ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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18章:双剣の兄妹


にぎゃあ~~
前回投稿より1か月開いてしまったとか…orz
でもこの間覚醒の設定資料集を買いました!
…(・ω・)<でもこの小説で設定したことと少し違うなー
まいっか!この小説だけの設定だし!

…頑張って最新していきます…


「大切な人を守る――それはいったいどういうやり方で守るんだろうね。」

少なくても彼のやり方は正しくはないけど間違ってもいない。
でも当時はそうするしかなかったのだろう。


※今回の話から合流するまでしばらくマークが出てきません。
代わりにホーク視点が入ります。
全体マップ見係りはしばらくホークなのです




第29話

~ルフレSIDE~

 

「レンハ軍は近い。南方よりまっすぐこちらに進軍してきている。」

 

「私たちも進むしかありません。止まれば後背からヴァルハルトが来ます。」

 

私たちは現在南方へ進軍していた。

 

「うむ。だが…心配なのは、この付近にもいる有力者たちの軍だ。

 日和見の彼らは、戦いとなれば、敵となって四方八方から押し寄せるだろう。」

 

私は周囲を見渡す。

この辺りは広い、限りなく。

ただ目立つ煙をあげる山を除いて。

 

「この広い場所で全員敵に回すのは厄介だな…

 ん?あの山…

 煙が上がっているようだが…」

 

どうやらクロムさんも気づいたみたい。

というか気づかないとおかしいくらい大きいが。

 

「あれは火山だ。我が故郷にはあのような山々が多く、時に頂から炎を噴く。

 あの地は特に危険だ。邪神の臓物と呼ばれ、地元の者たちは決して足を踏み入れぬ。」

 

「そんなに危険な場所なのか。」

 

もしかしたら…

 

「なるほど…。そこへ向かいましょう。」

 

「何と?」

 

「いいですか、日和見の有力者たちは命が惜しいですから、危険を冒す度胸はないはずです。

 だから、あの地を戦場にします。敵をレンハだけに絞り込みます。」

 

「……空恐ろしいことを考えるのだな。軍師殿は。

 だが、確かにそれで有力者たちは動けぬ。

 レンハは、必ず来る。退くことはヴァルハルトが許さぬ。

 何より、レンハの剣の道がそれを許さぬ。」

 

「では、決まりだな。」

 

「承知した。もはや私も迷いはしない。

 クロム殿と軍師殿を信じるのみだ。」

 

 

~ホークSIDE~

 

ルフレ殿の策で私たちは邪神の臓物と呼ばれる火山に来た。

それと同時にレンハ軍もやってくる。

どうやら有力者たちはいないようだ。

火山の中でどれだけ見渡せれるかはわからないが―――

 

「っ!!」

 

私たちのいる位置から離れたところに光が降ってきた。

それは、シュヴァイン要塞内で見たのと同じ。

周りに味方もいるのでしばらく集中してみる。

 

「あらあら、なぁに?決戦の前だってのに~?そんな浮かない顔しちゃ、ダ・メ!

 実の妹サイリちゃんと戦うのは気が重いのかしら~?」

 

「…何を言うか。兄妹の縁はとうの昔に切った。」

 

「んもう!だったらもっと~楽しそうな顔をしなさいな?

 あなたがそんな様子じゃ、妹さんも悲しむんじゃなくって?」

 

「…………」

 

「あら!?そうよ、それそれ!いい顔付きになったじゃな~い!

 やっぱり男は眉をひそめた時が一番凛々しいわよ~?

 ほ~ら、頑張ってねぇ~!大事な大事なご家族のために。

 んふふふ~! オホホホ!」

 

そういって再び光になってどっかにいった。

 

「そういうことですか。」

 

“大事な大事なご家族のために。”

父上の読みは()()()()()()

ならば、私のすることは―――

 

 

~ルフレSIDE~

 

サイリさんが言っていた通り、火山というのは熱い。

 

「足場も不安定みたいだな…。じっとしていたら焼けそうだ。」

 

「気をつけていきませんと。」

 

「クロム様、ルフレ殿、一つよろしいですか。」

 

そこへホークさんがやってくる。

 

「どうした、ホーク?」

 

「レンハ殿と刃を交えてきます。」

 

「なっ……!」

 

クロムさんが驚いている。

 

「父上は彼になにか、ヴァルハルト側につかなければならないほどの理由(ワケ)があったはずと考えておりました。

 そして、今。その理由(ワケ)がわかりました。」

 

「そうなのか?」

 

「さきほど、少し離れたところにシュヴァイン要塞で現れた男と同じ声と、知らない男の声がしたので

 おそらくヴァルム軍の軍師とレンハ殿でしょう。

 そこで軍師の男が言っていました。

 ―――“大事な大事なご家族のために。”と。」

 

