T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧) 作:automata
ここのAR15は傘に感染してないから第5戦役はなしにしました。本当にすまん。
ということでS08地区防衛戦開始です。
長い休暇は終わり、通常業務に戻ったS09地区基地。
自律人形が物資をあちこちに運び、戦術人形達は訓練をしているなど、何時ものような賑わいが戻っていたが、基地の周りはスカイネットに取り込まれ、もうほとんどターミネーター4のスカイネットの施設になっていた。
そんな休暇明けの記念すべき初仕事は・・・・
新調されたブラックホークの振動に揺られながら、窓の景色を眺めるターミネーター。
愛用のミニガンの感触を確かめながら、レナのブリーフィングの再確認を通信越しに見る。
レナ[今回の任務はS08地区で救難信号を発信して行方不明になったネゲヴ小隊の捜索と敵部隊の鎮圧よ。ここはつい8時間前に鉄血と衝突があったばかりの重大被災区。そこら中に鉄血兵がうじゃうじゃいるわ。第1、第3部隊は増援を要請している部隊に急行、第4部隊は拠点の防衛、第5部隊は救難信号を発信した地点の捜索、第2部隊はそれぞれの部隊のバックアップ、以上よ]
通信が終わると武器の最終確認をするM16の装備を見る。
今まで背負っていたガンケースのような物は装甲と重機関銃、ロケット砲、ミサイルランチャーを満載した結果、2回り程大型化して棺桶みたいなフォルムになった。ガンケースからウェポンコンテナに変わった。
他にも予備のマガジンやジャックダニエルの入ったスキットルを入れるスペースがある。
そうしているうちにブラックホークはホバリングし、地上へと高度を下げていく。
ある程度の高さにまで下がるとドアを開けて、M4達はロープを垂らして、リペリングする。ターミネーターは何時ものように飛び降りる。
地上に着地し、周囲を警戒しながら、M4達のダミー人形が降りるのを待つ。
M16「これで全部だな。よしそろそろ行こう」
全員降りたのを確認すると第5部隊は救難信号を発信した地点へと行軍を開始した。
つい8時間前に鉄血と衝突しただけあって、建物は今にも崩れそうになりながらも中ではガスが燃えているのか火の手が上がっている。
そして、そこら中に民間人の死体が転がっている。
AR15「酷いね・・」
AR15はボソッと呟く。
体に1発、頭に1発または足に2発、心臓に1発と、どの死体も急所を確実に命中させている。痛ぶって殺した痕跡は無く、鉄血は人類を殺戮の限りを尽くし、その死体を焼却炉に運ぶ奴隷として死ぬまで酷使したり、ハーヴェスターで捕まえて、潜入型ターミネーター開発の研究材料にする何処ぞのスカイネットと比べて、随分と仕事に忠実だ。
ターミネーター(なんかどこかで貶されたような気がする・・・)
その時、銃声が聞こえた。全員警戒モードに移行し、建物の影に隠れる。
耳を澄ませると鉄血兵が使用しているレーザー兵器の発射音と実弾の乾いた発砲音・・・複数の銃が5.56mm弾をセミオートで撃っている音だ。
SOPMODはバイオニックアームを地面に打ち付けてアクティブソナーを起動する。
ソナーのキャッチした反応を全員に共有する。
SOPMOD「60m先に反応が50、120m先に4、ネゲヴ小隊が釘付けになってるのかも」
M16「どうするよM4。派手に行くか?」
M4「そうね、一気に鉄血供を撃滅しましょ」
M4の言葉にターミネーターはミニガンをコッキングして静かに呟く。
ターミネーター「
液体金属と骨格は分離し、骨格側はミニガン、液体金属はAR18とスラッグ弾が装填されたSPAS12を装備、鉄血部隊に突撃した。
ーーーーーーーーー
ガリル「ネゲヴ!もう弾が僅かや!」
タボール「こっちもです。あと1マガジンです」
ネゲヴ「まずいね、私もこれが最後よ」
8時間前に鉄血と衝突して廃墟になった雑居ビルに立て籠もって、ガリルとタボールは残り少ない弾を節約するためセミオートで撃ち、ネゲヴも指切りで何とかやりくりして押し寄せて来る鉄血部隊を迎撃する。
しかし、いつか弾は尽きる。
数時間前、ある防衛戦から補給の為に帰還している最中、突然現れた鉄血の大部隊の奇襲を受けた。
更に鉄血はECMジャマーを起動して、通信回線をシャットダウンされた。だが、その直前に何とか救難信号を送ることには成功した。
それからはネゲヴが右膝を撃たれたが何とか大部隊の包囲を掻い潜り、この雑居ビルまで逃げてきたが、弾はほとんど使い切り、鉄血に居場所を突き止められ、今に至る。
ネゲヴ(5.56mmが尽きた・・・それに足もちょっとやばいかも・・・動かない)
ネゲヴは撃たれて血が止めどなく溢れ出る右足のレッグホルスターにあるベレッタM8000“クーガー”を手に取り、スライドを引いて薬室に9mm弾が入っているか確認する。
ネゲヴ(殺せるだけ殺す・・・最期にデカイ音楽を奏でるわよ)
そう決心し、障害物から身を晒して鉄血に銃口を向けたその時だった・・・。
ドォォォォーン!!
