ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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間章3:気づいた、この想い


「君がくれた言葉。忘れないよ、――――」


※時期は第一部終了から1年半が経過



第19話

~マークSIDE~

 

クロムとルフレの結婚式から半年が経った。

 

「……マーク、フレデリク。」

 

「クロム様、まだ書類は終わっておりませんよ。」

 

「うん、終わっていないね。僕は終わらせたけれど。」

 

「くっ……ルフレに会いたい…。」

 

執務室にて仕事中であるが、どちらかと言うとクロムだけで僕はもう終わらせた。

あいかわらず仕事が速いですねとフレデ肉…あっ間違えた。フレデリクに言われた。

ちなみにこの部屋にはルフレがいない。

なぜかというと抜け出し刑とか生ぬるいものでなく、妊娠したからだと言う。

しばらくは一緒に仕事していたが、周囲からもみればわかるほど大きくなると医者から休んだ方がいいと言ってきた。

 

「さて、僕はこれで失礼するよ。」

 

「ええ。」

 

フレデリクに挨拶して僕は部屋からでる。

クロムが腹黒軍師めと言っていたが気にしない。

最近僕の異名になっている気がするがきっと気のせいだろう。

 

 

「最近、城下町の一部に桃色の空間が見えるのは僕の気のせいかな?」

 

「言うな。俺ですらその空間は近づけん…。」

 

ロンクーと話しながら僕はいつもの民家にいく。

その民家につくとノックしてはいる。

うん、もちろんエメリナ様が住んでいる家だ。

1年半もたっているためか、エメリナ様の料理の腕はかなり上達している。

本人は教えてくれるひとが上手だというけれど。

まあそれはそれで嬉しい。

僕の料理の腕は母から教わった……ものでなく、母が料理が下手だったため自然的に上達していったのである。

もう、母と妹の料理は破壊的だ、あれはもはや兵器だ。

 

「やあ、ガイア。元気かい~?」

 

「お前、絶対からかっているだろう?」

 

苦笑しながらいうガイアだが、その原因はエメリナ様が生きていると知る者が知っている。

 

「いや、だってねー?ありだなと思っていた通りにいくとは思わなかったから。

 まさか、ガイアがどうやってエメリナ様のハートを掴んだのか、とか。」

 

一緒にいればなんとやら。

エメリナ様も好意を持ち始め、ガイアも否定できない顔をしていたし。

で、その結果が。

 

「あら、マークさん、ロンクーさん。いらっしゃい。」

 

奥からエメリナ様がやってくる。

護衛がどうやら同居になった様子です。

だって、エメリナ様の手料理食べているし。

そういえば、クロムが結婚した影響か、仲間のみんなもそれぞれ結婚式をあげていたり。

僕の知る限りでは、ドニとリズ、ヴェイクとソワレ、リヒトとサーリャ、フレデリクとスミア、

カラムとベルベット、ヴィオールとマリアベル、ソールとミリエル、リベラとノノ、

そしてグレゴとフィレインさんだ。

あれ、ほとんどだ。

結婚式をあげていないものの、ガイアとエメリナ様は結ばれているような関係だし。

いやー、若いっていいねぇ。あ、これはグレゴの台詞か。

 

 

~ルフレSIDE~

 

私はいま、マリアベルさんが用意してくれたお茶会に参加していた。

ようするにガールズトークである。

私やマリアベルさん以外もに、リズさんやスミアさん、ティアモさんの5人でいる。

 

「にしてもティアモさんはまだアタックしていないのですの?」

 

「そうなんです、恥ずかしいそうですよ。」

 

ただ、その人物中心で会話が展開するとなると、当本人にとって恥ずかしいものである。

 

「わたし、マークさんにきいてみたんだよ。マークさんって相手いないけれど、どんな人が好みなのって!」

 

「まあ、リズさん大胆ですね。」

 

「わたしにはドニがいるもん!でね、その返答が……。」

 

~リズの回想~

 

「ねね、マークさん!」

 

マークさんはいつもお兄ちゃんと一緒に仕事しているが、それが終了したあとふらっとどこかに行っちゃうので、

捕まえるのが大変である。

今回は中庭でのんびりしている姿が見えたので訪ねたのだ。

 

