もしエル キャラコメンタリー!   作:天星

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女神編 進展

「はいどうも皆さんこんにちは! かのんです!

 第32回キャラコメンタリー始めます!」

 

「『女神編"進展"』だな」

 

「それでは、VTRスタート!」

 

 

 

 

   ……女神攻略2日目 昼休み……

 

  歩美は、ほぼ間違いなく女神が居る位置だ。

  僕との関係性という意味でも、現状で女神数が飽和しているという意味でも、女神が居る確立は極めて高い。

  それに加えてもう一つ、決定的な理由がある。

  それは『ドクロウ室長の指示でエルシィが最初に持ってきた攻略対象だから』だ。

  僕と確実に出会う位置だ。ドクロウ室長が仕掛け人なら確実に女神を入れるだろう。

 

 

 

「と、偉そうにモノローグで語っているが、投稿後に『まずは無難な相手をチョイスして僕の実力を推し量ろうとした可能性』に気付いてしまったようだ。

 特に気にせず気付かなかった事にしたが」

 

「原作を考えるとそんな事は有り得ないけど、当時の桂馬くんの視点だと十分に有り得たね」

 

「ちなみに、原作だと歩美はエルシィがセンサーを使って普通に見つけている。

 本作でわざわざドクロウが指示しているのはセンサーの電源を切っておく為だ。

 つまり、お前の為だな。当時は女神云々なんて全く考えてなかったらしい」

 

「こんな所で設定の再利用をしてたんだね……」

 

「これはあくまで筆者の自己分析だが、『問題を作って物語の種を作るのは苦手だが、その場にバラ撒かれているものを利用するのは得意』だとか何とか。

 それが合っているのかは……読者の皆さんの判断に委ねるとしよう」

 

 

 

 『こんな所に呼び出して、今更何の用?』

 『その……すまなかった!』

 『……は?』

 『実に奇妙と言うか、信じられないような話なんだけど……僕はあの日の事をつい最近まで忘れてたんだ!』

 『はあっっっ!?』

 『……そうだよな。こんなバカな話、信じてはくれないよな。

  ごめん。こんな話に時間を取らせちゃって』

 『い、いやいやいや、し、信じないとは言ってないわよ?

  で、でも……えぇぇ……?』

 『ハハッ、無理はしなくていいよ。

  あれだけの事があったのに忘れるなんて、そんな薄情な人間は僕くらいしか居ないだろうからさ』

 『そ、そそそうよね! もももちろん忘れてなんて無かったわよ?』

 『うん? どうしたの? そんなに慌てて』

 『な、何でもないわよ!!』

 

 

「うわぁ……エグいね。

 歩美さんにも非は……無いんだけど無いわけじゃないから桂馬くんが謝るなら歩美さんも謝るべきだけど、こんな空気じゃ謝れないよね」

 

「これで歩美は『放置されてた被害者』では居られなくなる。

 溜め込んだ負の感情を罪悪感やら何やらでうやむやにしたわけだ」

 

「えっと……原作だとどうしてたんだっけ?」

 

「告白未遂を使ってやはりうやむやにしているようだ。

 強イベントによるリセットはかなり有効だな。と言うか、原作を参考に本作を書いてただけだろうが」

 

 

 

 『……まあいいや。

  今更だけどさ。その……何て言えばいいのか……その……』

 『な、何よ。サッサと言いなさいよ!』

 『その……僕は……君の事が……』

 

  僕が台詞を言い切る直前に、屋上のドアが勢いよく開いた。

 

 『もー、神に~さまったら探しましたよ! 今日はオムそばパンを奢ってくれるって約束だったじゃないですか。

  さぁ急ぎましょ~!』

 『ちょ、待てエルシィ! 今大事な所!!』

 『そうやって言い訳するのはよくありませんよ神様!

  あれ? 歩美さんも居たんですね。どうしたんですかこんな所で』

 『え? ええっと……ちょ、ちょっと散歩にね』

 『こんな所に散歩ですか……?』

 『そ、そうよ。散歩よ!』

 『そうですか~。それじゃあ失礼しますね~』

 『待てエルシィ! この、放せぇぇぇぇぇ…………』

 

 

 

 

「この私の目の黒いうちは誰かに告白なんてさせないよ!!」

 

「アニメの絵を見るとそもそも黒くない……っていうのはただの揚げ足取りか。

 一応訊いておくが、普通に作戦通りに行動しただけであって私情が混ざっていたわけではないよな?」

 

「こんな所で私情を混ぜてたら桂馬くんにバレてるよ。

 それに、攻略の為の演技だっていうのは分かってたし。

 フツーにエルシィさんを演じてただけだよ」

 

 

 

   ……数分前……

 

 『麻美さーん!』

 『え、えっと……エリーさん。今日もお昼は集まるの?』

 『いえ、お昼は大丈夫です!

