前世の記憶持ち千早さん   作:朝霧魅玲

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お久しぶりです
延ばしに延ばしまくって申し訳ないです


初仕事・アイドルと元アイドル

─前回の翌日 朝5:30過ぎ─

 

「ふわぁぁ…」

おはようございます…やっぱり朝眠たいですね…

今は数年前から日課にしている朝ランニングをしています

昨日はあのあと友達に合格の連絡をしてお昼ごはんを食べました

にしても流石プロダクションのカフェ…高垣楓さんや大和亜季さんがいて、しかもあのウサミンさんが店員をしてるなんて…

っと、あやうく話がそれるところでした…

そういえば連絡をした時に頼み事をしておいたのですが持ってきてくれたでしょうか…

あっ茜ちゃんと千早ちゃんいました!

 

「おはようございます!」

「おはようございますうーちゃんさん!」

「おはよう、改めまして就職…?おめでとうございます」

「おー!そうでした!おめでとうございます!」

「ありがとうございます!茜ちゃん!千早ちゃん!」

「うーちゃんさんが後輩…一緒にステージに立つのが待ち遠しいです!」

 

そう、茜ちゃんは346プロのアイドルなんです、残念ながら昨日は会えなかったんですけど今日からは会う頻度が増えてくると思います、そしてもう1人千早ちゃんはフリーのミュージシャンなのですが765プロの曲を作ることもある作曲家さんでもあるんです、もしかしたら346にも作ってくれたりするんでしょうか?

 

「そういや、いちおうスーツ持ってきはしたけど本当に入るの?」

「身長は同じくらいなので入ると思います…よ?」

「・・・まぁ、一回り大きいサイズだから入らないことはないか…」

「うーちゃんさんのスーツ姿…どんな感じになるんでしょう!」

スーツを着た私の姿ですかぁ~…あれ?

「・・・普通じゃない?」

「普通…ですね」

「普通ですか!」

「と、とりあえずお借りしますね」

「ん、別に買ってあげても良かったのに」

「さすがに買って貰うなんて出来ないですよ!?」

「入所祝いくらいさせてくれてもいいと思うのよ」

「ええ…えっと、ご飯くらいなら…」

「あっ!カレーですかっ!」

「「えっ」」

「違うんですか!?」

「「・・・」」

茜ちゃん…

「この近くにカレー屋ありましたっけ」

「あるにはあるけど今やってないかな」

「ないんですか!?」

「まだ5時半ですからね」

「ガーンです!」

 

結局ランニング中に発見した24時間営業のカレーチェーン店で食べた後、千早ちゃんはランニング、私と茜ちゃんは学校に行く為に解散しました

 

 

 


 

─美城プロ─

 

遂に来てしまいました…

今日からここでお仕事をするんですよね…

そういえばどこに行けばいいとか聞いてないんですけど…常務さんの部屋でも良いのでしょうか…というより常務さんはいらっしゃるのでしょうか…と、とりあえず受付の人に聞いてみましょう…

 

「あ、あのー…常務さんっていらっしゃいますか…?」

「美城常務でしょうか?」

「は、はい」

「すいません、お名前は」

「島村卯月です!」

「島村様ですね、話は伺っております 社員証を預かってますので少々お待ち下さい」

「はい!分かりました!」

 

 

「ではこちらが社員証になりますので失くさないようにして下さいね」

「分かりました!」

「頑張ってね」

「はい!島村卯月頑張ります!」

 

 

・・・とは言ったものの…

 

[常務室]

 

き、緊張します……よし…!

「島村卯月…行きます…!」

 

コンコン ガチャ

 

「失礼します!今日からお世話になります島村卯月です!よろしくお願いします!」

「ああ、よろし…なぜスーツ…」

「あっ、いえスーツの方がいいかなって」

「そうか、まぁいいだろう では最初の仕事だが…」

「はい!」

「まずは事務所を知る事からだ、千川「はい」案内を頼む」

「分かりました」

 

そう言って前に出てきたのは黄緑色の服を着た…あれ?どこかで見たことあるような…

 

「千川ちひろです「ぇ…」よろしくお願いしますね?」

「あ、はい!島村卯月です!よろしくお願いします!」

 

「では、まずは左側をご覧下さい」

「はい!」

「壁です」

「はい!・・・はい?」

「おい」

「ふふっw 冗談です、では行きましょうか」

えっと…大丈夫なのでしょうか…と思いながら常務さんの方を見ると

「大丈夫だ」

あっ大丈夫なんですね

「・・・たぶん」

たぶん!?

