ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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6章:未来を知る者

お久しぶりです。
前回から随分と経ってますが…申し訳ありませぬ…

さて、そろそろカップリング決めないとなぁ…
クロムやルフレがびっくりするほどいつの間にか出来てたって感じにするにしても
そもそも決めておかないとフラグは立てないし。
まだまだ募集中です。

ボソッ)これが聖戦だったらすぐに決めれるのになぁ…。

ちなみに新しい3DS買ったよ、これでリセット(L+R+スタートボタンorセレクトボタン)が出来るぜ!
(前の3DSはほぼ1年半でRとLボタンが使えなくなった)



第10話

~ルフレSIDE~

 

その夜、中庭に来てみるとクロムさんが一人で佇んでいた。

 

「クロムさん?こんなところで何をしているのですか?」

 

「あっ…ルフレか…少し、考え事をな…

 明日、俺たちはフェリアへ援軍を求めに行く。

 ルフレ、その前にお前に話しておきたいことがある。

 ギャンレルの言うとおり、姉さんが聖王を継ぐ十五年前まで…

 イーリスは前聖王の命令でペレジアと戦争していた。

 その戦争の犠牲になったのはペレジアだけじゃない…イーリスもだった。

 民はみな軍に徴兵され、次々死んでいった…イーリス国内はひどい有様だったらしい…」

 

「……っ!」

 

おもわず黙ってしまう。

前聖王――すなわち、エメリナ様やクロムさん、リズさんの父親。

 

「そんな時、前王が急逝し…姉さんは十に満たない年で聖王を継いだ。

 それからだ。姉さんの苦しみの道が始まったのは。

 他国の民の恨み、自国の民の怒りは…すべて聖王…姉さんへと向けられた。

 聖王を憎む群衆から石を投げつけられ、顔にひどい傷を負ったこともある…

 それでも姉さんは…俺とリズの前でしか涙を見せなかった。」

 

クロムさんの顔は苦痛の顔をしていた。

今ではそのときよりも良くはなっているだろう。

自国の民だけが。

 

「俺は姉さんを守りたい。姉さんの理想を。

 姉さんは兵を家族のもとへ帰し、人々の訴えを聞き…

 そうして少しずつ、少しずつ…民の心を取り戻していったんだ。

 だが、その理想も…ギャンレルのような人間には通じない。

 それでも俺は姉さんの理想を守りたい。姉さんの代わりに、この手を汚してでも…

 イーリスには姉さんが…聖王が必要なんだ。」

 

「その通りだよ。」

 

「お前は…!」

 

急に声がしてそちらを向く。

やって来たのはマルスだった。

 

「久しぶりだね。」

 

「どこから入った?」

 

「城壁の一部に、小さい穴が開いていたんだ。」

 

「あそこか…!参ったな。」

 

クロムさんの顔が苦痛になっていた。

 

「クロムさん?なんのことですか?」

 

「いや、じつは、剣の稽古をしていて壊してしまった壁があってな。

 隠していたつもりだったんだが…そうか。バレていたのか…」

 

そういえばリズさんが怒っていた。

クロムさんが剣の稽古をすると何かしら物を壊すと。

 

「ばれていないよ、僕以外には。大切な秘密だからね。

 それより、今日は君たちに大切なことを伝えに来たんだ。」

 

「大切なこと…だと?」

 

「ああ…聖王エメリナに迫る危機について。」

 

「まさか!姉さんの…?どういうことだ?それに、なぜお前がそれを?」

 

「僕は未来を知る者だと言ったら…信じてくれるかな?

 僕は知っているんだ。聖王エメリナが暗殺される絶望の未来を…!」

 

「暗殺…!?」

 

そういえばマークさんがエメリナ様に城内を探索しても良いかと聞いていたが…。

 

「…すまない、こんなことを言っても信じられない…だろうね。

 僕が真実を語っていると、証明するよ。」

 

すると、マルスは剣を抜く。

それを見てクロムさんは剣を手に抜きかけ、私はいつでも相手を出来るよう、雷魔法の準備をする。

 

「…そこにいるのはわかっている。出てくるんだ。」

 

その言葉を、後ろの草むらに問いかける。

するとそこから何者かが現れ、マルスは空に剣を回し空へと飛び、空中で剣を掴みその者の背後からばっさりと斬る。

 

「これで、信じてもらえただろうか?」

 

「あ、ああ…」

 

先ほどの行動に驚きつつクロムさんの返答したあと、マルスの後ろから新手があらわれた!

