ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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12章:海より来る者

また、戦が始まる――。

本編再開です。
今回の後書きにて、みんながクラスチェンジしたので
クラス先を書きますのでお時間がある方はどうぞ。


第二部 ヴァルム帝国(12章~20章)
第20話


~マークSIDE~

 

ペレジアとの戦争終了から2年の月日があった。

 

「失礼します!クロム様!」

 

いつもどおりにクロムとフレデリクと共に仕事をしていた。

が、今日は兵がやってくる。

 

「どうした?」

 

「フェリア連合王国から使いの者が来ております!」

 

「わかった、今行く。通しておいてくれ。」

 

「はっ!」

 

執務室で会うわけにはいかないので、僕たちは謁見の間にいく。

するとほとんど差もなく、フェリアからの使いの者――ライミという女性が来る。

かつて賊と勘違いし戦ったひとだ。

もっとも僕の場合はおいていかれたという記憶が強いけれど。

 

「失礼します!フェリア連合王国国王、フラヴィアの使いで参りました。」

 

「ずいぶん突然だな。フェリアでなにかあったのか?」

 

「はい。緊急に会議を開きたいので、フェリアに来て欲しいとのことです。」

 

「会議の内容は?」

 

「はい、西のヴァルム大陸から攻め寄せる…

 ヴァルム帝国についての対応を話し合いたいとのことであります。」

 

「攻め寄せる?確かな情報なのか?」

 

「はい…しかし詳細については、協議の場にて説明されるとのことですので…」

 

「クロム様、いかがいたしましょう。」

 

「そうだな、すぐにフェリアへ向かう。」

 

もしも本当だとしたらイーリスも危険であろう。

すると、ルフレが手に生まれたばかりの娘を抱いてやってくる。

 

「クロムさん…」

 

「すまない、ルフレ。

 だがフェリア連合王国には大きな恩を受けている。

 すぐに真相を確かめ、イーリス側としての対応策を考えなければならない。」

 

「はい、わかっています。

 じゃあ、私も出発の準備をしますね。」

 

「!?ルフレ……!ルキナは生まれて間もない。

 近くに母親がついてやるべきだろう?」

 

「イーリスの王族は乳母に育てられるもの。

 あなたもリズさんも、そうだったんでしょう?

 だいじょうぶ。ルキナはあなたに似て強い子です。

 あなたから受け継いだ、この子の左目の聖痕を見ればわかります。」

 

ああ、そういえば、あの子も左目だったなぁ……。

そういことかぁ……。

 

「しかしな…。」

 

「駄目と言われても行きます。

 あなたと私は二人で一人、そう約束したでしょう?」

 

「あはは、お兄ちゃんったらすっかりお尻に敷かれちゃって。」

 

「クロムはルフレとルキナには甘いからねー。」

 

「やれやれ…ルフレ、くれぐれも無茶はするなよ。

 俺やリズは、親を早くに亡くしたが、それでも俺たちには姉さんがいた……

 ルキナには、親の愛情を知らないままで育ってほしくないんだ。」

 

「はい。」

 

「では、私はひと足先に行って同行する者を選んでまいります。」

 

「ああ、頼む。」

 

クロムがフレデリクに言う。

僕も皆を探さないといけないな。

 

「しかしクロム、(ルフレとルキナ以外では)聖王代理らしくなったな…

 初めて会った時はとても王族には見えなかったけれど…」

 

「悪かったな。」

 

「はは、ごめんごめん。

 でもほんと、クロムは立派になったよ。

 王様としても、父親としても…

 (でもやっぱりルフレとルキナが関わるとやっぱり駄目だね。)」

 

「姉さんの愛した国を守ると決めたんだ。前のような無知ではいられんからな…」

 

クロムがそう呟いていた。

さて、僕はエメリナ様に言っておかないと。

 

 

「そう……ですか。わかりました。お気をつけてください。」

 

しばらく一人にさせてしまうものの、仕方がない。

ガイアが辛そうな顔していたが、まあ、仕方がない。

まだ、クロムたちには内緒なのだから。

 

 

~ルフレSIDE~

 

「遅くなった、フラヴィア。」

 

「よく来てくれたね、クロム。」

 

私たちはフェリア城へ訪れた。

 

「ヴァルム大陸から敵が攻め寄せてくるそうだが…」

 

「ああ。私も詳しくはわかっていないんだが。

 バジーリオ。クロムに来てもらったよ」

 

フラヴィア様の後ろからバジーリオ様がやってくる。

 

「おう、来たか。すまなかったな、わざわざ。

 詳しい話はこいつらから聞いてくれ。」

 

バジージオ様が連れてきたのはなんと、ヴィオールと桃色の髪をもつ女性だった。

 

「やあ、諸君。ご機嫌いかがかな?

 それとも、はじめましてと言うべきかな。」

 

「なんだお前、ヴィオールじゃないか。どうしたんだ改まって?