  ただ、放課後の予定は空けておいてください!』

 『……普通の口調でも大丈夫だよ? と言うか普通の口調でお願いします。何か混乱するから……』

 『え、そう? 分かった』

 『これはこれで違和感が……さっきよりはマシかなぁ。

  それで、放課後に何かするの?』

 『うん! アポロさんと桂馬くんを一緒に下校させて仲良くさせる作戦だよ~』

 『あやつ、まだ諦めておらんかったのか!?』

 『勿論だよ。だって神様だよ?』

 『あやつは人間じゃろうに……当然却下じゃ! のぅ、麻美よ』

 『……放課後の予定は空けておくね』

 『ちょっ!?』

 『……アポロもたまには、からかわれる方になってみるといいよ』

 『根に持っておったのか!? す、済まんかった。この通り謝るから……麻美ぃぃぃ!!!』

 

 

「念のため解説しておくと、麻美視点ではかのんの姿はエルシィに見えているな」

 

「錯覚魔法を実際に受けた事は無いからどんな感覚なのかはちょっと分からないね」

 

「一応僕はあるな。お前がエルシィになってる場面を見たことは無いが」

 

「えっ、いつ……? って、桂馬くんに錯覚魔法が通じちゃう場面なんて1回しか無いか。

 結さんと入れ替わってた時の事だから……大分前の話だね」

 

「違和感とかは特に覚えなかったな。『西原まろん』が普通に喋ってただけだし」

 

「そりゃそうだろうね……

 それはさておき、アポロさん、麻美さんに根に持たれてたんだね……」

 

「筆者の雑なイメージとしては、アポロは恋バナ好きの活発な女子高生くらいのキャラらしい。

 当然、復活の為にそういう話に積極的という真面目な面もあるわけだが……麻美にとっては大差ないな」

 

 

 

   ……放課後……

 

  美生は毎日可能な限り早く学校を出てバイトに向かうらしい。少しでもお金を稼ぐ為だろうな。

  その美生よりも先に校門に辿り着かなければ……イベントは失敗する。

  なので……全力疾走だ!

 

   で!

 

 『ゼェ、ハァ……や、やあ。君と一緒に帰ろうと思って、ま、待ってたんだ』

 『…………そんな台詞を吐くヒマがあったら先に息を整えなさい。この息切れ庶民』

 

 

 

「息切れしつつも用意してた台詞を言うのは流石は桂馬くんと言うべきか……」

 

「これだから現実(リアル)はクソゲーなんだ!!

 原作の月夜みたいにやたら遅いのも困るが、こうやって早すぎるのも考え物だな」

 

「一応原作よりはマシ……なのかな? 後の予定が相当詰まってて結局リスケしてたし」

 

「まぁ、そうだな。マシではある。一応な」

 

 

 

 

 『それに、私はこれから帰るんじゃなくてバイト先に向かうの。

  帰りたかったら1人で帰りなさい』

 『そ、それじゃあ、店まで送るよ』

 『結構よ。毎日1人で歩いてる道だもの。送られるまでもないわ。

  ……ただまぁ……勝手に付いてくるなら好きにしなさい。そこにまで文句を言う気は無いわ』

 『……そうか。ありがとな、美生』

 『か、勘違いするんじゃないわよ! あんたにはその……借りがあるから。仕方なく、仕方なくよ!』

 『そうか……ありがとな』

 『だからぁ!! って言うかあんた分かってて言ってるでしょ!! 勝手に付いてくるだけでお礼なんて言ってるんじゃないわよ!!』

 『ハハハ、ほら、バイトがあるんだろう? 行こう』

 『むぐぐぐぐ……相っ変わらず食えない奴ね……はぁ、行くわよ!』

 

 

 

「美生さんがツンデレしてるね。私にはできない天然のツンデレだよ」

 

「ツンデレは狙ってやるものでは決して無いんだがな」

 

「美生さんの好感度はこの辺ではどのくらいなんだろうね?」

 

「かなりの恩義がある相手だからな。決して低くは無い。

 そして、ツンデレは攻略しやすいからな。まぁ、かなり楽だったな」

 

 

 

 

 『バイトの方は順調かい?』

 『ええ。まあね。最初の方は色々手間取ったけど、うまい事やれてるわ』

 『そうかい。それは良かったよ』

 『生活が苦しいから、私も頑張らないといけないのよ。

  今はただのバイトしかできないけど、いつか絶対にパパの会社を再興してやるんだから!』

 『ほぅ、大きく出たな。なかなかに大それた目標だ』

 『何よ。どうせ無理だとでも言うつもり?』

 『まさか。極めて困難である事は否定しないが、不可能だと言うつもりは毛頭無い。

  挑み続ける限り、いつか必ず道は開ける。

  そして、君の信念が折れない限りは、きっと挑み続けるんだろう』

 『ややこしい言い回しをするわね……それって励ましてるの?』

 『まあそうなるか。

  僕にできる事であれば遠慮なく頼ってくれ。

  とは言っても、僕にできる事はせいぜい相談相手になる事くらいだが』

 『あんたがそういう事言うとその『相談』だけで何でも解決しそうね……』

 『……それは、一応高く評価されていると受け取っていいのか?』

 『……そうね。あんたのおかげで結と仲直りもできたから。

  そういう交渉事に凄く強いのは理解してるわ』

 『それは光栄だな。

  ……おや? もう店に着いてしまったか』

 