「どうしたの、リズ。」

 

「マークさんって、相手いないけれど、どんな人が好みなのかなーって。」

 

「えっ?リズってドニがいるんじゃないかい?」

 

「いや、わたしも知りたいけれど、一番知りたい娘はまだ相手いないし!」

 

「ああ…ガールズトークに利用するのかい。」

 

「うぐっ……なんでわかったの?」

 

「なんとなく。まあいいけれど。そうだなぁ………。」

 

………1分後。

 

「真面目で…いつも仲間のこと心配していて…」

 

「…うんうん。」

 

「それでも大切な者を守ろうと…懸命に頑張る娘かなぁ…」

 

「………そうなんだ。」

 

「あんまりいえてないなぁ……あまりネタにはできないけれどね。」

 

~回想終了~

 

「って行ってた。」

 

「「「それって……」」」

 

私たち全員がティアモの方をみる。

本人は顔真っ赤であるが。

かつてクロムさんが好きだった様子のティアモさん。

しかし時間を重ねてマークさんが好きになっていたらしい。

 

「ティアモさんにほとんど当てはまる気がしますが。」

 

「いっそのこと、アタックして砕けてみやがれですわ!

 おどおどしていたら全く進歩もなく誰かに取られてしまいますわよ!」

 

「そうですね…私が聞いた限り、マークさんは結構人気ですよ?」

 

「そ、それは……」

 

「そうだよ!当たって砕けちゃおうよ!」

 

ティアモさんを応援する。

後日聞いた限りだと、ティアモさんがマークさんを捕まえるのは数日後だったという……。

 

 

~マークSIDE~

 

あれから数日後、僕は夜、中庭にきていた。

そういえば、以前ここにいたときリズに好みのタイプの女の子についてきかれたなぁ……。

のんびりしていたとき、背後から人が来るのを感じた。

 

「マークさんっ。」

 

誰だかわかっていたので僕はあえて空を見ていた。

 

「どうしたんだい、ティアモ。なんか、息切れしているよ?」

 

「そ、それは……っ!マークさんがなかなか見つからなくて……。」

 

まぁ、基本仕事が終わったら自室かエメリナ様のところにいってガイアをからかったり、

アンナさんから買い物したり、武器の点検とか、ロンクーと手合わせしてたりして、

夜は自室か中庭で空を見てたりしているし、見かけるひとは見かけるはずなんだけれどなぁ……。

 

「そう?探したのならごめん。…で、どうしたの?」

 

「その……マークさん。あなたに聞いてもらいたいことがあって……。」

 

なにか真剣な声をしていたので、僕はティアモの方をみる。

 

「あたしは――あなたが好きです。

 できれば、その…結婚を前提としたお付き合いをして欲しいと思っております。」

 

「……………」

 

「……………」

 

「えぇぇぇぇぇ!?それって、僕に言っているのかい!?」

 

「…はい。」

 

ああ……どおりでティアモの顔が真っ赤なわけだ。

 

「そ、その……返事は後でもいいですから…。」

 

「……ティアモ。」

 

立ち去ろうとしたティアモに僕は立ち止まる。

 

「一つ聞きたいんだ。……僕の何処が好きになったの?」

 

「そ、それは……秘密ですっ!」

 

真っ赤かでいうティアモ。

ようやく、“彼女”の言葉を理解した。

“彼女”とティアモは似ていたのだと。

どちらが似たのかなんてわからないけれど。

 

「…ティアモ。結婚を前提としたお付き合いして欲しいなら、言っておきたいことがあるんだ。

 ああ、ちょっと待って。――シェイバー!!」

 

違う方に気配を感じて風魔法を放つ。

うん、あれはヴィオールだ、逃げて行ったけれど。

 

「えっと……。」

 

「覗きがいた。うん、覗きはいけないね。あとでお灸を添えとくか。」

 

まあ…ちょいちょいと手招きして僕のお気に入りの場所に来る。

ここなら誰もこないだろう。

来たら殺るかもしれないが。

 

「ティアモには言ったかな。僕がクロムたちに会うまで異界に行っていたと。」

 

「あ、はい。たくさんの場所を行ったとか。」

 

