ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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19章:覇王ヴァルハルト


「ところでさ、ものすごく嫌な予感がするんだけれど……気のせいだよね?」

ほら、異界の旅人とか、ルキナの仲間とか。
なんか…来そうな気がするんだけれど、気のせいだよね?




第31話

~ルフレSIDE~

 

「ヴァルム帝国軍は?」

 

ジェロームさんを加えてから私たちはシュヴァイン要塞をとおり、帝都前までやってきた。

 

「まだ出てきていないようです。」

 

「まずいね、このままだと圧倒的に不利になっちまう。」

 

「え……?ど、どういうこと?」

 

「えっとですね、リズさん。帝国軍が城にこもっているだけで私たちは消耗してしまいます。

 そして、しばらくその状態が続けば、様子をうかがっている有力者たちが改めて帝国側についてしまいます。

 その結果、囲まれるのは私たちの方となります。」

 

「そ、そんなぁ~」

 

だが、ヴァルム軍がすんなりと出てくるかどうかも分からない。

 

「まぁ、エクセライのような男だったらその策で通すだろうね。」

 

ふいに少しの間だけいなかったのに、懐かしい声がした。

 

「けれど、ヴァルハルトは違う。

 ヴァルハルトにとっての勝利は、後に言い訳さえ許さず完膚無きまで叩き潰すことだと思う。

 圧倒的な力を見せて、勝てる道がないことを教える……それが、ヴァルハルトにとって勝利だと思う。

 だから、ヴァルハルトは強い。さすが覇王と呼ばれているよね。」

 

「マークさん!!」

 

そこには相棒である、馬に乗ったマークさんの姿……って。

 

「その姿は…。」

 

「いやぁ~殿務めてたけど、ヴァルハルトは追ってこないものの部下にしつこく追い掛け回されてね~

 返り血浴びまくりで、でも雨降っていたから落ちたけど変な具合になったんだよね…

 あとで洗濯してもらわないと…。」

 

本人が言っていたようになにか変な色合いになった服だ。

 

「けがとかない!?」

 

「大丈夫だよ、ほら、この通り。」

 

「……もしかして、先ほどの話が本当だと…。」

 

「出てくるよ、ヴァルハルトは。」

 

その言葉と同時にか、帝都からヴァルハルトの、ヴァルム帝国軍が出てくる。

その中に、赤い鎧を着た男がいた。

 

「あれが皇帝ヴァルハルト…みずから打って出て来るとはな。」

 

「あの男がゆく覇道、絶対的な武力による制圧…

 それを考えれば当然、か。」

 

「……聖王を受け継ぐ者か。よい気を放つではないか。

 だが!人の王は我ただひとり!その証明こそが、我が覇道!

 戦士たちよ!ヴァルムの誇りを胸に抱き、拒む者すべてを刺し貫く槍となれ!

 臆するな!全軍、進めえいっ!!」

 

ヴァルム軍の戦士たちが声を出す。

 

「カリスマあるねぇ。」

 

「ですが、負けていられません。マークさん、大丈夫ですか?戻ってきてばかりですけれど……」

 

「大丈夫。これでも追手から逃れたあとは、みんなが来るまでのんびりとしていたからね。

 それと、ヴァルハルトは僕が相手してもいいかな。

 もしかしたら、また戦うかもしれないし、今のうちにやっておきたいしね。」

 

「それは、エクセライやミラの大樹で戦った重歩兵がいないからですか?」

 

「うん。」

 

「……わかりました、無理しないでください。」

 

「ありがとう。」

 

 

~マークSIDE~

 

無事に合流できてよかった。

さて、みんなが道を切り開いているうちに僕ができることをしないと。

 

「マーク…無事か?」

 

「あ、ロンクー。久しぶり…かな?あんまりだけど。」

 

「あ、ああ。そうだな……。」

 

ん?ロンクーにしては歯切れが悪い気がするが。

まあいいか。

 

