謙吾達5人にクライン率いる<風林火山>が合流してから第1層迷宮区20階のボス部屋に到達するまで3日かかった。
謙吾の想定と比べるとかなり早い。<風林火山>のメンバー全員が2桁に到達したその翌日の話である。
合流以前に謙吾達の手である程度マッピング出来ていたとはいえ、こうも早く計画を先の段階に進ませる事が可能になったのは、クライン達が愚痴は漏らしても泣き言や文句は一言も発さずひたすらレベリングと迷宮攻略に集中してくれたお陰だ。彼らが全幅の信頼を置いて粛々と謙吾に従ってくれなければ、こうはスムーズにいかなかったに違いない。
謙吾達は迷宮区から一旦脱出。
真っ先に消費した回復アイテムの補充を行い、NPCの鍛冶屋で武器の修理を依頼して損耗度をリセット。
次の行動に移るのは数日ぶりの宿で休息し、英気を養ってからだ――――
「何ていうかさー」
<トールバーナ>で主に利用している宿……というか、金を払えば宿泊可能な農家の一室でベッドに飛び込んだ七湖がおもむろに呟いた。
この部屋はシステム上ではユキナが借りたという形になっているが、部屋が広いので所持金の節約も兼ねて七湖も一緒に利用させてもらっている。
「ゲームの中に閉じ込められて、ずっとダンジョンに籠って延々モンスターと戦ってた筈なのに、学校での授業や学校行事と比べれば断然楽って思えちゃってる辺り、何だか複雑……」
柔らかいマットレスではなく固い地面の上でもしっかりと睡眠を取れるようになったし、数日間シャワーを浴びれなくても気にならなくなった。
キリトや<風林火山>の面々……リアルでは平凡な一般市民に過ぎないであろう彼らと行動を共にした事で、七湖は自分達の異質さを改めて実感する――――今や自分も兵士として調教されてしまったのだと。
昨年までは自分もどこにでもいる平凡な(?)引き籠りに過ぎなかったのに……
「それは……正直私も同じ気分だ。でもそれは疲れや痛みも感じないし弾丸も飛んでこない、この世界の戦いは私達が経験してきた戦場とは全く違うせいで未だに現実味が薄いままなのかもしれないな」
「いやそういう意味じゃなくて……いやユキナの言ってる事も間違ってはないんだけど」
「?」
「でも今のユキナの言い方、ちょっと謙吾そっくりだった」
「そうかな。それより今日はどっちが先に風呂に入るんだ?」
「今日はユキナが先に入っちゃいなよ」
「分かった、では先に身を清めさせてもらおう」
凛々しい和風美少女の姿がバスルームの札が掛けられた扉の向こう側へと消える。
この部屋の良さは部屋の広さもさる事ながら、<トールバーナ>3軒存在する『INN』の看板が掛けられた安っぽい宿屋との最大の違いは個人用の風呂が存在する点だ。
幾ら心身ともに兵士として仕込まれても、モンスター相手に暴れ終えて前線から離れた時ぐらいは身を清めたい――――ここが仮想空間であり、現実にはベッドの上で寝たきりである点を差っ引いてもせめて気分だけでもリフレッシュしたい、うら若い少女ならば当たり前の心理であった。
異性、それも大好きな少年と行動を共にしているともなれば尚更である。なのでユキナと七湖にとって風呂付なこの部屋の存在は非常にありがたかった。この情報をくれたキリトさまさまである。
「うーん、システムにアクセスさえ出来ればこっちのものなのに……」
右手で操作メニューを開き、空中に浮かびあがった画面を睨みつけながら七湖は歯噛みした。野宿以外の時は1日の終わりにシステムメニューを開き、プレイヤー側で操作・閲覧可能なメニューを隅々までチェックするのが七湖の日課となっている。
七湖が得意とするのは共感覚を応用した直観的かつ驚異的なハッキング能力を用いた電子戦。
しかしSAOという仮想空間に意識だけが捕らわれてしまった状況故か、今の七湖は共感覚が使えない。それでも仮想空間を構築する為のネットワークに何らかの手段でアクセスさえ出来れば、自分達をここに閉じ込めた茅場晶彦に目に物を見せる事が可能かもしれないのに――――
「はぁ~~~~~~~~…………んんっ?」