 それに、そっちの女性は…」

 

たしかヴィオールさんはマリアベルさんがいるはずなのに……

 

「フ…私の貴族的な正体をついに明らかにする時が来たようだ。

 そう!高貴なる弓兵は世を忍ぶ仮の姿… 

 実は、私の正体は…」

 

「私、ヴィオール公爵にお仕えている、セルジュと申します。以後、お見知りおきを。」

 

「セルジュくん!私の名場面を…

 って、頼むよ、マーク君。そんな冷たい蔑んだ目でこちらを見ないでくれ。」

 

一行に話が進まない気がするのか、クロムさんがセルジュさんにきく。

 

「あんたは話が通じる人間か?」

 

「人並みには、おそらく。」

 

「なら、あんたが話してくれ。今は時間が惜しい。」

 

「では、主に代わりまして私がご説明いたします。

 まずは主の出身ですが…ヴァルム大陸にあるロザンヌという

 緑豊かな地を治めます、ヴィオール家の当主でございます。

 ちなみに覚えにくい場合は、主の存在ごとすべて忘れていただいてけっこうです。」

 

「おぉ、なかなかエレガントなジョークだね、セルジュくん。」

 

「ヴァルム大陸の貴族がなぜこの大陸に?」

 

「大陸の一小国にすぎなかったヴァルム帝国が急に力をつけてきてね。

 周辺諸国を軍の力で呑み込み始めたのだ。そこで私は…

 新しい出会いを求めて旅に出たのだよ。あくまで華麗に、あくまで貴族的に。」

 

「つまり逃げてきたってことだねー。」

 

マークさんがごく自然に加える。

 

「ごく正直に、客観的に判断した場合、そうなりますでしょうか。

 主が早々と荷物をまとめてこちらの大陸に逃亡した後、

 私はヴァルム大陸に残り、ヴァルム帝国の動向をうかがっていましたが…

 ヴァルム帝国は圧倒的な力をもって私たちの領地にも侵攻…

 私もフェリアに保護していただきたく海を渡ってきたわけです。」

 

「無事で良かったよ。死んでしまっては結婚もできない。

 ただでさえ君は、婚期を逃してしまっているわけだし。」

 

「…私の婚期が、何か?」

 

これは地雷を踏んだ、ですね。

 

「ジョ、ジョークだよセルジュくん…はは、ははは…

 謝罪するから命だけは助けてくれたまえ。」

 

そんなヴィオールさんを無視してセルジュさんは話をすすめる。

 

「…ともかく、ヴァルム帝国はこの大陸にも侵略を進めるつもりです。」

 

「数日内にヴァルム帝国の軍艦がうちの港に着くって話だ。

 情報が本当かはそれでわかるだろう。」

 

「主と私は、嘘を申し上げることはありません。

 万が一、偽りがあった時は、私の飛竜が、この主を…」

 

「おおう。セルジュくん。この尋常ではない悪寒は気のせいかね。

 おかげで貴族的に足がガクガクではないか!」

 

「えーっと、…わかった。信じよう。

 バジーリオ。すぐに俺たちも港に向かおう。」

 

「そうそう。ヴァルム帝国は大陸最大最強の騎馬軍を持っている。

 馬に蹴り飛ばされないよう、気をつけたまえ。」

 

「…お前もな。」

 

というわけで私たちはフェリアの港に来たのであった。

そこで見たものはすでに大きな船が着いていた……。

 

「この地の民どもすべてに告ぐ!我らヴァルム帝国にひれ伏し、恭順せよ!

 船!資材!針の一本に至るまですべてヴァルム帝国に差し出すのだ!

 そして、この地に伝わる宝…炎の台座を我が主君ヴァルハルト様に献上せよ!

 従わぬ者は我らヴァルム軍が蹂躙する!」

 

船に乗ってきた敵の指揮官が大声で命令する。

 

「そ、それを、持っていかれちゃ明日から生きていけねぇ!

 嫁と子どもを食わしていかなきゃなんねぇんだ、頼むよぉ!」

 

この地で暮らす村人の男性が声を出す。だが…

 

「知ったことか!」

 

「うあぁぁぁっ!!」

 

その男性は敵指揮官の手によって殺される。

 

「あいつら…!

 話し合いの余地はない、か。やむを得ん、止めるぞ!」

 

「クロム様!……よろしいのですね?」

 

「……これはこの二年間、ずっと考えてきた上での、

 俺の結論だ。

 弱き者を守り、悪を止める!それだけだっ!!!」

 

「私も及ばずながらお手伝いさせていただきます。

 皆様、どうかよろしくお願いしますね。」

 

セルジュさんが加わる。

竜騎士ならではの活躍ができるはず。

なのだが。

 

「クロム、そっちは?」

 

戦後、違う方を指示していたマークさんが戻ってくる。

 

「片付いた。が――」

 

「被害は大きいな。うちの兵士もかなりやられた。」

 

「厳しい訓練を積んだ兵たちだとは思いましたが、これほどとは…」

 

「しかも、これで終わりじゃないね。こいつらは先発隊にすぎない。」

 

「情報が本当なら、こいつらより強い騎馬本隊が、これからわんさか押し寄せてくるわけだ。

 たまんねえな。ここで民を守りながら戦うのにも限界があるぜ。」

 

「確かに…今のイーリスにも外洋からの侵略を迎え撃つ備えはない。

 ルフレ、どうする?」

 

「…………

 …敵主力が騎馬軍……陸上で迎え撃つには不利ですね…

 それなら、海で戦えば……」

 

「海戦か……

 だが…困ったことにイーリスには戦いに使える船がない。」

 

「フェリアも同じだ。ってことは、他の国にも支援を頼んだ方が良いな。」

 

「他の国?けど私たちの他にそんな国があるっていうのかい?」

 

「あるじゃねえか。俺たちがよく知っている国がよ。」

 

知っている国…?

