八剣って、それはないでしょう!   作:ばうえもん

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マイバイブルは『狩人×狩人』


チート文珠でステータスの差を埋めました。


………待ってた……ずっと…

サガ帝国で魔族と勇者が戦っているのを見学していたんだが、いつの間にか現れた魔法の神を自称するロリコンと戦闘になった。

奴の何かが琴線に触れたのかストライプが()る気になっている。俺としては正直気は進まんが知った顔が巻き込まれていたからしょうがない。

 

単純にレベルだけを見ればあっという間に敗北した黄金騎士団のメンバーの方が俺達よりも高いのだが、俺達には先日の王都で佐藤(仮)からコピー出来た高速移動スキルを始めとする幾つかのスキルが有りそのお陰で上手く立ち回り今の所は戦えている。またストライプが対神魔族戦の経験が豊富なのも大きい。

 

それでも奴は強い。人間が相手なので手を抜いている節があるのだが、魔法でも近接でもまるで勝ち筋が見えないのだ。

だが存在するだけで世界を書き換えるアノ(・・)世界の魔王よりはマシだろう。

 

それに何も馬鹿正直に戦う必要はない、勝てないのならば勝てるようにルールを変えればいい

幸い神魔族と戦闘経験が無い俺もセリビーラの迷宮の最下層の住人達から習った対神呪文を習得しているし、年末のシガ王国の王都で佐藤(仮)による神殺しを視る事が出来たので文珠使用時のイメージも十分だ。

奴が本気になる前に切り札を切る、俺の文珠眼の視界に入った時点で『詰みだ!!(重)(加)(速)(グローバルフリーズ)!!』

 

自身に対する文珠の干渉をレジストできても、自分以外に対する干渉をレジストするには相応の手順は必要だろう。だから、

 

「場を支配するのは"視る"だけの俺の方が速いっ!!」

 

超加速の時間制御に対神呪文の術式を組み込んだ隣接空間ごとほぼ時間停止まで減速する空間拘束式。この静止した世界を抜けるには時間そのものを無視するしかないのだが、こいつまだ動けるのか!?

 

「魔眼程度・て…゛…ば・鹿…な………俺…の・………(魔力の動きは無い、魔法の神である俺が見落とすハズが無い。ならば神共がユニークスキルを与えたのか!?)貴・様…何・をし・た・っ・?」

 

完全に停止してしまえば文珠の消耗が激しくなるので、僅かではあるが時間を経過させる事で拘束時間を引き延ばしているのだが…それでも文珠の限界の方が速い

 

「ストライプ!! もうすぐ文珠眼が視力を失う!! 俺が動きを封じているうちにさっさと切り札をぶち込め!!」

 

「お前"目"を文珠にしたのかよ!! 無茶しやがって。

 栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)よ!! (神)(話)(終)(焉)(神魔を滅ぼす呪詛)を喰らい刃と変えよ!!」

 

(こいつも魔法では無いっ…だがあれは劣化品(イレギュラー)の神剣と同種の力…この二人は人の身で神の領域へ手を掛けるというのかっ!!)

 

『その凍った世界諸共滅べ!! 神滅斬(ラグナ・ブレードッツ)!!』

 

ストライプが対神魔用呪詛を組み込んだ対神呪文の霊波刀で空間ごと奴を切り裂く、霊核を破壊されればいかに高位霊体といえども無事では済むまい。

 

「俺が滅びるだと…馬鹿なっ!! 地上活動用の分け御霊とはいえ神力は使徒の比ではないのだぞ!!

 これはっ!? 切り離さなければ本体へ影響が出かねん!!」

 

ふん、分霊で出てきて高みの見物を気取っていたのだろうが、俺達にしてみれば霊的に繋がった端末なんぞ呪ってくれと弱点晒しているようなもんだ

 

「魔法の神だか知らんが全ての呪法を知ってるわけじゃなさそうだな。陰陽師舐めんな」

 

「人の身で神である俺を討つとは、貴様のせいでこの分け御霊の神力の回収も絶望的だ!! 人の解放が遠のく、貴様はそれ程の力を持ちながら神の家畜に甘んじていたいのか!!」

 

「うるせーー!! だいたいテメェも神を名乗っている寄生虫の同類だろうが!! 神は俺の敵だぁ!!」

『魔を打ち破るは斬魔の印、(魔)(破)(斬)(打)(印)(マハザンッダァインンンン)!!』

『………適合者……』

なんだありゃ…文珠を五芒星の相克配置で循環させて増幅してるのか? しかし、五芒星?なんだよな、何か違和感が…古神道…大陸、いや他の五大文明にも…エ[検閲][警告:現在該当する記憶領域へのアクセスは禁止されています] 閲覧不能な知識だと? 魔の野郎め、見せられないような知識ならばなんで寄越しやがったんだよ。それともストライプが使っているって事は何れ必要になるのか? [ 凝覗行動<深考>/SIGNAL-TH ]

『………視える………全部……』

「なっ ンだソレhaショウ気か貴さ…せ…滅Bosウ気ぃ…ぁ」

『…………わかる……?』

おいおい、殆んど死にかけとはいえ神様の分霊を空間諸共すり潰すのか? 佐藤(仮)が使っていた滅びの力並みにヤバくねーか?

