T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧)   作:automata

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今回は短めです。
小説の進みがすげぇグダグダですみません。


無線越しの再会

レナ達が通信ステーションのコマンドセンターで現地のボスや敵部隊の配置などの情報を回収している中、部屋の隅っこでM4は無線機の受話器を取り、はぐれたAR小隊に向けて無線で呼びかけていた。

 

 

M4[AR・・・こちらM4A1、誰か聞いているのなら応答してください]

 

 

 

M16[聞こえるかM4?あと1分遅かったら繋がらなかったぞ]

 

 

いつもの聞き慣れた声が聞こえた。M16だ。

 

 

M4[M16姉さん!そちらの状況は?]

 

 

M16[近くに鉄血が数体いる。もう少ししたら無線を切るぞ]

 

 

M4[じゃあ手短に説明します。私は無事助け出され、今はS09地区の指揮官のもとにいます。指揮官がすぐにヘリを用意できるとおっしゃっているのでいつでもそちらの応援に行けます。姉さんAR小隊の状況は?]

 

 

M16「後ろの敵を抑えてる時にはぐれちまった。さっき連絡した時は無事だったんだが・・・M4、私に構わず、まずはAR15とSOPを探せ。それとはぐれる前にAR15とSOPの無線の周波数を変えたんだ。AR15は141.12、SOPは140.48だ。おっと、奴らが来た。すまん、話はまた後だ]

 

 

M4「分かりました。姉さんも気をつけてください]

 

 

無線が切れる。緊張がほぐれたのかM4はため息をつく。

 

 

 

レナ「どう?誰かと繋がった?」

 

 

レナが心配そうにM4の近くまで来る。

 

 

M4「はい、M16姉さんと連絡できました。AR15とSOPはまだ・・分かりません。これから連絡を取ってみます。そちらは何か掴めましたか?」

 

 

レナ「現地のボスに関する情報を入手したわ。SP721コードネーム狩人(ハンター)。メインウェポンは2丁の拳銃で敵を自分の得意なエリアに誘い込んで仕留めるのが彼女のスタイル。他にも新装備を持ち込んでいるっていう情報もあるわ。だけど、何故か司令部近くで部隊を率いて、そこで展開しているの」

 

 

 

M4「司令部近くで部隊を展開?・・・まさか!?」

 

 

M4は焦って無線機を操作し、AR15の周波数に合わせ、コールボタンを押そうとする。だか・・

 

 

ターミネーター「ちょっと待ってくれ」

 

 

ターミネーターはボタンを押そうとするM4の手を掴む。

 

 

M4「ターミネーターさん・・・なぜ」

 

 

ターミネーター「さっき、そこの端末に接続して調べたんだが、敵の司令部近くで盗聴をしている反応が出た。と言ってもM4が通信を切る前にようやく分かったが」(盗聴されてたの忘れてたなんて言えない・・)

 

 

 

前世で原作をプレイし、シナリオも覚えていたターミネーター、まさかのシナリオをド忘れしていた。

 

 

 

M4「そんな・・じゃあ、M16姉さんの位置も・・・」

 

 

ターミネーター「そこは大丈夫だ。奴らのネットワークに侵入して、偽の位置にすり替えておいた。後はさっきの会話も適当に書き換えておいた。時間稼ぎにはなるだろう。で、ここからが問題なんだが・・・私にいい考えがある(某司令官感)」b

 

 

とサムズアップする。失敗しそうなフラグがプンプン匂うが。

 

 

ターミネーター「俺を無線機と経由してくれ。そうしたら、俺がネットワークに侵入してこれからの通信を無かったことにする。指揮官、後で盗聴されないように全員の通信機に調整用のプログラムをアップロードしたい」

 

 

レナ「分かったわ。みんなに伝えておく」

 

 

レナは戻って、プログラムのことを伝えにその場を離れた。

 

 

M4「で、何処に接続すればいいですか?」

 

 

ターミネーター「その・・だな・・・・ここだ」

 

 

そう言ってターミネーターは戸惑いながら口を大きく開ける。中には2つのコードの挿し口があった。

 

 

M4「えぇ・・(困惑)。わっ・・分かりました」

 

 

ターミネーター「本当に・・・すまない」

 

 

M4「いえ・・・わっ悪いのは設計した人ですよ」

 

 

ターミネーター(ええ子やん)

 

 

ドン引きしつつ、無線機のコードを接続して、もう片方には受話器のジャックを接続する。

黒髪美少女が銀ピカ骸骨ロボットの口にコードを挿す。とてもシュールな絵面だ。

準備が終わり、今度こそコールボタンを押す。

 

 

AR15[聞こえますか、M4。こちらAR15]

 

 

ターミネーター(うおぉぉ加藤〇美里さんボイスが頭の中に響く・・)

 

 

受話器からの会話は全てターミネーターの思考モジュールを経由、そこで会話をデータ化し、更に疑似データも混ぜて、無線機に送り、AR15の無線に送る。盗聴している側は疑似データを掴むが何も聞こえず、会話していることすら気づかない。おかげで盗聴を恐れず、普通に会話できる。

 

 

そして、この手順のせいでターミネーターの頭の中にAR15の声が響くのだ。

 

 

M4[聞こえるわ、AR15そっちは大丈夫?]

