T-800(エンドスケルトン)になった俺氏死なないように生きていきます(旧) 作:automata
ターミネーターは悩んでいた。
ポーチから溢れ出た大量の弾薬をこっそり片付け、ハードボーラーの射撃訓練をしていた時、目の前に飛び込んできた通知に。
『以下のアプリをアンロックしました。
マインドカメラ
心理分析装置とカメラが連動して、視界に映った相手の感情を自動的に分析し、心の中で思っていることを映像化させるアプリ。
高機能バイオスキャナーVer2.0
特殊な波長の放射光を照射して、物体からの反応を検知、解析するアプリ。
Ver1.7.10以降は微量の薬品や細菌、ウィルス、崩壊液でも検知、その組成を解析が可能』
ターミネーター(しれっとチートすぎるアプリ作ったな、設計者)
心の中で設計者にツッコミを入れつつ、アプリの説明文を読む。
近くに相変わらず銃ではなくナイフを的にぶん投げるG36がいたので、好奇心でマインドカメラを起動する。
ほんのちょっぴり罪悪感を感じながら、G36を視界に入れる。
『スキャン完了。表示します』
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レナ「あぁぁぁぁぁぁ!」
G36「動かないで下さいご主人様。動くと傷が大きくなりますよ」ザクザク
レナ「シア・・なんでこんなことを・・・・」
G36「印をつけているのですよ。貴女も私のモノだって分かって一石二鳥です」
レナ「うぐっ・・・そんな・・・シア・・・目を覚まして・・・・こんなことおかしいよ・・・」
G36「」ブチっ
レナ「きゃ!」ドサッ
G36「ご主人様にはご奉仕が必要ですね。私の事しか考えなくなるまでたくさんたーくさん愛してあげます」
レナ「い・・・いや・・・」ガタガタ
G36「ふふ、血に濡れて、震えてるご主人様も可愛いですね」
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ターミネーター(うぉぉぉ・・・ヤベーの見ちまった)
恐怖に駆られて射撃場から退散する。
予想外の病みと闇を見てしまい、マインドカメラを停止しようとマインドカメラのアイコンをタップする。
ターミネーター(何処だ!?停止ボタンは何処にある!?)
必死に探すが停止ボタンまたはそれに類するワードの書かれたボタンを探す。
ターミネーター(停止ボタンが無い・・・だと!?)
軽く絶望してると画面右上にあるQ&Aに気づく。
Q&Aをタップして、このアプリの停止方法を探る。
『Q マインドカメラを停止するにはどうすればいいですか?
A 起動すると24時間後に自動で停止します。それ以外の停止方法はありません』
ターミネーター(クソアプリじゃねぇか!)
トンデモ仕様に心の中で口汚く叫ぶ。
この24時間どう過ごそうかと考えながら廊下を歩いてると元気に走るスコーピオンが視界に入り、すれ違う。
『スキャン完了。表示します』
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あたしは指揮官が好き。大好き。
指揮官と一緒にいる時、すごく幸せ。
指揮官とちょっと話すだけでもあたしはすっごく幸せ。
でも、時々考えてしまう。
指揮官に嫌われたらどうしようって。
嫌われたら、あたしは迷いなく頭を撃ち抜くだろう。
でも、死にたくない。指揮官と一緒にいたい。
どうしたら、嫌われずに指揮官とずっと一緒にいられるのかな?
いっそのこと指揮官を監禁とか・・・いやそんなことできない。指揮官に嫌われちゃう。
どうやったら、あたししか見れないようになるのかな?
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ターミネーター(ボボボボ!スコーピオンの病みがふっ『スキャン完了。表示します』え?)
ガリガリとSAN値が削られていくターミネーターに容赦なく出てくる通知。
部屋から出てきたLWMMGをマインドカメラがスキャンした。
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レナ「エウムちゃん何するの?」
LWMMG「ちょっとした催眠術よ。このペンデュラムを使うの」
レナ「結構コテコテな催眠術だね」
LWMMG「まぁ、物は試しよ。指揮官はだんだん眠くなーる。眠くなーる。眠くなーる」
レナ「きゅう・・・・」バタン
LWMMG(思ったりあっさりと効いたわね。よし、ここからが勝負よ)
LWMMG「今から指揮官は起きるのよ。目を覚まして、最初に見たモノが好きで好きでしょうがなくなるわ。はい」パン!