 

「普段の桂馬くんとは微妙に雰囲気が違うね。

 美生さんの前だから微妙に演技してるのかな?」

 

「そうだな。美生編の時に成り行き任せでこんなキャラを演じていたからそのまま同じようにやっている。

 ところで、美生もバイトを頑張ってるんだな。岡田さんに紹介してやればもっと割の良いバイトを得られるかもな」

 

「美生さんか……元令嬢っていう経歴とかも生かせるかもね。

 会社を興すコネクションとかも作れそうだし。美生さんが求める種類の会社かどうかは分からないけど」

 

「……同じ学校にアイドルが居るって何気に凄いコネだったんだな」

 

 

 

 『ああ。

  あ、そうだ。愛してるぞ美生』

 『っっっっ!? と、ととと突然何言ってるのよ!!』

 『言ってみたかっただけだ』

 『ば、バカな事言ってるんじゃないわよ!!

  大体ね、今は忙しいのよ!! 今はあんたなんかと付き合ってる暇は無いわよ!!!』

 『それもそうだな。

  ただ、忘れないでくれ。僕は君の味方だって事を』

 『あーもう!! サッサと自分の家に帰りなさい!! このスットコ庶民!!!』

 

 

 

「い~な~。桂馬くんに愛してるって言って貰えて」

 

「好感度が高いのは分かってるからかなり強気で行動できた。

 さっきまでの会話を一気に恋愛フラグに変換できたな」

 

「けーまくん、今はそういうギャルゲー的薀蓄が聞きたいんじゃないよ!

 桂馬くんからの! 愛の言葉を! 要求するよ!!」

 

「よしよし」ナデナデ

 

「そ、そんなのじゃ誤魔化されないよ!

 あんまり誤魔化してると桂馬くんの事キライになっちゃうよ!」

 

「なれるのか?」

 

「なれないよ!!」

 

「まぁ、だろうな」

 

「うぅぅ……押してダメなら引いてみろとか、私にはできないよ……」

 

「(……一瞬ドキッとさせられた事は言わないでおこう)」

 

 

 

 『ふぅ、ハクア~、居るか~?』

 『ええ。居るわよ。よくもあんな台詞を真顔で言えるわね』

 『まぁ、その辺は慣れだな。あと、キャラを演じているっていうのもある。

  美生にとっての桂木桂馬はクールで掴み所のないキャラだからな』

 『……よくやるわね。ホント』

 『次はアポロだ。いったん学校に戻るぞ。

  ハクア、頼む』

 『はいはいっと。悪魔使いが荒いわねぇ』

 

 

 

「タクシィの出番だな」

 

「でもさ、エルシィさんのタクシーだからタクシィなんだよね?

 ハクアさんだったら違うんじゃない?」

 

「ハクシィ……いや、ハクシー?」

 

「……微妙だね。タクシィでいっか」

 

 

 

 

  学校に戻るとかのんの手でアポロがぐるぐる巻きにされていた。

 

 『放せー! 放すのじゃー!!』

 『一体何があったのかは……聞くまでも無さそうだな』

 『あ、桂馬くんお帰り。

  アポロさんが逃げ出そうとしてたんで追いかけて捕まえておいたよ~』

 『ごめん桂馬君。頑張って抵抗はしたんだけど……』

 『女神が本気で抵抗したらそりゃそうなるか』

 

 

 

「よく女神を捕まえられたな」

 

「羽衣さんのおかげだね。ペンダントの拘束魔法を使う感覚で使えたから」

 

「そうだったのか。ペンダントの感覚を羽衣さんに合わせた……と言うか、そもそもペンダントが羽衣さんの機能縮小版だもんな」

 

「そうだね。羽衣さんだとペンダントよりも拘束力とか追跡力とか、その辺が高い……気がしたよ」

 

「……そう言えば、アポロって原作でも羽衣さん……もとい、羽衣に拘束されてたっけな」

 

「そう言えばそうだね。羽衣に」

 

  ※

 その敬称の意味は重い

 

 

 『じゃ、アポロ。一緒に帰るぞ』

 『嫌じゃ! どうして妾がお主の思惑に付き合ってやらねばならぬのじゃ!!』

 『つまり、お前は自信が無いわけか』

 『なんじゃと?』

 『だってそうだろ? 僕と恋愛関係になるのが嫌だって事は、僕を恐れている事に他ならない』

 『どうしてそうなるのじゃ!!』

 『お前が人間には恋なんてしないと言うなら、サッサと僕と帰る事だ。僕が横で何か言っても聞き流せばいいだろ?

