを取り払い、その顔を露にした。

 芸術品のように整った顔立ちは、森人ゆえか。だが、彼女はただの森人ではない。彼らの耳は長いが、彼女の耳はさらに長い。

 妖精の末裔と噂される(かみ)森人(エルフ)の少女は、声をかけた瞬間に逃げ出した吟遊詩人に詰め寄る。

 

「あ、あんた、なんで逃げたのよ!私たちは話を聞きたかっただけなのに!」

 

「ひぃぃぃっ!顔は止めてくれ!これでも芸人なんだぁ!」

 

「殴らないわよ!私がそんな暴力的に見えるの!?」

 

「だからって腹を蹴るのも止めてくれぇ!」

 

「な、何なのよもーっ!」

 

「只人の世には、なかなか面白い芸人殿もおられるのですな」

 

「こいつが一際可笑しなだけだわい。あー、無駄に走って腹減ったわい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字、アドバイス、感想など、よろしくお願いします。

期限は『Extra Sequence01 いと慈悲深き地母神よ』が完結してから+1週間です。随分と今更な事を聞きますか、ダンまちとゴブリンスレイヤーコラボイベント『Dungeon&Goblins』にログハン一党をぶち込んだものをーー

  • 見たい!
  • 別にいいです……。
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