驚き避けようとしたマルスに新手が剣を振るう。

マルスの足元に先ほど倒した者の剣に滑り、付けていた仮面が切られる。

バランスを崩しマルスの顔があらわになった。

だが、その前にクロムさんはその新手を倒す。

 

「女…だったのか。」

 

マルスの顔、それはどう見ても女性だった。

しかも長い髪。服に隠していたそうだ。

 

「ばれてしまった以上、男性の演技をするのは必要ありませんね。」

 

そこで城のほうからなにか響いてきた。

はっとして、私たちは急いで向かうことになった。

 

 

~マークSIDE~

 

時間は少しもどる。

僕はイーリス城に戻りフレデリクを通してエメリナ様とフィレインさんに事情を話した。

――すなわち、エメリナ様の暗殺の可能性。

こんな時代のため、王である以上狙われる必要はあるだろう。

その上、護衛の天馬騎士は数が少ない。

別のところで陽動が働けば、そちらに集中するしかない…。

しかもエメリナ様が1人の時が一番危険だ。

侵入者がどこから入ってくるのか調べなくてはいけない。

いろいろと説明してフレデリク同行で探索が可能となった。

…なぜが探索するとき、

 

「案内するね!」

 

とリズがやって来たり、

 

「僕も!」

 

「なるほど、マークさんの意見も同意できますね。」

 

「俺もきになるな。」

 

とリヒト、ミリエル、ロンクーも同行した。

ちょっとロンクー、君はフェリアだし大丈夫かいと思ったが言わなかった。

で、今は探索終えて夜。

一般人は寝静まっている頃だろう。

 

「僕の予想だと、もうすぐ狙われるとおもう。」

 

「なぜですか?」

 

「ここからだと侵入しやすい。それに今、エメリナ様は1人になっている。」

 

「なるほど…して、侵入者をどうやって防ぐつもりだい?」

 

疑問に思ったフレデリクやヴィオールにこたえる。

 

「えっと…。」

 

僕はその付近の地図を簡単にかいて説明する。

 

「ここの細い階段が重要ポイント。ここからが近いからね。

 で、その右にある広めの階段、そして左側にある通路。

 ここを守りつつ進んでいくって感じかな。

 怪我したら無理せず傷薬使うか、リズやマリアベルの杖で回復してもらって。」

 

僕は要点だけ言っていく。

戦場とは常に変わるものだ。

作戦通りにいくことなど、無いに等しい。

 

「で、役割分担だけど…。」

 

それぞれ分けていく。

実際、侵入者がどんな武器を使うか判らないのである。

 

「ところでフレデリク。」

 

「なんでしょう。」

 

「クロムとルフレは?」

 

まさかの2人抜きで進めていたとは気付かなかった。

そしてフレデリクも今気付き、クロム様ー!と声をあげる前に。

 

ズゥンと地ならしと言うのだろうか。

なにか響いてきた。

 

「!皆、戦闘準備を!」

 

クロムたちと合流したのはその後でしたが。

なぜかマルスがいた。

 

そして、耳がいいのか、敵の声すら聞こえた。

 

「…狙うはエメリナの首と、【炎の台座】。ほかのものには目をくれるな。」

 

「はっ。」

 

ビンゴだ。まさか僕の予想が当たるとは思わなかった。

ただ、別の声も聞こえた。

 

「どういうことだ?聖王エメリナの、首だと……?

 宝物庫にある国宝を盗み出すだけという話ではなかったのか?

 ちっ。くだらない仕事を頼まれたものだ…」

 

ふむ、あちらにいる『彼』は望んで狙っている訳でも無いらしい。

説得できるなら少しでも戦力が欲しいものだが……

 

「姉さん!」

 

「クロム…!危険です!あなたたちだけでも逃げなさい!」

 

「もう少しだけ待っていてくれ!姉さんは、俺が必ず守ってみせる!」

 

「みんな、敵の指揮官を倒しましょう。」

 

僕の隣にいるルフレが声をかける。

作戦の大元は話してある。

もしかしたら先ほどの声は敵の指揮官かもしれない。

 

「ふん、気取られたか…。今ならばエメリナの護衛も手薄かと思ったが…

 む、この気配は…?」

 

聞こえてくる敵の指揮官の声。

しかし、気配…?

