ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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14章:蒼海に舞う炎

大変お待たせしました。
ようやく就職できたので仕事で忙しく、休日ぐらいしか最新できませんが…
それでもよろしければ。

…久しぶり過ぎて設定が少し変化しそう…


第23話

~マークSIDE~

 

「う~ん…」

 

現在、僕たちはヴァルム大陸へ向かうべく船に乗っている。

相手が相手だし、船には悪いが調べていた。が。

 

「油が多いなぁ…。」

 

「ですね。一体なぜでしょうか。」

 

一人だと大変なのでホークも手伝ってもらっている。

軍船はとくにはなさそうだが、輸送船には油がたくさん。

しかもうまくすれば火攻めにできるほど。

 

「父上はどう思いですか?」

 

「ヴァルム帝国の戦力…この間フェリア港で戦ったけれど、きっと手ごわいはず…

 船いっぱいに兵が用意されているだろうし…。」

 

「しかし、逆にこちらのイーリス軍は…。」

 

「ああ。船を半分失っても全員乗れるくらいだ。そうなると…。」

 

「マークさん。」

 

話をしているとティアモがやってくる。

 

「どうしたんだい?」

 

「フレデリクさんから偵察に行ってほしいとのことでした。

 他の天馬騎士の方も行くようですが…視力の良いマークさんも確認してほしいとのことです。」

 

「ん、わかった。ホーク、行ってくるね。」

 

「わかりました。」

 

ティアモと共に戦地に偵察しに行く。

うん、僕の予想通りだった。

 

 

~ルフレSIDE~

 

「まぁ…すごいです。陸地があんなに遠くに…」

 

私はクロムさん、ルキナ、リズさんと共に船の外を見ていた。

ペレジアは信用できませんが、約束は守り船をだしてくれた。

 

「ああ、一面の大海原だな。俺も外洋への航海は初めてだ。

 約束通り、ペレジアが船を貸してくれたおかげだな。」

 

「ふふ。私も、船で海を渡るのは初めてです。

 未来の世界では、町も船も…ことごとく破壊されてしまいましたから…」

 

「そういえば、ルキナ。」

 

クロムさんが話の内容を変える。

 

「なぜ姉さんの暗殺を防いだ後、消えてしまったんだ?」

 

「ごめんなさい…

 私がいることで、必要以上に歴史を変えてしまいたくなかったんです。

 どうにか『最悪の未来』を回避できそうな場面だけ、関わろうとしてきました。

 それも、マークさんが自力で変えてしまいましたが…。」

 

そういえば、ルキナの世界ではフィレインさんは戦争で亡くなったという。

私たちの世界ではマークさんがギリギリの範囲で助けれたという。

 

「あ、敵がお兄ちゃんを狙うこともわかってたんだよね?

 もしルキナが来てくれなかったら…」

 

「はい。お父様は深傷を負っていたはずです。

 それも、滅びの運命を止められなかった理由のひとつでした。」

 

「じゃあ、これで未来は変わるの?」

 

「…わかりません。

 時の流れには、本来あるべき姿に戻ろうとする力があるようです…

 だから結局、エメリナさんの死を止めることはできませんでした。」

 

そういえばマークさんが言っていました。

異界で経験した出来事が、この自分の世界では“伝承”として残っていたと。

“自分”という“本来なら存在していない人物が”いたとしても流れはほとんど変わっていなかったという。

とある異界での出来事とこの世界にある伝承を比べてみると、マークさんが経験した異界でとある青年を助けられたが

伝承ではその“助けた場面”で死亡してしまっていたという。

 

「私はエメリナさんを救ったことで、世界を救えたと信じていました…

 でも、エメリナさんは亡くなりました…私たちの未来と同じように。

 私一人がいくら変えようとしても、運命は変えられないのかもしれない…

 そう思ったら、以前マークさんが言ったことを思い出したんです。

 『もし一人で変えることが出来なくなったら、そのときクロムたちに頼めば良い。

 一人が出来なくても皆で小さな石を積み上げていくことが出来るかもしれない。

 そのことを忘れないで。』と。」

 

「そうか。だから、俺を助けに来てくれたのか。真実を明かすことも覚悟して。」

 

「はい。でも…これで運命が変わったかどうかはわかりません。

 未来と同じように、お父様は殺されてしまうかもしれない…」

 

「なぁ、俺はどうやって死ぬんだ?」

 

