T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧) 作:automata
でも、売人は殺しません。
初代ターミネーターのアラモ銃砲店のオヤジは結構好きなキャラです。
ハンターを撃破し、SOPMODはS09地区の基地の医務室にあるベッドにいた。
SOP「うぅぅ・・この義手全然使い物にならないよ〜」
AR15「それはそうでしょ。あの左腕、結構高かったんだから」
SOPのベッドの横には見舞いに来たAR15がいた。
ハンターの銃撃で左腕を失くしたSOPには簡易的なフック型の能動的義手が取り付けられていた。
本のページをめくるのも一苦労。これでは今後の任務の遂行に大きな支障をきたす。
1度16Labに戻って本格的な修理をしなくてはいけなかった。
SOP「そういえばAR15の銃はどうなったの?」
AR15「銃身は溶けてて、ひしゃげてる。機関部も相当酷使したせいでボロボロ、スコープも完全に壊れてて、新しいのと交換するのがいいって指揮官が言ってたわ」
早く新しい銃を探さなきゃとぼやくAR15。
悩んでいた時、医務室のドアからノックの音がする。
コンコン
レナ「AR15〜SOP〜いる〜?」
気の抜けたような声で入ってきたのは我らが指揮官のレナ。そしてスーツを着た若い金髪の男性が大小2つのアタッシュケースを持ってレナの後から入ってきた。
AR15「指揮官・・」
レナ「彼はミハイルさん。IOPアーマメンツ社の人よ」
IOPアーマメンツ。
主にIOP製の戦術人形の武器、装備の開発、生産を担っているIOP傘下の軍需品メーカーである。
ミハイル「ミハイル・アバカロフです。本日はお二人に見てほしい物がありましてお伺いしました。まずはAR15さんから」
ミハイルと名乗った男性は大きなアタッシュケースを隣のベッドに置いて、AR15に見えるように開ける。
AR15「っ!これって・・!」
中から出てきたのはマガジンを抜かれたAR15が愛用していた銃だった。
新品同様のピカピカの姿で彼女の元に戻ってきた。
ミハイル「ペルシカさんから送られてきたデータを元に我が社で新たに製造した物です。バレルはベリンガー氏が作った究極のバレル、スーパーバレルを使用、命中精度が大幅に向上しております。それと」
ミハイルはおもむろにポケットからマガジンを取り出して、AR15に差し出す。
ミハイル「.300BLK高速弾。5.56mm弾よりも高い運動エネルギーを持っており、CQBと遠距離射撃双方で火力に優れております」
マガジンを受け取り、装填、チャージングハンドルを引く。
レナ「どう、気に入った?」
AR15「まだ撃ってみないと分かりません。ですが、指揮官、ミハイルさんありがとうございます」
SOP「むー新しい銃か〜いいな〜」
内心喜ぶAR15の隣でSOPは頰を膨らませていた。
ミハイル「では、SOPさん。あなたに見てもらいたいものはこちらです」
そう言って、SOPに先程よりも小さなアタッシュケースを持ってくる。
SOP「うーAR15のより小さい・・・」
ミハイル「いいもの程包みは小さいものなんですよ」
ミハイルはそう言って、アタッシュケースを開けて、SOPに見せる。
SOP「これって義手!」
アタッシュケースから出てきたのは血のような赤い色が特徴的な人の手の形をした義手だった。
ミハイル「ロシア出身のバイオニクスの権威と呼ばれた科学者が造った
攻撃特化のSOPにとっては至れり尽くせりな機能が満載の義手だった。
ミハイル「今すぐ装着できますけど・・しますか?」
SOP「え?でも、装着するには設備が整った所じゃないとダメでしょ?」
ミハイル「確かに人形のパーツの交換にはもっと設備が充実した所でないと無理ですね。ですが、今付けてるその義手とバイオニックアームの規格は同じなんです。そのためその義手を取り外せば、すぐに装着可能です」
丁寧に説明したミハイルはスーツの中からドライバーなどの工具を取り出して、SOPの判断を待つ。
SOPもすぐに返答した。
SOP「じゃあ、交換して!」
ミハイル「分かりました」
フック型義手を外す作業に取り掛かるミハイル。ドライバーでネジを外していき、手際よくフック型義手を分解していくと義手とその先の腕を繋ぐ接続部が露わになる。
ミハイル「バイオニックアームを取り付けますね」
