ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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13章:古き血脈(前半)

未来はすでに変化している。
それでも彼女は絶望の未来に向かっていると言った。
ならば、この世界と彼女の世界は別の世界ではないのだろうか?

「な…なんで、君がここにいるの……?」


カップリングが1組以外できたので最新します。
それと、この話からゲストキャラが登場します。
オリジナルキャラではありませんが、少なくても作者が気に入ったキャラです。



第21話

~ルフレSIDE~

 

私たちは仲間と共に屍島にやってきた。

軍のほうはフラヴィア様やバジーリオ様に任せている。

屍島にある古い洋館――いったい何が待つというのだろうか?

 

「ルフレさん。」

 

「どうかしたんですか、ティアモさん?」

 

「マークさんを見かけませんでしたか?さっきまでいたはずなんだけど……。」

 

そういえば見当たらない。

どこにいったのだろうか?

 

「あいつ、方向音痴と言っていたな。迷子になったんじゃないのか?」

 

「えっ!?そ、そんな……。」

 

「俺たちが探しておく。」

 

「はい、お願いします。」

 

「私も一緒にいいかしら?」

 

私たちの会話が聞こえたのか、セルジュさんがきた。

セルジュさんもマークさんを探すのに手伝うと言ったので、ガイアさん、ロンクーさん、セルジュさんに任せることにしたのだった。

 

 

「あら、ご到着のようね。待ちくたびれたわ、王子様。」

 

洋館の中にある、応接間にて待っていたのは2年前、ギャンレルと共にいたインバースだった。

もっとも、ペレジアとの戦争でギャンレルが死亡した際には姿を見当たらなかったという。

 

「お前は…!」

 

「ふふふ…驚いたかしら?私、運はいいほうなの。」

 

「…あんたが、ペレジアの新国王なのか?」

 

「まさか。」

 

もし、本当ならシャレになりませんけれど。

 

「新国王にはギムレーを信奉する司祭が即位したと聞いておりますが。」

 

「ええ、その通りよ。

 おかげでギャンレル様亡きあとの混乱は最小限で抑えられたわ。

 王はもう間もなく…ほら、いらっしゃったわ。」

 

やってきた男は……

 

「お初にお目にかかる。イーリスのクロム王子。

 我が名はファウダー。現ペレジアの国王に就く者。」

 

「……?どこかで……

 !お、お前は――!」

 

私も思い出した。

あの時の男に似ているのだ。

 

「はて。どこかでお会いしたことがあったかな。」

 

「ルフレ…」

 

「はい…エメリナ様を暗殺しようとした男と、あまりにも…」

 

「そなたがルフレ殿か。」

 

「え?」

 

「イーリスの軍師の噂は聞いておる。大した実力がおありだとか。

 ……うむ、とても良い目をしている。」

 

一瞬だけ、背筋がのびた気がした。

この男は危険だ。

 

「どう思う?ルフレ。」

 

「わかりませんが…別人とは思えません。」

 

「同感だ。だが、あの男は確かに死んだはず……」

 

死んだ人間が、生き返るはずない。

 

「どうした、王子殿?」

 

「…いいだろう、今は話を進めよう。」

 

「クロムさん?」

 

「今は、だ。気を許すつもりはない。」

 

後ろにいる皆も警戒は解いていない。

 

「では、本題に入るとしよう。」

 

「我がペレジア王国から兵は出せないけれど、軍船八百と輸送船をニ百。

 その他、行軍に必要な資金は全てペレジア国から出すつもりよ。」

 

「……も。ものすごい大盤振る舞いですね?思わず耳を疑うような……

 国財を全て提供するような話だと思うのですが……」

 

「以前の戦争でペレジアは傷を負い、今はなかなか人は割けない。

 だが、やれることはやる。そうことでいかがかな?」

 

「…いいだろう。協力に感謝する。」

 

「光栄だ。これからも、貴国とはぜひ仲良くしたいものだ…」

 

そろそろ3人がマークさんを見つけれくれているだろうか?