 

「クク…なるほどこんなところにおったか…

 くっくっくっ、思わぬところで思わぬ土産を見つけたものよ。」

 

敵にとっておもわぬ土産――その言葉に僕は嫌な予感を感じた。

それはさて置き、マルスがエメリナ様のいる部屋の片面にある扉を守ることとなった。

僕はクロムと共に左側の通路を守るべく進む。

 

「…先に忍び込んでおいて正解だったようね。

 人間の争いに興味はないけれど、一族の義理は果たすわ。」

 

変わった女性が加わりました。

どうやらベルベットという名でマルスの知る未来には味方だったようで。

ちなみにマルスが女性だと判明したときリズとフレデリクは驚いていました。

僕はなんとなく予想ついていたので別に気にしない。

しかし――《未来を知る者》か…。

 

「悪いが、姉さんに手出しはさせんぞ!」

 

「…待て。俺は手を出すつもりはない。」

 

クロムが対話するのは橙色の髪の青年だ。

ああ、彼が例の『彼』かな。

 

「なに!?どういうことだ?お前は暗殺者の仲間じゃないのか?」

 

「いや…俺は依頼を受けただけだ。宝物庫へ案内して欲しいってな。

 盗賊の俺がいれば、扉でも宝箱でも開けられるからな。

 けど、暗殺のことは聞いていなかった。この依頼は撤回だ。」

 

「なるほど…だから乗り気じゃなかったのか。」

 

「なぜそれを…。」

 

「僕の聴力を甘く見ないでね。敵の指揮官が呟いていた言葉もばっちり聞こえてるよ。

 そうだねー…『どういうことだ?聖王エメリナの、首だと……?

 宝物庫にある国宝を盗み出すだけという話ではなかったのか?

 ちっ。くだらない仕事を頼まれたものだ…』って言っていなかったっけ?」

 

「どんだけ耳がいいんだ…。」

 

そう言っている傍らクロムがピンと来たらしく。

 

「あいつらの仲間じゃないなら、力を貸してくれないか。」

 

「は?」

 

「姉さんを助けるのに、1人でも多く戦力が欲しい。

 お前なら腕も立ちそうだし、あいつらの情報も少しは持っているだろう。」

 

「なるほど…依頼なら受けるぜ。ただし、相当の報酬はいただく。」

 

「報酬…金か!?くそっ…確かこの辺りに…」

 

持ち物を探っているとどっさりと何かが入った袋を落とす。

 

「……ん?それ何だ?今落としたやつ、その袋だよ。」

 

「ああ、これは妹がくれた砂糖菓子だ。」

 

「リズが?」

 

「ああ、『試しに作ったんだ。お兄ちゃん、食べてみてよ!』と渡されてな…。

 ひとつ食べてみたがかなり甘くてな…。」

 

それは恐ろしい。

砂糖固めただけでも甘いのに…。

 

「…砂糖菓子…」

 

「ん?どうした?」

 

「…いいぜ、その依頼受けてやる。さぁ、その菓子をよこせ!」

 

「か、菓子でいいのか!?」

 

「あぁ、それでいい。

 お前の熱意に免じて、今回だけは特別に現物支給で受けてやる。

 別にその菓子を食べてみたかったわけではないからな。」

 

うん、堂々と言っている。

まあ服にも棒つき飴とか付けているし、飴舐めているのか口から棒が出てるしねー。

ガイアと名乗った彼に何か頼むときは甘い菓子でも持ってこよう。

さて、ルフレたちと合流しないと。

 

 

~ルフレSIDE~

 

ベルベットという方とガイアという方が加わって、私たちは敵の指揮官まで追い詰めることができた。

 

「エメリナの護衛は手薄…楽に仕留められる相手だったというのに…

 余計な邪魔を…かくなる上は私みずから始末してくれるわ!」

 

合流したクロムさんとガイアさんが敵の指揮官と戦う。

 

「エルファイアー…炎魔道書の中級だね。相性が良いけれど気をつけて。」

 

マークさんが剣を持って援護してくれた。

私が持つのは雷魔道書の初級―サンダーだ。

ちなみになにが相性が良いのだろう。

※魔法の三すくみです。覚醒にはないが、炎→風→雷→炎、理(炎・風・雷)→光→闇→理があります。

 前者は聖戦にも、後者は暁のみです。未プレイの烈火、封印、聖魔は知りませんが。蒼炎?忘れました。

 

「…ほう、お前が…

 くく…お前のことはよく知っておる。教えてやろう、お前を捕らえてからな!」

 

敵の指揮官は私に向けていう。

何を言っているのか判らない。

こいつは私のことを知っているというの…?