バイオニックアームを接続部に取り付ける。カチッという音が鳴るとバイオニックアームが動き出す。
ミハイル「動作チェックをします。軽く手を動かしてみて下さい」
手を握ってみたり、指を動かしてみる。
SOP「すごいよこの義手!前の左腕よりも自由に動くよこれ!」
ミハイル「動作は問題ありませんね。少しの間慣らして様子を見て下さい。何か違和感があったら、すぐにご連絡ください」
作業を終えるとミハイルは工具の片付けを始める。
ミハイル「オーウェンズ指揮官、2人とも問題ないですね?」
レナ「そうね、あとはモシンナガンの所だったっけ?」
ミハイル「そうですね。モシンナガンさんは確か自室にいらっしゃいますね」
そう言い残しミハイルは空のアタッシュケースを持って、医務室を後にした。
ーーーーーーーーーー
モシンナガンの自室。ウォッカ好きが高じたのか部屋には様々な種類のウォッカが置かれており、酒場のような内装になっている。
モシンナガン「・・・」ゴクゴク
ビーズクッションでくつろぎながらアルコール度数の高いウォッカを水のようにがぶ飲みするモシンナガン。
アルコール度数の高いものをストレートで飲むと胃を荒らしてしまうこともあるのだが、彼女は人形。そんなことで胃が荒れることはない。
コンコン
モシンナガン「開いてるよ〜」
ミハイル「失礼します」
ノックして入ってくるミハイル。
彼はモシンナガンが注文したライフルが納められたガンケースを持っていた。
ミハイル「相変わらずウォッカを愛飲してるんですね」
モシンナガン「そうね、ウォッカは私の燃料だから。飲む?」
90度超えのウォッカを勧められる。
ミハイル「すみません。今は仕事中ですので」
苦笑いしながら、やんわりと断る。
ミハイル「こちらモシンナガンさんが注文したライフルです。ご確認下さい」
ガンケースを開けて、モシンナガンにライフルを渡す。
モシンナガンは受け取り、ライフルを見る。
ミハイル「ご要望通りにトリガープルは以前より軽くし、折り畳み式のスケルトンストックとピストルグリップを装着しております」
モシンナガン「トリガープルもいい感じね。ありがとう」
ミハイル「気に入っていただけて何よりです。では、私はこれで」
ーーーーーーーーーー
所変わって射撃場。
そこにはWA2000とスーツを着たミハイルではない若い男性が大きなバッグが置かれたテーブルを挟んで立っていた。
WA2000「ウィリアムさんこのスコープ前の作戦から調子がおかしいの」
WA2000にウィリアムと呼ばれた男性は渡されたスコープを受け取り、覗いてみる。
ウィリアム「あ〜なるほどね。スコープのピンが合わないし、センサーの調子も悪いな。いい加減こいつも寿命なのかもな」
WA2000「・・・そう」
ウィリアム「こいつは確か4年くらいだったか?4年も過酷な戦場でもったな。よし、ちょっと待ってな。」
寿命を迎えたWA2000のスコープをテーブルに置くと、ウィリアムはバッグの中を漁る。
そして、2つ大きなスコープをテーブルに並べる。
ウィリアム「AN/PVS-04暗視スコープとスペクターIR熱感知スコープだ。どれも改造を施してるよ。暗視スコープは真っ暗な夜でも2km先も鮮明に見渡せて、スペクターは壁越しの敵の反応も見られるようになってる。それと2つにはレーザー測距機と弾道計算コンピューターを搭載している。長距離から狙撃する時に必要な計算を全部肩代わりしてくれる。と言ってもどれもデカイし、重いけどな」
WA2000は2つのスコープを手に取り、射撃場の照明を消して、2つのスコープを覗いて比べてみる。
WA2000(暗視スコープは言ってた通り、鮮明に見えるわね。スペクターは・・・確かに壁越しでも見えるわね。それにシルエットもはっきりしていて見やすいわ)
ウィリアム「どうだ?重いだろ。もっと軽いのもあるんだg「これにするわ」え、どれだ?」
射撃場の照明を点けて、手に取った2つのスコープをウィリアムに見せる。
WA2000「この2つ貰うわ」
ウィリアム「なんだ?任務に応じて使い分けるって感じか?」
WA2000「違うわ。2つともつけるの」
ウィリアム「おいおいマジかよ。ライフルに2つ付けたら10kg以上になるぞ」
WA2000「私は人形だから多少重たくても問題ないわ。それともう1つ注文してたのあるんだけど?」
ウィリアム「あーあれね。確かここに・・・」
