ファイアーエムブレム覚醒 ~虹が生み出した物語~   作:ユイリー

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22章:滅びの予兆


「この先の未来は―――変えるんだ」



ファイアーエムブレム外伝のリメイク、エコーズがでましたね。
全然進めてないくせに攻略本買って裏ボスの詳細知ってしまいました。
ネタバレだ…と思いながらももはやこの小説とはズレておりますゆえ。

たしか覚醒の公式設定資料集なんたらを買う前に書き始めたものだったゆえ、
公式とは違う設定が設けられておりますので気にせずお読みください。



第39話

 

 

 

~ルフレSIDE~

 

 

「クロム様!兵から報告がありました!」

 

私と、クロムさん、ルキナを連れて戻ってくるとフレデリクさんが報告に来た。

 

「何かわかったのか?」

 

「ファウダーたちは【竜の祭壇】と呼ばれるギムレーの祭壇に向かったそうです。

そして――ペレジアのギムレー教信者たちが…ファウダーの後を追うように竜の祭壇へ集結中とのことです」

 

「何!? どういうことなんだ?」

 

「わかりません。声をかけても返事をする者はなく、皆なにかに憑かれたかのように歩を進めるばかりとか…」

 

「世界の終わりでも来るというのか…やはり未来はまだ、完全に変わったわけじゃない。

急ごう、竜の祭壇へ。取り返しのつかないことになる前に」

 

 

 

そして私たちは竜の祭壇の前まで来た。

そこには私たちが来るのを待っていたかのように、ファウダーとインバース、そして屍兵がいた。

 

 

「ファウダー!!」

 

「ほう…早かったではないか」

 

「ここまでだ。炎の台座を返してもらおう」

 

「ふっふっ、ここまで、か…」

 

「何がおかしい?」

 

「知らずともよい。間もなくすべてが終わる。

お前たちの未来は絶望という名に黒く塗り込められるのだ」

 

「未来は俺たちが書き換える!希望という名の未来にな!」

 

「ふふ、知らないということは悲しく滑稽なことね。

ここまでのすべてが、筋書き通りだというのに。

まだ自分たちの力で何かを変えられると思ってるなんて」

 

「どういうことだ?」

 

……筋書き通り?

まるでルキナ達が来た未来をしっているかのような…。

 

「エメリナの死も、ギャンレルとの争いもヴァルハルトとの戦も…

すべては筋書きに沿ったものでしかないということよ。

あなたたちは、踊り続けていたのよ。偉大なお方の手のひらでね」

 

「お姉ちゃんのことも…?」

 

「自ら身を投げるとまでは思わなかったけれどもね。

でも、決定的な戦争の理由にするために、いずれ死んでもらうつもりだったわ」

 

「あの一連の出来事は…ギャンレルの意思ではなかったと?」

 

「そんなことはないわ。あれは、ギャンレルの意思でもあった。

ファウダー様はその意思を利用してお望みの結末を導いただけ。

それによって、竜の祭壇に身を捧げる者が急増したわ。

ふふ、おかげで祭壇に力が集まった。怨念に彩られた命の力が、ね」

 

「…命の、力…?」

 

「竜の祭壇はね、捧げられた生贄から命の力を吸って溜めておくためのものなの。

ギムレー教団の者たちは、長きにわたって生贄を捧げてきたわ。

そうすればいつかギムレー様が蘇ってくれるって信じて、ね。

そして、ついにギムレー様を復活させるに足りるだけの力が祭壇に満ちた」

 

「ギムレーの復活だと!?」

 

「約束の時――ギムレー様を信じる者の、千年の悲願よ」

 

「ギムレーの…ために…?」

 

「…ギムレーはまだ復活していない。今ならまだ、止められるはずだ」

 

「ふふふ…あのヴァルハルトも同じようなことを考えていたわ。

もっとも、あの男は復活したギムレー様を討ち滅ぼすつもりでいたようだけど。

でもそんな野望も、あなたたちが砕いてくれたわ。

ペレジアと戦争できないほどにまで消耗してね。ふふ」

 

「お前たちが兵を出さなかったのはそういうことか」

 

「――インバースよ。そろそろ時間だ。最後の仕上げに取りかかる」

 

「はい、ファウダー様」

 

「待て! ファウダー!!」

 

今まで黙っていたファウダーは、話しすぎたインバースを責めるわけでもなく、まるで時間を稼いでいるようだった。

そしてファウダーはインバースを置いて祭壇の中へと行った。

 

「悪いけれど、ファウダー様の邪魔をさせないわ。

ふふ、この屍兵たちはそこらに湧くザコじゃないわよ。

十二人の魔将…そう呼ばれるほどの強大な力を持ってる。

さあ、踊りなさい!死者とのダンスを!」

 

「させないよ!シェイバー!!」

 

「くっ…!」

 

周りにいる魔将が動く前に、動いた人物がいた。

 

「クロム!ここは僕たちに任せてファウダーを追って!」

 

「マーク!!」

 

「軍を二手に分かれるのは不利かもしれない。

けれど、ここで足止めくらっては元の子もない。でも必ず追いつくから!」

 

「……わかった!行くぞ、ルフレ!」

 

「はい!マークさん、ここはお願いします!」

 

