人数の都合と元の情報が極めて少ないため、かなり短めです。
かつて来たりし者
ジブリールを四方世界に入れたり、ゴブリンアサシンたちを作り出したりと、散々やらかした本作の黒幕。
見た目は金髪の美しい女性。かつて来たりし者の特徴として、人間に比べて身長が高い。たぶん3メートル近い。
全ての始まりは、かつて来たりし者たちを観測する何者か(ACオリジンで明かされた存在)に気付いた時だった。
彼らからの監視から逃れようと様々な手を尽くすなかで、彼女や仲間たちは四方世界を発見。どうにかしてそちらに逃げ込み、監視から逃れようとしたのだ。
計画の初期はかつて来たりし者の血を色濃く残す者たち(という名のモルモット)を送り込み、何度も失敗を繰り返しながら、成功率を高め、最終的に完璧に送り込めるようになる。
そこまで手法が確率されると、彼女が責任者として四方世界に直接入り込み、内側から手引きを始めた。
四方世界に干渉する神々を排除する為に、彼らへの信仰を削らなければならない。あるいは、神々の興味を無くさなければならない。
そこで彼女が思い付いたのは、元の世界から呼び寄せた者を尖兵として、
尖兵となった者にはエデンの剣を与える事で文字通り別次元の強さに引き上げ、加護を与える事で寿命を数百年まで延長する。
寿命が伸びた者は決して老いることなく、限界を迎えた瞬間に崩れ落ちる為、端から見れば不審死以外の何物でもない。
尖兵となった者は複数人おり、シナリオフックを壊した結果世界を救い、伝承として名を残している者も多々いる。
だが、作中まで存命だったのはアサシンだけだ。
尖兵となる者の資格は、まずかつて来たりし者の血を流していること。
次に元の世界では死ぬ筈だった人物であること。
この二つの条件を満たした者は四方世界に招かれ、本人の意志は関係なく放り込まれる。
四方世界に入った彼らは、ある種の帰巣本能に従って彼女の下を目指すのだが、ジブリールは過去のトラウマのせいでその本能が欠如した(家で母親が殺された為だと思われる)ため、四方世界の神々にその存在を認知されてしまった。
だが、ジブリールは手放すにはあまりにも惜しい人材であったため、
候補者のアサシンたちをゴブリンに殺させ、あるいは自らの駒にした貴族から物乞いの王に「謎の三角」と呼ばれた欠片を渡した。
彼らを経由し、ジブリールに欠片を集めようとしたのだ。
結果的にその作戦は成功した。ゴブリンアサシンと物乞いの王はジブリールに殺害され、欠片の全てが彼の手に渡ったのだ。
欠片を通して少しずつ彼のステータスを書き換え、本人も気付かない内に自らの駒へとしていく。これが彼女の計画だった。
上森人──ひいてはアルタイルの残した霊薬の効果でそれは滞ってはいたものの、計画を数百年単位で見ていた彼女は気にもとめず、計画を次の段階へと進めた。
勇者に奪われたエデンの剣を、ジブリールの手元に戻そうとしたのだ。
その為にアサシンを彼の下へと派遣し、エデンの剣は無事にジブリールの手に渡り、ついでに近場のシナリオフックは全て破壊された。
エデンの剣を入手した結果、ジブリールの父親譲りだった蒼い瞳は、かつて来たりし者と同じ金色に染まり、ついに彼女の手駒となったのだ。
それでも彼は来なかった。彼の帰する場所はただ一つ──愛する人の待つ場所だったからだ。
ついに業を煮やしたかつて来たりし者は、ついに強行手段に出る。アサシンを使い、彼を拐わんとしたのだ。
だがこれも失敗に終わる。霊薬のおかげか、あるいは彼の想いによるものか、本来ならかつて来たりし者の力で引き出される力を、自力で引き出したからだ。
同時にこれは、ジブリールの価値を彼女に示す結果となった。何がなんでも彼を手に入れようと本腰を入れる事となる。
アサシンを逃がすと共に彼の記憶を抹消することで、彼が確実に神殿まで来るように仕向け、様々な魔物を配置し、最深部に至るまでに友と呼べる者を、愛する者を全て奪うことで、ジブリールの意志を砕かんとしたのだ。