 

「話は終わりだ。すぐにフェリアの港へ戻る。」

 

「あら、せっかちだこと。もうお一人、ご紹介したい方がおらっしゃるのに。」

 

「もう一人?」

 

「最高司祭殿、こちらへ。」

 

やってきたのは一人の人物。

黒いフードをすっぽり被ったどこかで見たことのある服。

いや、どこかではない。いつも見ている。

自分が着ている服と同じ服を着たその人物は、顔は見えないものの私を見ていた。

 

「あなたがペレジアの最高司祭ですか…?」

 

声をかけたものの全く話さない。

 

「?あの…」

 

「なるほど…奥底に眠る血は残っているようだな。

 (小声)惜しいのは、世界が違うことで“ ”の性別が逆ということか…。」

 

「!?何を…」

 

最高司祭の小声が聞こえた。

ただ、重要なところが聞きそびれたことか。

 

「司祭殿。失礼ながら、なぜそのように顔を隠すのです?

 他の国の王子に顔を見せないとは、無礼ではありませんか?」

 

黙った最高司祭、だが、私には見えた。

一瞬だけ、笑ったことを。

 

「……それは失礼。それほど見たいというのなら…」

 

司祭がフードを外す。

その顔は――!

私だけじゃなく、クロムさんもフレデリクさんも、後ろにいた皆も驚いた。

 

「これで満足か?」

 

「!!!」

 

「なっ…!?」

 

「こ、これは…!!」

 

現れた顔は見たことのある顔。

すべて、見たことのある容姿。

ただ違うのは――

 

「同じ…顔……」

 

「同じ顔、か……全て同じじゃないと思うがな。髪形とか、な?

 ああ、俺の名はルフレ。偶然だな、そこの軍師殿と同じ名だ。」

 

ただ違うのは、ぼさぼさした銀色の髪に性別が男だということ。

マークさんに似ているのか?いや、違う。彼みたいに温厚な性格ですといった顔ではない。

マークさんよりどちらかというと私に似た――

 

「さて、これで司祭殿のご挨拶もすんだ。我々も帰らせてもらうとしよう。」

 

「ま、待て!」

 

「何か?」

 

「その司祭…なぜ……ルフレと……」

 

「ふふ、おかしな王子様。

 そちらも帰り道はお気をつけなさいな。帝国と戦う前にケガしないように…ふふ。」

 

様々な謎を残しながら、ペレジアとの会談は終了した。

夜も長いことで私たちはその近くで野宿することになった。

が、その前に……。

 

 

~マークSIDE~

 

さて、堂々と言ってしまうと現在僕は迷子です!

いや、だってこの洋館怪しすぎて警戒していたらいつの間にかみんないなくなっちゃったんだよ!

仕方が無いじゃないか!しばらくは道も迷わなくて方向音痴直ったのかなー?

と思っていたらごらんのありザマだよ!

 

「はあ……早くみんなを探さないと…ん?」

 

なぜか道のど真ん中で倒れている青年を発見する。

しかし…見たことのない服…いや、しばらく見ていない服の繊維だなぁ…じゃなくて。

 

「おーい、君?なんでそんなところで倒れているのかい?」

 

揺さぶってみた。

しばらくして青年は起きた。

 

「う……」

 

「大丈夫かい?」

 

「は、はい……」

 

頭をうったのだろうか?