「!!」

 

つまり、レンハは。

サイリさんを人質にとられているのだ。

サイリさんが動き回っていることにより、逆らったら妹を殺すとでも。

 

「もしかしたら父上の指示どおりなら、彼を助けられるかもしれない。

 彼の正念場はここかもしれないと。」

 

「……わかった、いってこい。ただし無茶をするなよ?」

 

「大丈夫です、父上からも言われていますし。

 念にブレディとアズールを連れてきます。」

 

ホークさんは一礼してその場からはなれる。

一体マークさんの策ってなんでしょう……

 

 

~ホークSIDE~

 

私はブレディとアズールをつれてレンハ殿のもとへと行く。

なぜこの二人にしたかは実は深い意味はない。一応あるが。

ただ、回復役のブレディに私が戦っている間の彼の護衛でアズールを選んだだけだ。

 

「無茶すんなよ?」

 

「気を付けてね。」

 

二人に心配されたが、

 

「大丈夫ですよ、きっとうまくいくと思いますから。」

 

たぶん、この中じゃ私にしかできないのだろう。

 

「あなたが、レンハ殿ですね。」

 

「…いかにも。」

 

レンハ殿は変わった形の剣を手にしていた。

アマツ…という剣らしい。

対して私は翠剣アルカンシェルを構える。

後方の二人が驚いたような気もするがそんなところじゃない。

 

「剣聖と呼ばれている人物が、何も語らないほどのよっぽどのことがあったのでしょうね。」

 

「…………」

 

「ならば、剣で語ってもらいましょうか!」

 

「ソンシンのレンハ…参る。」

 

互いに刃を交える。

さすが剣聖、こちらの手が痺れている…気がする。

 

「っ……」

 

まだ、まだだ。

 

「貴公は…剣士ではないな。」

 

「ええ。魔道士です。」

 

その言葉に少し驚いた顔をした気もするが…

 

「くっ…」

 

カキンと私は剣を手放してしまう。

後ろで私の名を呼ぶ声がするが。

私の目の前で剣が振られる。

今だ――

 

「エルウインドっ!!」

 

「くっ―――」

 

顔面直撃でレンハ殿は吹き飛ばされ――岩にぶつかる。

私は剣を拾い、彼のもとへと来る。

ブレディもアズールも。

 

「見事……これだけの力…ならば……

 本望……思い残すことは…ない……」

 

そういって、彼は――倒れた。

 

「ブレディ、彼の傷口みてくれませんか?」

 

 

~ルフレSIDE~

 

「……我が兄レンハが倒れた。我らの勝利だ……

 だが、わからぬ…なぜ、最期に兄上は…」

 

サイリさんは苦痛の顔で言う。

マークさんの狙いは、一体なんだったのでしょうか。

そこへ光がはしり、現れたのは太った男。正直いうと、見た目がキモイ。

 

「んまぁ~レンハったら…美しかったわぁ。

 良い男が悲しみに耐えて戦い…倒れる姿…んもぉ~ゾクゾクしちゃう!」

 

あ、しゃべり方もキモイ。

 

「!エクセライ!」

 

サイリさんの発言――それでこの男がホークさんやマークさんが言っていた、ヴァルム軍の軍師なのだろう。

 

「あらぁ~?ソンシンの王女ちゃんじゃないの~

 良いわぁ、レンハの美しさに免じて、王女ちゃんは生かしてあげるわよ~」

 

「貴様に生かされた覚えはない!」

 

「オホホホホ!お馬鹿さーん?知らぬは罪とは、よく言ったものね~?」

 

「なに…!?」

 

「あんたのような小娘一人、いつでも、どうにでもなったのよ!!

 あんたはね!レンハとアタシに生かされてたのよ!!」

 

「ど、どういうことだ…?私が…生かされていた…?

 貴様と――兄上に?」

 

「どーして剣聖と呼ばれたほどの男が帝国に降参したのか…

 どーして誇りを捨ててまで帝国の手先となる道を選んだのか。

 レンハお兄ちゃんはね、大切な、大切な、妹ちゃんを守りたかったのよ~?」

 

だから、ホークさんが仕入れた情報に“大事な大事なご家族のために。”という言葉があったのね。

 

「な、なに……!?な、なにを言っている、貴様!?」

 

「ああん、もう!?この娘ったら、本当に頭が悪いのね!!

 イーリスの連中が来るまで帝国はいつだってあんたを殺せたの!

 今だってそうよ!あんたみたいな小娘程度、アタシの魔法でいつでも殺せんのよ!

 あんたを殺す…そう脅かされたからレンハはアタシに従ってたんでしょうが!