だが彼女の予想は裏切られた。この世界の冒険者たちは、彼女の予想以上に有能だったのだ。
ジブリールの手でアサシンさえも討ち取られた。
しかし、それこそが彼女の狙いだった。疲弊したジブリールに欠片を通して様々な記憶を流し込む事で、彼の意志を殺そうとしたのだ。
彼女が予想していなかったのは、そこに彼の恋人たるシルヴィアが来たこと、そしてジブリールが壊れず、再び立ち上がったことだ。
彼女は人の愛を侮り、愛に破れたのだ。
彼女の家族は、反旗をひるがえした
故に彼女は様々な甘い言葉を吐いて尖兵たちを取り込むが、そこに一切の愛情はない。家族を殺した者たちの末裔に、一切の慈悲を与えることはないのだ。
あるのは隠された蔑みと、上品な嘲笑のみ。
彼女が死んでも、彼女が残したものは消えていない。
世界を奪わんと用意した魔物が、武器が、広い世界のどこかにいまだに眠っている。
彼の者が目覚めて世界を混乱の渦に落とされた時、武器が誰かの手に取られ、人々を支配せんとした時、決まって何者かが立ちはだかった。
彼の末裔が、彼らを止めんと立ち上がったのだ。
それらが全て討ち取られ、あるいは封じられたのは、ジブリールが死んでから更に数百年の時が流れた頃だ。
それを成したのは、彼と同じ名前をした一人の男性だったらしい。
命は天上を巡り、
彼を導いたのは、一人の上森人の女性だったらしい。
「あいつの分まで冒険させたげる。そういう約束だからね」
導き手だった彼女は鈴を転がしたようにくすくすと笑いながら、金床のように薄い胸を反らしたそうだ。
そうして始まった彼の果てなき旅には、銀髪の優しき乙女が生涯付き添ったという。
稲妻を呼ぶもの/ステロペス
元ネタ──オデッセイに登場する同名ボス
かつて来たりし者に島の番人として設置され、余多の船を沈めた
だが相手が悪かった。アキーラ号の機動力に翻弄された挙げ句に冒険者たちに袋叩きにされ、撃破される。
これを単身撃破するカサンドラ(アレクシオス)さんマジ化け物。
番犬/ケルベロス
元ネタ──オデッセイに登場する同名ボス
神殿への入り口を守る、三つ頭の巨大な狗型モンスター。
勇者をはじめとした冒険者たちと互角に渡り合うが、最後は勇者ちゃんの見せた意地の一撃で撃破される。
これを単身撃破するカサンドラ(アレクシオス)さんマジ化け物。
軍団/レギオン
神殿内を守る魔物の軍団。一体一体は弱いが、ゴブリン同様に数で殴ってくる。
だが相手が悪かった。一対多のプロであるゴブリンスレイヤーの用意した、
守り手/アサシン
かつて来たりし者に仕えていたアサシン。
アルタイルよりも前の時代のアサシンであるが、アル・ムアリムやアルタイルの父とは知り合いの可能性が高い。
どういった経緯で彼女の駒になったのかは不明だが、忠誠心は本物であり、むしろ敬愛していたと言っても過言ではない。
愛は弱さと信じる彼は、神を愛することでそれをそれを封じようとした。だが、純粋な愛に生きたジブリールに敗れたのだ。
勇者ちゃんを相手に互角以上に張り合えるマジの化け物。
片やTRPG、片やアクションゲームと、積まれているシステムからして違うのだから当然と言えば当然。
最期は同じシステムを積んだジブリールとの戦いに破れ、頭をライフルで吹き飛ばされた。
トドメのシーンはローグのトレーラーを意識してます。
かなり短いですが、今はこんなもんです。そのうち加筆するかもしれませんけどね。
アンケートへのご協力、よろしくお願いします。
期限は『Extra Sequence01 いと慈悲深き地母神よ』が完結してから+1週間です。随分と今更な事を聞きますか、ダンまちとゴブリンスレイヤーコラボイベント『Dungeon&Goblins』にログハン一党をぶち込んだものをーー
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見たい!
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別にいいです……。