陽だまりのあなたへ   作:しゅ〜

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引越しとかで投稿遅れました。
久々に書くと難しいですねぇ…
さてさて今回もやっていきますよー!


お節介

「へ~!ここが大輝の家か~!」

「なんで家の中まで入ってきてるんだよリサ・・・」

 

学校からまっすぐ家に帰宅したのだがリサは「家だけ見て帰る」と言いながらちゃっかり家の中まで入っていた。

 

「意外と綺麗なんだね!もっと汚いと思ってた」

「それは偏見だろ。まぁこの家は姉もたまに使うからな。綺麗にしとかないとうるさいんだよ」

「お姉さんいるんだ。大輝の事何も知らないから意外って思うことが多いんだよね」

「まぁ学校で俺に関わろうとしてくるやつなんてリサくらいだ、そりゃそうだろうな」

「そんなにアタシのこと物好きみたいに言わないでくれる?」

 

笑いながら言うリサを尻目に俺はベッドに腰掛ける。それを見てリサもベッド近くの床に座る。

 

「ってかリサ、お前いつまでいるんだよ?」

「別に考えてないケド・・・迷惑だった?」

「迷惑ではねーけど・・・。俺と居ても得なんてねーぞ?」

「損得考えて人と遊んだりしないよ~?」

 

スマホを弄りながら当たり前だと言わんばかりに口にするリサ。考え方と言い性格といい俺とは真逆の人間だなというのが実感する。

 

「さ~てと!親にも今日は遅くなるって連絡したし!晩ご飯作ってあげるよ!一緒に食べよ?」

「・・・今なんて?」

「え?だから晩ご飯作ってあげるって・・・」

 

俺は驚愕した。昨日今日で知り合った人間に勉強会・家に来るに続いて飯まで作ってくれるというのだ、そりゃ驚くだろう。

 

「お前さぁ・・・お節介過ぎるのも問題だと思うぞ?まぁ俺にとってはありがたいけど・・・」

「アタシが好きでやってる事だからいーの!ほらほら、買い出し行こっ?」

「お、おう。んじゃあそこのスーパーでいいか?」

「そうだね~、その方が近くて良いかも!」

 

立ち上がって二人で家を出て行く。リサは「何作ろっかな~♪」なんて言いながらルンルンな気分で歩いていた。にしてもリサの面倒見のよさには本当に感服する。普通に考えて異性の家に来て飯まで作るか?多分それについて言及してもはぐらかされるんだろうが、リサの負担になろうものならたまったもんじゃない。

 

「なーに難しい顔してんの?スーパー着いたよ?」

「ん、別に何でも…それより何作るんだ?」

「それは出来てからのお楽しみ〜♪大輝はカゴだけ持っててね」

「…へ〜い」

 

スーパーに着くやいなや持ち担当になる。まぁ何を作るか教えてもらえない以上それくらいしかやることがないだろう。

店内に入ると流石はリサと言ったところか順序良く食材をカゴに入れていく。リサに指示かれるがまま店の中を歩き回っているといつの間にかカゴがいっぱいになっていた。

 

「よし、このくらいかな〜。じゃあレジに向かえ〜!」

「お、お〜…」

 

俺はノリノリなリサに付いていけず微妙なテンションでリサの後ろを歩く。リサの後ろ姿を見て「俺に彼女がいたらこんな奴かな」なんてらしくない事を考えてみたりしてた。

レジに着いて俺が財布を出すとそれに気づいたリサが口を開く。

 

「いいって、アタシが出すよ」

「流石にそれは気が引けるから俺が出す」

「ほら、アタシはバイトもしててお金あるからさ!」

「それでもだ、女に出してもらうの変だろ」

 

俺もリサも譲らなく、結局割勘で出すことになった。作ってもらう立場なのに割勘というのもおかしな話だがリサも中々強情で引かなかったため仕方なく、という事で決着が着いた。

 

「悪いな、色々と」

「いいっていいって!さっきも言ったけどアタシが好きでやってる事だからさ」

「……やっぱ物好きじゃん」

「うるさ〜い」

 

リサは「好きでやってる事」と言ってるが面倒見が良すぎるのではないか?と常々疑問だ。

会計を終えると袋をもって店を出る。りさは鼻歌を歌いながら機嫌良さそうに歩いていた。家に向かってしばらく歩いていると、通りかかった3人組の男に声をかけられた。

 