ペレジアとの戦争後、僕は信頼する仲間(つまり加入メンバー+フィレイン)に打ち明けた。

異界にいってたくさんのことをしった。

といってもこの世界で役立つかはわからないけれど。

 

「確か…偶然異界の門にたどり着き自称案内人に『魂に刻めば後で絶対役に立つよ!』って言われて、

 強制的に異界で旅をした…ですよね?」

 

「うん。」

 

「そして、その世界ごとの肉体にマークさんの精神入れられて、しかも最初は記憶喪失で始まった。

 死ぬ数日前に全てを思い出す…。ですよね?」

 

「うん。全部あっている。まあ異界での出来事は説明が長くなるから面倒だけれど。問題はここからだ。」

 

そうだ、異界での説明は面倒なので省くが、はずせない説明がある。

 

「いくつもの異界にいったけれど……そのうち1つだけ、結婚したことのある世界があるんだよ……。」

 

「えっ……!?」

 

ティアモが驚く。まあ、驚くだろう。

 

「記憶もない状態だったけれどね。」

 

「子どもも…いたりするのですか?」

 

「あー…うん。二人ね。……死ぬ数日前に全て彼女に打ち明けたんだ。

 僕の体はこの世界のものだけれど、魂は別世界のものだと。

 その記憶が戻った数日後に死ぬということも。」

 

「…その人は、どういったのですか?」

 

今でも覚えていた。彼女の笑顔。

 

「彼女はただ、そのことを受け入れてくれた。

 『私は貴方のことを忘れません。ですが、もし貴方が元の世界に戻ったのならば、

 どうか私のことを忘れてください。』ってね。」

 

「そんな……っ!」

 

自分は覚えているのに相手は覚えていない。

なぜ彼女はそういった事をいったのだろうか。

 

「彼女は、僕が彼女のことを思うばかり、元の世界で幸せになれないのではないかと思ったのかもしれない。

 今ではどうだったのかもわからないけれどね。」

 

「その人は…今も生きているのですか?」

 

「わからない。なにせ異界だしね。しかも、あの異界では僕は死んでいるし。

 正直いうとね、君の告白。彼女が僕に告白した言葉とまったく変わらないんだよ。」

 

「えっ……!?」

 

僕は笑う、ティアモの表情が面白くて。

ああ、そうか。

僕は自分が気づかぬうちに、ティアモに惹かれていたのかもしれない。

 

「『私と貴方が結ばれたのは、もしかしたら貴方の元の世界で貴方と結ばれる方と、

 似ていたかもしれませんね。』って言っててさ。

 どっちが似ていたのかなんて、わからないよ。」

 

「……………」

 

「えっと、つまり…僕と結婚を前提としたお付き合いして欲しいなら、このことを知っておいて欲しいなって…。

 それでもいいなら……。」

 

「マークさん!」

 

ティアモがいきなり大声で名を呼ぶもんだからわっと驚いてしまった。

 

「…マークさんはこの世界では誰も好きになっていませんよね?」

 

「ま、まあ…そうなるかな…?いや、どちらかと言うとティアモ…。」

 

「だったら!お願いします!」

 

手を握ってきたティアモが可愛かったです。

 

「ティアモ。この指輪を受け取ってくれるかな?」

 

「これは…?」

 

「母が僕にくれたんだ。

 いつか大切な人に渡しなさいって。」

 

「あ……大切にします!」

 

母がくれた指輪。

見たことのない模様が入っているけれど、それでもなにかと暖かくて気に入っていた。

大切な君だから、これを渡すんだ。

大丈夫だよ、――――。

僕はこの世界で幸せになって、ティアモも幸せにしてみせる。

 

 

~ルフレSIDE~

 

再びお茶会という名のガールズトーク。

今回は前回話の主役のティアモさんがいません。

 

「ヴィオールさんが偶然にもティアモさんが告白している姿を発見したそうですわよ。」

 

「えー!本当!?結構時間かかったよね!」

 

「ええ、結果はわかりませんけれど。」

 

「どうしてですか?」

 

「なんでもマークさんに気づかれて風魔法を放たれたそうで、逃げたそうですわ。」

 

