しかし困ったものですね。あまり関わりたくない人と会ってしまいました。
「あなたには特異対策機動部二課まで来てもらうわ」
特異対策機動部二課?なんだっそら。
特異対策ということはノイズ災害に対する専門機関的なものなんでしょうかね。
「断る、と言ったら?」
「あなたのお友達がどうなるか分からないわよ?」
こいつ...私の友人を人質にして話を聞いてもらおうとしてやがりますね?流石組織にいる人間。考えることがゴミクズですわ。ここでこいつを殺してもいいんだけど、そうすると私が国に狙われちゃうからここは大人しく付いていこうと思います。なにかあれば壁ぶち抜いて脱出すればいいだけですし。
「賢明な判断に感謝するわ」
はぁ...まーためんどくさいことになりそうで憂鬱な気分になりますわ。でも友人のためでもあるし、仕方がないですね。一応名状しがたいバールのようなものは持っておきましょう。
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「あれ、ここは...」
目の前に見える建物は私が通っているリディアン女学院ではありませんか。もしやこの地下に基地があるのでは?かの新世紀な人造人間の特務機関みたいに。
「ついてきて」
翼さんが先生方がいる中央棟のエレベーターに案内してくれました。
しっかしこんなところにエレベーターがあったなんて初めて知りました。
「ニャル子ちゃん!」
「これはこれは響さんじゃないですか」
そこには制服姿の響さんがいました。見た感じ何のケガもなく無事なようです。
「ほらお前たち、手すりとかに摑まっときな」
後ろを振り返ってみるとツヴァイウィングのもう一人の片翼、天羽 奏さんがいました。二年前より大人っぽく見えます。こうして見ると凄く人柄が良さそうです。
「それじゃあ、降りるわよ」
そう翼さんが言うとエレベーターが凄いスピードで動き出しました。びりびりと圧を感じます。空気圧式のエレベーターでしょうか。凄く速いですね。
「ほんぎゃああああああ!!!!!」
「何者だよお前...この圧に耐えられるとか」
響さんは女の子が上げてはいけない奇声を上げてるし、奏さんは呆れた目で私のことを見てきます。そんな目で見ないでくださいよ、自分自身おかしいと思っていますから。
そうこうしているうちにエレベーターが目的地に着いたそうです。途中に見えた黄色の壁は何だったのでしょうか。凄く気になりました。
エレベーターを出ると一本道が続いていました。一番奥に扉が見えますね。あれが私たちが連れていかれる場所なのでしょう。
「さぁここが私たちの本拠地、特異対策機動部二課よ!」
翼さんが大きな声を上げると、大きな扉が開きました。
「宇宙CQC劇場版!口にするのもはばかられる対艦チェーンソー!」
私は咄嗟にスカートの中から口にするのもはばかられる対艦チェーンソーを取り出し、コイルスターターを勢いよく引っ張りました。
「にゃ、ニャル子ちゃん!?急にどうしたの!?」
「なんとなく、ですよ」
だって何が出るか分からないですし。万が一私たちが騙された場合、粛正という名の殺戮ショーが見られますよ?
「ま、待て!」
そう声が聞こえたので、チェーンソーの刃を下に向けると、開いた扉の奥からワインレッドのシャツを着た大男が現れました。
「急にこちらに呼び起こしてすまなかった。俺はこの特異対策機動部二課の指令を担当している風鳴 弦十郎だ」
そう目の前の大男は名乗ると頭を下げてきた。見た感じいかついなりですが悪い人ではなさそうです。
「そうですか。私はニャルラトホテプ・ラヴクラフトです。さっきは失礼しました」
スカートの中に口にするのもはばかられる対艦チェーンソーをしまったあと、私も頭を下げました。
風鳴、ということは翼さんの親なのでしょうか。でも全然似てませんね。親戚...でしょうかね。
「翼が粗相をやらかしたそうですまなかった」
「ほんとですよ。いきなり友達がどうなるかわからないとか言い出して...本気で殺そうかと思いましたよ」
「おい翼。後であのニャルなんとかに謝っとけよ」
「わ、分かってるわよ...」
そう奏さんに言われてしょんぼりする翼さん。反省が必要ですよ翼さん。私を少し怒らせたんですから。
「で、私たちを呼んだ理由とは」
「そうだったな。君たちには俺たち、特異対策機動部二課に協力してもらいたい」
そう弦十郎さんが真剣な顔で私と響さんに言ってきました。
話を聞いてみると響さんがある能力を発現したそうです。
シンフォギアとかいう過去の聖遺物?の力を使ってノイズと戦うシステムならしい。
感情や想いなどに反応し、旋律を奏でるとか。だからあのとき響さんは歌ってたんですね。
その旋律に合わせて装者が歌唱することにより、シンフォギアはバトルポテンシャルを相乗発揮していくらしいです。要するに歌うと強くなるアメイジングすげー科学力ってことですね。よくわからん。