メニューウィンドウを消そうとした寸前、数多く存在する選択用アイコンの羅列の中に見覚えが無い存在があるのに気付いた七湖は奇妙な声を漏らした。
興味と希望に駆られ、躊躇い無くアイコンを指先で叩く。いつの間にか新たに追加されていたメニューの内容が何なのか、新たに開いたポップアップメニューとそれが意味する事柄を七湖が理解するまで数秒かかり――――
「え、え、な、何これ!?」
「どうした七湖!?敵襲か!」
突如上がった素っ頓狂な悲鳴を聞きつけたユキナがバスルームから飛び出してきた。
よほど慌てたのか、今のユキナの格好はしっとりと水気を帯びた下着姿だ。丁度風呂から出て着替え直している途中だったらしい。初期装備らしい素っ気無いデザインの下着だが、メリハリ豊かなスタイルのユキナが身に着けているとそれだけでそんじょそこいらのグラビアアイドルよりも色っぽい。
半裸のユキナの姿を捉えた七湖は、何故か赤い顔で彼女を手招きする。不思議そうな表情で、しかし躊躇いなく七湖の元へ近づいていった。
「あのね、これなんだけど、もしかして――――……」
七湖の耳打ちを最後まで聞き終えたユキナはしばし固まり、直後白い頬を七湖以上に赤く染めた。
「なt、なっ、何故そんな破廉恥な機能があるんだ!ここはゲームの世界なんだろう!?」
「ゲームだからこそとことんこだわって『こんな』機能も実装したんじゃないかな……それでどうしよっか」
「どうしようって何がだ!」
「謙吾達にもこの事を教えた方が良いかな、って事なんだけど」
「………」
真一文字に口を閉じて黙り込んでしまうユキナ。ベッドの上の七湖の隣で何故か正座の姿勢を取ると、至極真面目な表情で再び口を開く。
「い、今はまだ言わないでおこう。迷宮区のぼす?を倒す為に今は集中しなければならないし……」
「そ、そうだね、試すのはせめて第1層のフロアボスを倒してからでも構わないよね!」
妙に勢い込んで頷く七湖をユキナはジト目で見つめた――――試すって何だ試すって。
「もしかしてこの機にかこつけてまた謙吾に色仕掛けをする気じゃないだろうな?」
「な、何の事かなー?」
途端にワザとらしくそっぽを向いて下手な口笛を吹き始める七湖。
「その誤魔化し方は流石にアホっぽいぞ!彩離じゃあるまいし!」
「それは流石に酷いよ……!」
彼女達の中で堤彩離がどう思われているかがよく分かるやり取りであった。
次なる目的は第1層ボスの攻略だ。
それを実行に移す為にはまず一線級の戦力をかき集めなければならなかった。今の謙吾達だけで挑むには、個人の技量はともかく絶対的な頭数が少な過ぎる。
ベータテスターのキリト曰く、フロアボスを犠牲者無しに倒す――謙吾の絶対条件――には最大48人で構成出来る連結(レイド)パーティを2つ組んで交代制で戦うのがベストとの事。
だが現段階ではそれだけの数はまず集まらないと謙吾は予想していた。
デスゲーム開始から2週間弱――――その間謙吾達に続いて<トールバーナ>に辿り着いたプレイヤーの数そのものが非常に少ない。キリトの知識、学生傭兵&特殊傭兵組の戦闘力を頼りに独走状態で攻略してきた代償が、ここにきて表面化していた。
ともかく使える限りの手段を使ってフロアボス攻略を喧伝し参加を呼び掛けた結果、集合場所に選んだ<トールバーナ>の古代ローマ風円形劇場には謙吾達や<風林火山>のメンバーを除いて20人弱のプレイヤーが集まった。
集まった面子全員が男なのは、元々プレイヤーの男女比が9対1である以上容易に予想できた展開だ。逆に呼び掛けに応じて集まったプレイヤーからしてみればこんな最前線に女性プレイヤーが、それもタイプの違う美少女が2人も居る事に驚きを隠せていない。
「見てみろよタイガ、どっかで見た顔が混じってるぞ」
背中を突いてきたアスハブが指差した先には、<アニールブレード>入手の折に謙吾達を嵌めようとした張本人であるコペルの姿が。
謙吾やアスハブの視線に気づくととても気まずそうな表情で顔を背けてしまうが、視線からは逃げても集合場所から離れようとはしなかった。フロアボス攻略に加わって謙吾達を手助けする事で罪滅ぼしをしようとでも考えているのかもしれない……というのは期待し過ぎだろうか?