「んじゃ、僕はちょっくら行ってくるね。」

 

ロンクーと別れてから僕は、

 

「うーん。誰を連れて行こう…?」

 

さすがに一人じゃ危険なのでもう一人連れて行きたいが、

ティアモは前線でソワレと共に戦っている。

この間手に入れたお守りのおかげか、弓に対して恐怖が少なくなっているとか。

ホークは私用を頼んだままだし…

さっき見た限りじゃ、ロンクーはだめだし…

ちょうど、ミリエルがいたので、

 

「あ、ミリエル、これあげるよ。使えるでしょ。」

 

「これは…ボルガノンですね。ありがたくいただきます。」

 

ボルガノンをあげたら近くにいたリヒトがやっていて、

 

「あ、ずるいよー、マークさん!僕にはない?」

 

「リヒトにはこれあげるよ。」

 

仕方がない…といっても僕には自分で使用できるから、彼の得意な風魔道書をあげる。

 

「これって、トルネードだよね?どこで手に入ったのかきになるなぁ…。」

 

「単にアンナの店だよ?」

 

値切り…じゃなくて、シルバーカードとメンバーカードで手に入れたけれど。

二人と別れてから、なぜか一人で指示をだすルフレがいたので、

 

「あ、ルフレにはこれ、あげるね。サンダーじゃもう弱いでしょ。」

 

ずっとサンダーで使い続けているルフレもすごいのだけれど。

ミリエルはすでにギガファイアーとか、リヒトもギガウインド使っていたのに。

 

「これは…トロンですか?ありがとうございます。

 でも、魔道書って売っている店は少ないですけれど…。」

 

なんか、ルフレは自分の持ち物に疎い気がする。

他のみんなにはいろいろ揃えて、でも自分はサンダー(と、鉄の剣)で戦っているとか。

 

「あ、うん。アンナの店で買ったから。結構豊富だよ、さすがだね。」

 

ついでにサンダーソードもあげるよ。

どうやら君は剣と魔法、両方使えるみたいだけれど、どちらかというなら魔法の方が強いみたいだね。

サンダーソードは剣だけど、魔力が高いほど強い雷の魔法剣だし。

ちょうどいいんじゃないかな。

 

「ところで、以前このリングをもらったのですが。」

 

「あー、これは…。」

 

ルフレがみせたのは一つのリング。

 

「これは、バリアリングだね。魔法攻撃を軽減できるリングだよ。

 クロムにでも持たせればいいんじゃないかな。」

 

「なるほど…渡してきますね。」

 

「そういえば、君たちいつも一緒じゃなかったっけ。」

 

「今回はなぜかフレデリクさんが…。」

 

「あぁ…フレデ肉さんね…。

 あ、じゃあ、一緒にいかない?さすがに一人だとね…。」

 

「わかりました。」

 

というわけでルフレにしました。

 

「お主は、あの時いた者か。」

 

「そうだね、あの時いたよ。」

 

ルフレとともに、ヴァルハルトのもとへと行く。

高低差を防ぐため、今回珍しくも僕はクラウドに乗っている。

乗りながら戦うのはいつぶりかなー。

たしか、2年前だっけ?

だが、ここで語るのはよくない。

さっそうに倒さないと。

 

「いくよ…!」

 

「ふんっ!」

 

ヴァルハルトが攻撃する。

あの時は赤い斧だったきがするけれど。

それと同時に、身に炎を纏う気がした。

 

「読みが甘いね……!」

 

纏った炎と共に一撃を与える。

共に与えた炎が花びらへと変わってひらりと舞って消えた。

 

「我を…破るか、人の子が。我が覇道を…止めるか。

 ぬ、う…しかしまだだ…我の炎は…まだ燃え尽きておらぬ…!」

 

「!」

 

ヴァルハルトは倒れた…が、すぐに起きて帝都へ引き返した。

追撃は、敵兵によって阻止された。

 

