T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧)   作:automata

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今回は短めです。


誰がそこまでやれと言った

14機のトランスポートが基地の端っこに着陸してから丸1日。

始めは皆驚いていたが、ちょっと時間が経つと見慣れたのかT-1000000が出てきてもそれほど驚いていなかった。

ここの人達の順応力はすごいとターミネーターは思った。

 

 

 

 

 

 

カタカタ

 

 

カタカタ

 

 

真夜中にターミネーターの自室からキーボードを叩く音が聞こえる。

液体金属側と骨格側、2人でパソコンとにらめっこしていた。

スカイネット製の第2世代型戦術人形のヴァルキリーをこの基地の人形達のダミー人形用にソフトウェアを書き換えていた。

彼女達の戦闘データなどの資料を見て、それに合わせてプログラムを書いていくのだが、途中で妙なプログラムが邪魔をし、その削除に手間取っていた。

本人達は真剣に取り組んでいるのだが、側から見ればこの2人・・・デスクワークが凄まじく似合わなかった。

 

 

カタカタ

カタカタ

ピピィッ

 

 

ターミネーター「ふぅー終わった」

 

 

別に肩が凝ってるわけでもないのに背伸びをする。

時計を見るともう日の出の時間。そろそろみんなも起きる時間帯だろう。

窓からも太陽の光が差している。

カーテンを開けようと窓に近づいて、カーテンを開ける。窓から見えた光景は・・・。

 

 

 

トランスポートが着陸した所を中心にターミネーター4のスカイネットの施設が出来上がっていた。

 

 

ターミネーター「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁぁーーー!」

 

 

 

この日ターミネーターの叫び声が基地中に響いた。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

レナ「つまりターミネーターは何も命令してないのに勝手にロボット達があの施設を建造したってこと?」

 

 

ターミネーター「全くその通りでございます」

 

 

ターミネーターは特に何も命令していなかった。

物資と人形の搬送くらいしか命令しておらず、あんな巨大な施設を作れとは言ってなかった。

たったの1夜で巨大な施設を作るとは同じく1夜で城を建てた秀吉もびっくりである。

 

 

レナ「停止命令は送ったの?」

 

 

ターミネーター「何度も送ったさ、でも結果は見ての通りあいつらは無視して施設の建造を進めている」

 

 

レナはターミネーターを通して、何故あんな行動を起こしたのかパソコンでロボット達のプログラムコードを調べる。

人形達には何か異常があれば報告するようにと作業中のロボット達の監視に就かせた。

 

 

膨大な数の文字と数字の羅列を1つ1つ読み解き、下へ下へとスクロールしていく。

 

 

 

レナ「うん?何だろうこのコード」

 

 

ある一連の行動をするプログラムコードがレナの目に留まった。

 

 

レナ「対象オメガ1〜14の安全を確保するためにフェーズ1の施設を設置・・オメガって何?」

 

 

レナはスカイネットのデータベースにアクセスし、オメガの正体を探る。

検索欄にオメガを入力すると何故かトランスポートに関するファイルが出てきた。

 

 

トランスポートのファイルを開くと表示されたのは“プラント”という名前のトランスポートの動力源の設計図とそれに関するレポートが同梱されていた。

 

 

レナはまずレポートの方を開き、読み上げていく。

 

 

レナ「トランスポートの動力源“プラント”は鉄血工造の所有している遺跡から発掘された14個のロストテクノロジーを使えるように改修したもの。このプラントは熱、二酸化炭素、光を供給することでプログラミングで設定した物質、エネルギーをあらゆる物理法則を無視して“生産”することが可能。現在の技術では複製も分析も不可能であり、スカイネットの制御下にある人形は命令がない時はプラントの安全の確保を優先するようにプログラムされている。特に全てのプラントを新天地に移動する時は中枢部の命令よりもプラントの安全を確保するための施設の建造を最優先する。・・・こりゃまた世界のパワーバランスをめちゃくちゃ引っ掻き回すようなものを作ったわね」

 

 

レナの読み上げでターミネーターは「あー」と口を漏らす。

ヴァルキリーのソフトウェア書き換えの時に邪魔をした妙なプログラム、あれはプラントを守るためのプログラムだったのか、停止命令を受け付けなかったのはそれが理由かと察する。

 

 

原因が分かるとレナは椅子から立ち上がって、背伸びをする。

ターミネーターもパソコンに繋げていたコードを抜く。

 

 

 

ドンドン!バン!

 

 

WA2000はドアは乱暴に開けて、執務室に入ってくる。

 

 

WA2000「指揮官!いるわよね!」

 

 

レナ「わーちゃんにみんなどうしたの?」

 

 

WA2000「重要なことを携帯にメール送っても既読してないし、途中から送れなくなったから来たのよ」

 

 

レナは携帯の電源を入れるのだが、表示されたのは空っぽの電池。バッテリー切れである。

 

 

レナ「ごめん充電切れてたわ」

 

 

WA2000「そんなことよりも外を見なさい!大変なことになってるわよ!」

 

 

外を見るとさっきまで無かった防壁が基地を呑み込むように建造され、トランスポートは地下へと送られている最中だった。

 

 

レナ・ターミネーター「「・・・・」」

 

 

あまりの建造の早さに2人は言葉も出なかった。

 

 

 




どうでもいい話ですけど、秀吉が建てた一夜城って本当に1夜で建てたわけじゃないんですよね。
石垣山城も3〜4万人動員して、80日かけて構築されたらしいです。
敵に「あいつら1夜で城を建てやがった」と驚かせて、戦闘意欲を削ぐ効果を果たしたと言われていて、一夜城の名前もそれが由来だとか。
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