 あんたは兄の庇護の下で解放軍ごっこをやってただけなのよ!」

 

「あ、兄上が……!?」

 

もしここにマークさんがいたら遠慮なしにこの男を斬っていただろう。

 

「安心なさいな~。アタシの目当てはレンハ。あんたの命なんて元々どうでもいいわ。

 第一、自分で誰かを殺すなんてアタシの主義に反するものね~。

 言葉だけで人を操る…それがアタシのような美しい軍師の姿…

 オホホホホ!それじゃあね~!」

 

そういうと、エクセライはまた光にとなって消えた。

 

「あ、兄上……

 ……そん…な………」

 

「……………サイリ…」

 

軍の皆が静かにサイリさんを見ていた。

 

「…………兄…上は……

 兄上は…私を守るために…無理やり従わされていた…

 兄上は…戦いたくなどなかった…

 だが、私に何も告げず、兄上は…ただ…」

 

「家族と話せないまま逝かれてしまうなんて……

 少しだけ、私にもその気持ちわかります……」

 

ルキナの実の両親は……すでに亡くなっていますものね…。

 

「…………なんということだ……!

 う、う……兄…上…!!」

 

「サイリさん……

 こんな形で自分のお兄ちゃんとお別れするなんて……!

 うっ、うっ……ひぐっ。」

 

リズさんが、貰い泣きする。

彼女も、大切なお姉さんをなくしていますし…

 

「……兄妹に殺し合いをさせるなど、絶対に許すことはできない。

 だがサイリ、自分を責めるな。お前の信念がこの勝利を導いたんだ。」

 

「…………クロム殿…かたじけない。

 わ、私は……あなたたちに支えてもらってばかりの人間だ。

 同志を当てにすれば裏切られ、兄上の真意すらも解らずにいた…」

 

「サイリさんが無事であること、それが…レンハさんが一番望んでいたことです。

 そして彼の死を無駄にしないためにも、私たちは進み続けなければなりません。

 サイリさん。そのために、あなたも…」

 

「……感謝いたす……

 兄上に与えられ、あなた方に支えられたこの命――

 私はそのすべてを捧げるとここに誓おう……」

 

 

~ホークSIDE~

 

「なぁ、あれ、本当に報告しなくていいのか?」

 

「うーん、僕はまだしなくてもいいと思うけれど…。」

 

「……父上の指示で成功したらしばらくは隠せって言われているけれども。」

 

皆さんがエクセライとの話や、サイリ殿との話のなか、私とブレディとアズールともう一人はその中から外れていた。

 

「…レンハ殿のこと、頼めますか?」

 

「大丈夫よ、それもマークから頼まれていたし。」

 

もう一人――アンナさんである。

結論から言うとレンハ殿は辛うじて生きている。

こっそりと私とブレディで傷を癒した。

 

「……みんなに隠しているってのは怖いなぁ…。」

 

「父上曰く、イーリス同盟軍がヴァルハルト直属の軍と戦う頃に隠すのをやめると書いてありましたが…。」

 

すべては父上がバジーリオ様とともに行く前に頂いた紙に書かれたことだ。

大雑把に答えると、レンハ戦で戦ってぎりぎり死んだに見せかけて生かせということだ。

回復役をつれて、私が剣で戦いぎりぎりの顔面で風魔法。

直撃とそれ以外は本人を(岩から)守るため。

父上もえぐいと思う。

ちなみに回復役は、マリアベルさんかブレディにしろと書かれていた。

マリアベルさんは…と思ったのでブレディに、しかし回復役に護衛も必要だろうと

ナンパ男だがそれなりにしっかりしているアズールにした。

というか話す相手が少ないのも原因だが。

一応、未来から来たという点で彼らの方が親しみやすいのかもしれないが。

……さて、父上は無事だろうか。

 

 

~ルフレSIDE~

 

レンハさんとの戦いから火山をでて、傷をいやすためのと、ヴァルハルト軍と戦いにいったバジーリオ様の軍を待つために、天幕内で雑談していると――

 

「ほ、報告します!」

 

兵士が慌てて天幕にやってきた。

 

「バジーリオ様が――!

 せ、戦死されたとのことであります!」

 

その言葉が、私たちに深くに錘なった…。

 

「!そ…そんな…!」

 

「あのバジーリオが!?間違いないのか!?」

 

「――ああ、本当だよ。」

 

兵士と入れ替わりにやってきたのは――

 

「フラヴィア!無事だったのか!

