パラレル日本国召喚 作:火焔
●日本
阿野:首相
今田:政務秘書官
土門:陸軍元帥
清水:海軍元帥
風間:空軍元帥
大内田:陸軍中将
林田:陸軍伍長
●クワ・トイネ公国
モイジ:ギムの将軍
◆ギム周辺の村◆
◆とあるロウリア軍兵士◆
は、コミック版のギム陥落レベルに胸糞なので読まなくても大丈夫です。
すごい惨状でロウリア軍はヤバイ奴とだけ分かってくれれば問題ありません
2019年9月(中央暦1639年9月)
◆◆ 日本国首相官邸 ◆◆
「さて、これから対ロウリア王国について、我が国の取るべき方針を協議したいと思います。それでは今田君、状況の説明を再度お願いします。」
阿野首相に促されて、政務秘書官の今田が三軍の元帥に状況を説明する。
各人は既に情報を有しているが、再確認の意味も含んでいる。
「はい、まず陸軍から。ロウリア陸軍の作戦総数はおよそ50万人。そのうち40万の兵が北上しているようです。侵攻先はクワ・トイネ公国の国境都市ギム。およそ一ヶ月で到着すると予測されます。
次に海軍です。数はガレー船が4500隻ほど。クワ・トイネのガレー船から試算するに漕ぎ手を含め、一隻300人が乗員していると考えられます。こちらも西ロデニウス海を北上し、経済都市の小ギム市を狙っているとクワ・トイネの見解です。」
今田の説明を終えて、陸軍元帥の土門が首相に尋ねる。
「作戦総数185万人。数は多いが、一箇所を攻めるのにそれだけの数が必要という事は、前時代的であることの証明。我が国にとって危機とはなりえん。それを踏まえて、首相はどのような立場をお望みなのか?」
「日本としては、クワ・トイネ、またはクイラから要請があるまでは動く予定はありません。要請を受けた際は、両国の意向に沿う予定です。
まぁ、既に要請は受けているのですが……。」
首相の言葉を聴き、海軍元帥の清水が口を開く。
「ふむ、あくまで我々はこの世界では部外者という立場を取るのかの? 首相の意向は了承した。要約すると援軍として参戦するという解釈でよいかのぅ?」
「はい。その認識でお願いします。」
「であるならば、海軍としてはクイラ方面に一個艦隊を派遣し、ロウリアの港を潰しつつ海上封鎖を行う。クワ・トイネ方面には二個艦隊を派遣し、ロウリア艦隊を撃破後、同様に海上封鎖を行おう」
「ふむ、では陸軍はクワ・トイネの要請に従い一個師団をギムへ派兵、一個大隊を兵站線構築のためにクワ・トイネへ派兵しよう。
またクイラ王国へも一個大隊を派兵する。必要はないと思うが、クイラ王国の為に行動を起こしたという事実は必要であるからな。
クワ・トイネの人々は、我々三軍が交通網を整備しているときに協力してくれた。恩を返すときだ。」
清水と空軍元帥の風間が頷く、そして風間が言葉を繋ぐ。
「我々空軍は裏方ですかね? 拠点制圧が必要にならなければ空軍まで持ち出すのは過剰戦力でしょう。上空からの偵察は任せてください。」
「お願いします、風間閣下。初手としてはこのくらいでしょうか? 世論については内閣にお任せ下さい。」
それから数日後、派兵準備が整えられ両国へと陸軍が送られていく。
2019年10月(中央暦1639年10月)
◆◆ 国境都市ギム ◆◆
日本陸軍第7師団長の大内田中将はギムの城内を歩く。防衛部隊を指揮するモイジ将軍と面会するためだ。
普通と違うところといえば、大内田の服装は軍服ではなく中世の貴族が着る様な衣服を身にまとっている。
これは、クワ・トイネに配慮した形となる。
(報告によれば、日本軍の軍服は評判が良くない様だからな。しかし、気恥ずかしいな……。)