 

 


 

ちひろさんに連れられて着いたのは[第1営業課]と書かれた部屋

 

「ここが第1営業課です 基本的にプロデューサーさん方はこちらでお仕事をされてますね」

「ここがそうなんですね~」

そんな事を話していると

「すみません…通して貰えますか…」

「え…ああっ!すみません!」

「いえ…」

「武内プロデューサー、お疲れ様です」

「はい、お疲れ様です千川さん…えっと…そちらは」

「島村卯月です」

「島村卯月さん「はい!」・・・少しいいでしょうか「はい、なんでしょう?」・・・アイドルに興味は「え"っ」…?」

「卯月ちゃんはアイドルですよ」

「え、失礼しました…スーツ姿でしたので」

「こちらこそすみません!」

「とりあえず紹介させて頂きますね

こちらは今日からお仕事をされる島村卯月さんです、楓さんにも参加していただくプロジェクトリリィに所属されるアイドルさんでプロジェクトマネジメントも担当して頂く事になってます、今のところ役職上では常務秘書というかたちになりますね」

「よろしくお願いします!」

「なるほど、そうでしたか

すみません名乗るのを忘れていました、プロデューサーをしている武内です、今は高垣楓さんのプロデュースを担当しています」

「・・・えっ!?楓さんのプロデューサーさんって男性の方だったんですね…!」

「はい、あるプロジェクトの時にお会いしてから今まで担当させて頂いてます」

「プロジェクトもされてたんですね… もしかしたら色々と教えて貰いに伺わせて頂くと思いますのでよろしくお願いします…」

「いえ、こちらこそよろしくお願いします すみませんが私はここで」

「はい!お仕事頑張ってください!」

 

武内さんが先に入って行って私達も後に続き部屋に入ると色んな方々がお仕事をされてました

スーツ姿の人だけではなくカジュアル?な服な方にゴスロリ…ジャージ…ジャージ!?

学校の職員室みたい…なんて思いながら大きくスペースがとられているデスクまで行くと昨日の面接官さんがいました

 

「杉本さん」

「ん? ああ千川くん…と島村くんか、昨日ぶりだね」

「はい、昨日はお世話になりました…!」

「いやいや…千川くんから聞いたよ 常務の所で世話になるんだってね、あの人はアイドル思いではあるんだが 些か固い口調で言う人だから色々と苦労するだろうけど支えてやってあげてね」

「はい!」

「あと高森くんの様子見に行ってあげて 第5レッスンルームに居るから」

「いいんですか!?」

「構わないよ、千川くん」

「分かりました では行きましょうか」

「は、はい! 失礼します!」

「ああ 頑張ってね」

 

杉本さん…とてもいい人でした!

と、いうことで次は第5?レッスンルームに向かう為に第1営業課を後にしようとしたところ、ちひろさんに話しかけて来る方が

茶髪でちひろさんと同じくらいの歳の綺麗な女の人で 一見モデルのような美人さんです、ちひろさんと仲が良いみたいですが どこかで見たような…?

「あっ、待たせてすいません こちらは私の同期の甘野愛依さんです」

「やっほー☆甘野愛依だよ☆ あまのんって呼んでね☆」

「あまのんさん…あっ! もしかしてハピネススウィートライフのあまのんさんですか!?」

「うんうん…ヴェッ!? なんで知ってんの!?」

 

あまのんさん…甘野愛依さんは私が小学5年生の頃に連れていって貰ったデパートで初めて生で見たアイドルさんです

その時のあまのんさんは黄色とピンク色を基調とした衣装を着ていました、そういえばその時も語尾に☆や♥️をつけていた気がします

そしてその時に歌っていたのがハピネススウィートライフという曲です、今のあまのんさんの雰囲気では考えられない程メルヘンな曲でした

 