「詳しくは…知りません。でも…

 世界の命運を決める大戦で…お父様は…

 仲間の一人に裏切られ、殺されたと…」

 

「……っ!!」

 

ルキナの話を聞いたとたん、頭痛が襲ってきて頭を押さえた。

 

「どうした、ルフレ?」

 

「いえ…頭に何かが…

 ありがとうございます…もう、大丈夫です。」

 

本当に一瞬だった。

一体なんだったのだろうか。

 

「そういえば、お兄ちゃんが殺されたときって誰も見ていないの?」

 

「はい…あの大戦に行ったお父様、マークさんにフレデリクさんと…

 私の仲間の父親や騎士であった女性も…その戦争で亡くなりました…」

 

「マークさんも…」

 

騎士というならソワレさん、スミアさんやティアモさん、セルジュさんあたりを思い浮かべる。

 

「お父様が死んで崩壊した未来で…私はマルスと名乗り、戦っていました。

 …かつて滅びの運命から世界を救った神話の英雄マルスの名に願をかけていたんです。

 世界を救う力をお与えください、と。

 でも、これからはお父様とお母様に頂いた名前で、

 他の誰でもない自分の力で、運命に立ち向かいます。」

 

「…そうか、わかった。」

 

 

 

「ただいまー。」

 

しばらくしてマークさんがティアモさんと共に戻ってきた。

その頃には作戦会議のため、フレデリクさんやバジーリオ様、フラヴィア様も来ていた。

 

「ヴァルム帝国艦隊の規模はイーリス同盟軍の艦隊とほぼ同じと見ていいよ。ただ…」

 

「ただ?」

 

船の数は同じ…しかし他に何かあるのだろうか。

 

「兵の数は、ヴァルム帝国軍がはるかに勝っているね。

 こちらは船を半分失っても、残る船に乗れるほどの少数兵…

 対して、ヴァルム帝国軍は全艦にあふれんばかりに兵を満載しているよ。」

 

「そうか…船同士を接舷して殴り合いになれば、兵数がものを言う。

 まともに戦えば、苦しい戦いになるな。」

 

「兵が足りないのはしょうがないね。ペレジアは兵を出さないしさ。

 かわりに物資だけはたっぷり…この油とかさ、何かに使えないかい?」

 

「……油、ですか……」

 

「そうさ。これが平原の戦いだったら、こいつに火をつけて火攻めにしたり…」

 

「おいおい、ここは海の上だぜ。火つけたら俺たちの船が燃えちまうだろ。」

 

「うるさいね、わかってるよそんなことは。

 敵艦に放り込んで火をつけるったって簡単じゃないしねえ…

 だめだね。やっぱり自分の船を燃やしちまうだけか。」

 

…まって。先ほどのマークさんの報告…

こちらは船を半分失っても残る船に乗れるほどの少数兵…

ならば…

 

「試してみる価値はあるかもしれませんね。」

 

「お、ルフレ。何か考えが浮かんだのか?

 期待してるぜ。そんじゃまあ、俺たちは戦の準備といくか。」

 

「クロムさん。」

 

「どうした、ルフレ?」

 

「この戦いで敵の指揮官を倒す役…それは私たちの役回りです。

 本当なら聖王代理のクロムさんをそんな危険な場所に送りたくはないですが…」

 

「気にするな。ほかの誰かが危険にさらされるよりずっと気が楽だ。」

 

「クロムさん…」

 

「ふ…あの時、目を回して倒れていたお前が

 今では俺の身を案じる軍師というのがどうにも不思議でな。

 これも運命というやつかもしれないな。」

 

運命。

なぜかその言葉が嫌になった。

 

「……………………。そんなことないと……思います。」

 

「……なに?」

 

「これは『運命』とか『宿命』とかではないんです。

 一番ふさわしい言葉を、たぶん私は知っています……」

 

「……それは?」

 

「これはきっと……私たちの、仲間たちの…

 ……『絆』なんです。

 運命に決められたから、出会ったんじゃない。宿命に逆らえず、別れるんじゃない。

 私たちは、互いに絆で結ばれているんです。」

 

きっと、そうだ。

運命や宿命じゃないく、絆で出会った。

そう信じたい。

 

「はははっ!すごい奴だよ、お前は。俺はお前と出会えて本当に良かった。」

 

「そういうことはこの戦いに勝ってから言ってください。」

 