 

~ルフレSIDE~

 

「さて、ヴァルハルトは帝都へ引き返した。できればここで終わらせたかったが…」

 

「敵兵は皆、命を投げ打ってヴァルハルト追撃を阻止してきた。

 やはり、あの男を倒さなければこの戦いは終わらない。」

 

目の前でその出来事が起きていたのでわかっていましたが…。

そう来るでしょうね…。

 

「行きましょう、帝都へ。」

 

その時―――

後方から、歓声のような、なにがしら騒ぎが聞こえた。

あ、マークさんが目を閉じて嫌そうな顔をしている。

ホークさんに限っては耳を塞ぐほど。

お二人とも、耳が良いですものね…

こちらもはっきりとうるさく聞こえるほどなので、二人ともものすごく大音量で聞こえるのでしょう。

 

「なんだ!?

 ヴァルハルトに寝返った元解放軍が攻めてきたのか!?」

 

「あ、あれは――まさか、しかし…」

 

「知っている者たちなのか?」

 

「あ、あぁ。かつて我が国と同盟を結んでいながら

 それを破って帝国に寝返った裏切り者たち…のはずだったのだが…」

 

「けど、みんな帝都を囲んでいるようだね。」

 

「これは…皆がついに、我らの言葉に耳を傾けてくれた……!

 そういうことなのか!?」

 

「だろうね!これまであんたが、そして私たちがやってきたことは、

 全部無駄じゃなかったってことさ!!

 あいつも……バジーリオもあんたの兄貴も、きっとこの闘いに力をくれているはずさ!」

 

「くっ……みんな…兄上……かたじけない……!!」

 

「行くぞ、帝都へ!

 今度こそヴァルハルトを倒し、すべての戦争に決着をつける!!」

 

次の戦いが――決戦。

みんなを――勝利に導かないと……。

 

 

~マークSIDE~

 

うん、うるさい。

もっと静かにしてもらいたいものだよ……。

 

「で、南部の有力者たちを説得してきてくれたんでしょ。」

 

みんなに準備してくるといってきてあの場から離れた。

 

「これしか償いはできぬ気がしてな…。

 だが…。」

 

「大丈夫、エクセライは絶対にサイリが相手するだろうから。

 ヴァルハルトはクロムとルフレかなー。

 あの重歩兵は厄介そうだから僕が相手するけれど。

 一応、ホークをつけておくよ。説明は僕がするけど。」

 

「……かたじけない。」

 

「かまわないよ。僕は僕で、夢があるんだ。

 ――クロムやルフレ、ティアモ…みんなで平和で暮らす世界を。

 だから、君にも協力してもらいたいんだ。」

 

「もちろんだ。私の力、マーク殿に貸そう。」

 

「うん、よろしくね、レンハさん。」

 

今は、少しでも戦力を増やさないと…。

“アレ”に対抗できるかどうかすらわからないのだから……。

 

 




レンハさんの口調、難しい…。
なんたって会話が本人登場の18章と外伝21と、あとはマイユニの支援会話だけっすよ?
ちょいと難しい…。
イメージと違ったら申し訳ありません…。

ちなみに、前書きのマーク!それ、フラグだ!って突っ込み大歓迎です(笑)

それと、外伝が6つ余っていますが、なんかもったいないなーと思い、
なにかしらイベント?設けております。
主に屍兵とか屍兵とか屍兵とか邪信徒とか賊とか影とか異界の旅人とかだけど。
これだけは言っておきましょう。
ゲストキャラが一人だけ?それは他のFEキャラであって、異界の旅人はゲストとはいえその指定に入らない()
とでも言いましょう。
(だからフラグだとry)
異界の旅人は、来たらネタキャラ(固定)。
たとえ設定した性格がそうでなくても。


では今回はここまで。
一言感想くださればなによりです。
答えられる範囲ですが、質問もある程度受付ます。


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