「そんなのファンだからに決まってるじゃないですか! サインして貰ったCD 今も部屋に飾ってます!」

「サイン!? ってことは~・・・「島村卯月さんですよ」しまむらうづきぃ…? あっ!もしかしてうづちゃん?」

「はい!うづちゃんです!」

「あーのうづちゃんかぁ・・・ うん、通りで見覚えがあるわけだ☆ いやぁ成長したねぇ☆」

「えへへ…あっ!あとちひろさんにサインして貰ったはにかみdaysのCDもちゃんと飾ってますよ!」

「えっ」

「良かったじゃんちっひー☆」

 

そう あの時あまのんさんと一緒にライブをしていたちひろさん

当時のちひろさんは髪を膝の辺りまで伸ばして水色と黄緑色の衣装を着ていてまるでお人形さんの様でした

あの時の二人を見てアイドルになりたい!って思ったんです

 

「ところであまのんさんは何のお仕事をされてるんですか?」

「ん?あたしはメディア事業部でディレクターの仕事してるよ まだまだ新人だけどね☆ うづちゃんは・・・Pかな?」

「いえ、私はアイドル兼常務秘書兼プロジェクトマネージャーですね」

「えっなにつづりん系なの?」

「つづりん?」

「南雲綴さんですね」

「つづりんもアイドル兼プロデューサーやってるんだよ☆ たしか小梅ちゃんと沙結ちゃんとくるみんだっけ?」

「そうですね」

「そんな方がいらっしゃるんですね、会ってみたいです」

「くるみんもベテランだから勉強になると思うよ☆ あっそうだあかねっちどこにいるか知らない?」

「いえ、見てないので分からないですね」

「そっか~「甘野くんじゃないか」おっ課長さんやっほー☆ あかねっち知らない?」

「日野くんなら高森くんと一緒にレッスンしてるはずだよ」

「なら行き先同じですね」

「おっ じゃあ一一緒に行こうか」

 

 

 

[第5レッスン室]

 

ガチャ

「おっじゃましまーす☆」

「あまのんさんじゃないですか!お疲れ様です!」

「おっすあかねっち☆」

「「いえーーい!」」

「「失礼します」」

「あっ千川さんに島村さん こんばんは」

「こんばんはです藍子ちゃん! 卯月でいいですよ」

「卯月…ちゃんでいいのかな?」

「はい!大丈夫です!」

「じゃあ…よろしくお願いしますね 卯月ちゃん…♪」

「はい!よろしくお願いします!」

「うーちゃんさん!お疲れ様です!」

「お疲れ様です茜ちゃん!」

「「いえーい!」」

「ちひろさんもお疲れ様です!」

「はい、お疲れ様です」

「どうですか美城プロは!」

「とっても素敵な場所ですね…!」

「そうですね!私もそう思います! 早速ですが案内ついでに藍子ちゃんとランニングしてきますので!「えっ…今から…?」それでは行きますよー!「ぇっぁ…ちょっ…」ボンバーーーー!」

 

行っちゃいましたね…

ってたしかあまのんさん茜ちゃんに用事があったのでは…?

「収録日と集合場所の確認だけだから終わったよん☆」

あっそうですか

 

「そろそろ時間も遅くなってきましたし、この階にあるストラトスプロジェクトだけ見て上がりましょうか」

「あ、はい」

「じゃああたしは戻るね」

「はい お疲れ様です」

「お疲れ様です!」

「おっつ~☆」

ガチャ…バタン

 

「私達も行きますか」

「そうですね」

 

ストラトスプロジェクト…たしか美城プロと神奈未来工学研究所の共同プロジェクトですね

より高度な撮影技術が欲しい美城プロ側とスポンサーや広告塔が欲しい研究所側の利害が一致した結果発足されました

一般的なアイドルと違ってストラトスプロジェクトは技術系のイベントや展示会をメインに活動していて雑誌やテレビCM以外でのメディア露出は殆ど無いのでどんな方々なのかあまり知らないんですよね…