「……お前、見た事あると思ったら羽丘の秋保か?」

「…人違いだろ」

「この間うちの連れがボコられたって聞いてよ。ちょっとツラ貸せ」

 

そのまま通り過ぎようとするがリーダーらしき男に肩を掴まれ止められる。

3人は俺を取り囲みそのまま連れて行こうとする。それを見ているリサは止めようとも止められない、そんな素振りをしていた。

 

「リサ、これ持って先に帰ってろ」

「わ、ちょっ…大輝…大丈夫なの?」

「すぐ戻る、だから行け」

 

食材が入っている袋をリサにパスすると慌ててそれをキャッチ。リサは少し迷いながらも頷いて駆け足でその場をあとにした。

それを目で確かめると同時に肩を掴まれたまま路地裏に連れていかれた。

 

 

■ ■ ■

 

 

 

 

大輝と別れたリサは駆け足で走っていた。というのも近くに交番があるのをリサが知っていた為、大輝が怪我をする前に助けてもらおうと考えていたのだ。数分走ると交番が見える。

 

「はぁ…はぁ…す、すいません…友達が…喧嘩に巻き込まれて…」

 

息が上がって途切れ途切れにしか伝えられなかったのか交番にいた警察官にはしっかりと伝わっていた。

 

「なに?わかった。直ぐに向かおう。場所は?」

「こ、こっちです!」

 

そのまま警察官と外に出たリサはまた駆け足で大輝が絡まれた場所に戻る。だが、そこには誰もいなかった。

 

「あれ?大輝たちがいない…?」

 

あたりを見渡すがそれらしき人影は見えない。警察官も「参ったな」と言いながら周りを見渡している。するとその時、路地の裏の方でバタっと何かが倒れる音がした。音のした方に2人が向かうとそこには傷だらけで倒れてる3人の不良とこちらに気づく大輝の姿があった。

 

「リサ…何で戻ってきた」

「大輝が危ないと思って…それで、交番に行ってからまた来たの」

「んな事しなくていいのに。…っつーか交番って事は…」

 

嫌な顔をして大輝はリサの隣にいる警察官を見る。

 

「やっぱアンタか…大和さん」

「こっちのセリフだ、やっぱりお前か大輝」

「えっ?えっ?2人共知り合いなの?」

「まぁ一応な。中学ん時から世話なってるから」

「俺は不本意だがな。…今回も派手にやってくれたな」

 

安藤 大和(あんどう やまと)。響が信頼している大人の一人で警察官。よく大輝の暴力事件に関わっていて、そこで大輝の()()()に気づきそれ以来、大輝が暴力を起こすと大和が担当するようになった。

 

「俺は売られた喧嘩を買っただけだ」

「知ってる。それでも聴取は受けてもらうぞ?」

「ま、しゃーねー。彼女も待ってるから早めに頼むぜ?」

「お前、彼女出来たのか?その事についてもよーく聴取してやる」

「うるせぇ、冗談だ。早く行こうぜ」

「ちょっと!?アタシが大輝の彼女になってるんだけど!?」

 

そんなリサのツッコミに2人は答えずまた交番に戻っていく。一応リサもその後ろから着いて行った。

 

 

 

 

「よし、今日はこんなもんだな。帰っていいぞ」

「今回はやけにはえーな?リサが居るからか?」

「まぁそれもあるがな。ほれ、もう事件起こすなよ〜」

「よし、リサー、行こうぜ」

「アタシが…大輝の…彼女…ふふっ」

 

椅子に座って待っていたリサに声をかけたが虚ろな目でどこかを見つめていた。そんなにさっきの事が気になっているのだろうか?

 

「お、おーい?リサ?」

「あっ、ごめんごめん!終わった?」

「終わった終わった〜、ってさっきから言ってたけどな。晩飯作ってくれるんだろ?帰ろーぜ」

「あっ、そんな約束してたね!色々ありすぎて忘れてたよ〜。それじゃあ帰ろっか!」

 

リサは立ち上がって交番を出ていく。その後を俺も着いていくのだが目線はリサの後ろ姿を捉えていた。

 

そしてそのまま夕焼けが照らす路地を俺とリサ2人で歩いていった。




ありがとうございました!

主人公不良って言ってるのに喧嘩シーン無かったですからね。
喧嘩ってアニメ・漫画だとかっこよく見えるの凄いですよね笑

また次回もよろしくお願いします!
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