  自信が無いっていうわけじゃないなら一緒に帰ってくれないか? 時間の無駄だ』

 『むぐぐぐぐ……分かった。一緒に帰ってやろう。

  ただ、妾がお主を好きになるなどあり得んからな!!』

 

 

 

「この辺のアポロさんの心情としてはどんな感じなんだろうね?

 本当に相手にしてないのか、意識してるからこその反応なのか……」

 

「さぁなぁ。ただ、本当に攻略不可能であればこういう反応はしないであろう事は確かだな」

 

 

 

 

 『そう言えば、麻美っていつも下校時は誰かと一緒に帰ったりしないのか?』

 『…………』

 『おーいアポロ。お前に訊いてるんだが?』

 『…………』

 『……この道ってどっちだっけ?』

 『…………』無言で指さす

 

 

「道を教えてくれるだけまだ良心的と言うべきなのかな……?」

 

「無言だがな」

 

「桂馬くん的には無視されるのが一番困るのかな。攻略的な意味で」

 

「そうなるな。この対応が一番困る」

 

 

 『……アポロ、愛してる』

 『っ! …………』

 『お前の明るい性格が好きだ。

  その輝くような笑顔が好きだ。

  そしてその……』

 『分かった! 無視した妾が悪かったから! その口を閉じるのじゃ!!』

 『ん? 何の事だ? 僕は思った事をふと口にしたくなっただけだが』

 『嘘じゃよな!? 色んな意味で嘘じゃよな!?

  内容も動機も嘘じゃよな!?』

 『人聞きの悪い事を言うなよ。

  まぁ、確かに嘘だが』

 『やっぱり嘘ではないか!!!』

 

 

「…………!

 ねぇ桂馬くん! 原作のアポロさんの宿主って私だったよね!」

 

「今更だな。その通りだが、どうした?」

 

「っていう事はアポロさんに囁かれる事は私に対して囁かれているという事に……」

 

「ならないからな? 断じて。

 そして後半で言ってるように適当な出まかせだからなこれ」

 

「そんなの、編集で後半を切り取っちゃえば関係ないよ」

 

「イベントを編集しようとするんじゃない」

 

 

 

 

 『まあ聞け。さっき言ったのは完全に嘘というわけでもない。

  それに……僕が遭遇した女神の中ではお前と居るのが一番安心できる』

 『……どうせまた口先だけのでまかせじゃろう?』

 『いや、これは紛れもない本心だ。

  例えばミネルヴァ……エルシィは色々とヒドい。今倒れてる奴の事をあんまり悪く言いたくは無いが……それでもヒド過ぎる。

  決して悪意があるわけじゃないんだが、やる気が空回りしてるせいで家を1軒ぶっ壊したり台所を爆発させたり……

  数か月の付き合いで何とか未然に防げるようにはなったが、防げない場合も多い。可能なら地獄に送り返したいよ。いや、天界か?』

 『うむむむ……昔はそのような奴では無かったはずなのじゃが……』

 『300年で性格が変わったか、もしくは記憶の封印でもされてるのかもな。

  で、ディアナの方だが……事あるごとに僕と天理をくっつけたがるし、適当にあしらおうとすると本人が出てきて物理的手段に出ようとするからな。

  暴力系ヒロインが許されるのは2D世界だけだって話だよ』

 『何と言うか……妹がすまぬ』

 『謝る事は無いさ。向うの言い分も理解はできるからな。

  納得するかは別問題だが』

 

 

 

「……女神様、ホントロクなのが居ないね」

 

「この段階ではミネルヴァの設定がブレまくってるな。

 一応真面目な感じをイメージしていたが、この後にアレに路線変更したから微妙に矛盾している」

 

「アレ……アレね」

 

「この矛盾の分かりやすい解消方法としては『アポロがアホだったからミネルヴァのポンコツっぷりに気付かなかった』とかだな。

 そう解釈してくれても良いし、単なるミスとして生温かい目でスルーしてくれても構わん」

 

「アポロさん、比較的まともだったはずなのに……」

 

 

 

 

 『そいつらに比べてお前は無理に麻美をくっつけようとはしないし、トラブルを起こすような事もせず、ちょくちょく助言をしてくれる。

  他の2名がヒド過ぎるという面もあるが……やっぱりお前が一番だな』

 『…………』

 『それに…………あ、もう家か。じゃあな』

 『そこまで言っておいてそれは無かろう!! 今! 言うのじゃ!!』

 『じゃ、また明日な』

 『待てぃ! 桂木ぃぃぃ!!!』

 