 

『大丈夫か?奴は倒したんだ、俺たちが勝ったんだ』

 

違う、こいつはまだ倒れていない。

 

「ルフレ、落ち着いていこう。」

 

違う、まだ倒していない。

 

「…大丈夫です。いきます!」

 

そう返事をして私はサンダーを放つ。

 

「くらえっ!」

 

マークさんがサポートする。

 

「ばか…な…こんな…誤算が……

 なぜだ…貴様ら…なぜ暗殺計画を知ってい…た…」

 

そう言って敵の指揮官は倒れた。

 

クロムさんは急いでエメリナ様へ向かう。

 

「姉さん、無事で良かった。」

 

「ありがとう、クロム。私のために…」

 

「クロム様…申し訳ありません。エメリナ様をお守りするべき我々が…

 まさかマーク殿の予想が当たるとは…」

 

「いや。俺もマルスがいてくれたから気づけたんだ。」

 

「マルス?」

 

「…?ルフレ、マルスは?」

 

周囲を見渡してもマルスの姿が見当たらなかった。

 

「あれ、おかしいですね。さっきまでそこにいたんですけれど…」

 

「!あいつ…!」

 

そのままクロムさんは走っていった。

そして私たちはベルベットという女性と話すことになった。

どうやらこの女性は【タグエル】という種族らしい。

動物に姿を変える者――ベルベットさんは兎――のようだ。

偏見で【半獣】と言われるらしい。私は知らないが。

ベルベットさんがエメリナ様を助けたのは祖先が聖王から受けた恩を返すため。

本人は人間を信用していないようだ。

すんなりなぜと聞いたら彼女の仲間は一人残らず人間に虐殺されたのこと。

誰がやろうと大差ない、彼女から見れば同じ人間という種族。

人間は、心や見た目の違いをすぐに争いの理由にするという人間の未熟をエメリナ様は認めた。

一国の王であっても、貧しい者であっても、同じ人間。

そして、エメリナ様は自分がやっていないのにも関わらず、彼女に謝罪をした。

彼女は、言葉は信じない、けれど心はわかったと。

人間のことはまだ信用できないけれど、エメリナ様のことは信じてもいいと。

私は、エメリナ様を初めて見た気がした。

 

 

~マークSIDE~

 

僕は今、困惑していた。

敵の後片付けをしていたのだが、敵の指揮官の死体が消えていた。

さて、どう報告しようかと悩んでいるなか、マルスが歩いている姿が見えた。

歩いて、そして歩いてきた道をもう一度みる。

また歩き出したところをクロムと会ってしまう。

 

「また、黙って姿を消すつもりだったのか。」

 

「あ…」

 

「お前は、妹だけじゃなく姉さんの命まで救ってくれた。

 なにか、返せるものはないか?俺にできることならなんでもする。」

 

「その言葉だけで、じゅうぶんです。」

 

「しかし…」

 

「私の役目は終わりました。これで、未来は変わるはずです。」

 

それはフラグというのではないのか…?

 

「もし、お前が来てなかったらどうなっていたんだ?」

 

「それは…聖王エメリナは命を落とし、【炎の台座】が奪われていたはずです。

 そして大きな戦が始まり――人々は終末の未来を迎えていく…

 …なんて言っても、信じられませんよね。」

 

「…いや、信じる。

 お前の言葉のすべてを、俺は信じる。だから、なにかあればいつでも俺を頼ってくれ。」

 

「ありがとう…ございます…

 では、いつかまた…」

 

そのままマルスが立ち去っていく姿をクロムはみていた。

 

「うーん、やっぱり気になるね。少しお話しにいってくるよ。」

 

「うおっ、マーク、いつの間に…」

 

「クロムがマルスと会話する場面まるごとねー。」

 

僕はマルスを追う。

その背後で、

 

「マーク、お前が気になることとは?」

 

「ああ、それはね。いずれクロムも気づくと思うから言わないでおくよ。」

 

クロムが訪ねてきたのでそう返答した。

マルスを追っていくとすぐに見つけた。

 

「…少し、聞いても良いかな?」

 

僕の声にマルスは少し驚く。

 

「あなたは…。」

 

「はじめまして、それとも…君にとっては()()()()なのかな?」

 

「なぜ…そう思うんですか。」

 

マルスが付けていた透明の仮面がひびが入った気がした。

 

「未来を知る者――これで欠けていたピースが揃ったんだよ。

 クロムと同じ剣、同じ剣技、同じ髪の色に目の色。

 闘技場にてクロムに向けた『若い頃はずいぶん血気盛んなんだな』という言葉。

 なにより、左目にある【  】とかね。

 君は未来から来たクロムの娘じゃないかってね。

 全部僕の推理だけれど。」

 

マルスはすべて黙っていた。

それすなわち肯定の意味を示す。

 