まぁ一々指摘はしない。コペルの所業についてはもう謙吾達は恨んでいないし、人が集まっている場でわざわざ声高々に所業を暴露してしまっては余計な不和の種をばら撒く形になってしまうからだ。
「では攻略会議は俺が取り仕切るという形でよろしいですね?」
舞台部分の端に控えていた謙吾はクラインに確認を取る。主催者側の中ではクラインが最年長だ。
見回してみた感じ、集まったプレイヤーの大半を20代前半が占めている。他はコペルと同年代の高校生風が数名。中学生であるキリトが最年少だ。
謙吾の実力を知らない初対面のプレイヤー達が、年下である彼が攻略会議を取り仕切るのを不満に思う可能性がある。攻略前から不和の種を蒔くような真似は可能な限り抑えたいのだが――――
「おう任せた。こういうプレゼンみたいな真似事はどうも苦手でよ。それにこの攻略会議もタイガの立案なんだからその本人が仕切らない方がまずいだろ」
「確かにその通りですが……」
「なーに、タイガぐらい頭の回転が速くて堂々としてる奴なら集まった連中の事も上手く仕切れるって!万が一って時はフォローすっから!な!?」
「分かりました。いざという時は頼りにさせて頂きます」
「だからそこまで畏まんなって」
気持ちを切り替え、舞台の中央へ向かう。前へ進み出た謙吾の背中には仲間達からの、正面側には舞台から数段高い座席から見下ろしてくる20名前後のプレイヤーの注目が一斉に浴びせられた。
謙吾の気配は全く揺るがず、萎縮や緊張も毛ほどもおくびに出さない。舞台を横切った謙吾は背筋をまっすぐ伸ばして両手を腰の後ろで組み、お手本のような軍隊式の休めの姿勢のまま声を張り上げる。
過酷な訓練で鍛え上げられた肺活量の賜物により、謙吾が発する声は朗々と劇場の隅々まで響き渡る。
「今日は我々の呼びかけに応じ、皆さんがこの場に集まってくれた事に感謝します」
まずは自己紹介だ。自身のプレイヤー名、ユキナやキリトといったパーティの仲間達、協力関係にあるクライン率いる<風林火山>を簡単に紹介した次は自分達の現状について発表。
謙吾達が既に総じてレベル10以上に到達している事、また迷宮区最上階のボス部屋まで踏破を終えている事を知ったプレイヤー達の間にざわめきが広がった。圧倒的な攻略と成長速度に誰もが驚愕を隠しきれていない。集まったプレイヤー達は<はじまりの街>を飛び出してゲーム攻略へと真っ先に身を投じた者ばかりだが、謙吾達の攻略速度は文字通り桁が違っていた。
謙吾がキリトの意見を元に立てた第一層フロアボス攻略計画は2段階構成。
第1段階は情報収集と全体の戦力強化。現時点で最高レベルに到達済みの謙吾達がフロアボスに対し偵察戦を敢行。
その間、他のプレイヤー達は<風林火山>の時同様迷宮区でレべリングに勤しんでもらう。
謙吾達と比べ、円形劇場の観客席に集まったプレイヤー達の平均レベルは最低でも3から4は下回っており、また初対面同士のプレイヤーが大半なので連携にも難ありだ。
なので彼らにはパーティを組んでもらい、最低でも1日、或いは2日ほどかけてレベルの底上げと最低限集団戦を行えるだけの経験を積んでもらう。
倒した敵モンスターのドロップ品に関しては単純に金はパーティごとに自動均等割り、アイテムはゲットしたプレイヤーの物に。迷宮区ついては謙吾達が踏破した分のデータ、出現するモンスターの種類や分かる限りの戦闘ルーチンを纏めたデータを惜しげも無く集まったプレイヤー全員へ無償で全員配布。