 

 

SOP[わたしのことは聞いてくれないの?心配してたのに!]

 

 

ターミネーター(大きな声で言わないでゆかrじゃなかったSOPさんや・・頭がキーンってする・・)

 

 

M4[SOPII!あなたもそこにいるの?]

 

 

ターミネーター(あっこれオプション画面で音量調節できるわ。最低にしとこ)

 

 

SOP[うん!わたしたちなら鉄血の捜索網から抜けたから大丈夫。そっちの信号を受け取ったらすぐ合流できるよ]

 

 

M4[分かった。M16姉さんはまだ道中だから、とりあえずそっちを迎えに行くね。合流地点はここでいい?]

 

 

AR15[・・・]

 

 

M4[AR15、盗聴対策はしてあるわ。今の会話はあいつらには聞こえてないよ]

 

 

AR15[・・・分かったわ。早く合流してM16を探しましょ]

 

 

SOP[え?ちょっm]ブチ

 

 

M4「ターミネーターさん終わりました。ありがとうございます」

 

 

レナ「戻ったわよ、それでどう?2人は無事?」

 

 

連絡が終わったタイミングでレナが戻ってきた。

 

 

ターミネーター「無線機は俺が片付ける。M4は指揮官に報告しろ」

 

 

ターミネーターは自分で口に挿さっているコードを引き抜き、無線機の後片付けをする。

その間にM4はレナに話す。

 

 

M4「はい、2人とも鉄血の捜査網から抜けていて安全です。合流地点も指揮官が用意した場所に」

 

 

レナ「そう・・分かったわ。ターミネーター、プログラムは?」

 

 

ターミネーター「いつでも」

 

 

レナ「よし、[全部隊、盗聴対策用のプログラムを送信するわ。アップロードが終わり次第、各自第2フェーズに備えて、準備]」

 

 

M4(M16姉さん・・すぐに迎えに行きますからそれまで待っていてください)

 

 

M4はM16の無事を祈る。彼女は今も独りで鉄血と戦っているのだろうと。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

M16の潜伏場所

 

 

激しい吹雪が起こる雪山の中にポツンと建つログハウス。その外には鉄血兵の死体が転がっていた。

ログハウスの中は暖色の明かりがついていた。

 

 

M16「ぷっはー!この為に生きているんだな~!」

 

 

ログハウスの中のバーカウンターでジャックダニエルを飲むM16がいた。

彼女がこのログハウスを見つけたのはM4と連絡をした数時間前。

少し休憩しようとこのログハウスに入った。中は誰もいなかったが、発電機やヒーターなどがあり、しかもまだ使える状態だった。

 

 

ヒーターで中が暖かくなり、バーカウンターの後ろには様々な酒瓶が並んでいた。

究極の飲兵衛であるM16は無論見落とすこともなく、大好物のジャック・ダニエルを探した。

その時である。とんでもないものを見つけてしまった。

 

 

それは・・・

 

 

“ジャック・ダニエル シナトラセレクト”

 

 

簡単に言うと最高級のジャックダニエルである。

このご時世で酒は高級な趣向品。このシナトラのような最高級レベルの酒となると冗談抜きで豪邸が一軒建てれるくらいの値段がつくだろう。

そんな酒がこのログハウスに大量にあった。

更につまみ用なのか、食材も大量にあった。

 

 

そんなこんなで最高級品のジャックダニエルを嗜んでいた時、M4から通信が。

酒を飲んでいることがバレないように平静を装って、無線越しの再会をした。

 

 

まだまだ話したいことがあったが、会話の最中に鉄血の斥候部隊がやって来る。

話を切り上げて、斥候部隊を排除。

ログハウスに戻り、再び酒を煽りまくる。

 

 

M16「次はゴールドだな!よっしゃー、M4達が来るまで飲み明かすぞー!」

 

 

酔いのあまりそんなことを考えて、新たな酒瓶の封を開ける。

まさかあんなことになるとはこの時のM16は知る由もなかった。

 

 

 

 

 




誰かとコラボしたいな〜と思う今日この頃。


補足
ジャックダニエル シナトラセレクト
参考小売価格:20.000円

アメリカを代表する伝説のシンガー“フランク・シナトラ”の生誕100周年を記念して発売されたボトル。
シナトラ本人もジャックダニエルをこよなく愛し、ステージの上において、曲と曲の合間に飲んだり、棺の中にジャックダニエルのスキットルをいれて埋葬された程。他にも1束の10セント硬貨とキャメルの煙草も入れたそうな。


ジャックダニエル ゴールド
参考小売価格:10.000円

レギュラーボトルのブラックの2倍の手間暇をかけた最高級ボトル。
細かく砕いたサトウカエデの炭で蒸留されたばかりの原酒を2回の樽熟成の前後にろ過を行う。
熟成も1回目はホワイトオークの樽で熟成させ、2回目はサトウカエデの樽で熟成するという徹底ぶり。


間違ってたらごめんなさい。

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