おっと、その佐藤(仮)がゴブリンの魔王と決着をつけたのか戻ってきたな。退散するかね

『…………考えて……深く…』

『………開いて…心を…』

 

「お前、さっき使った"目"はどうなるんだ」

 

「時間は掛かるが霊力のチャージが終われば視力は回復する。それよりも最後のアレ何なの? あんなん有るなら対神呪文習わなくても良かったんじゃねーの」

 

「元の世界で地母神の知識を掘り起こして組んだ禁呪でかなりピーキーなんだよ。

 神族連中から危険視された曰くつきでな、特に猿爺が自分達七天大聖とは根本的に違う最も古い大聖の力だとか言って妙に敵視していたな」

 

よりによって地雷案件かよ。

しかし猿って魔の記憶にも居る奴だよな、ひょっとして師匠に裏切られたんか?

 

「…なんかすまん」

 

 


 

マイバイブルは『狩人×狩人』

 


 

俺がシガ王国でもジュレバーグ様ぐらいしか使い手が居ない(チームペンドラゴン除く)魔刃砲を使えるようになったのは訳がある。

年末に藁にも縋る思いで教えを請うた相手(の相棒)が体系立てた修行方法を知っていたからだ。

 

 

「…ストライプか?」

 

厳戒態勢の王都を巡回中に先日逃げられたストライプを見つけたのが転機だった

 

「「げっ!?」」

 

「迷宮都市へ行くんじゃなかったのか?

 まぁちょうど良かった。頼みが有ったんだが聞いてくれるよな?」

 

「悪いが今それどころじゃ…」

 

「そうか、牢屋へ招待が希望か。なんせこの魔物騒動で不穏な王都で騒ぎを起こしたんだからな、おまけに取り調べ中に逃げ出したのだから言い訳は出来んよな」

 

「やだなぁバウエンの旦那、俺と旦那の仲じゃないですか。何でも言ってくだせぇ」

 

「今度は逃げんなよ」

 

「…俺はどうなるんでせうか?」

 

「昔一度だけ見たけどストライプは魔刃使えたよな。ちょっと指導してくれないか」

 

「"まじん"ってなんだ?」

 

「ヨウォーコは知らんのか?

 街中じゃ実践するには場所が悪いな。ちょっと駐屯地まで移動するか」

 

「駐屯地って……やっぱり牢屋にぶち込む気か…」

 

「いや単に危険だからだよ。安心しろ、宿泊は牢屋じゃなくて俺の家に泊めてやるから」

 

 

 

俺の誠意有る脅迫のお陰か、ストライプも快く指導を引き受けてくれた。

そんな感じで師匠をゲットしたんだが、なんと魔刃を知らないヨウォーコが地元で似たような修行をした経験が有りそれが思いのほか有用だったのだ

 

……ああ、それが"まじん"なのか。それなら俺も知っているぞ」

 

「ほう、どこかで使い手に会った事があるのか?」

 

「いいや、魔力循環の修行法が有るんだが、その中に武器や鎧に魔力を纏う技術が有るんだ。てっきり武器の保護かと思っていたけど攻撃の技だったんだな」

 

「どう考えても攻撃の技だろうが…」

 

「それが長期戦になった時の武器の保護の為に使っていたらしいんだよ。戦争なんかで戦い続ける時に剣が血油で切れ味が落ちないようにな」

 

「延々と戦い続けるなんてどんな泥沼な戦争なんだよ。…そういえばリザ殿も敢えて弱い魔刃を……もしや武器の保護目的だったのか?」

 

(お前何処で覚えたんだ?)

 

(レッセウス伯爵領で勇者の称号持ちの女から(摸)で読み取った)

 

(お前何してんの!?)

 

(亜竜が居たんで文珠で隠れて逃げようとしたんだが後からやって来たそいつらが戦闘を始めて巻き込まれかけたんだよ)

 

 

「そうそう、常に体全体を魔力で満たしてそれを循環させて」

 

「…つま先が不十分、もっと末端まで意識して!!」

 

「休息? 循環だから魔力切れの心配はないでしょ。メシ食う時も維持したままね」

 

「武器や装備についてはイメージは人それぞれかな、俺なんかは武器術と同様に手の延長でイケたけど…無理? んじゃ装備も体の一部と認識出来るまで続けてくれ」

 

「鉄製の鎧じゃ魔力が分散するか、取り敢えず綿の服とかで練習だな。探究者時代の魔物素材の鎧が有る? ちょっと見せて貰えるかな」

 

「はい体を魔力で纏う、これが続けていれば何れ『魔力鎧』って奴になるらしい。俺は『堅』って呼んでるけど」

 

「ヘイムさんは形になっていますね、流石です。ほらバウエンは出来るまで続けろ」

 

「ヨウォーコ、お前最近遠慮なくなったよな!!」

 

「俺が師匠、お前は弟子。これは俺の地元で有名な指導者の言葉なんで良く聞け、『弟子に人権は無い』」

 

「お前の故郷は修羅の国かよ!!」

 

 

一言で言えば(オーガ)が居た。

厳しかったが、お陰で強くなる道筋はつけて貰えて今の俺が有る。

 

だがヘイム様に見つかってしまい、ヘイム様も修行に参加して、そしてあっさりと抜かれた。

 

これだから才能マンは!!

世界は平等じゃないって辛い現実また見せられたわ!!

それでもゴウエン様に託された俺は一歩づつ進み続けるしかない。

 

それにしてもジュレバーグ様が俺に驚いている様子じゃ近いうちに席次が変わりそう、いや無いか。

以前サトゥー達にシガ八剣を貴族達が派閥争いの道具にしているとか偉そうな事を言っていたけど、ヘイム様が筆頭になれない時点でこの人も身分に守られているんだよな。なんだかんだで第三王子も野放しだったので口で言う程実力主義を実践出来ていないんだよな。

 




一応書きたかったところを無理やり書いた。
いい加減捕捉の短編ばかりでなくヒロアカ本編を書かねば
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