 『あ、おねーちゃんお帰り~』

 『むぅっ、い、郁美か。ただいまなのじゃ』

 『あ、また例のキャラ作り? 上手いね~。

  それで、さっき何か叫んでたけど、桂木君が居たの?』

 『そ、そうじゃよ』

 『ひょっとして、下校デートってやつ? うわ~、うらやましいなぁ~。

  最近全然桂木君の話を聞かなかったから妹として心配してたんだよ』

 『で、でぇと!? い、いや、これはただ単に一緒に帰っただけで……』

 『それを普通はデートって言うんだよ。

  この様子だと他にも色々やってそうだね。キリキリ吐いてもらうよお姉ちゃん!』

 『いや、あの、その……麻美! 助けてほしいのじゃ!!』

 『あっはっはっ、何言ってるの麻美お姉ちゃん』

 

 

 

「麻美の双子の妹である吉野郁美が久々に登場したな。

 他校生だからこういう場面でも無い限り出せないな。

 舞校祭なら出てきても全くおかしくないが……その前に本作が完結したな」

 

「もし舞校祭の時に出てきてたら私たちの仲をこれでもかと見せつけてたね!」

 

「その場合、郁美に文句を言われそうだが……麻美自身は恋愛する気はもう無いみたいだから説得はそこまで難しい事ではないか」

 

 

 

   ……一方その頃……

 

 『エリー、何か凄く上手くなってない?』

 『え、そうですかぁ?』

 『ああ。なあ結?』

 『……ええ。見違えるようです。今までの演奏は複数のミスが奇跡的なバランスで発生していたので結果的にまともな範疇に収まっているという心臓に悪い極めて不安定な状態でしたが、今日のエリーさんは極めて実直に平均値を叩き出しています。

  素晴らしい進歩です。1人で特訓でもしていたのですか?』

 『は、はい~。そうなんです。頑張って特訓しました~』

 

 

「エルシィは一体どんな演奏をしていたんだ!?」

 

「私も聞きたいよ……いや、設定上は舞校祭のライブで聞いてるはずなんだけどさ」

 

 

 

 『……エリーさん、少々よろしいでしょうか?』

 『え? はい。なんですかぁ?』

 『ここでは話しにくいので、付いてきてください』

 『? は~い!』

 

  教室を出た結さんの後に付いていく。

  近くの階段を上り、屋上への扉の手前で立ち止まった。

  そして、結さんからこんな言葉が放たれた。

 

 『単刀直入にお訊ねします。あなたは誰ですか?』

 『ど、どうしたんですか突然』

 『あなたが誰なのかまでは分かりませんが、エリーさんでない事だけは分かります。

  一周回って逆に天才なんじゃないかと思えるあの音楽が跡形も無いじゃないですか。

  今までも何度か違和感を感じた事はありますが、この時期にサボっているのは流石に看過できません』

 

 

 

「わ~、バレた」

 

「エルシィは一体何者なんだ? いや、ミネルヴァなんだが」

 

「原作だとハクアさんの変装は当然バレてなかったわけだけど……きっとエルシィさんが比較的まともに下手な演奏だったんだろうね」

 

「いや、分からんぞ? 原作では軽音部を立ち上げる辺りでエルシィが地獄で流行した曲を持ってきていたが、その時は誰もが耳を塞いでいた。

 そんな曲が流行っていたという事は悪魔の音楽センスは独特なのかもしれない。だからこそハクアは真似ができた。

 まぁ、色々と苦しい解釈だが、そういうのも可能だな」

 

「有り得なくは無いのかな? いやでも、原作のエルシィさんって私のファンだったよね」

 

「……音楽じゃなくて顔に惹かれたとか?」

 

「…………!

 桂馬くん! それって私が可愛いって事? そうだよねそうだよね!?」

 

「あ~、はいはい。そういう事にしておこう」

 

 

 

 『私が私じゃないって言うのであれば、私は一体誰だって言うんですか!?』

 『……それは私も謎でした。

  ベースを平均以上にこなす事ができ、なおかつエリーさんと入れ替われる人物。

  更に言うと、本物ソックリなので私が見たことも無い人物でしょう。

  同じ学校に通っているとも思えません。そんな人が居たら噂になっているでしょうから。

  そんな人物が居るとすれば、該当するのは1名だけです』

 

 

 

「ん? 誰の事だ?」

 

「すぐ分かるよ」

 

 

 

 『そう、桂木さんとエリーさんの従妹である『西原まろん』さん。

  貴女ですね!!』

 

 

「……そう来たか」

 

「消去法で考えたら確かにそうなるよね。

 従妹とはいえ親戚だから似ててもおかしくはないし。

 骨格や身長はどうにもならなくてもちょっと黒子が違うとかくらいならメイクでどうとでもなるし」

 

「……実際問題としてお前とエルシィの体格は割と近いらしいな。

 錯覚魔法があるから関係ないが」

 

  ※

 かのんとエルシィの体格は以下の通り。

 

