パラレル日本国召喚   作:火焔

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登場人物
●日本国
浜崎:霧島艦長

●ガハラ神国
ミドリ   :竜の巫女姫。国主
スサノウ  :風竜騎士団長
ウィンディア:スサノウが駆る風竜。70歳ほど

お久しぶりです。最近書いてなくてちょっとリハビリも兼ねてるので、短めです。


11. 接触、ガハラ神国

◆◆ 日本 九州北西の海上 ◆◆

 

 西暦2020年8月(中央暦1640年)

 

 ミサイルイージス艦である『霧島』はガハラ神国方面へと舵をきる。

 

「ほとほとこの国とは縁があるな。」

 

 霧島艦長の浜崎は溜息をつく。その理由は一年半前にとある失態をおかしてしまったからだ。

 異世界特有の事態故に叱責はなく、寧ろ警戒すべき事象を発見できた事を賞賛されたが、浜崎は自身の部下を危険に晒してしまった事を今も気にしている。

 

「艦長、例のレーダー波を受信しました。」

 

 航海士からの報告を受けて浜崎は思い出す。そう、1年半前のことを。

 

 

 

◆◆ 日本 九州北西の海上 ◆◆

 

 西暦2019年3月(中央暦1639年)

 

「空軍の調査によると、この海域に2つの島があるということだが……」

 

 『霧島』艦長浜崎は、同型の『川内』と共に九州の東側を調査する任務に着いていた。

 『川内』は『霧島』の1km後方に位置し退路の確保をしている。

 

 目的の島は森林が多く、ロデニウス大陸に比べて左程重要そうな要素が見当たらないため、調査は今まで先送りになっていた。

 調査の許可が降りたのは、クイラ王国で無尽蔵ともいえる油田が見つかったからに他ならない。

 

 今回の調査が軍艦で行われる理由は、日本軍人の安全を最優先としたからだ。

 もし威圧と判断されてしまっても、人命最優先とし謝罪と賠償で済むのであれば構わないと判断した為である。

 

 クワ・トイネ公国やクイラ王国の言い分では、安全ではないこの世界で、自衛出来るかわからない『お荷物』より、頼りになる友人のほうが好ましいだろうとのことだ。

 

(全く、物騒な世界に迷いこんだものだ。)

 

 

「艦長!レーダーに飛行物体を補足しました――――これは!!?

 飛行物体からもレーダーが発せられています!」

 

 航海士の報告を受けて浜崎は即座に判断を下す。

 

「レーダー照射停止、強速で後退開始。あちらのレーダーは如何だ?」

 

「相手方のレーダー照射も止みました。レーダー出力は微弱であるため、こちらの位置までは捕捉出来ないと考えます」

 

 浜崎はしまったなと思う。

 ロデニウス大陸にはレーダー技術は存在しないし、飛竜と呼ばれる生物もレーダーに反応しなかったため、レーダーを使用しても問題ないと判断してしまった。

 慎重を喫するならば、偵察ドローンを飛ばして光学で調査するべきだったと……。

 

「これは始末書ものかも知れんな。だが、レーダーを使用する個体も存在すると言うことか。」

 

 結局、始末書を書くこともなく、調査はステルス機で行うべきと方針が決まることになった。

 

 

 

◆◆ ガハラ神国 東の海上 ◆◆

 

「ぬぅ……。東から短時間ではあるが、強い竜信を感じたぞ。」

 

 風竜ウィンディアは眩しそうに顔を背けた。

 

「東? あちらには何もないはずだが……。」

 

 風竜に騎乗するガハラ神国の風竜騎士団長スサノウは答える。

 竜信は竜族にしか使用できない技術のはず、南東のロデニウス大陸に飛竜を駆るものは居るがここまではこれないはずだ。

 

「あの強さは今まで感じたことがない。竜王(ドラゴンロード)――――我等が主よりも強い。もしかしたら竜神様か竜帝(ドラゴンルーラー)暴竜(ドラゴンタイラント)が通られたのかもしれん。」

 

 風竜ウィンディアの発言に、スサノウは大きく驚く。それほど強大な存在が近くに居ると言う事は国家存亡の危機かもしれないからだ。

 

「ウィンディア殿、今すぐ戻りましょう! 一刻も早く主にお伝えせねば。」

 

「急くな、取り乱すのは恥としれ。彼らは総じて知性が高く気分で破壊するような方々ではない。」

 

 混乱するスサノウを宥めて、しばらく待機した後に国許へ戻った。

 実際のところ、暴竜(ドラゴンタイラント)はそのような事をすることもあるが、スサノウの不安をたきつけても意味はないとウィンディアは判断した。

 

 

 

◆◆ ガハラ神国 神前の間 ◆◆

 

 まるで神社の様な建物だった。

 ただ、大きさは人間サイズではなく風竜が入れるほど巨大なものだが。

 

 素の最奥にこの国の主、竜の巫女姫ミドリが佇んでいる。

 

「ふむ、100年ほどはこの近隣に上位竜が来た事はなかったのだがな。ウィンディアのいう通り移動の最中だったのだろう。

 しかし、このあたりを拠点にしようものならば、挨拶に向かわねばならんな。しばらくは東方を中心に警備を固めよ」

 

 御前で(こうべ)を垂れるウィンディアとスサノウの報告を受けて、ミドリは判断を下す。

 

 だが、これ以降、強力な竜信を検知することもなく1年の時が過ぎる。

 結局上位竜が何処かへ移動する最中だったのだろうと決断を下し、平穏な時間へと戻っていった。

 

 ――――半年間だけ。

 

 

 

◆◆ ガハラ神国 東の海上 ◆◆

 

 西暦2020年8月(中央暦1640年)

 

「ぬっ! スサノウ、例の竜信を感じたぞ。――――こちらに近づいている?」

 

 ウィンディアとスサノウが竜信の発する方へと向かうと、そこには金属で出来た島が移動していた。

 

「あれが……竜なのですか?」

 

「…………わからん」

 

 二人とも初めて見る存在に如何対応すればいいのか判断に困っていたそのとき。

 

「こちらは日本海軍。我々に戦闘の意思はない。繰り返す――――」

 




●風竜
魔法により風を操る竜。知性が高くコミュニケーションをとることができる
飛竜は風竜の眷属の一種である。

●竜の強さ
竜神>竜帝>暴竜>竜王>竜>飛竜などの亜竜

●ガハラ神国
非文明国で勾玉のような形の島国。
大きさは四国ほど。
人口は70万人
魔法能力の高い陰陽師が存在する国
とある理由で風竜と共生している

パーパルディア公国の人間で日本に対してやらかして欲しい人間は?(パーパルディア結末が分岐します)

  • レミール
  • レミールとカイオス
  • レミールと皇帝
  • 3人ともやらかす欲張りセット
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