ウィリアムはバッグの中からプラスティックケースを出して、WA2000に渡す。
WA2000「ありがとう」
ウィリアムに感謝の言葉を言って、WA2000はケースを開ける。
ケースの中には2挺の銀色の拳銃が納められていた。
名前はシルバーボーラー。ハードボーラーをWA2000のサイドアーム用にカスタムしたハンドガン。
スライドとフレーム、グリップのメダリオンにはユリの紋章があしらわれている。
シルバーボーラーを手に取る。グリップも彼女が握りやすいように調整されており、とても手に馴染む。
ウィリアム「大事にしろよ。それ1挺で家一軒以上の価値があるんだからな」
WA2000「分かってるわ。何たって私は・・」
シルバーボーラーにマガジンを装填、スライドを引いて、初弾を薬室に送って、ハイライトの無い目でこう言った。
WA2000「指揮官に近寄るクズを殺す為に生まれてきたの」
ウィリアム(おぉ・・怖・・)
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ガサガサゴソゴソ
滅多に人が入らない武器庫にターミネーターは保管されている武器を漁っていた。
ターミネーター「いい銃が見つからんな」
この前の作戦でミニガンは少々威力が強すぎると感じた。
仲間がいる状況でミニガンを使えば、フレンドリーファイアしかねないこと。
そして何よりもターミネーターの自衛用の武器がハードボーラー1挺だけと心許ないことだった。
そのため何か手頃な武器はないかと基地に帰ってからずっと探していた。
ターミネーター「ブローニングM2、DShKにKord重機関銃、メイトリックス大佐御用達のロケットランチャーM202A1、RPG7・・・何でこんなのしか出てこないんだよ」
どれも火力が強すぎる重火器ばかり。とても自衛用の武器には使えない。
諦めかけていたその時、ふと武器庫の奥を見た時、あるものが目に入った。
アメリカの国旗とイタリアの国旗が小さく描かれたボロボロの2つのガンケース。
周りの箱を取っ払って、この2つのガンケースに最後の望みをかける。
まずはアメリカ国旗のケースから開ける。
ターミネーター「っ!これはAR18じゃないか」
AR18
初代ターミネーターでT-800が最初に手にしたアサルトライフル。
40連マガジンが2本セットで入っていた。
ターミネーター「民間向けのAR180じゃないな。よし、次はイタリアの国旗だ。まぁ、何が出るからは大方予想がつくが」
ウキウキしながら、イタリア国旗のケースを開ける。
ターミネーター「予想通りSPAS12か」
SPAS12
こちらはT-800が最初に発砲した銃。
ストックは取り外されている。
ターミネーター「よし、この2挺にしよう。さてと後は片付けかな」
そして、出したブローニングM2などの重火器の片付けを開始した。
今回出てきたオリジナル設定
IOPアーマメンツ社
IOP傘下の軍需品専門メーカー。
主にIOP製の戦術人形の使用する銃器、弾薬、アクセサリー、人形装備を開発、生産を担っている。
他にも要望さえあれば、銃器のカスタムやオーダーメイドも受け付けている。
銃器、弾薬、アクセサリーの生産に特化した特殊な3Dプリンターを大量に保有しており、他の軍需メーカーとは一線を画す。
社員の大半が腕利きのガンスミスであり、社長も著名なガンスミスであり、私財で今まで集めたコレクションを展示するミュージアムを建設した程の重度のガンコレクターである。
なお、そのミュージアムは世界中の最新兵器の見本市の会場によく使われる。
ミハイル・アバカロフ 21歳 男性
IOPアーマメンツ社の社員。
ロシア出身の若手のガンスミスで期待の新星として注目されている。
設計者のニコノフ技師しか分からなかったAN94の複雑怪奇な設計図を一目見たいだけで全てを理解し、1から全て作り上げる程の腕を持つ実はすごい人。
ウィリアム・スミス 25歳 男性
IOPアーマメンツ社の社員。
アメリカ出身のガンスミス。特に光学照準器の開発が得意。
WA2000の特製スコープを作った人。
G11、XM8、IWS2000とか日の目をみることなく生産中止になった所謂“迷銃”達の専用弾薬とか修理部品とかどこから調達してるだろうと思い、この設定を付け加えました。
後、何種類も違う銃と弾薬を同時に大量に戦術人形が運用してるけど、グリフィンの兵站って大丈夫なのだろうか?