 

「…ペレジア、だね。」

 

「あのペレジアと!?」

 

「ペレジアは金のある国だぜ、商売用の船を山ほど持っている。

 ヴァルム帝国と真っ向からやり合うには、ペレジアの支援が必要になる。」

 

「背に腹は代えられない。それが最善なら、私は賛成さ。」

 

「クロムさんは?」

 

「…………

 ペレジアと話し合おう。

 ギャンレルが死んで、新しい王が即位したと聞いてる。」

 

「わかりました。」

 

「にしても、ルフレ。

 初めてやるヴァルム軍相手に、大した勝利だったじゃないか。

 いい顔になったよ。あんたも、クロムも。」

 

 

~マークSIDE~

 

「クロム様、ペレジアより使者が戻りました。」

 

ちょうど、フレデリクがクロムに報告しているときを見つけた。

 

「会談の場所はペレジア領の孤島…屍島と呼ばれる島です。

 こんな人里離れた地を指定してくるとは…何か裏がありそうですね。」

 

「そうだな…だがペレジアの船抜きで戦争はできない。屍島へ向かうぞ。」

 

屍島……名前だけでも怪しいのに孤島となると……

嫌な予感しかなかった……。

 

「マーク殿。」

 

振り向くとペレジアへ行った使者だった。

 

「マーク殿宛に手紙を預かっております。」

 

「手紙?」

 

「はい。」

 

とりあえず手紙を受け取り、封を切る。

 

「……これは………。」

 

手紙はムスタファー将軍からだった。

あの後、一部の兵が彼を手当てして生存しているとのこと。

人質にされていた妻子も解放されたのこと(あのときは忙しくてそこまで手を回していないらしい)。

新しい王が即位したそうだが、どうやらギムレー教団の元最高司祭のためか、

ギャンレルと共にした兵以外で今現在軍に残っているのはギムレー教団に属しているものだけらしい。

元軍に属していた者は故郷に戻って暮らしているそうだが、今は普通にしているものの、

不穏な空気が流れているとのこと。

そして、“最後に記入してある事”以外で目立つのは、現在のギムレー教団の最高司祭名前。

 

「……どんな人物かわからないけれど、警戒しておくか……。」

 

どうやら、僕はまだ幸せへの道のりは遠いようだ……。

 




12章終了です。
マーク、括弧の中がひどいww

次回は色んな意味で混沌(カオス)になるかもww?

※ここから仲間のクラス状況です。
・クロム:ロード→マスターロード
・ルフレ:戦術師(この話ではこいつ専用の特殊職)
・マーク:神軍師(この話ではこいつ専用の特殊職)
・リズ:シスター→賢者
・フレデリク:グレートナイト(すでに上級職)
・ソワレ:ソシアルナイト→グレートナイト
・ヴィオール:アーチャー→スナイパー
・ソール:ソシアルナイト→パラディン
・ヴェイク:戦士→ウォーリア
・ミリエル:魔道士→賢者
・スミア:ペガサスナイト→ダークペガサス
・カラム:アーマーナイト→ジェネラル
・ロンクー:剣士(残念ながら相手がいないため)
・リヒト:魔道士→ダークナイト
・マリアベル:トルバドール→ヴァルキュリア
・ベルベット:タグエル(特殊職のためクラスチェンジなし)
・ガイア:盗賊→アサシン(ちゃっかりしている人)
・ティアモ:ペガサスナイト→ファルコンナイト
・グレゴ:傭兵→勇者
・ノノ:マムクート(特殊職のためクラスチェンジなし)
・リベラ:バトルモンク(すでに上級職)
・サーリャ:ダークマージ→ソーラサー
・オリヴィエ:踊り子(特殊職のためクラスチェンジなし)
・セルジュ:ドラゴンナイト(まだ加入したばかり)
・ドニ:村人(特殊職のためクラスチェンジなし)
・フィレイン:ファルコンナイト(すでに上級職)
・アンナ:トリックスター(すでに上級職)

以上が現在のクラスです。
まだ、恋人が居ないロンクー、セルジュ、(今後加入する)????はまだです(笑)
それなのに世間的に相手不明のガイアさんはクラスチェンジしているというww

ところでここでアンケートしておきます。
活動報告に書いておきますので、できれば答えてくだされば……。
主に、
・子世代のカップリング
・子世代加入順と、いつ加入してほしいか
などです。

それでは。
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