「言いたいと思った時に言わないと、伝えることさえできなくなることがある…

 後悔は…したくない。

 さぁ、行くぞルフレ!俺たちも準備にかかろう。」

 

「あ、ルフレ、クロム。今回の作戦、実行する前に人選に注意してよね。」

 

マークさんが注意する。

最初はわからなかったが、今回の作戦は…

 

「騎馬系や重歩兵…あと水がダメな人も待機で。

 さっき見てきた限りだと敵軍は騎馬系や重歩兵が多いから飛行系は出してもいいかも。」

 

「はい、そうですね。」

 

この戦い…勝たなくては。

 

 

~マークSIDE~

 

船を半分に移動し終わり、敵艦に真っ向から相手をする。

騎士系であるフレデリク、ソワレ、ソール、マリアベル、カラム、リヒトが後方の船に待機している。

 

「我らヴァルム軍を相手に真っ向勝負とは大した勇気だ、小僧ども。

 だが、ここまでだ。

 生温い戦しか知らぬ貴様らに真の覇者の戦争を教えてやろう!」

 

声が聞こえたのでどうやらあのジェネラルが敵の指揮官だろう。

 

「ティアモ!敵の指揮官を倒すよ!」

 

「ええ、援護するわ。」

 

ティアモと共に敵の指揮官を襲う。

 

「少数の兵で我を打ち取ろうとは不遜!海底で後悔させてくれる!」

 

「甘いよっ!シェイバー!」

 

重歩兵は守備が高い。しかしその反面魔法防御が低い事が多い。

遠慮なく僕はシェイバーを放つ。

 

「おの…れ…だがヴァルム軍はまだ…負けぬ…」

 

敵将が倒れたのを確認すると僕はティアモと共に天馬に乗り上空からクロムとルフレに言う。

 

「クロム!ルフレ!敵将は討った!」

 

その声が届くといいけれど。

僕は次の作戦へと準備する。

 

 

~ルフレSIDE~

 

マークさんから敵将を討ったときた。

 

「予定通りに合図を出すぞ!」

 

「はい!」

 

本番はここからだ。

 

「全軍前進!敵軍へ向かえ!」

 

「前方の敵艦隊がこちらへ向かってきます!す、すごい勢いです…」

 

クロムの傍にいた兵が言った。

 

「まだだ!速度を落とすな!思い切り突っ込め!」

 

「ぶ、ぶつかる…!」

 

船同士がぶつかる直前にクロムさんは合図を出す。

 

「今だ!海へ飛び込め!」

 

その指示で皆が海へと飛び込む。

飛行系の者は飛び、歩兵は海へ。

そして全員が海へ飛び込んだのを見るとマークさんが炎魔法を放つ。

 

「海が、燃えてる…」

 

「ルフレさんの策が成功したようですね。」

 

後方に待機していた者たちは小舟で海に飛び込んだ者たちを回収しに来てくれた。

 

「いい策だったよ、ルフレ。

 船の半数に油をたっぷり載せてヴァルムの船に突っ込ませた後、

 乗っていた奴らは海に飛び込み、待機してたやつらが回収する。

 そして上空にいたマークが全員海に飛び込んだのを見て火を放つ。

 単純だけど、ヴァルムの奴らはまさか船を捨てるとは思わなかっただろ。」

 

「よし、残る船でヴァルム大陸に向かい、港を押さえる。

 敵の軍船に大きな打撃を与えた今が最大のチャンスだ。」

 

「やれやれ。もう海戦はごりごりだ。さっさと陸に上がろうぜ。」

 

「あぁ。針路を、ヴァルム大陸へ!」

 

全員船に乗ったのを確認して私たちはヴァルム大陸の港へ向かうことになった。

 




結構悩んでいた子世代の登場の仕方。
妹と相談してきめました。
そのため若干オリジナル内容になるけれどマークというオジリナル設定のキャラがいるからもとからか…。

ところでマイユニの子供のクラス、どうしよう。
基本は結婚相手のクラスになるのですが、このままだと
マークの娘:天馬騎士
ルフレの息子:戦術師
になるんですが…
天馬騎士は百歩譲っても戦術師はこの物語ではルフレ専用のクラスなんですよね…。
どうするかは本人が登場する時まで決めます(子世代加入メンバーの中で一番最後)。

それでは今回はここまで。
よろしけれ一言感想くださればなによりです。
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