再び客席の間を驚きが広がったが、謙吾からしてみれば当たり前の決断だ。位置情報や敵戦力といった重要な情報提供を、個人の利益を保護する為だけに惜しんだせいで犠牲を許すなど、謙吾には到底許せない。
「(俺達だけで先にボスを偵察しておけば、提供されたフロアボスの情報が詳細過ぎても誤魔化しが利く)」
実はキリトから第1層フロアボスの正体は既に聞き及んでいた。
<イルファング・ザ・コボルトロード>、使用武器は曲刀カテゴリ、取り巻きとして<ルインコボルト・センチネル>を3体伴いながら出現。HPゲージは4段、先に取り巻きの<センチネル>を掃討しても1段減る毎にまた3体ずつ再出現するので注意――――
ベータテスト経験者、それもヘビーユーザーだったキリトはベータテスト時に登場したモンスターについては、名前からHP量、各ボスごとの武装や使用ソードスキルに至るまでほぼ完璧に暗記している……少なくとも本人はそう自負している。
だけどそれはあくまでベータテスト時の話であり、正式発売版では修正やら仕様変更が加えられているのが当たり前なので、今回の偵察戦はベータテスト時と比較して変更点が無いか確かめる為の作戦でもあった。不和の種同様、不確定要素も少なければ少ない程良い。
<イルファング・ザ・コボルトロード>のベータテスト時からの変更点を確認し次第退却、可能な限り詳細なデータを記載した上でこれも他プレイヤー達に配布する予定である。
集まったプレイヤーの中には実は本気でボス攻略戦に加わるつもりがなく、様子見のつもりで顔を出しただけの者も混じっていた。
だが今やそのような者も含む観客席に集まったプレイヤー全員が謙吾の説明を聴き逃すまいと熱心に耳を傾けている。
大牙謙吾は天性のカリスマの持ち主ではない。だが幼少時から戦場に身を置き続けてきた壮絶な人生体験、学生傭兵として積んできた前線指揮の経験が、謙吾を後天的なカリスマの持ち主へと変えていた。
例えるなら戦争映画では定番の、新兵を主に厳しく時に優しく鍛え支えてくれる歴戦の古参兵。折れず曲がらぬ切れ味確かな日本刀を連想させる、経験に裏打ちされた外見年齢には不釣り合いなレベルの頼もしさだ。
その証拠に最初は思い思いのだらけた姿勢で客席に座っていたプレイヤー達が、ぴしりと一本芯が通った謙吾の声を聴いている内に、知らず知らず姿勢を正して無言で傾聴している。
「――――ここまでで何か質問や意見は」
疑問は無し。謙吾の案への反対意見も無し。満足そうに1つ頷いてから、改めて客席に集まったプレイヤー達を見まわす。
「では言っておきたい事がある。俺達がここに集まった目的はあくまでフロアボスの攻略にあるが――――皆に理解しておいて欲しいのは、俺達のこの行動が単なるゲームの攻略を遥かに超える意味を持つという点だ」
ゆっくりと舞台上を左右に行き来しながら、今度は客席の1人1人をまっすぐ見つめていく。視線に射抜かれる度、プレイヤーの表情がより真面目なものに変わっていく。
「現在このデスゲームには未だ9000人を超えるプレイヤーが未だ囚われている状況だ。犠牲者は既に数百人に到達してしまっている。多くがモンスターとの戦いに敗北した事が原因だが、中には外部からの救援やゲームの攻略がハッキリと分かる形で進んでいない事に悲観した為に、自殺を図ったプレイヤーも多い」
観客席の顔が暗くなる。そこで謙吾は言葉の内容が集まった人々に染み渡るまでわざと間を空けた。