身長 161 , 159 cm

体重  45 , 44 kg

3サイズ 86-58-85 , 83-58-84

 

 狙ったのかは不明だけど全キャラと比較してもトップクラスに近い。

 これら5項目の単純な差を合算するとエルシィのスコアは7点となり、全キャラ中2位という結果になる。

 太り具合はスリーサイズに反映されているとして体重は除外するとスコア6点の全キャラ中6位に落ち着く。

 なお、どっちの評価でも実はフィオーレの方が体格が近い。

 

 『身長が高い分痩せている』とか『ウェストが引き締まっている分胸が出ている』みたいな評価をして均すのであればまた違ってくきて、5項目評価を行うと何気にちひろが1位を取る。

 ちひろは体格的にはアイドルになれる!(暴論)

 

 

 

 『どうですか!』

 『……半分正解。

  分かった。説明できる範囲で説明するよ』

 『えっ、あ、あなたはっ!?』

 『夏休み明けに判子を押しに行った時以来だね。

  お久しぶり。中川かのんです』

 

 

 

「こういう流れでバラしたと。なるほどな」

 

「結さんが今回の攻略対象だったら絶対にやらなかっただろうけど、今回はただの一般人だからそこまで大きな問題にはならないと判断したよ。

 美生さんの件に関してはどうなるか分からなかったんで伏せたけどね」

 

「良い判断だ。

 本作の結は何故かやたらと有能だからな。いや、原作で無能だったというわけではないんだが。

 協力者としてはかなり有能である事は間違い無い。

 現時点でもそこそこ巻き込んでしまっているのだからガッツリ巻き込んで協力してもらうというのはアリだな」

 

 

 

 

 『あ、メール……麻美さんからだ!

  ごめん結さん! ちょっと用事ができたので遅れます!!』

 『慌しいですね……って、中川さん? そっちは屋上……』

 

 

「屋上からショートカットできる。羽衣さんのおかげだよ!!」

 

「移動に便利なのは間違い無いな。

 僕も一つ欲しいな。理力が使えれば改造羽衣さんなら使えるはずだし」

 

 

 

 『よっし、今日の特訓はこれで終わりだ! 皆、お疲れさま!!』

 『ふぅ……それじゃ、私帰るね』

 『ちょっと待って歩美! 帰りに最近できたたい焼き屋に寄ってこうぜ!』

 

 

 

「……僕としては歩美が1人の時を狙いたいんだが……

 まぁ、かのんなら上手くやってくれるだろう」

 

「あ、アハハハハ……」

 

 

 

 『え、何? 2人とも寄り道するの? 私も付いて行っていい?』

 『勿論だとも! ねえ、歩美』

 『う、うん……そうだね』

 

 

 

「……人が増えたが問題ない。かのんなら何とかしてくれる!」

 

「桂馬くん? あの、結果知ってるよね?」

 

 

 

 『あ、エリーさんは残ってください。少々話があるので』

 

 

 

「…………それで、ああなったというわけか」

 

「私だって頑張ったんだよ! でもあの空気で引き剥がすのは無理だったんだよ!!」

 

「ゲームでは下校イベントは基本的に2人きりで行われる。それに割り込んで良いのは幼馴染みか妹くらいだ。

 そう考えるとちひろだけなら割とどうとでもなったかもな。モブだし。

 そしてお前はエルシィだったから一応妹だ。

 つまり、京が悪いな!!」

 

「そ、その通りだよ! うん!」

 

 

 

 『やあ。一緒に帰ろうと思って待

 『あ、桂木じゃん! そんな所に突っ立って何してんのさ』

 

  ちひろぉぉぉ!!! 現実(リアル)女子の分際で台詞を上書きするな!!

  い、いや、今更現実(リアル)の仕様にケチ付けても仕方がない。やり直しだ!

 

 

「さ、流石はちひろさん。桂馬くんにとって一番相性が悪いとまで言われただけの事はあるね」

 

「……ああ」

 

 

 

 『……やあ。一緒に帰

 『あ、そうだ! ヒマなら一緒にたい焼き屋来る? なんなら奢るぞ~』

 『えっ、ち、ちひろ!? コイツも連れてくの!?』

 『うん。たまにはいいでしょ。一応うちらの部長だしさ』

 『それはそうだけど……み、京はどう思う?』

 『まあいいんじゃない? 色々と世話になってるし』

 『う、うぅぅぅ……』

 

  ……台詞を遮った事は万死に値するが、僕を誘った事だけは褒めてやろう。

  かなり不利な状況ではあるが……向こうから誘ってくれるなら歩美と2人になれるチャンスもあるだろう。

 

 『そうだな。せっかくだから奢ってもらおうか』

 『よっし。それじゃ、しゅっぱつしんこー』

 

 

「それでも同じ台詞をやり直そうとするあたり、やっぱり桂馬くんだね」

 

「それも遮られたけどな」

 

「でも、ちひろさんのおかげで割り込めたね。

 他の2人だったら絶対誘ってこなかったもん」

 

「お前が合流して誘ってくれてたらそれで解決だったんだけどな」

 

「うぅぅ……ごめん」

 

 

 

 『ところで桂木、好きな人って居る~?』

 『『っっ!?』』

 『あ、私も気になる~』

 

  何故か京まで乗ってきやがった。こいつらのキャラを考えると恋バナで盛り上がるのは割と自然な流れ……なのか?