 ……!全身傷だらけじゃないか!?」

 

全身傷だらけのフラヴィア様だった。

 

「ざまあないね……私だけがこうして生き残るなんて…

 くっ………!ううううっ………………!」

 

「そんな…そんなことって…!」

 

「仇は討つよ…ヴァルハルトは…私が…っ…!」

 

「フラヴィア、よせ!その傷では無茶だ。

 ヴァルハルトは俺たちに任せろ。今は傷を癒してくれ。」

 

「くっ…情けないね…」

 

そこで私は思い出す。

 

「!マークさんは!?」

 

「それが…わからないんだよ。殿を務めたみたいだけど…

 道中で地割れが起きてね…はぐれたんだよ…」

 

マークさんまで!?

 

「フラヴィアさん……」

 

「……クロム。あいつからあんたに…これを預かっている。」

 

「…俺に?」

 

フラヴィア様がクロムさんに渡したのは赤い玉――

 

「……?これは――!?

 ……力を、感じる!?これは、まさか……?」

 

「ああ、【緋炎】の宝玉さ……あいつめ、隠し持ってやがったのさ。

 相変わらず、最期まで腹の読めないやつだったね。

 これは、あんたが持ってな…バジーリオがあんたに託したんだ。」

 

「…わかった。預からせてもらう。」

 

「しかし、ずいぶん大きなもんを失くしちまったねぇ……」

 

「今も信じられません。あの方が敗れるだなんて……

 …避けられない運命だったんでしょうか…」

 

――運命なんざ、死人の言い訳だ。

そういったバジーリオ様を思い出した。

 

「今…報告が入った。」

 

そこへサイリさんがやってくる。

 

「ヴァルハルトは直属の部隊と共に帝都に引き返したらしい。」

 

「!」

 

「報告では、帝国に味方していた各地の元解放軍も兵を引いたという話だ。」

 

「どういうことだ?」

 

「帝国最強の剣であるレンハが敗れ、ヴァルハルトは帝都へ引き返した。

 見ようによっては、帝国の二強が共に敗れたと見えなくもない。」

 

「元解放軍は状況を把握するためにとりあえず一旦退いた……ということか?」

 

「元々、信念もなく怯えの感情で働いていた者たちもいますからね。

 どちらに味方すべきか、測りかねているのでしょう。

 そうなると次が…私たちにとっては決戦ですね…」

 

そういえば、なにか重要なポイントが抜けているような…

 

「ほんの少し前を思えば、よくぞここまで…というところだな。」

 

「バジーリオ様の犠牲があったからこそ…

 でも……結果的に……バジーリオ様は私が殺したようなものです。」

 

「馬鹿!あんたは余計なこと気にするんじゃないよ。

 あんたの策があってこそだよ。あいつも、それに乗ったんだ。

 あんたは、胸を張っていい。

 次はヴァルム大陸全土が注目する大舞台だよ。

 ど派手に勝利の花を飾ってやろうじゃないか。

 これまでに散った兵たちのためにもね!」

 

「決戦の地は帝都!

 ヴァルハルトを倒して、すべてに決着をつけよう!」

 

「あのー、盛り上がっているところ、申し訳ないのですが。」

 

とホークさんがやってくる。

 

「さっき視察に見にいったら帝都までの道のりがものすごくぐしゃぐしゃになっており、

 どうみても軍で通ろうとしたらかなりの時間がかかってしまうことが判明しました。」

 

「」

 

「」

 

「」

 

「」

 

「なるほど…それなら遠回りしないといけませんね。」

 

なぜルキナもクロムさんもフラヴィア様もサイリさんも黙ってしまうのでしょうか。

このあいだもあった気がしますが、おかげでアズールさんとブレディさんと会えたと思いますし。

この遠回りもなにかあるのでしょう。

 

「な、ならば、この道からはどうだろうか…。」

 

と、今後の進路について話し出す。

マークさんも心配ですが、なぜでしょう。

彼のことだからきっと大丈夫な気がします。

というか、再会したとき無傷な気がするのは私だけでしょうか。

 

 




というわけで、マークの酷い作戦2が発動しました。
悲しんで乗り越えたら実は死んでいなかったとか。
最初はマークもそのまま軍にとどまってマークvsレンハとかやろうと思っていましたが、やめました。
理由は覚えていない、だって1か月前ですし。
ただ、いまさら考えてみればこれでよかったと思います。
理由は本文でルフレが思っています。
もしそんなことしたら原作崩壊ですよー。え?すでに壊れている?
いや、原型はとどめておきたいですし……。

そしてエクセライ対面のルフレの感想ww
ぶっちゃけいうと、マークの感想と同じなんですよね…。

ちなみにマークからホークあての手紙は本文に少し書いてあります。
ただし文字はユグドラル大陸のものですが。
レンハが加入するのはぶっちゃけいうとエメリナ様より早いです。
エメリナ様はクロムの問題、レンハはサイリの問題…
サイリの問題のほうが早く解決しますしね。
まあ、加入しても空気になっているでしょうが。


では今回はここまで。
一言感想くださればなによりです。
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