 

「君、どうしてこんなところにいるんだい?」

 

「こんなところ……?…?ここは…

 おかしい…私は確か…崖から落ちて海に落ちたはず…」

 

うん、もしそれが本当だったらここにいるのがおかしいね。

すると、自分の名を呼ぶ声がした。

そちらの方に声を送ると、ロンクーとガイア、セルジュがきた。

 

「あら、こんなところにいたのね。ティアモが心配していたわよ?」

 

「面目ない…。」

 

「っと、そこのやつはどうしたんだ?」

 

「よくわからないんだけれど…自分自身ですらよくわかっていないんだって。」

 

当の本人はよくわからないという顔をしていた。

 

「じゃあ、あなたは何処から来たのかしら?」

 

「崖から落ちたって。落ちる前はどこにいたのかい?」

 

僕は青年のほうを見る。

うーん、なんか嫌な予感しかないんだけれど……。

 

「そうですね…父上の墓参りの帰りでしたから…」

 

おや、父親はなくなっているのか。

 

「にしても、彼とマークさん、似ているわね。」

 

「どこが!?」

 

「「「雰囲気。」」」

 

「そこ!三人そろってはもらないで!」

 

なにがそろって雰囲気だろうか?

僕は銀髪で彼は茶髪だ、あれ?茶髪になんか…。

 

「マーク?あなたの名前はマークさんというのですか?」

 

「あー、うん。そうだけれど?」

 

「偶然ですね。私の父もマークというのですよ。」

 

「「「「…………………」」」」

 

そんな偶然あるかー。

 

「それはおいて置きましょう。で、墓参りのあとに落ちる前はどこに?」

 

「シレジアの田舎です。」

 

全員が沈黙した。

 

「シレジアってどこかしら?ヴァルム大陸にはないわ。」

 

「こちらの大陸もないぜ、そんな地名。」

 

「ま、待てよ…まさか…ユクドラル大陸…?」

 

現在我々は混乱状態です。

誰だ!バサークかけたの!誰かレストもってこい!!

 

「えっと…?」

 

「ごめん、ここ…君がいた世界とは別世界なんだ。僕、これでもシレジアに(精神状態だけど)いったことあるから。

 ところで君の名前は?」

 

「あ、申し遅れました。私の名前はホークと申します。」

 

ぶはっ

 

「おーい、大変だー。マークが血を吐いて倒れたー。」

 

「ふ、古傷が……」

 

「おまえ、古傷ないだろう…。」

 

「精神に、だよ……。なんで君がいるの?これも自称案内人の呪い?僕ってそんなに悪いことした?」

 

「だめだ、これは。」

 

男二人が諦め状態でセルジュはニコニコ(多分わかっていない)、ホークは変わらず。

 

「なにか持ち物持っていないかしら?」

 

「持ち物…」

 

ホークが取り出すのは、彼らにとって見たことのない魔道書。

風魔道書と思われるものと、雷…にしては違う魔道書。そして――

 

「これは…。」

 

よく見れば彼は魔道士系に見えるが…。

ダークナイトだろうか?

緑色の剣を持っていた。

 

「これは父の形見です。生前は七色――虹色に輝いていて『アルカンシェル』と呼んでいたそうです。

 いまではもう、緑にしか輝かないので『翠剣アルカンシェル』と呼んでます。」

 

「あら、綺麗ね。七色に輝くところをみたかったわ。」

 

「頼むから…二人ともこっちを見ないでよ…。」

 

うん、なんか…今までクロムたちをからかってきた報いが来た気がする。

でも、気にしない。

 

「七色に輝くっつーたら、コイツも持っているぞ?」

 

「あーはいはい。見せればいいんですねー。」

 

仕方が無いので僕の愛剣である、アルカンシェルを取り出す。

七色に輝く剣――母の形見。

 

「まさか――母上が言っていたのは本当だったのですか!」

 

まさかのホークが声をあげる。

 

「母上は言っていました。父上は異界からきた者だと。

 異界より魂だけこの世界に来て母上や、仲間を助けたと。

 そして役目を果たして帰っていったと。」

 

「あー、間違っていないきがするけれど…。

 やばい、心の古傷が……。」

 

まさかの異界から成長した息子がきたとは誰も思いませんよ…。

しかも同系統の世界でなく、全く別の世界から。

これもすべて自称案内人の仕業か…。

 

「でも、これからあなたはどうするの?もとの世界に帰るのもまだ方法が見つからないでしょうし…。

 ああ、そうね。私たちの軍にしばらくいればいいわ。

 あなたの世界でのお父様はもういないけれど、この世界でならいるし。」

 

「ちゃっかりなに誘っているの…」

 

「いえ、ぜひ同行させてください。このままではどうすることもできませんし。」

 

「…頑張れ。」

 

ロンクーに励まされたが、どうしようもない。

みんなにどう説明しろって!