  まあいい。ちひろだけならともかく、京まで乗ってくるとなると流れに逆らうのは大幅なロスとなる。話題の内容次第ではロス覚悟で全力で回避するべきだが、これならまぁ問題ない。ちひろが作った流れというのも気に食わんが、乗ってやるとしよう。

  まずは軽く……

 

 『フッ、勿論居るに決まっているだろう!』

 『っっっ!?』

 『えっ、ホントに居るの!?』

 『…………』

 

 

「私の事だね!」

 

「どっかで聞いたことのある台詞だな……

 それはさておき、ちひろの無秩序な行動は何とかならんのか。

 コイツは一体何を考えてこんな質問をしてきやがったんだ!」

 

「う~ん……何も考えてなかったんじゃないかな」

 

「……それもどっかで聞いた台詞だな」

 

 

 『……よし。ではこうしようか。

  僕はYESかNOで答えられる質問に正確に答えよう。

  但し、質問できる回数を制限させてもらう。僕の気分次第でな!』

 『またミョーな事考えるね。

  でも面白そう。よし、やるぞ!』

 

 

「面白い事考えるね~」

 

「ぼんやりした答えを返す事で相手に想像させるというのは詐欺の手法である『コールドリーディング』に通じるものがあるな。

 答えに察しが付いている場合は勝手に誘導されてくれる」

 

 

 

 『じゃあ質問1!

  ……その彼女は本当に存在していますか? あなたの妄想の産物ではありませんか?』

 『バカにしてんのか。本当に居るって言ってるだろうが』

 『あっはっはっ、ジョーダンだよ。

  それじゃあ……私の知ってる人?』

 『YES』

 

 

「うん、正しいね」

 

「かのんが勝手に誘導されてる気がするが気にしないでおこう」

 

 

 『って事はそこそこ絞られてくるね』

 『迷い無く答えてたって事は、『ちひろがその人を知っている』事もすぐに分かったって事だね。

  意外と近くに居そう。

  ……質問2。同じクラス?』

 『YES。

  たった2つで大分絞られたな。次で最後にしろ』

 『え~、もうちょいいいじゃん!』

 

 

「これも正しい。桂馬くん正直者だね!」

 

「はいはい」

 

 

 

 『よし、決まったよ!

  『その人は軽音部に所属している?』

  ……どう?』

 『…………YESだな』

 

 

 

「嘘を吐かずに貫き通すなんて……凄いね、桂馬くん!」

 

「ノーコメント」

 

「……じゃあ質問! その好きな人って勿論私の事だよね!」

 

「質問は締め切った」

 

「ケチッ!」

 

 

 

 『桂木~。小倉で良かったよね?』

 『ああ』

 『あ、熱いから紙もう一枚巻いとくね』

 『ん? ああ。ありがとう』

 

 

「京の唯一と言っても良い見せ場だな」

 

「それは過言じゃ……いや、そうでもないのかな?」

 

「指先を火傷したらゲームプレイに支障を来すからな。こういう細かい気遣いは有難いと言えば有難いな。

 ……下校イベントの邪魔だった事実は覆らないがな!」

 

「根に持ってるなぁ……

 それはそうと、指先を火傷しない良い方法があるよ! はい、あ~ん」

 

「どっから取り出したそのたい焼き」

 

 

 

 

 『……桂木。

  あんた、何を考えてるわけ?』

 『……正直な所、僕にもよく分からん』

 『なにそれ。意味分かんない』

 『……ごめん』

 『あーもう、あんたがそんなしおらしいと調子狂うわね。

  1つ質問。さっきあんたが言ってた好きな人っていうのは……その……わ、私の事なの?』

 『……し、質問はさっき締め切った』

 『いいから答えなさい!』

 『わ、分かった。分かったよ。

  答えはYESだ』

 

 

 

「桂馬くんが嘘吐いた! どういう事!?」

 

「ボケだよな? 単に悪ノリでボケてるだけだよな?」

 

「まぁそうだけどさ……私に対しては嘘は吐かないで……いや、嘘を吐かないといけない場面もあるか。

 私を傷つけるような嘘は、絶対に止めてよね」

 

「フッ。当然だ。

 お前を傷つけるような事は絶対にしないさ」

 

「良かった。それじゃあキスして!」

 

「断る」

 

「嘘つき! 私は傷付いたよ!!」

 

「お前こそ嘘吐くな。この程度で傷つくわけが無いだろ」

 

「な、なかなかやるね……でも私は諦めないよ!」

 

「……まぁ、ほどほどに頑張れ」

 

 

 『っっ~~~~、い、言っとくけど、あんたの言ってた事を信じた訳じゃないんだからね!!