以前の軍事演習で披露した歩兵の迷彩服が恐怖、畏怖の対象になっていただけなのを大内田は知らない。
実はいつもの将官の軍服でも特に問題はなかったのだ。
「ようこそおいでになりました。私がギムの軍をあずかるモイジと申します。」
「ご紹介ありがとうございます。私は日本陸軍第7師団長、大内田と申します。」
モイジは大内田の衣服を見て思う。
(強大な力を持ちながら、それを傘にきず我が国を配慮してくださる懐の大きさ。偉大な国とは日本国のような国を指すのだろうな。)
モイジと大内田の話で以下のことが決まる。
・先陣はクワ・トイネが切ること。
・日本軍はギムの西5kmに拠点を構え、クワ・トイネの要請に応じて行動を開始すること。
「わがままを言って申し訳ありません、大内田閣下。日本国の装備でならロウリアと対等に戦える事を示さねばなりません。
ロウリアに負け続けたまま日本国に頼ってしまっては、今後、自らの足で立てなくなってしまう気がするのです。」
「いえ、構いません。自らの力で自国を護ろうとする心意気、この大内田感服致しました。
我々は必要になるまで、駐屯地から出ないことをお約束しましょう。」
「ありがとうございます。それでは魔道通信要因として、数名の魔法使いを貴国の駐屯地に派兵させてくださいますかな?」
「はい。彼らの安全は日本国の威信に掛けて保障します。」
こうして、ギムでの会合を終えて大内田は自らが指揮する駐屯地へ戻る。
車の中で軍服に着替えながら――――
◆◆ ギム周辺の村 ◆◆
ギムの周辺でロウリアによる略奪が発生しているとの情報を受け、調査隊が派遣された。
調査隊の林田伍長は焼き払われた村に到着する。
林田が目にした光景は略奪なんて生易しいものではなかった。
そして、おぞましいものが目に入る。
「な、なんなんだ……この惨状は……。」
それは、そのエルフの少女は四肢が切断されて、股間から槍が突き立てられ体を貫いていた。
秘部を見ると激しい陵辱行為があったのが見て取れる。
そして顔は恐怖と苦痛で歪んでいた。
林田は少女の瞳を閉じ冥福を祈る。せめてこのような残虐行為が起きる前に事が切れていることを願う。
辺りを見渡すと元は人であったであろう部位が散らばっており、
エルフの少女に行われたような非道な行為が至るところで行われた形跡が存在する。
(この様な悪魔の所業、人間にできる事なのか……? 俺達の相手は本当に人なのか?)
林田は心を殺しつつこの惨状を映像に治める。彼の任務は村の調査だからだ。
この映像をどうするかは林田の決める事ではない。
村の記録を収めて駐屯地へと戻る。
どうやら、他の村も似たり寄ったりの惨状だったようだ。
これを見た日本の将校達は義憤に駆られる。
交通網建設時にクワ・トイネの村人と交流のあった兵士達も彼らを守ると固い意志を決意するのであった。
◆◆ とあるロウリア軍兵士 ◆◆
「ここいらの村もそろそろ全滅かぁ?」
ロウリア軍のザンケは思う。先日襲った村は楽しかった。
串刺しにした両親の前でガキを犯す。
殴って治して、殴って治してを繰り返し、反応がなくなってきたら四肢の1つを切断する。
そうすると反応が復活するのだ。
そうして、ガキが死ぬまで犯してやる。
死んだ後は股間から串刺しにしてやって、両親と並べて立てておく。
亜人を最後まで使い切るなんて、なんて国想いの軍人なんだとザンケは感慨に耽る。
「そいや、そろそろギムを攻めるって言ってたな。」
ザンケはギムの中にあるであろう玩具を期待に胸を膨らませる。
(さて、今度はどんな遊びをしようかな……)
ロウリアの人間は大体がこんな感じで歪んでいるのはザンケだけではなかった。