パラレル日本国召喚 作:火焔
1841年、新たな大統領が就任した直後
アメリカ側にロシアとは異なる《事実を知る者》が現れる。
この時、領土拡大の後、アメリカ最大の内紛「南北戦争」が1861年に発生する事が大統領に知らされる。
これより歴代の大統領は、領土を拡大しつつ南部大規模プランテーションが奴隷なしで継続できるような方法を模索しだした。
それは高度な工業化により、プランテーションを機械化し白人が行ったほうが利益化出来るように仕向けるものだ。
1850年代までに、様々な機械が発明され奴隷を手放す代わりに譲渡されていった。
そうして緩やかな奴隷解放が進んでいく。
各大統領の努力の結果、1862年大統領によって「奴隷解放宣言」がなされる。
工業化したアメリカ北部とプランテーションを多く持つアメリカ南部は緊張し摩擦が発生するも「南北戦争」までには至らなかった。
100万人に近い犠牲者と南部荒廃を招いた内戦は起こらず
機械化された農業によってアメリカは国力を伸ばす事になる。
1865年、初の大陸横断鉄道が完成し、アメリカ西部の開拓に大きく貢献する事となる。
1880年まで国内はさらに飛躍し、アラスカ、ハワイを除く史実のアメリカと同じ領土を得ることとなる。
(史実では1912年までかかる)
新たな領土を欲したアメリカはアジア進出を狙う。
この頃、アメリカは台頭するロシアに《事実を知る者》が付いている事を確信する。
ロシアの狙いを看破し、アメリカは日本に接触を図る。
日本を将来対立するロシアとの緩衝国とするためだ。
ただ、親ロシアである日本を中立、または親アメリカにするためにロシアが行っていない、重工業や兵器の技術供与を行う。
目論見どおり、日本はアメリカとロシアの間で揺れ動く事となる。
そして、もう1つの目的である清のレアアース分布地域を占領するため、1894年、日清戦争が引き起こされる。
やはりロシアはレアアースの分布する地域を占領した。
そして、対抗するためにアメリカも沿岸部を割譲させた。
アメリカ国民は、世界の裏側にアメリカの領土を得たことに国内の好戦感情は大きく高まる。
その勢いを保ったまま、アメリカは中南米へと南下する。
パナマまで侵攻し、1911年にパナマ運河が開通した(史実は1914年)
しかも将来を見据えての12,000TEU(コンテナ数)だった。(史実は5,000TEU。2016年に12,000TEUとなる)
これは今後生産されるアメリカ軍艦が余裕を持ってパナマ運河を渡れるように設計されたものだった。
アメリカは着々と戦争準備を進め、1914年、第一次世界大戦を迎える。
当初アメリカは静観を決め込み、アジアのレアアース地帯を占領するに留まった。
だが、ロシアが「連合国」と決別し、インドへと軍を向けるとアメリカもイギリスを含む「連合国」と決別する。
世界の覇権を巡る争いには1924年まで続いた。
結局ロシアとは大きな差をつけられず、2000年を迎えて尚、アメリカとロシアの覇権争いは続く。
2019年1月1日、日本本土が消えるまで――――
樺太切断という現象が発生し、《事実を知る者》という超常的な存在がいる以上、
この世界を脅かす脅威が存在するとアメリカ、ロシアは認識する。
日本はそれに巻き込まれたのだと。
未知の外敵に備えるために、アメリカとロシアは世界を導くものとして水面下で協調するのだった。
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