日本政府はそのシンフォギアとかいうのを公にしたくないらしく、こうして呼び出し、保護をしているらしいです。
それだけならいいらしいんですけど私が問題だったらしく、生身の身体なのにノイズに触れても炭素の塊にならず、その上にノイズの撃破ができる化け物らしく、これも公にすると世界がこぞって私をさらいに来るとか。怖い世界だよまったく。
というわけで私と響さんをここに呼んだそうです。最初からそう言えば大人しく付いていったのに...翼さんは口下手ですね。
それと、響さんはメディカルチェックを受けに行きました。なんでも、聖遺物を持っていないのにも関わらず、シンフォギアに変身できることがありえないらしく、それを調べるそうです。
「指令、メディカルチェックの解析がでました」
「そうか緒川、案内してくれ。ニャル子君もついてきてくれ」
「分かりました」
何か問題があったのでしょうか、凄く心配です。大事に至らなければいいのですが。
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「これがガングニールの欠片ね」
そう櫻井さんから説明を受けました。
どうやら響さんの胸に聖遺物が埋まっていたらしく、現代医学で取り除くのは難しいとの事らしいです。
思ったより大丈夫でした。いや大丈夫じゃないんですけど。にしても櫻井さん香水の匂いがドキツいですね。もしかしてお風呂入ってないないのを誤魔化しているんじゃないかと疑いたくなるほどドキツイ匂いです。
「すまねぇな、あたしのせいで」
「いいえ違いますよ!頭を上げてください!」
奏さんは響さんにそう謝罪の弁を垂れると頭を下げました。
翼さんと違って奏さんはこういうところはしっかりしているそうです。翼さんと違って。
「私の株だけがどんどん落ちていく...」
「お前があんなこと言うのが悪いんだろ。反省しなさんな」
一段と落ち込む翼さんとそれに反応する奏さん。
ここに来てから大分時間がたったような気がします。そう思いスマホを点けてみると、
「うわぁ...」
未来さんの着信と会話アプリの件数がありえないほどの量で埋め尽くされていました。これ邪神より恐怖を醸し出していますよ。私のSAN値が下がったような気がします。未来さんこわひ。
スマホの時計には19:38と記されていました。そろそろお家に帰りたいですね。
「もうこんな時間か。遅くまですまなかった響君、ニャル子君。また何かあったら連絡する。そうだ、これを渡しておこう」
そう弦十郎さんに手渡されたものは通信機?みたいなものでした。トランシーバーでもなくスマホでもなく、なんだろう言葉にできない通信機でした。これが名状しがたいもの、というんですね。
「これは通信機みたいなものだ。あと、これさえあればこの市内の自販機の商品を無料で買えるという優れものだ」
なんとこの通信機、飲み物を買えるようです。見た目に反して凄い有能ですね。正直これなくてもいくらでも買えるんですけどね。これは心の片隅に入れておきましょう。心のドアが閉まります。駆け込み乗車は今の内ですよ?
まぁ色々ありましたが無事家に帰ることができました。明日未来さんにどう言い訳しましょうか。未来さん鋭いからもしかしたら言い訳が通じないかも。はぁ...憂鬱だ...不幸だ...。
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「面白いわね、この娘たち」
響とニャル子が帰った後、特異対策機動部二課の研究室にて、櫻井了子は二人のプロフィールに目を通す。
1人は立花 響。彼女は人類初となる聖遺物との融合症例している貴重な存在。
もう1人はクトゥルフ神話の邪神の名前を持つニャルラトホテプ・ラヴクラフト。生身の身体でノイズたちを次々と撃破する力を持っており色々な場所からいろいろなものを取り出す能力がある。ますます興味が沸いてくる。
「楽しませてくれるわね...」
そう櫻井了子は小さく呟いた。その顔にはまるで実験動物を見つけて喜んでいるような表情だった。
~ネタ集~
「かの新世紀な人造人間の特務機関みたいに。」
新世紀エヴァンゲリオンに出てくる特務機関『NERV』のこと。
「心のドアが閉まります。駆け込み乗車は今の内ですよ?」
でんででんででん 電車ガ―タゴト
でんででんででん はやいぜ快特でお馴染み kattobi KEKYU Riderの歌詞の一部。
「不幸だ...。」
とある魔術の禁書目録に出てくる上条当麻の言葉。毎回言ってる。
~ネタ集終わり~
勢いがいい文を書きたいのですがなかなか書けません。
あとシャニマスがやりたいと思ったのでスマホでダウンロードしようとしたらバージョンが足りないとかでできませんでした。おのれディケイド。
次回もお楽しみに。