 

 

[ストラトスプロジェクト]

 

「こちらですね」

「ここがプロジェクトルームってやつですね」

「では開けますね」

ガチャ

 

「しつれ「死ぃぃぃねぇぇぇ!!「はい89で失敗ですね」チッ…命拾いしましたね」い……やっぱり止めときましょうか」

「そ、そうで「なにやってるの?入るなら入…って千川先輩と…新人かな?」あっ 島村卯月です」

「ふ~ん…挨拶回りってとこかな 私は綾瀬優紀(あやせゆうき)よ、よろしくね」

「よろしくお願いします」

「何をされてたんですか?」

「撮影よ撮影 【美城プロが逝くクトゥルフ神話2】っての」

今『いく』の字がおかしかったような…

「一応紹介しておくと

左から 魂麗祐夏さん メディア事業部の方でこの企画のディレクター、KPを担当してます

その隣にいるのが雷禅さん ドイツ出身で普段は大人しいのだけど…性格は結構ヤバめよ

で、奥側左がソフィア・ヴォルピさん、彼女はイタリア出身ね

右側はグリムゲルデ・アーヴァストレさんあの人は…ドイツね

手前左側が土方皐月さん、研究所から来た人でストラトスプロジェクトのリーダー、その隣が沖田文月さんプロジェクトメンバーではなく技術者として出向して貰ってる ロリショタ好きのヤバいだから気を付けて

で最後 一番右がフランス出身のクリスティーヌ・アムリエールさん、彼女はタレント事業部のモデルでサブKPよ

あとストラトスプロジェクトは他に2人いるんだけど、今日はオフでいないからまた後日紹介するね」

「わ、わかりました、よろしくお願いします」

「そういえば風間プロデューサーはいらっしゃらないんですね」

「ああ、あの人なら週末の打ち合わせが長引いてるらしくて」

「あら、それは残念です」

「まぁプロデューサーですしすぐに会えるでしょう」

「それもそうですね それでは撮影中失礼しました」

「失礼しました!」

「いえいえ またいつでもいらしてくださいね」

 

 

 

「えーっと…この後は…」

「もう帰って頂いて大丈夫ですよ」

「常務さんには…」

「常務には私から伝えておきますので」

「ええ…じゃあ お先に失礼します」

「はい♪帰り道気を付けて下さいね」

「はい!お疲れ様でした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

家に帰って来ました!

と言っても晩御飯とお風呂はもう済ませていて、もう21時なんですが…今は千早ちゃんとお電話をしているところです!

 

──って事がありまして~」

『そう、それなりに楽しそうな職場でよかった』

「はい!そうなんですよ! 明日も楽しみです…!」

『そう? 聞いた感じだと明日も挨拶回りだと思うけど』

「ぁぅっ! そ、そうですか?」

『まだプロジェクトのメンバーとも顔合わせしてないんでしょ?』

「それもそうでした 千早ちゃんの方はどうですか?」

『私? 私は明日から副業よ』

「副業と言うと…もしかして作曲ですか?」

『そうよ それに他にも色々と頼まれたわ、まぁ最近はグループ数も増えてライブの頻度も少なくなってきたから別に問題は無いのだけど』

「ああ…先週「暇だからロードバイク買った」って言ってましたね」

『結構楽しいわ 昨日も江ノ島まで行ってきたけど景色も良くて快適でしたし まぁしばらくはおあずけだけど』

「そんなに大変なんですか?」

『ええ、4、5曲書くことになりそう…振り付けこみで』

「ヴェッ…それは御愁傷様です」

『ありがとう じゃあそろそろ切るわね』

「はい おやすみなさい」

『おやすみ』

ピッ

 

 

・・・・・・作曲家って大変なんですね

 

 

 




次回『合宿ですよ!合宿!』


如月千早のうわさ

江ノ島へ輪行サイクリングした時に高校生と仲良くなったらしい
(自宅ー電車ー矢野口ー自転車(南多摩尾根幹-境川サイクリングロード)ー江ノ島)

PS.もしかしたら先にキャラ紹介いれるかも

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