早く、止めねばならない。

突然の二手に戸惑いが入ったものの、メンバーは自然と分かれだ。

私たちのもとには、

リズさんドニさんウードさん、フレデリクさんスミアさんシンシアさん、グレゴさんフィレインさんソレイユさん、ソルラさん、

リベラさんノノさんンンさん、ヴェイクさんソワレさんデジェルさん、ヴィオールさんマリアベルさんブレディさん、サイリさんレンハさん、チキさん、

そしてルキナとレインだ。

マークさんのもとには、

リヒトさんサーリャさんノワールさん、カラムさんベルベットさんシャンブレーさん、ソールさんミリエルさんロランさん、

ロンクーさんセルジュさんジェロームさん、ヘンリーさんオリヴィエさんアズールさん、ガイアさん、ルクスさん、パリンさん、ルフェーラさん、グリーンさん、

そしてティアモさんセレナさんファインさんホークさんだ。

 

「みな、行くぞ!」

 

クロムさんの掛け声と同時に私たちはファウダーを追うために祭壇の中へと進んだ。

 

 

 

 

 

~マークSIDE~

 

 

「悪いけれど、こちらも譲れないんでね……!」

 

「く、小癪な…」

 

一旦引いて僕は立ちなおす。

 

「左にボウナイト、ウォーリア、ダークナイト、パラディンが、

右にはスナイパー、アサシン、ジェネラル、ヴァルキュリアが、

正面に賢者、ソードマスター、バトルシスター、ソーサラーがいるよ」

 

「なるほど…どうする?」

 

「……あれ、もしかして僕が今この軍の指揮官?」

 

「お前以外にいないだろう?」

 

ロンクーの切り替えしがひどいです。

 

「相手の動きにもよるけれど…まずは左右で戦うべきだろうね。

問題はインバースの動きかな」

 

「…敵の指揮官の相手をマークさん、お願いできますか」

 

「セルジュ?」

 

「確かにここにいる屍兵は普段戦っている屍兵とは違うわ。でも…だからこそ指揮官を倒すべきだと思うの」

 

「理由を聞いてもいいかな」

 

「ただ…思ったのだけれど、相手の指揮官は屍兵の事をよく知っている。もしかしたら屍兵を召喚してくるかもしれないって思ったのよ」

 

その言葉で思い出したのは二年前の時、エメリナ様を助けた時のことだ。

あの時突然屍兵が現れた。

もしかしたら…

 

「わかった。それじゃあ僕は行ってくるよ」

 

ちらりとホークをみる。

 

「大丈夫です、こちらは私が見ておきます」

 

「マークさん、私がサポートに回ります」

 

「ありがとう、ティアモ」

 

僕はティアモを連れて正面へと進む。

直線上、邪魔となるソードマスターとバトルシスターを片付けて僕は再びインバースへと剣を向ける。

 

「あんたに聞きたいことがある。エクセライって男を知っているか?」

 

「ええ、もちろん。大切な演出者だったもの。

ふふ…顔はイマイチだったけど、役者としてはそれなりに使えたわ。

ヴァルハルトを加速させ、ヴァルム全土を傷だらけにした。

ちょっとやそっとじゃ立ち直れないくらいにね」

 

「そうか…やっぱり。繋がっていたんだね、あいつと」

 

「そうよ。炎の台座と宝玉を持ってくればペレジアの王様にしてあげるって言ったら、簡単に転んだわ

ふふふ、野心ほど転がりやすいものはないものねぇ」

 

「…楽しいんだろうな、人を、国を、未来を手玉にとって」

 

「さぁ、どうかしらね」

 

「…けど、ここまでだよ。あんたには舞台から降りてもらう…!」

 

剣を構える。

相手の動きが―――見えた。

 

「読みが甘いね」

 

相手に急所を、一撃与える。

 

「……激しいのね…ふふ…でも、もう儀式は始まっている…

ファウダー様…私は退きます。すべては、あなた様のお言葉通りに…」

 

「! 待て……!」

 

インバースはワープでどこかへ消え去った。

その代わりに――

 

「父さん!大変!屍兵が…!」

 

セレナがやってきて周囲を見れば――どうやらあの魔将とやらは片付けたようだ――ザコと言ってもいい屍兵がたくさん湧いていた。

 

「これはまた面倒になってきたね…」

 

その時、僕の耳には、確かに聞こえた。

――ファウダーの笑い声を。

 

「父上!」

 

「父さん、今の……!」

 

「うん、間違いない。ファウダーの笑い声だ」

 

そしてもう一度、周囲を見渡す。

以前まで見えていた刺客ももういない。

すでに目前だからクロムたちの方に行ったのか?

それよりも今のうちかもしれない。

 

「アンナ!」

 

「どうしたの、マーク?」

 

「あの人たちを連れてなかへ!今が重要な場所のはずだ!」

 

「!! わかったわ。マークはどうするの?」

 

「ここの屍兵たちを相手しておくから、行けない。けれど、代わりにホークをつれてって」

 

「父上……かしこまりました。どうか、ご無事で」

 

そしてホークたち〝四人”、中へと入っていった。

気が付けば近くにみんなが集まっていた。

 

「……クロムたちが戻ってくるまでの時間稼ぎだ。

全軍、ここいる屍兵を倒すよ!」

 

中に行けなかった、兵たち全員が声を上げた。

クロムたちの無事を信じるからこそだ。

大丈夫、絶対うまくいく。

だから。

 

 

 

 

 






軍を二分するのは分が悪いかとは思いますが、実際ゲームだと出撃制限がかかるのでまあいいかと。
むしろインバースを相手してもらっているうちに中へ行くみたいな感じに…。


それでは。
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