 

「…うるさいな、なにごとだ。」

 

「!」

 

違うところから、人がやってくる。

だが、驚くのはそのことではない。

やってきた人物の容姿。

 

「あなたは……」

 

「ああ…お前たちはあの場にいなかったな。

 俺の名はルフレ。ペレジアの最高司祭となっている。」

 

「ルフレ…あんたが…。」

 

先日ムスタファー将軍から来た手紙に書かれていた、ギムレー教団の最高司祭の名。

イーリスの軍師兼イーリス王妃のルフレと同名の男。

 

「まあいい…会談はすでに終わっているぞ?」

 

「それはそっちにも言えることじゃないですか?司祭殿。

 同行者もいないなんて、もしかして迷子ですか?」

 

嫌味たっぷり含んで聞いた。

 

「……こんなところで油を売っている者たちに言われたくないな。」

 

そう言って――司祭は通り過ぎていった。

 

「…性別は男だけれど、どこかルフレに似ていたわね。」

 

「そうだな…。」

 

「ところであの司祭。迷子だって否定しなかったよね?」

 

「「「「……………………」」」」

 

とりあえず、脱出することができました。

ああ…ホークが加入することについてその世界について少し話さなくてはいけないし、心の傷が……。

ティアモにはすでに言っていたし、異界だしホーク自身もあまり追及していないのが唯一の助かりだ。

しかしホークの持ち物は懐かしい。

かつて僕が使っていた魔道書たちだ。

まあ、“あの時”にホークのために残しておいたものだけれど。

さて、フェリア港に帰る際に暗くなったので野宿になりました。

 

「すみませーん!ここに銀髪の男の人いませんかー?」

 

休んでいるなか、明るい声がした。

 

「ん?もしかして僕のこと?」

 

「あっ、多分君のことだと思う。はい、これ。預かりものー。」

 

持ってきた少年から手紙を受け取り、手紙を読む。

ムスタファー将軍からだ。

内容は…うん、まあいいや。そんなに重要なことは書いていないし。

なにより…。

 

「この手紙によると、君も協力してくれるってこと?」

 

「うん。それにここだといろいろと楽しめそうだしね~。」

 

「わかった、クロムには僕から言っておくよ。僕はマーク。よろしくね、ヘンリー。」

 

「任された~。そういえば、さっきカラスさんが言っていたよ?」

 

「?何を?」

 

新たに加入したヘンリーから聞いた言葉に僕は驚き――

 




後編に続きます。

ゲストキャラは聖戦の系譜から子世代の代理キャラ、ホークさんです~。
実というと、聖戦をプレイし始めてまだ1年たっていないのですが、これでも一周目はしまして。
その一周目にレヴィン×フュリーをしようと思ったらレヴィンがシルヴィアとくっついちゃって…。
4章での会話が見たくて先送りしていたらその結果です。
記録もくっついたデータと次のターンにくっつくのしか残っていなくて…。
仕方が無い、それならいっそのことフォルコープル1度使うかでそのまま進めました。
すぐに切り替えられたのは、動画とかあっちこっちでセティの代理のホークが代理のキャラでも優秀とかいう噂を見たので実際にやってみようと思い、1周目はフュリー独身で代理キャラ出しました(笑)
そしたらホークとフェミナが物凄く気に入ってしまいました…。
代理キャラだし、親なんてオリジナルでいいやな感じでマークは、聖戦では二人の父親となっております。
聖戦でのマークは茶髪です(笑)異界ごとに髪の色は違うことにしようと考えています。


この章で出てきたデータ(ホークについてなど)は後編を書いてからみんなの部屋にて書きます。
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