「別にクロムたちには言わないよ。ただ、ひとつ聞きたいことがあってね。」

 

「…終末の、未来についてですか?」

 

「いや、今回の敵の指揮官。誰だかわかるかい?」

 

マルスは静かに首を横に振った。

 

「そうか…それじゃあ呼び止めてゴメンね。

 けれど、これだけは言わせて。」

 

僕はマルスに向けていった。

 

「運命という川を変えるなら源流から変えなければその先もきっと同じだろう。

 もし一人で変えることが出来なくなったら、そのときクロムたちに頼めば良い。

 一人が出来なくても皆で小さな石を積み上げていくことが出来るかもしれない。

 そのことを忘れないで。」

 

僕はそのままマルスに背を向けてクロムたちのもとへと歩いていく。

そうだ、だからこの世界で。

それぞれの伝承を見て驚いた。

ユグドラル伝承に出てくる“聖王”や“賢王”の、彼らの親たちの物語。

あのときの僕は記憶がなかったし未来なんて変えるとははっきりしていなかった。

ただ、それでも伝承と僕が経験した出来事は違う。

『彼』も、『彼女』も()()()()()は生きていた。

あぁ、そうだ。

あの世界の僕はすでに死んでいるんだ。

ただ笑いがこみあげていた。

 

「…いえ、貴方とは初対面ですよ。…貴方に良く似た方は知っていますが…。」

 

そんなマルスの言葉を聞いておきながら、僕は歩みを止めなかった。

 

 

~???SIDE~

 

暗い中、一人の男はふらふらしながら歩いていた。

 

「…ぐぅ…っ……ば…か…な…………

 我が…遠大な計画が…こんな…ところ…でっ……」

 

そんなとき、暗闇の中から人影が現れた。

 

「――ファウダー。」

 

「!な、何者だ…!?いったい…どこから…」

 

驚く男に影はくすくすと笑う。

 

「お前は本来…ここで死ぬ運命ではない。

 あの運命の日まで……お前は筋書きを導かなければならない。

 お前に力を与えよう。」

 

「何だ…と…?お前…お前は一体…

 !!ま…まさか……まさか……!

 あなた様は…!?」

 

「我はギムレー。破滅と絶望の竜――」

 

 

~ルフレSIDE~

 

今回の会議にてエメリナ様は東の離宮に行くことになった。

私たちはフェリアへ向かう途中まで護衛という形で同行することになった。

 

「どうしたの、ルフレ。なにか気になることでもあったのかい?」

 

「その…。」

 

あのときの敵の指揮官。

おぼろげに覚えていた“あの”夢に出てきた邪術師。

そのことに不安を抱いた私はマークに打ち明けた。

 

「君がクロムを殺す夢、か…。」

 

「信じられませんか?」

 

「いや、そういう事じゃないんだ。

 出来ればそのときの夢の周囲のこととか覚えている範囲で教えてくれないか?」

 

「覚えていること……。」

 

たしかあの場所は闇色の障壁があった。

あのときの暗殺者たちの指揮官に似た邪術師。

5つの玉が付いた盾。

祭壇のような場所。

 

「これぐらいですかね…?」

 

「いや、それで充分だよ。こっちはこっちで考えておくからゆっくり休んでおきなよ。

 明日から山登りのようだし。」

 

「そう…ですね。今日はゆっくりします。

 お風呂でも入ろうかな…。」

 

後に悲劇(笑)が起きることも知らずに。

 

 





はい、6章終わりました。
まるまるいれたら7千文字越えやがった……。
段々聖戦の系譜編を書きたくなってきた…。
いかん、まずは覚醒編を終えてからだし、
読みたいとかいう要望がなければ脳内設定のまま終了しますし。
なによりまずは新・紋章編の次ですしね。

さて変わって本編。
最初、マークがガイアさんを雇うという話をしようかと思ったけれど
それだとフレデリクさんに怪しまれるかなーとか、
クロム直々に雇われる方が軍に居座り続けやすいかなって思いました。
あと、リズがくれた砂糖菓子、本人が料理下手とカラムの支援会話でいっていた
気がしますのでど甘くさせましたww
ガイアさんは甘い物担当の処理係りですね(ドヤッ
しかしエメリナさん…甘ったるい理想な気がしますが、
いろんな意味で凄いきがします。
ところで誰も気にしなかったのかな
>エメリナの暗殺
どう見ても王様だし狙われるよと思いました。
改めてみると。(初見は忘れました)

では今回はここまでです。
外伝2章、何処にいれようかな…入れ忘れた…。
それでは。
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