怒り・悲しみ・罪悪感といった感情がプレイヤー達の表情に浮かび上がるのを見計らい、最初よりも大きく声を張り上げ劇場中の空気を震わせた。
「俺達が今回のフロアボス攻略に成功すれば、そんな負の連鎖に歯止めをかける事が出来る。つまり俺達が、未だ混乱と絶望から抜け出せない多くのプレイヤー達の希望となるんだ」
静かな口調だが、一言一言に籠められた強い決意が集まった男達の胸を揺さぶる。
……敢えて悪い話題を引き合いに出し、ギャラリーの精神状態を負の方向に傾け感情の振り幅を不安定にしてから英雄願望を煽って観衆の精神状態を反転・高揚・誘導させる初歩的なマインドコントロール。
単純だが非常に効果的なこの手法を巧みに駆使して権力の頂点に上り詰めた者を、俗に独裁者と呼ぶ。
謙吾は特進クラスの授業で戦場における心理学や、歴史に名を刻んだ独裁者が如何にして大衆を先導したのか(そして世界規模の戦争を勃発させたのか)を学んでいる。
もちろん独裁者になる気はさらさら無いが、こうした知識は味方の意思統一と戦意高揚にはもってこいだ。
「もちろんこの場に集まった皆も自分の命は惜しいに決まっている。だから作戦の参加そのものについては強制はしない。命を賭けてボス攻略に協力してくれる覚悟を持つ者だけ、この場に残ってくれ」
観客席のプレイヤーは近くに座る者同士で視線を交わし――――力強く頷き合った。全員の顔に浮かぶ固い決意の色。
呼び掛けに応じた20名前後のプレイヤー、彼らの意志を代表するかのように最前列に座っていた青年が立ち上がった。肩までかかるウェーブ気味の長髪と、飛び切りのイケメンと評しても過言ではない非常に整った顔立ちの持ち主だ。
「この場に集まった時点でとっくに覚悟は決まっていたさ。そうだろう、皆!」
観客席のあちこちから賛同の野次が飛ぶ。周囲の反応に色男は、ブロマイドにしたらそれだけで売り物になりそうな爽やかな笑顔を見せた。
「君達の攻略とこのゲームに囚われた人達の生還にかける意気込みは賞賛に値する。レベルではまだまだ及ばないが、是非力にならせてくれ!」
「まったくだ。こうも若いヤツに率先して責任を負われちゃ、人生の先輩としての立場が廃っちまう」
次に立ち上がったのはアスハブに続いて2人目の遭遇となる外国人プレイヤー。190を超えるであろう背丈の、彫りの深い顔立ちの黒人だ。
最高級の豆を挽いて入れたコーヒーの様に豊かな耳触りの良いバリトンボイスで紡がれた日本語には他国人らしい訛りが皆無だ。外国での生活経験が無い生粋の日本育ちではないかと謙吾は推測する。
今度は呼びかけに応じてくれたプレイヤーの顔を記憶に刻む為に、改めて客席に並ぶ顔を1人ずつ注視していく。コペルやイケメンや黒人も含め、男達の表情は溢れんばかりの決意と覚悟で統一されている。
なら最後に謙吾が彼らに伝えるべき言葉は決まっていた。まさに幾多の戦場を乗り越えた歴戦の鋭兵そのものの雰囲気を漂わせて、締めの言葉を言い放つ。
「最後に一言だけ――――どんなに厳しい状況でも絶対に諦めないでくれ。戦場で最後まで生き残れるのは、生き延びる意思を捨てない兵士だけだ」
原作よりもボス攻略の時期が早まっている分参加人数も変動しています。
……そういえば原作では下着も一応装備品扱いになってますけど、武器屋や防具屋があるんなら下着屋なんかも存在したんですかね?w
批評・感想随時募集中です。