  記憶が無かったなんて、そんな都合の良い言い訳をね!!』

 『そりゃそうだ。僕がそっちの立場だったとしても信じられないだろう』

 『で、でも……その……と、友達としてなら、付き合ってあげなくもないわよ』

 『……歩美……』

 『あ、歩美って呼ぶな! このバ桂木!!』

 『……今日は帰るよ。こんな僕と話してくれてありがとな。

  それじゃ、また明日』

 『……ええ。また明日ね』

 

 

 

「順調に進んでるみたいだね。また明日って返してもらえるって事は好感度は結構高いよね」

 

「そのようだな。当時の僕の心情としては歩美が一番厄介だと考えていたから気が楽になったよ。

 ……いや、正確には『最後の女神』の方が厄介だったが」

 

「メルクリウスさんの事だね。当時は一応私を疑ってたのかな?」

 

「50%くらいはな。

 それ以外だったとしても同程度には厄介そうだったんで結局評価は変わらんが」

 

 

 

  ……その後……

 

 『あ、桂馬くん。お帰り』

 『お邪魔させて頂いています』

 『ああ、ただいま。

  結は……エルシィの見舞いという事で良いのか?』

 『そうなりますね。先ほど様子を見てきましたが……エリーさんは助かるのでしょうか?』

 『勿論、助けるさ』

 『流石は桂木さんです。心強い言葉ですね。安心しました。

  私にできる事があれば何なりとお申し付け下さい。エリーさんと助けたいと思っているのは私も同じですから』

 『……いざとなったら頼らせてもらおう。今は騒ぎ立てずにいてくれるだけで十分に助かる』

 『そうですか……では、失礼させて頂きます。何か進展があればお聞かせ下さいね?』

 

 

「ほぼ完全な一般人の協力者か。そこまで強力ではないが、いざという時に役に立ってくれる立ち位置だな」

 

「確か……歩美さんの攻略で協力してくれてたっけ」

 

「そうだな。その辺のコメントはそっちでやるとするか」

 

 

 

 『そうだ、攻略は上手く行ったの?』

 『順調だ。女神が1名ほど行方不明なのを除けばな』

 『……しつこいようだけど、私じゃないからね?』

 『安心しろ。少なくともお前がそう答える事までは確定情報として捉えているから』

 『内容まで確定情報にしないと意味が無いよ……

  う~ん、でも一体どこに居るんだろう?』

 

 

「当時の情報で正しい居場所を把握するのは……まず無理だったろうね……」

 

「伏線らしい伏線が一切張られてなかったからな。

 僕がお前よりも先に気付いたら攻略がかなり厳しくなるしな」

 

「桂馬くん視点で桂馬くんが気付けるような伏線を張る事は不可能……って、実質不可能だよねそれ……」

 

「ナイフの反発の無効化は奇跡的に条件を満たしていた伏線もどきだったな。

 メタ視点じゃないとアレは気付けん。いや、メタ視点でも難しいが」

 

 

 

 『それじゃ、晩ご飯の準備でもしましょうかね。中川さん、調味料の場所とか教えてくれる?』

 『……ちょっと失礼な事を訊くけど、ハクアさんってきちんと料理できるの?』

 『当たり前でしょ。この私を誰だと思ってるの?』

 『……じゃあ、卵焼きの調理法を答えてみて』

 『バカにしてるの? 油を引いたフライパンを温めて、その上に卵を落として焼くだけでしょ?』

 『……卵の種類と、落とす時の注意点は?』

 『えっ? 種類……鶏の卵よね? あと落とす時の注意点って言うと……殻が入らないようにする……とか?』

 『……疑ってゴメン、ハクアさん。エルシィさんの料理にロクな思い出が無いからさ……』

 『……何て答えたのよ、あの子は』

 

 

 

「……何て答えたんだ?」

 

「直接そういう質問をしたわけじゃないけど……

 『卵の種類ですか? えっと……エリマキトサカかネハンウズラか……あ、マンドラゴンもいいですね!』

 『注意点ですか? 勿論、卵の殻を割る前に強火で炙る事です! 中の生物が襲ってきたら大変ですからね!』

 って感じじゃないかな」

 

「……地獄は何というか……地獄だな」

 

「それは当たり前だけど……言いたい事はよく分かるよ」

 

 

 

「これで2日目は終わりみたいだね」

 

「そのようだな。3日目からは個別ルートに入っていく。

 まずは美生からだったな」

 

「次回、創造の女神編『『創造』の女神は猛りと共に顕現す』です!

 ではまた来週~」

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