「それに、成功しても失敗しても最初に報告する人が決まっているそうですが…。」

 

 

~そのころティアモは……~

 

ティアモはとある場所に来ていた。

とある人物に報告するために。

 

「!師匠!フィレイン様!」

 

「おー、どうだったか?」

 

偶然にもフィレインもティアモの事を心配していた。

二人そろってティアモを応援していた。

 

「そ、その……。」

 

「お、落ち着け。深呼吸だ。」

 

「すーはーすーはー。

 あの、あたし、行ってきました。」

 

「おう。どうだったか?」

 

……結局いえずに泣いたとさ。

言っておくけれど、嬉し泣きです。

 

 

~マークSIDE~

 

翌日、僕はいつもどおりに仕事をしていた。

 

「クロム~?早く仕事を片付けないとルフレに会えないよ~?」

 

で、クロムを煽る。まあ、事実だし。

 

「フレデリクもスミアに会うの我慢してるんだからクロムも我慢しないと。」

 

「うぐっ……。む、むしろ、マークの方が仕事を片付けるのが早いだけだ!」

 

あ、開き直りやがった。

 

「まあいいや。今日の分終わったし、僕は失礼するよ。

 あ、フレデリク。あとでスミアをこちらに来るよう手配しておくよー。」

 

「恐縮です。」

 

「ま、待て!ルフレは……!」

 

「クロムの頑張りようで呼ぼうかなー?」

 

と僕は執務室を後にする。

いや、実はさっきからティアモの泣き声が聞こえるんだけれど。

 

「ティアモ、どうかしたの?」

 

近くにいる二人がおろおろしているが。

 

「…もしかしてグレゴにいじられたの?」

 

「いやいやいや、そんなことしないって!

 なんだ、その冷たい蔑んだ目は!」

 

ティアモは首を横にぶんぶん振って余計わからない。

 

「まあ、泣き止んでよ。ところで、スミアとルフレ知らない?

 僕、今日機嫌がいいから、執務室に呼び出そうと思って。」

 

「で、翌日クロム様が仕事に苦戦する様子をからかうのですね?」

 

「さすがティアモ。よくわかったね?」

 

「これくらいわからないと、ついてきませんから。

 二人なら今頃、お茶会にいっているとおもいますよ。案内しますね。」

 

さっきまでの涙は消え、二人がいるところに案内する。

その後ろで、

 

「あー、つまり成功して報告しようとしたら緊張が解けて嬉し涙と。」

 

「ふふ、幸せそうだな、ティアモ。」

 

と微笑んで新しくできた恋人たちを眺めていたという。

 

で、スミアとルフレを執務室に送り込んで二人でゆっくりしたよ。

翌日クロムが仕事がたまり、焦っていたのを内心笑いながら見ていたのさ。

 

 




これで間章は終了です。
次回から第二部がスタートします。
カップリングは作中に記入したとおり。
改めて書くと、
ドニとリズ、ヴェイクとソワレ、リヒトとサーリャ、フレデリクとスミア、カラムとベルベット、
ヴィオールとマリアベル、ソールとミリエル、リベラとノノ、グレゴとフィレイン、ガイアとエメリナ
であります。
それに伴い、完璧なオリキャラが2名入ります。
どんなキャラか、どんな設定かはお楽しみに。
一応外見は説明するのが苦手なので、登場した話の後書きで
マイユニでいう“こんな感じの容姿”で出す予定です。

※今回のマークの新情報※
・料理が上手(その反面、母と妹は破壊的)
・異界での旅の途中であったある女性と結婚したことがある。(この物語では名前はでません)
・どの世界での話かは歴代FEの話を知っている人はわかるはず。
・女性はティアモと似た性格(のつもり)。オリジナルかはひみつ。
その異界での物語を書くことがあれば記入しますが。

こんなところかな?
ちなみにマークへ告白した台詞は、ティアモとグレゴの支援会話Sより引っぱっています。
ティアモがグレゴを師匠と呼んだのもその影響。
大丈夫、グレゴさんがティアモの相談相手をしたのはフィレインさんも認めているし自分も相談に乗ったから!

クロムさんのきつい刑が多い(笑)
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