T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧) 作:automata
戦術人形達に逮捕され(手錠をかけられて)、指揮官の基地へとドナドナされていくターミネーター。
基地のスタッフや他の人形達の奇妙なものを見るような(実際そうだが)視線が彼に容赦なく突き刺さる。
心が豆腐のように脆い彼にとって、その視線は銃弾やグレネード、溶鋼炉よりも効くものだった。
その視線に耐えながら、営倉に入れられる。
しばらくするとタブレット端末を持った1人の女性がターミネーターの営倉の前に来た。
女性は黒髪でサイドテールをして、グリフィンの制服を着ている。
女性「ええっと、私はレナ・オーウェンズ。あなたを拘束した第1部隊の指揮官です。ごめんなさいあなたを拘束して。」
と真っ先に頭を下げるレナ。するとターミネーターは初めて言葉を話す。
ターミネーター「あっ、ああ・・気にしないでください。戦争・・なんでしょう」(シャベレタァァァァ!!)
その流暢に喋る言葉にレナは一瞬驚くも直ぐにありがとうと言い、優しい笑みを浮かべる。
レナ「あなたに3つ質問をしたいのですが、いいですか?」
ターミネーター「はい、構いません」(ようやく喋れたけど、ボイスが完全に玄〇哲章だから敬語で話すと違和感があるなー)
シリアスな雰囲気なのにターミネーター本人の内心は相変わらずバカであった。
レナ「1つ目の質問です。あなたの名前は何ですか?」
ターミネーター「ターミネーターです」(やべ、自分の名前が出なかったから咄嗟に言っちゃった)
レナ「ターミネーター・・ですか、分かりました。では、2つ目の質問です。あなたは鉄血製の人形ですよね?」
ターミネーター「そうなんですか?すみません、自分でもよく分からないんです」(マジかよ、俺鉄血製なの?!だったら、SOPMODにバラバラにされる運命がががが)
表情には出ないが自分がグリフィンの敵側製の人形であることに軽く絶望する。あの
レナ「最後の質問です。あなたは私達人類を敵対してますか?」
ターミネーター「してません(即答)」(死にたくないし)
最後の最も重要であろう質問をあっさりと即答するターミネーターにキョトンとした顔になるレナだが、直ぐに理解したのかポケットからIDカードを取り出し、営倉の電子ロックを解除する。
ターミネーター「どういうことだ?」(あっ、つい素で言っちゃった)
クルーガー「それについては私が説明しよう」
営倉の扉からやってきたのはG&K社の社長であるクルーガーだった。
クルーガー「君はこれから我が社の戦術人形として働くことになる。先程の質問は面接みたいなものだと思ってくれ」
ターミネーター「人形はI.O.P社で製造すればいいのでは?こんなスパイかもしれない人形をわざわざ手元に置くよりよっぽど効率がいいはずです」
ターミネーターの言うことは合ってる。こんな工作員かもしれない人形をわざわざ手元に置こうなんて懐が広いで片付けられるレベルじゃない。
クルーガー「うちは鉄血と紛争中なのは理解しているだろう?今は少しでも多くの戦力がほしいんだ。それに君は嘘をついていないからな」
そう言ってクルーガーはターミネーターの手にかけられている手錠を指差す。
クルーガー「その手錠は特別製でね、手にかけた人形の嘘を探知する機能がついている」
ターミネーター(マジかよ、ペルシカスゲーな)
クルーガー「そして、君はこれよりオーウェンズの指揮下に入る。以後は彼女の命令に従ってくれ。では、私はそろそろ行く。オーウェンズ、後は頼む」
レナ「分かりました」
説明を終えたクルーガーが立ち去り、レナとターミネーターだけが残された。そして、彼女は笑顔でこう言う。
レナ「これからよろしくお願いします」
こうして、ターミネーターは自動的に(望んでもないのに)就職先が決まった。
レナ・オーウェンズ
黒髪サイドテールの女の子。(fgoのぐだ子の黒髪版)
父や祖父は筋肉モリモリマッチョマンの大佐でも元麻薬捜査精鋭部隊所属でも保安官でもありません。
性格と体格は年頃の普通の女の子だが、元実戦叩き上げの正規軍エリートという経歴を持つ。そのためあらゆる武器・兵器の豊富な知識と技術、鉄パイプを引き千切って白兵戦、サバイバル、なんでもやってのける天才。(やっぱり親か親戚は筋肉モリモリマッチョマンの大佐じゃないか)