LWMMGが手を叩くとレナは起きる。だが、目は死んだ魚のような生気のない目だった。
レナ「エウムチャンエウムチャンエウムチャンエウムチャンエウムチャン」ダキッ
LWMMG「きゃ!もう指揮官は甘えん坊ね」
LWMMGが抱きついたレナの頭を優しく撫でる。
LWMMG「指揮官?もう何処にも行かない?」
レナ「モウ何処ニモイカナイ。エウムチャンノコトガ好キで好キデ仕方ナイノ。エウムチャンオ願い、ズット一緒ニイテ。レナッテ呼ンデ」
LWMMG(アッハハハ!まさかこんなにうまくいくなんて思ってもなかったわ!戦場で拾ったオカルト本がここまで役立つなんて!これで指揮官はもう私から離れようと考えない!)
LWMMG「レナ・・好き」
レナ「ワタシモエウムチャンガスキ」
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ターミネーター(アバーーー!もうダメ・・・今日はアプリが停止するまで部屋に引きこもろう)
精神的にキツくなり、足早に自室に戻ろうとする。
なるべく人形達に出会わず、部屋に戻れるルートを探す。
ターミネーター(この廊下だったら、部屋まで戻れそうだな。ここら辺誰も通らないし)
寂れた廊下を歩いているとドアが僅かに開いた部屋から何か小さな声が聞こえてくる。
WA2000「これがイチオシよ。どれにする?」ヒソヒソ
ダネル「これとこれ、あとこのイチオシを」ヒソヒソ
WA2000「いい買い物ね。指揮官のシャワーシーンのとうさtゲフンゲフン。隠し撮り写真なんてそうそうできないからね」ヒソヒソ
ターミネーター(もう何も見ないぞ。これはただの幻聴だ。これはただの幻聴だ。これはただの幻聴なんだ。わーちゃんがダネルに指揮官の盗撮写真の取引なんてしてないんだ)
音を立てないようにコソコソ歩いて部屋から離れる。
190cmの銀色骸骨ロボットが音を立てないようにコソコソ歩いている姿など、シュールな絵面だが、誰にも見られていないのでセーフ。
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部屋まであと少しなのだが、ここからの廊下は皆がよく通る廊下。
誰かと出会う確率は高い。
ターミネーター(怖くない。怖くない。怖くない。よし!もう何も怖くない!たーみねーたーとつげきします!)
自己暗示をかけ、ターミネーターは廊下に繰り出す。
案の定、ウォッカを片手に酔っ払ったモシンナガンとエンカウント。マインドカメラが動く。
『スキャン完了。表示します』
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最近レナに纏わりつく人形が増えたわね。少しは抵抗しなさいよ。
ほんとレナは私がいないと何もできないんだから。そういう所も可愛いんだけど。
私達あの時に誓い合ったもの。第2次大戦の時に敵味方入り乱れる戦場の真っ只中で初めて会った時から君が好きだったの。ずっと一緒にいて!ってプロポーズしてきて、あの後もずっと一緒に過ごして、約束したわよね。来世も一緒にいようって。
でも、レナは気づいてくれない。まさか前世の記憶が消えた?
なんで?あんなに一緒にいたのに!?なんで、消えちゃうの!?
なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
ああ、そっか。
今度は私にプロポーズされるのを待ってるのね!!
もうレナったら、いじわるだな〜!
早く鉄血のクズ共を掃除してプロポーズしよう!他の人形よりも先に結婚指輪を渡さないと!
皆レナが好きだけど、1番は私よ!
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ターミネーター(グォォォ・・・深いな。この病みは・・・だが、もう部屋の前だ。俺は勝ったんだ)
何とか部屋までたどり着いたターミネーターは勝利を噛み締め、ドアノブを回し、部屋に入る。それから彼が部屋から出てくることは無かった。
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『マインドカメラ停止します』
ターミネーター「はあ、ようやく終わったー」
マインドカメラの停止に安堵のため息を吐く。
ターミネーター(さっさとアンインストールしよう)
マインドカメラのアイコンを長押しする。他のアプリと一緒に揺れ始める。
マインドカメラをゴミ箱にドラッグ&ドロップしようするができない。
ターミネーター(はあ?まさか・・・)
慌ててマインドカメラのQ&Aでアンインストール方法を探す。
『Q アプリをアンインストールするにはどうすればいいですか?
A アンインストールできません』
ターミネーター「クソが!」
ターミネーターの苦労は続く。
『ブロンズトロフィー《見える・・・見えるぞ!私にも心が見える!》を獲得しました』
最近うちのターミネーターがぷれぷれぷれあですの時のアインズ様に見える病気にかかりました。
戦闘の時は黄金バットに見えてくる病気にもかかりました。