閃光と轟音がネゲヴの視覚と聴覚に飛び込んだ。咄嗟にネゲヴはクーガーを捨てて、目を閉じ、耳を塞いで、口を開ける。
やがて閃光と轟音は収まる。まだ耳にはキーンという音が張り付いているが、目を開ける。
さっきまで鉄血がいたところには大きなクレーターが出来ていて、周りには鉄血兵の残骸が転がっている。
M16「おおぅ・・・すげぇ威力」
元凶はM16のウェポンコンテナのロケット砲だった。
運用テストついでに1発ぶっ放してみたが、予想外の威力に第5部隊一同は驚愕する。
M4「とっ、とりあえず早く行きましょう。姉さん、そのコンテナ使うの自重しましょう」
M16「・・・おう」
味方が巻き添えに遭ってないことを祈りながら、M16はM4達の後に続いた。
ガリル「いや〜助かったわ、おおきに」
タボール「ありがとうございます。助かりました」
M4「いえ、私達特に何もしてなかったんですけど」
見張りはAR15とSOPMOD、ダミー達に任せて、M4はガリル達の感謝の言葉を受け取りながら、ネゲヴの足の応急処置をしていた。
ネゲヴ「いったたた!も、もっと優しくして」
レーザーが関節部にまで届いていた。碌な処置をせずに損傷した関節部を長時間酷使したことでフレームも歪に変形していた。またフレームの一部が先鋭化し、その状態で無理に走ったこともあって人工筋肉も傷だらけ、これでは歩かせるだけで傷が更に深くなるだろう。
M4「傷が酷いですね。これだと専用の設備が無いと・・・」
M16「とりあえず基地まで帰還しよう。すぐに鉄血の増援部隊がやってくる」
M4「でも、ネゲヴさんを歩かせる訳にはいきません。誰かが担いでいかないと」
M16「そういう訳でターミネーター、後は頼んだ」
ターミネーター「え?おっ俺ぇ!?」
あまり話しに介入してなかったターミネーターは突然の振りに声が裏返る。
M16「ターミネーターならパワーもあるし、液体金属で覆えば攻撃も防げるし、人形の1人や2人担いだって問題無いだろ?」
ターミネーター「いや、あの・・・ちょっと絵面的にというか・・・モラル的にアウトなのだが・・」
筋肉モリモリマッチョマンのシュワちゃんと銀ピカの骸骨ロボットが美少女を担ぐ又はおんぶする。
110番通報されても文句の言えない絵面をターミネーターは想像してしまった。
M16「何言ってんだよ。戦場にモラルもクソもないだろ?そんなこと言ってると死ぬぜ」
正論で封じられた。後はネゲヴの了承を得るだけである。
ネゲヴ「私は全然構わないよ」
即答だった。
M4「じゃあ、準備出来次第、基地に帰還しましょう」
M4の言葉に出発の準備を促す。
一方その頃・・・・
AR15「こらーSOP!いつまでも死体を痛ぶらない!」
SOPMOD「うお!レア素材キタコレ!」
鉄血兵の死体にナイフを突き立てて何かを剥ぎ取るSOPMODをAR15は注意するが、SOPMODは聞く耳を持たなかった。
それどころかダミー達も剥ぎ取りに参加し出した。お陰で辺り一帯が血の海と化した。
ーーーーーーーーー
S08地区前線基地前
M16「はぁはぁ・・・つ、着いた・・・」
第5部隊とネゲヴ小隊は基地の前まで辿り着いた。ここまで長い距離を歩いて来た。ECMジャマーの範囲が拡大したことで連絡が取れなくなり、回収用のヘリの要請もできなくなった。そのため徒歩で帰還するしか無かった。殆ど走ったも同然のスピードだったのでAR小隊で1番タフなM16でも息が上がる寸前、M4、AR15、SOPMODは完全に息が上がっていた。呼吸する機能の無いターミネーターは何事も無いかのようにピンピンとしているが。
ターミネーターが担いだネゲヴは救急スタッフ達に担架で運ばれ、ガリルとタボールも医務室へと運ばれた。安心したM4達は近くのベンチにドガっと座る。
レナ「みんなお疲れ様、これスポーツドリンクよ」
駆け寄って来たレナは全員分のスポーツドリンクを渡して、M4達を労う。
M4達はスポーツドリンクを受け取るとキャップを開けてがぶ飲みする。
レナ「本当にお疲れ様、次の出撃まで時間があるからゆっくり休んでね」
そう言い残して、レナは仕事に戻った。
M16の新装備“ウェポンコンテナ”
元ネタ
ガングレイヴのデスホーラー