(完結)ルート2027(初代デジモンアドベンチャー) 作:アズマケイ
真夜中のことだった。地震がはじまりの街を襲った。ジュンたちは飛び起きて家から飛び出す。すると天変地異が起きてファイル島ことはじまりの島が巨大な割れ目からブラックガスが吹き出し、エリアごとに分割され、バラバラになってしまう。巨大な山、セントラルマウンテンに取り込まれそうになる。
ブラックガスを浴びた野生のデジモン達は突然凶暴化して殺し合いをはじめ、最後の生き残りが笑いながら首を掻き切ってしんだ。
ジュンはあわててデジヴァイス01のウイルスバスター機能を展開し、ブラックガスを浴びたデジモン達に聖なる光を浴びせるよう太一達にいう。
現実世界も真夜中だからか、それともジャミングされているのか、光子郎のノートパソコンからゲンナイさんの隠れ家にアクセスしても砂嵐で非表示になっていた。
「招かざる客がいるようですね、フッフッフ。まったく困ったものだ。異なる時間軸から来た選ばれし子供達よ、我らダークマスターズの力思い知らせてくれる!!」
「ピエモン!!」
ダークマスターズと交戦経験がある太一達はジュン達に白いハンカチで捕まると人形にされてしまうから気をつけるよう注意喚起した。
ジュンのデジヴァイス01は通常のピエモンの情報だけ教えてくれるから有益な情報だった。
ピエモンは謎の多い神出鬼没の魔人型デジモンである。別次元的な存在で、正体はまったくの不明である。何の為に出現したのか、その存在目的も不明であり、それを解明する手段も現時点では無い。しかし、戦闘力は強力であり、出会ってしまった場合は、己の運命を呪うしかない。トランプソードはトランプを投げているわけではなく、背中の4つの剣で串刺しにする技である(柄の部分のトランプのスートの意匠があるから『トランプソード』なのである)。
目の前のピエモンは魔の山の四天王ダークマスターズの一員にして、四天王の参報格にして事実上のリーダー的存在である。
その戦闘力は最強クラスで、現実世界から戻ってきたばかりの太一達と戦い、ウォーグレイモンとメタルガルルモンを必殺技トランプソードの一撃で倒すという驚異的な戦闘力を見せている。
なお、トランプソードは直接刺すのではなく投げ飛ばしたり、2度目の戦いの際に途中でテレポートさせる事でウォーグレイモンを圧倒した。
白いハンカチで敵を包み人形に変えてしまう「トイワンダネス」(衝撃波として放っているシーンもある)、衝撃波を敵にぶつける「エンディングスペル」を使ってくる。
トイワンダネスでタケル、ヒカリ、パタモン以外の仲間たちを人形に変えていき全滅寸前に追い込むも、タケルが最後まで希望を捨てなかった為、ホーリーエンジェモンの超進化を許してしまう。人形化された子供達とデジモン達もホーリーエンジェモンによって元に戻され、遅れてきたミミが引き連れた仲間のデジモンと合流し、劣勢になる。
焦ったピエモンは大量のイビルモンを呼び寄せて総力戦を開始するも、完全体デジモンからの総攻撃にすら防戦一方になった挙句、ホーリーエンジェモンのヘブンズゲートによってイビルモン共々亜空間に飛ばされて消滅。彼の死をもってダークマスターズは全滅した。
太一達の話を聞いていたガーゴモンが口を開いた。
「いいことを教えて差し上げましょうか。ダークマスターズはアポカリモンから生まれた暗黒デジモンなのです。だからアポカリモンが復活するたびにダークマスターズもかならず復活する運命にある。逆を言えばアポカリモンさえ倒せばダークマスターズは消滅する。敵を履き違えてはいけませんよ、みなさん。私達の敵はアポカリモンではなく、アポカリモンを復活させるミレニアモン。もっというならばミレニアモンを隠れ蓑に暗躍している非進化の概念に他ならない。因果を断ち切らなければ暗黒勢力との戦いは決して終わらないのです。いいですね、あなた方はムゲンマウンテンにいるはずの先代の選ばれし子供達に加勢なさい。ここは私達がなんとかしますから。ねえ、ジュン?」
「そうね、その方が確実だわ。頑張って」
ジュンは暗黒の種が植え付けられないように結界を展開する。太一達はパートナーを進化させ、あるいは仲間に乗せてもらってセントラルマウンテン目掛けて飛び立つ。
「なにをごちゃごちゃといっているのですか。あなた方のお相手は私ですよ、どこへ行こうというのですかねえ!!」
ピエモンがトランプソードを引き抜き太一達の背後に迫るが目の前に突如出現した無数の真っ白な石像が邪魔をする。ピエモンは即座にその全てを粉微塵にするがその隙をつかれて太一達を逃してしまった。舌打ちをしたピエモンがガーゴモンをみる。
「あなたのお相手はワタクシだけで充分なんですよ、アポカリモンの残滓から生まれたもの同士仲良くしましょう」
「フッフッフ、意味のわからないことを。選ばれし子供のパートナーデジモンに暗黒のデジモンがいるわけがない」
「時代は変わるのです。それを教えて差し上げましょう」